乗鞍岳(3,026m)

2021年10月7日(木)

3,000m級の山でありながら2,700mまで車で行けしまう山ということもあってまだ行ったことがなかった乗鞍岳に行ってきました。マイカー規制があって車で行くにしても電車で行くにしても不便でどうしようかと思っていたところ、ちょうど仕事がお休みな日に往路は新宿7時発のあずさ1号、復路は松本19;30発あずさ梓58号でという日帰りの登山ツアーがあったので参加しました。新宿駅で集合して、松本からバスで直通で畳平まで行きます。

長野県側からの乗鞍エコーラインも岐阜県側からの乗鞍スカイラインもマイカー規制があるので、シャトルバスに乗り換えなければなりません。電車利用の場合は何回も乗り換えが必要だったり、時間がかかったりして、日帰りでの登山は厳しい感じでした。

このツアーでは松本駅から2席確保のバスで畳平まで直通で、添乗員と登山ガイド付きでした。

途中は晴れて見晴らしも良かったものの、畳平ではガスってしまいました。トイレを済ませて、ストレッチをして早速肩の小屋へ向かいました。

大黒岳

といっても、肩の小屋までは砂利で舗装された広い道路を30分ぐら歩いて行きます。

乗鞍岳は火山活動で形成された 富士山、御嶽山に次ぐ3000m級の独立峰の山域で、カルデラ湖や複数の火山からなる山の集まりになります。

魔王岳と大黒岳

山域中で最大のカルデラ湖で畳平にあるのが鶴ヶ池になります。向こうに見える黒い建物はデッキも備える宿泊施設の白雲荘です。晴れていれば池越しに北アルプスも望めると言いますが、今日はガスっていて見えませんでした。

富士見岳

2,817mの富士見岳になります。

摩利支天岳に立つ旧コロナ観測所(現  自然科学研究機構乗鞍観測所)です。

不消池(きえずがいけ)とその背後に立つ不動岳と摩利支天岳です。

肩の小屋に到着です。とても規模が大きな山小屋のよう です。

ここからがいよいよ登山道になります。初めはガレ場登りになります。

次第に大石ごろごろの中を登って行くことになります。

途中から気温も低下し、強風の中を頂上を目指すことになりました。流石に3,000mの山の感じでした。剣ヶ峰は予報では風速10mの強風ということでしたが、それに近いものでした。

乗鞍岳は独立峰なのでどうしても頂上近くは強風になるそうです。富士山、乗鞍岳、那須岳の峰の茶屋が強風で有名ですが、その通りでした。

2,979mの蚕玉(こだま)岳を通過。

頂上すぐ手前には山頂小屋がありました。

長野県側には朝日権現社の祠があり、頂上へは祠を回り込んで行きます。

3,026mの剣ヶ峰に到着です。

剣ヶ峰の岐阜県側にはに乗鞍本宮奥社がありました。

乗鞍岳剣ヶ峰に到着です。

ガスっていましたが、しばらくするとガスが取れて周りの山々が現れてきました。

今回の山行は弾丸登山で、昼食も十分とれず短時間の休憩時間にそれぞれ自主的に行動食を摂るという感じでした。頂上でも10分間の休憩で下山しました。

今日は、一瞬一瞬で目まぐるしく天気が変わる1日でした。

火山湖の権現池

大きな黒、赤、灰色の火山礫がごろごろしています。御嶽山の噴火ではこんな岩がボンボンと空を飛んできたのでしょう。

石楠花(シャクナゲ)
ハイマツ
ハイマツの松ぼっくり(球果)

ホシガラスはこの松ぼっくりを好物としています。食べるだけでなく、保存食として土に埋めることでハイマツ帯が広がっていく要因になっているとも言われています。

すでに午後4時近くなり、日暮れも近くになっていました。

ウラジロナナカマド

畳平に帰着。早速バスに乗り込んで、帰宅の途につきました。

S47年卒 手島達雄


コースDATA

新宿集合 6:40    新宿発7:00 あずさ1号松本着 松本バス発9:50 畳平着12:00 畳平発12:10 肩の小屋12:45 蚕玉岳13:40 頂上小屋13:50    剣ヶ峰着14:00 剣ヶ峰発14:10 蚕玉岳14:25 肩の小屋15:20    畳平着16:05    畳平発16:10 松本着6:35 あずさ58号松本発19:30    新宿着22:07


おまけの情報

帰宅途中で千葉県を震源とする震度5強の地震に遭遇。舎人線で降車予定の駅のすぐ手前でした。車内は一斉に各自が持つ携帯の緊急アラームが鳴り出し、「緊急停車します」という車内放送が流れてから止まったのか止まってからだったのか定かではありません。停電状態になり(非常灯のみ点灯)、急停車してしまいました。

地震自体の揺れはあまり感じませんでした。無人運転でしたが、何回が状況説明の放送が入りました。10分ぐらいでしょうか電気がつき、「電車が移動します」と放送が入り少し移動して駅に滑り込みました。ドアが開いて降車することが出来ました。

その後の電車や乗客がどうなったかその時は分かりませんでした。

帰宅してからターミナル駅の手前の舎人公園駅で脱線してしまったということを知りました。先へ行く予定の乗客はそこで全員降ろされてバス等で帰宅に向かったのではないかと思われます。こちらとしては、不幸中の幸いだったと思いました。

「乗鞍岳(3,026m)」への4件のフィードバック

  1. 高校生の時、本多くんのお世話て登りました。さらに上高地でのんびした時代でした。また、ラリーで(今の長野側の)戦車道路と言われた道を走らされました。(立山同様)冬は長野側に通り抜けられなかったのが安房🚇トンネル開通で今昔の感あります。

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