ホームページ上部にあるメニューバーに今までに「行ってきました」に掲載された山行記録を一覧表にしてまとめました。それぞれリンクを貼ってありますので各ページに飛べますのでお試しください。
武甲山(1,304m) 秩父山地
2019年11月21日(木)
武甲山は秩父神社の神奈備山で秩父のランドマークである。同時にセメントの原料である石灰石を産出するために削られた山肌は近代日本工業のシンボルマークでもある。
まだ登ったことがなかったので、今回は表参道コースから登ってみた。
表参道コースは短時間で登れるコースだが、横瀬駅からはバスの路線がないのでタクシーで行って表参道登山口から登って長者屋敷登口へ下りて浦山口駅か影森駅に出るコースが一般的のようである。今回は乗用車で行って、一の鳥居からのピストンで登って来た。
先の台風によって関東近郊の奥多摩や高尾山などの山も被害が出ていたが、武甲山も土砂崩れや道路の崩壊があったようで道路脇に交通止めの表示が出ていた。(宇遠橋より先は交通止め)
採掘関係の方に聞いたら、「登山の人は車で入って行ってますよ。」ということだったので、「気をつけてね!」ということだろうと自己責任のもとに侵入。
道路は途中路肩が崩落している箇所や舗装が剥がれ凸凹になっている所があったものの「一ノ鳥居」まで行くことが出来た。すでに4,5台の車が駐車していた。
神社の狛犬はやはり犬ではなく、狼が門番の如く鎮座していた。痩せたオオカミとマッチョなオオカミ2対が鳥居の前に据えられていた。
登山届をポストに入れて登山開始。今年は熊が何度か目撃されているということで注意の看板も出ていた。
ログモグCaff&shopは7月から休業していということのようだ。
一ノ鳥居に一丁目の丁目石があり、頂上直下の御嶽神社が五十二丁目石まで丁目石が道脇に置かれていた。
ここも台風による被害なのだろうか養魚場がめちゃくちゃになっていた。脇の道を通って行くとコンクリートで舗装された道になり、右に私有地、左にコンクリートの橋を見ながら進んでいく。
滑り止めが施されたコンクリート舗装の道は途中土砂で寸断されていた。
登山口の十五丁目に到着。ここから山道になる。
途中、小さな沢を渡渉し、2本の木製の橋で沢を渡 っていくと十八丁目の不動滝に到着。水場となっている。
ここも足場が崩れていた。
大杉の広場に到着。
白い石灰石がゴロゴロしだす。
雨水を利用しているというトイレは冬季は使用禁止ということだ。
御嶽神社の立派な建物があり、右がら回り込むと第二展望所があるが、展望は聞かない。左に回り込んでいくと頂上の標柱のある第一展望所になる。秩父の街が一望される。
天気がよかったので眼下に町並みを一望することが出来た。
右が広がるのが横瀬町、左に広がるのが秩父市。中央の緑の線が羊山公園と思われる。
昼食はカップラーメンとコーヒー。
食後、早速下山開始。
養魚場脇の道ではなく生川を跨いだ反対側のガードレールのある広い道でも駐車場まで行けるのかと思ってそちら行ってみたが、どんどん離れるばかりなので途中で引き返した。
予定よりだいぶ早く下山することが出来た。
S47年卒 手島達雄
コースDATA
表参道登山口(一ノ鳥居駐車場)8:55 登山口9:18 不動滝9:26 大杉の広場9:57 御嶽神社10:40 頂上10:45 広場10:55 昼食 不動滝11:55 一ノ鳥居駐車場12:25
大菩薩嶺(2,057m)大菩薩連嶺
2019年11月17日(日)
新宿から7:03発の特急かいじ73号に乗って大月で小淵沢行きの各停に乗り換えて甲斐大和駅へ。
無人駅の甲斐大和駅には8時35分ごろに着いたが、登山口になる上日川峠行きのバスはすでに停車していた。その時点で乗客はまだまばらだったが電車が着くたびに乗客が増えてきて、出発時間の9時20分にはバスは満員になってしまった。
途中、先だっての台風の被害により道路が一部落ちてしまったために出発時の大型バスは通行出来ず、小型バスに乗り換えになっていた。しかも1台が故障したとの事で、補助席も使えず通路にも詰め込まれて定員オーバーの状態で上日川峠に向かうことになった。聞けば先月まではバスは運休していたようだ。
駐車場も被害を受けてい多様で、全て路肩に駐車させられていた。
乗換えでゴタゴタしていたので30分くらい到着時間が遅れてしまった。峠にはたくさんの人が登山準備をしてどんどん登って行っていた。
ロッジ長兵衛前は沢山の人が集まっていた。
林道に沿った比較的なだらかな明るい山道をしばらく行くと「福ちゃん荘」に着いた。
ここから唐松尾根を経由して大菩薩嶺に行く登山道と大菩薩峠に行く山道に分岐する。今日は雷岩を経由して大菩薩嶺を登り、再度雷岩に戻ってから大菩薩峠をめざす。
雪を被った富士山がとても綺麗に見えた。登るに従って富士山の懐が深くなって大菩薩湖も景気に映えてきた。
雷岩が見えてきた。大菩薩嶺は大昔に登ったことがあったが、何となくこの雷岩は名前と共に覚えがあった。
見晴らしがいいので、たくさんの人が昼食をとったり、コーヒーを飲んだり休憩をしていた。雪をかぶった富士山や南アルプスの山並がぐるっと見渡せた。
大菩薩嶺は下り気味に森の中に入って行く。10分程で林に囲まれた大菩薩嶺に到着する。
雷岩まで戻り、通り越して大菩薩峠に向かう。のんびりとした感じの大菩薩連嶺が続く。
途中、賽の河原(妙見ノ頭)、2000m地点、親知らずの頭を経由して行く。賽の河原にはケルンがつまれ、小さな避難小屋が置かれている。
大菩薩峠に到着。読んだことはないが「大菩薩峠」の作者である中里介山からとった介山荘が登山道を挟んで建っている。
大菩薩峠は青梅街道の最大の難所であったということで有名だが江戸時代は賽の河原が峠だったということのようだ。
登山道を跨いだ両側に土産物や食べ物求める客で賑わっていた。14時発のバスに間に合わせたかったのでここはスルー。
綺麗なトイレも設置されていた。
福ちゃん荘まで戻って来た所で、バスには十分間に合いそうなので味噌おでんをもらった。300円なり。
バスの発車には余裕で間に合って上日川峠に到着。帰りのバスもやはり乗り換えが必要だったが全員座ることが出来た。
のびのびとした山陵に富士山がとても綺麗だった。
S47年卒 手島達雄
コースDATA
甲斐大和駅9:20発 上日川峠 10:28着 10:35発 福ちゃん荘10:54 雷岩11:56 大菩薩嶺12:10 雷岩12:18 賽ノ河原(妙見ノ頭) 12:35 大菩薩峠12:55 福ちゃん荘13:20 上日川 峠着13:42 14:00発 甲斐大和駅14:50着 15:23発
磐梯山(1,816m)
2019年11月3日
古磐梯山は4万年ほど前に現在の赤埴山と櫛ヶ峰を一部とする富士山型の大きな山だったということで、巨大噴火によって表側(猪苗代湖側)に山体崩壊して大磐梯山と小磐梯山からなる新磐梯山が形成され、その折の山崩れによって川が堰き止められ猪苗代湖が形成されたということです。また、明治21年に水蒸気爆発によって小磐梯山が吹き飛んで裏側(檜原湖側)に山体崩壊して檜原湖や五色沼などが形成されたそうです。古磐梯山は現在の磐梯山の2倍の高さがあっただろうということで、現在の磐梯山頂上は五合目として表示がされています。
連休の文化の日に日帰りで福島県の磐梯山に登ってきました。久し振りの晴天だったこともあり、たくさんの人で賑わっていました。頂上からは日本で4位の面積と1位の水質を誇る猪苗代湖がよく見えました。
上野駅東北新幹線6時46分発のやまびこ203号に乗って郡山駅へ。磐越西線に乗り換えて磐梯町駅で下車。
磐梯駅町駅からはバスの便がなく、タクシーで行くことにしました。ネットで見たら20,00円程度と間違って調べてしまったので、予約した時に5,000と聞いてビックリしましたが、電車のチケットも買っていたのでお願いすることにしました。
八方台登山口には60台程度が停められる駐車場がありますが、すでに一杯でした。
休憩所で登山届を投函して登山口へ。
若く真っ直ぐなブナ林の中の登山道です。30分弱で中の湯に到着しました。朽ちた何棟かの建物が残っていました。
梢からは檜原湖が眺められようになりました。
いよいよ磐梯山の頂上も見えてきました。
左の道はお花畑経由で弘法清水へ、右の道は直接弘法清水に行く分岐になります。天狗岩と櫛ヶ岳の眺めがいいということで左のお花畑経由の道へ。
山体崩壊した荒々しい景色に変わっていきます。
左に崩壊壁、右に平らなお花畑の中という対照的な景色の中を回り込んで行くと2つの山小屋がある弘法清水に到着します。
たくさんの登山者が昼食をとったり休んでいました。
猪苗代湖には駅よりに翁島という弘法大師ゆかりの小さな島がありますが、この清水にも弘法大師の名が付いています。磐梯山の表登山道沿いには黄金清水という水場があります。
下りてくる登山者も多く待ち時間もありましたが、30分くらいで磐梯山頂上に到着。最上部には磐梯大明神の祠がありました。
山頂は天気も良く、秋の連休ということもあってたくさんの人で賑わっていました。
何mか下がった所には磐梯山の標識が立っていました。その隣には岡部小屋という小さな小屋もありました。
弘法清水まで戻って昼食タイムにしました。弘法清水小屋で「パンの入ったなめこ汁」をいただいてコンビニおにぎりを食べました。なめこ汁は弘法清水小屋でも岡部小屋でも400円でした。
小屋にはトイレはなく、携帯トイレを使うトイレブースが設置されていて、携帯トイレは小屋で350円で売っているということでした。
いよいよ猪苗代に向かって下山。お花畑経由コースを少し行った所で猪苗代登山道(表登山道)に分かれます。
多くの人が乗用車を八方台に停めてピストンで登るようで、猪苗代登山口へのルートでは登山者は数人しかは見かけませんでした。
左に爆裂火口壁を覗きながら行きます。
手前がカルデラ湖になる銅沼。この銅沼は1888年の大噴火の火口湖になります。この大噴火は爆風と岩屑なだれによって集落が埋没するなど477人の死者が出たという近代初の大噴火でした。奥が檜原湖で右が小野川湖になります。
沼ノ平も火口だった所でしょうか。
左は赤埴山をトラバースした先に赤埴林道が猪苗代スキー場通っているようです。
赤埴山へは左の登山道を行きます。右をそのまま行くと赤埴山頂をスルーしていくことになります。時間は十分あったので頂上を目指して登って行きました。
登山道の真ん中に大きな石がドカンと腰を下ろしていました。こんなのも飛んできたんでしょうか。
振り返ると均整の取れた磐梯山が美しかったです。
赤埴山は古磐梯山の一部を形成していた山で、富士山のように多孔質の赤いスコリヤで覆われいていました。
猪苗代湖が一際大きく見えました。
「天の庭」という名が付いた一合目(本来は二合目に相当します。)
スキー場の上まで来ました。スキー場の登山ルートはどこも紛らわしく道迷いしやすいですが、やはりうろうろしてしまいました。
猪苗代リゾートスキー場の駐車場に到着。予定していた時間よりも結構早く着くことができました。猪苗代駅まで調べておいたタクシー会社に配車お願いしました。10分程度で2,000円ほどでした。
猪苗代駅到着。各駅停車の磐越西線は郡山駅まで座れないばかりか満員状態でした。
今回はタクシーを使ったりと散財はしましたが、天気も良く景色もすばらしく楽しい山旅でした。 S47年卒 手島達雄
コースDATA
郡山駅 磐梯町駅(磐越西線) タクシー利用 八方台9:50 中の湯10:15 分岐11:28 弘法清水11:32 磐梯山12:05 弘法清水12:30 爆裂火口12:56 分岐13:08 沼ノ平13:09 赤埴山分岐13:30 赤埴山13:38 赤埴山分岐13:50 夢の庭(一合目)14:03 猪苗代スキー場14:45 タクシー利用 猪苗代駅(磐越西線) 郡山駅
メールマガジン 10月号/2019
獨協中学・高等学校ワンダーフォーゲル部OB会メールマガジン 2019/10 /31
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DWVのOBを山の話題で結ぶメールマガジン10月号の配信です。
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△▲△▲△ も くじ △▲△▲△
【1】台風19号が猛威を振るう
【2】テン場でテントを盗む不届き者
【3】ドローンによる物資の輸送実験
【4】富士山は初冠雪を迎えました
【5】御嶽山王滝口登山道は規制解除ならず
【6】行ってきました 山行Now
【7】編集後記
【8】記事の募集とマガジンについて
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【1】台風19号が猛威を振るう
今月9日に上陸した台風19号と25日の台風21号に影響された低気圧による大雨は信越、関東、東北に多大なる被害を及ぼしました。
台風19号による堤防決壊は55河川79カ所におよび、福島県で30人、宮城県で19人、神奈川県で14人ほか13 都県で88名が亡くなられ、7名が行方不明となっています。
建物被害では床上浸水は福島県、栃木県、長野県など17都県で3万3079棟、床下浸水は21都県で3万5802棟。全壊・半壊は茨城県、福島県、岩手県など16都県で3719棟、一部破損は27都道府県で4784棟でした。千葉県では強風により電柱2,000本近くが倒れて、停電が1週間以上にわたって長引きました。停電は8都県で43万戸に及んだということです。
ゼロメートル地帯を抱える東京下町ではほぼ被害はなかったものの避難指示が出された所もあり、避難した人もたくさんいたようでした。多摩川水系では二子玉川や武蔵小杉をはじめ世田谷区や狛江市では床下浸水やそれにともなって停電なども発生しました。
25日の低気圧による大雨でも千葉県や福島県で10人が亡くなられ、3名が依然行方不明となっています。
被害はもちろん都会だけでなく強風と大雨は山岳地帯ではなおのことで、土砂崩れや倒木など各地で通行不能な箇所が出てきているようです。高尾山や奥多摩でも崖崩れや一般道や登山道の崩壊など不通箇所が出てきています。入山する場合は現地の状況をしっかり確かめておくことが必要なようです。
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【2】テン場でテントを盗む不届き者
キャンプ場でデポしておいたテントの盗難が発生しています。北アルプスの立山雷鳥沢のキャンプ場でデポしておいたテントが盗まれるという事件が起こりました。
テントをデポして雄山や富士の折立を縦走して戻ったところテントがなくなっていたそうです。テントの中に置いておいたシュラフ、マット、クッカーやストーブや衣類なども丸ごと盗まれてしまったそうです。さぞパニックになったこどでしょう。
劔沢キャンプ場でもテント一式と大型ザックが盗まれたそうです。テントは両方とも同一メーカーの一人用テントだったそうです。不届きな輩が出てきているようです。世知辛い世の中になってしまいました。
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【3】ドローンによる物資の輸送実験
山小屋にドローンで物資を輸送する実証実験が白馬岳で行われました。
長野県白馬村や村内の山小屋などでつくる白馬村山岳ドローン物流実用化協議会は10月20日、レタスやトマトなどの物資を山小屋へドローンで運ぶ実験を行いました。山小屋に物資を運ぶヘリコプターの輸送費が高騰しており、ドローン輸送の実用化でコスト低減を目指すための実証実験になります。
猿倉から白馬尻までの片道1.4キロ、徒歩で1時間かかる区間を2.5㎏の物資を5分間で輸送することが出来たそうです。さらに頂上宿舎までを中継地を設けて実施する予定だったそうですが、天候の影響で実施が見送られたようです。
地上から40メートルまでは手動で操作し、それ以降は自動操縦で行われたということですが、特に問題なく実施できたそうです。この実証実験は内閣府の地方創生交付金事業で行ったものだそうですが、再度実験を行うということです。
近頃は山岳遭難者の捜索にもドローンが使われていますし、今月28日には19号台風で交通が遮断されている奥多摩の日原地区にドローンで生活物資を送るなどドローンの活用範囲がどんどん広がっているようです。
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【4】富士山は初冠雪を迎えました
甲府地方気象台は今月22日、富士山や甲斐駒ヶ岳の初冠雪を確認したと発表しました。富士山の初冠雪は平年より22日遅く、昨年より26日遅いそうです。また、甲斐駒ケ岳の初冠雪は平年より5日早く、昨年より1日遅いそうです。
気象庁のアメダスによりますと、富士山の標高3,775メートルにある観測点では21日午後8時に氷点下4.1度まで冷え込み、22日も午前4時と同11時に氷点下0.4度まで下がったということです。
また、富山地方気象台は立山(富山県)の初冠雪を確認。立山の初冠雪は平年より14日遅く、昨年より1日遅いそうです。同じように槍ヶ岳や八ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳などでも初雪になったようです。
今年は例年に比べて紅葉も遅れていましたが、これから季節がぐんと進んでいくのでしょう。
静岡新報が撮影した富士山の画像はこちらから https://youtu.be/_Jzy7gj-1tg
室堂のライブカメラはこちらから https://www.alpen-route.com/live_camera/murodou.html
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【5】御嶽山王滝口登山道は規制解除ならず
噴火以来頂上までのルートが閉ざされていた御嶽山は昨年秋に頂上直下にシェルターを設置するなど安全対策が整ったとして期間限定で木曽福島からロープウェイが使える黒沢口からの登頂が可能になりました。
今年7は月1日から10月16日まで黒沢口から頂上まで規制が緩和され登頂が可能になっていました。王滝口からの登頂については噴火以来閉ざされたままでしたが、紅葉シーズンまでに登山道やシェルター設置など安全登山に向けての整備を整えて規制を解除する予定で作業が進められていましたが、悪天候などが続いたりしたことなどから整備が間に合わず今年の規制解除は見送られてしまいました。来年はどのルートでも登れるようになるでしょうか。
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【6】行ってきました 山行Now
雁ヶ腹摺山(1,874m) 2019年9月26日 “雁が腹を摺る山”というロマンチックな名前を持った大菩薩連嶺の雁ヶ腹摺山は500円札に描かれた富士山を撮影した場所としても有名な山でもあります。
女峰山(2,483m)日光連山2019年10月10日 台風前の晴天の特異日となる旧体育の日10月10日の女峰山はよく晴れていました。紅葉には少し早かったですが、晴天に恵まれての登山です。
茶臼岳(1,915m)那須連山2019年10月24日 紅葉の景色を求めての登山でしたが、雨と風の中での登山になってしまいました。
平標山(1,984m)2016年11月3日 谷川連峰の西の端にある2,000m弱の山ですが、展望もよく谷川連峰の雰囲気を味わうことが出来る山です。
日向山(1,660m)2016年11月4日 山頂付近は雪が降ったかのように風化した花崗岩で真っ白くなっているのが特徴の南アルプスの前衛峰です。3時間ほどで往復できます。
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【7】編集後記
季節を伝えてくれる庭のヒガンバナ(彼岸花)やキンモクセイ(金木犀)の花が今年の秋は遅いと伝えています。
いつもお彼岸には咲いていたヒガンバナが今年は1週間近く遅れてやっと咲き出しました。
10月上旬には咲いていたキンモクセイの花は今年は10月15日でした。(でも今年のキンモクセイはどこでも花付きがとてもよかったようです。)
ヒガンバナは球根植物で地中温度を感知して花茎を伸ばし1週間くらいで開花します。「葉見ず、花見ず」とも呼ばれている花ですが、花が枯れ落葉樹が葉を落とし陽が入るようになった頃に葉を伸ばして栄養を球根に貯めみます。花は自分の葉を見る前に枯れてしまうのです。そして、暖かくなって落葉樹が若葉を茂らせ暑くなる頃に地上部の葉は花を見ることなく枯れて休眠してしまいます。
ヒガンバナもキンモクセイも花が遅れたのは9月になってもなかなか涼しくならなかったのが原因と考えられます。何十年に一度、観測史上初めてと言う台風、大雨や突風が毎年のようにやってくる気候の変動が確実に進んできているようです。
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【8】記事の募集とマガジンについて
このメールマガジ ンは毎月1回(発行日は不定)、OB 会会員にお送りしているものです。次号以降配信が必要ない方は、メールでその旨お知らせください。また、記事はホームページにリンクしていますので、今後別のアドレスへの配信を希望される方はその旨連絡下さい。
本ホームページでは記事を募集しています。投稿・寄稿をどうぞお寄せ下さい。山行記録は当時のものでも個人の新しい記録でも結構です。当時の写真だけでも記録として蓄積したいと思っていますので、宜しくお願いします。山行記録のほかに、紀行文、コラム、近況報告などの直接投稿やメールでの寄稿もよろしくお願いします。
※投稿やお問い合わせメールは dokkyo.wvob@gmail.com 担当手島までお願いし ます。
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茶臼岳(1,915m)那須連山
2019年10月24日(木)
低気圧や台風からの湿った空気の影響で降雨が近づいてはいたものの前日の24日は曇りの予報だったので、紅葉を求めて那須連山の茶臼岳や三本槍岳は行ったことがあったものの、三斗小屋温泉や朝日岳をには行ったことがなかったので、ロープウェイを使って茶臼岳から三斗小屋温泉、朝日岳を回る行程で新幹線「なすの」に乗り込みました。
那須塩原駅西口の2番乗場から那須ロープウェイ行きの関東自動車のバスが出ます。車内で2日間有効のフリーパスが買い求められます。往復バスを利用するならフリーパスの方が200円お得で、往復ロープウェイを利用するならロープウェイの料金も安くなるというものです。
バスはガラズラ。那須の場合、登山者の多くは自家用車のようです。バスは黒崎駅を経由して1時間ほどかかってロープウェイ駅に到着します。バスの運転手は「昨日は少し暑いくらいだったが、今日は寒くなったね。」と。途中から道路は濡れてきていて、ガスが立ち込めてきた。
山麓駅に着いたら辺りはホワイトアウト。さて、切符は計画の通り片道にするか往復にするか迷う。こんな状態では行ってもしょうがないか。
片道では割引がなく、往復を買っておき使わなかった場合は手数料は取られるものの200円は払い戻しがあるということで、とりあえず往復切符を買い求めることにした。
薄ら紅葉している木々を感じる?ことはできるものの、ほぼホワイトアウト状態。頂上駅からは樹木は見られず火山礫や火山岩の中を登っていくことになのます。
ロープウェイの乗客はほ観光客。頂上駅ではガスではなく小雨になっていました。
大きな岩なんかもありました。御嶽山の噴火でも軽トラ程度の岩が降ってきたという証言もありましたが、こんなのが噴石として飛んできたんでしょうか。
1時間弱で茶臼岳に到着。
三角点は頂上の少し下にあります。鳥居を通り越して祠の先に頂上の標柱が立っています。
ガスって何も見えないものの、雨の降りそれほどでもなかったのでぐるっとお鉢巡りをして峰の茶屋跡まで行ってみることにしました。
ガスの中、遠くから子供達の声が聞こえてきました。硫黄鉱採掘跡で小学生の集団登山とすれ違いました。何クラスもの子が挨拶をしてくるので閉句しました。この頃から風も強く雨も小雨ながら激しくなってきました。
峰の茶屋跡に建つ避難小屋に到着です。
中で軽い昼食をとることにしました。中には同じグループの人たちが昼食をとっていました。ものすごい風が吹いていました。
天気の状況は悪くなっていましたが、折角なので朝日岳まで行って戻ってくることにしました。
少し先をいくと植物が生えている山道に変わりました。ほっとする感じです。しかし、すぐ先からは大岩が続く岩稜地帯に変わりました
これ以降、写真を撮っているような状況でなくなったので写真撮影は中断。・・・・
この頃から特に風が強くなり、横殴りの雨に変わりました。恵比寿大黒から先を行くと手すりに鎖がかけられた尾根を行くことになりました。火山灰のつるつる滑る粘土や大岩が続く岩稜地帯。風は飛ばされそうになるくらいに強くなっていたので、分岐手前で引き返すことにしました。
峰の茶屋跡の避難小屋まで戻ってきました。このまま直接ロープウェイ麓駅まで下山することにしました。
あっという間に登山口に到着。登山届けのポストも設置されていました。観光客以外は乗用車で来てここに車を止めて登っていく人がほとんどなのではないでしょうか。
途中で滑って尻餅をついてしまいました。
ロープウェイ駅では50分くらい時間があったので、ストーブで衣服を乾かすことが出来ました。
紅葉どころか10m程度の軽機しか見えず、雪に変わるのではないかと思うほどの雨と風だった。
コースDATA
RW山頂駅(10:10)・・茶臼岳(10:50)・・お鉢めぐり・・峰ノ茶屋跡11:30[休憩 20分]・・恵比寿大黒12:03・・朝日岳分岐手前12:20・・峰ノ茶屋跡12:35・・登山口13:04・・RW山麓駅13:18 バス14:23発
女峰山(2,483m)日光連山
2019年10月10日(木)
10月10日は1964年の東京オリンピックの開会式が行われた日で晴れの特異日です。今年は台風19号が近づいて来ているものの晴天が予想されていました。
木曜日がお互い定休日なのでS48年卒の内科医をしている柳澤君と二人で日光の女峰山に登って来ました。日光に入って外気温がどんどん下がっていき、戦場ヶ原付近では何と零度を下回って来ました。
車に設置されている外気温度計は-1℃を指していました。戦場ヶ原は霜が降りて、真っ白でした。
三本松の駐車場で志津峠までの林道を確認したところ、ここから直接車ではいけないようなので120号に出て光徳入口手前まで行って右折して林道に入りました。
林道の入口は未舗装で水たまりも出来ていましたが、その先の志津乗越しまでは舗装されていました。むやみに入らせないようにするためにわざと入口だけ未舗装のままにしているようです。「通行はご遠慮ください」と表示がありました。ダメということではないと判断し、梵字飯場跡、湯殿橋、男体山や大真名子山への道を分ける志津乗越(志津峠)を無事通過。
その先はクマザサが両端を覆っている車1台がやっと通れる未舗装の林道で所々に回転できるスペースがあったので、ゲートの手前で車を駐めることにしました。
志津峠は1,785m、林道歩きはおよそ1時間ほどで1,680mまでしばらく下りが続きます。その後1,790mあたりまで上ることになります。
大石が道の中央に据えられていました。転がって来たのかと思いましたが、業務用車両がぎりぎり交わして通って来られていたので、どうやら車止めとして意図的に置かれていた物のようです。
唐沢小屋に設置されている雨量計の測量に月に1度来ているという測量チームの車はゲートを開けて先まで入っていってしばらく先に車を駐めていました。
左には大真名子山(2,375m)、右肩に小真名子山(2,323m)の山頂が快晴の青空を背に顔を出していました。小真名子山と帝釈山(2,455m)の鞍部には富士見峠(2,061m)があり、林道はそこまで続いているようです。
1,800m付近から林道を外れて、いよいよ山道に入ります。はじめはしばらく下りが続きます。
馬立てからは急な登りになります。
今年は紅葉が遅れているようで、ところどころ紅葉した樹木が見える程度でした。白い幹のダケカンバもアクセントになっています。
このコースは何箇所か不安定な沢のガレ場を渡ります。
ガレを渡って上に行くと水場がありました。とても冷たく美味しい水でした。
水場を越えてしばらく急登を上がっていくと唐沢小屋に到着しました。
唐沢小屋は30〜40人は収容できる立派な建物です。冬は2階からも出入りできる構造になっています。
登山道脇にはシャクナゲやコイワカガミもたくさん自生していますが、この辺りから結構バテ気味。足も攣り気味。意識もふわふわとしている感じで、休み休みゆっくりした歩みになりました。
ガレ場をトラバースして最後の急登が続きます。
山頂下にはこの地で倒れ、唐沢小屋で亡くなったという追悼碑がありました。
頂上が見えて来ました。
頂上直下には滝尾神社の奥社の田心姫命(たごりひめのみこと)を祀っている女峰神社の祠があります。
女峰山、頂上到着です。
男体山、大真名子山、小真名子山と山並みがとても綺麗でした。
男体山、帝釈山、大真名子山、遠くに日光白根山。燧ヶ岳を始め、八ヶ岳や浅間山なども見え、360度の展望でした。
柳澤君も熱中症気味でフラフラの状態で到着です。
下に帝釈山への道が続いていますが、今回はここで引き返すことにしました。
狭い頂上で先行者が3人いたので、しばらく休憩してから下山することにしました。
復路、唐沢小屋に到着。行きにすれ違った雨量計の観測チームが仕事を終えて休憩していました。お邪魔してテーブルでお湯を沸かして昼食をとることにしました。
疲れていたのでゆっくり体を休めることが出来ました。東照宮から上がって来たという方が後から来ましたが、今日は上まで行かずに復路を戻るということでした。頂上であった年配の方達もここで会った人もとても元気でちょっとショッでした。
下りきった後に上りがあり、林道も上りになるので結構きついものがありす。
頑張って午後3時ちょうどに駐車地点に戻ることが出来ました。
途中で測量パーティーを追い抜いて先行しましたが、測量パーティーの車はゲートの内側まで入っていたので車で追い越されて、こちらも後をついて行くことになりました。後々それが幸いとなりました。
志津峠の工事現場で工事車両が道を塞いで駐車していていたので、外人が運転する車と測量チームと一緒に足止めを余儀なくされてしまった。どうなるかと思っていましたが、5、6分して工事関係者が戻って来て通れるようになりましたが、「ここは一般車両は通行出来ないんだからね。」と外人は注意されていました。でも、こちらは測量チームの後ろだったので「後ろをついて来れば大丈夫だから」とお咎めなしで測量パーティーににまぎれて通行することが出来ました。
標準タイムより時間がかかってしまいましたが、天気も良く楽しい山行でした。
コースDATA
三本松駐車場6:35 裏男体山林道起点 梵字飯場跡 湯殿橋 志津峠7:05 駐車ポイント7:25 (準備)7:30 ゲート7:38 登山口8:15 沢出合8:25 馬立8:28 大堰堤8:50 沢横断9:40 水場9:50 男体山見晴10:05 唐沢非難小屋10:15 (休憩) ガレ場10:35 (休憩) 慰霊碑11:00 女峰山山頂11:15 11:25 唐沢小屋12:00 (昼食)13:00 男体山見晴13:05 水場13:14 大堰堤13:45 馬立14:00 林道14:15 駐車ポイント15:00 (荷物整理)15:20 志津峠(時間調整) 三本松駐車場
S47年卒 手島達雄 S48年卒 柳澤孝嘉
S46年卒0Bが顔を合わせました
カリフォルニアのアナハイム近くに住んでいる笠原 聖(S47年卒 写真中央)さんが一時帰国するということで同期の碓井達夫(写真左) 渡辺亮介(写真右) 手島達雄(S47年卒)DWV.OBが30年の時間を超えて再会しました。(卒業して15年後くらいに一度会って以来)
笠原さんのリクエストで、4人で目白駅から歩いて高校へ行ってみることになりました。
「千登世橋の階段でもトレーニングしたよね。」「ガンバッテーと声かけられたりしたことがあったよ。」
田中角栄邸前の交番はなくなり、規模も小さくなっていました。日本女子大は道を挟んで反対側にもおしゃれな建物が出来ていました。
道を渡って懐かしい中華「栄和楼」の前を通りました。昼飯を食べて食後のタバコを吸っていて先生に見つかったこともありました。当時、2階席には自決前に三島由紀夫も来ていたようです。(後で調べてみたら栄和楼は数年前に閉店していたようです。)
野球部が練習していたので、顧問の先生にお話しして建物の中に入れてもらうことが出来ました。S48年の卒業生でもある数学の先生とも少しお話ししました。
当時のものでしようか、石垣が体育館前に少し残っていました。当時は5〜6mはあったでしょうか、石垣の上から懸垂下降の練習もしました。坂ではダッシュ、うさぎ跳び、いざりなどのトレーニングもしていました。
学校を卒業して48年、歩んできた道のりが背中に乗っかって見えます。
池袋に出て、渡辺さんの馴染みのドイツ料理とワインの店「エリカ」で懐かしい話題と近況報告でお酒が進みました。この日は丁度お祭りで店前にも神輿が繰り出し、法被を着た若衆がたくさん闊歩していました。
楽しいひと時でした。
OB会の総会の案内が届いていない(事務局で住所が把握できていない方)46年卒、47年卒.OBは是非、連絡ください。
御嶽山の噴火から5年
死者58人を出し、まだ5人の方の行方が不明なまま御嶽山の噴火から今日27日で5年を迎えました。
山が好きで秋晴れの紅葉真っ只中の登山だったのに、さぞビックリしただろうし、怖かっただろうと思います。同じ山好きな者として心から冥福をお祈りしたいと思います。
雁ヶ腹摺山(1,874m) 黒岳(1,987m) 大菩薩連嶺
2019年9月26日(木)
雁鴨の飛翔ルートになっているということで雁が腹をするように飛んでいく様から名付けられたという大菩薩連嶺の雁ヶ腹摺山と黒岳を登ってきました。
大月から国道20号線、県道510号線を経て大峠まで行き、まずは富士山が眺められるうちに雁ヶ腹摺山に登り、大峠まで戻ってから黒岳へ登り返しました。雁ヶ腹摺山からの富士山は500円札の撮影場所として有名ということで、山梨の秀麗富嶽12景の1番山頂にも指定されています。
S49年卒の柳澤孝嘉君から「天気もいいので山でも行きませんか。」と誘いを受けて一緒に登ってきました。朝のうち雲が多かったものの徐々に青空が広がり気温も上昇してきて、運動不足が続いていたので黒岳直下で筋肉疲労がピークになって悲鳴を上げてきました。
水場手前の沢沿の低湿地にはイノシシらしき爪痕が続いていました。
頂上は林の中ですが、頂上は富士山方向だけが開けていて均整のとれた富士山がよく見えました。
小休止して大峠に下山。黒岳に向かうことにしました。
目的地別にカウンターが設置されていました。
1,500mの大峠から200mくらいを一気に登り、残り200mを時間をかけて登っていく感じですが、結構急登でした。
1792mの赤岩ノ丸のピークの近くに赤谷本宮の表示があり、帰りに柳澤君が探すも見つけることは出来ませんでした。後で調べたところ少し下がった1710mの地点の見晴らしの良いと所に石の祠があるということでした。
伐採で使うのでしょうか楔(くさび)がかけてありました。
1,800m付近でしょうかシカによる被害なのでしょうか倒木や枯れた樹木を伐採したのでしょうか切り倒された樹木が積み重なっている所がありました。
雁ヶ腹摺山は石に苔が一面取り付いていましたが、黒岳はふわふわの絨毯のようにいろいろな種類の苔が広がっていました。光の具合も苔の生育に丁度適しているようです。
湯ノ沢と小金沢山を結ぶ主稜線に出てすぐが頂上です。
黒岳の頂上は林に囲まれた明るい裸地の中にあります。ここで昼食をとることにして、早速湯沸かし。
トゲアリ
胸の部分だけが鳶色で頭と尻は光沢のある黒が特徴的なアリがぞろぞろと地を這っていて、空中には時折羽アリの群れが飛び回っていました。
帰って調べてみると、低山地の適度の木漏れ日が差すような雑木林の生息するトゲアリということでした。秋の降雨後のよく晴れたお昼に羽を付けた女王アリが一生に1度だけ飛び立ち、羽アリのオスと後尾をする「結婚飛行」だったようです。
下山開始
翌日は筋肉痛でした。
S47年卒 手島達雄
コースDATA
大峠7:37 御硯水7:42 雁ヶ腹摺山8:30 大峠9:10 9:15 黒岳10:50 昼食 11:35 大峠12:30
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