2015(平成27)年 北岳 農鳥岳

2015年8月4日(火)〜7日(金)  高校合宿 北岳・農鳥岳   

◆メンバー

(中Ⅲ) 長島 山中 (高1)  河村 遠藤

(高校2)  伊藤 高木 内田 大竹

(引率)  新村 桑原    吉田 (OB)

◆行程

【8月4日 : 第1日目】新宿 竜王 広河原 御池小屋(テント泊)

【8月5日 : 第2日目】御池小屋 北岳 間ノ岳 農鳥小屋(テント泊)

【8月6日 : 第3日目】農鳥小屋 農鳥岳 奈良田温泉(ロッジ泊)

【8月7日 : 第4日目】奈良田温泉 飯富 新宿 学校着

◆記録

【8月4日 : 第1日目】

早朝新宿駅集合。3年の黒川、細田先輩の見送りを受け、特急かいじで甲府の先の竜王で下車。天気は快晴。ジャンボタクシーに乗り、広河原に11時に着く。吊り橋を渡った先の広河原山荘前で準備運動して、大樺沿いの登山道を登り始める。コース上に雪渓はなかった。大樺沢上部に雪渓が残り、吹き降ろす風が冷たくて気持ち良い。途中昼休み中を挟み、二股につく。バイオトイレが設置してあった。今日中に肩の小屋まで到達できれば翌日以降の行程が楽になる。二股から直登コースに取りつくが、嫌な感じの雲が出てきて30分ほど登ったところで雷が鳴りだす。肩の小屋までの稜線で雷にあったらに逃げ場がない。仕方なく二股まで引き返し、等高線沿いに御池小屋まで歩いてここでテント泊とする。池のほとりのテントサイトは混んでいたが快適だった。広河原から700メートルのアップだったがバテる部員も出ず、初日は順調である。夕食はリフィルのカップヌードル。

【反省点】

テント設営の習熟ができていない。新品のV8テントのポールの組み方がわからない部員たち。アルプスのテント場であーでもないこーでもないと議論しながらテントを建てるのは死ぬほど恥ずかしい行為なのでやめよう。

竜王駅は小さいので乗り換えも楽。
登山開始! 気合の入る部員たち
二俣。 雪渓はだいぶ溶けていた
とても恥ずかしかったテント設営風景

【8月5日 : 第2日目】

2時起床3時半出発。日の出前の涼しい時間帯に高度を稼ぎ、2,700メートル付近の森林限界でご来光を迎える。快適な稜線歩きで肩の小屋を経て8時に北岳山頂に到着。天気はド快晴。高校合宿で山頂で晴れるのは何年ぶりだろう。引退したスーパー雨男の○澤先輩に感謝しながら日本第二の高所の展望を満喫する部員たちであった。

北岳山頂を後にしてアップダウンを繰り返しながら北岳山荘、中白根岳、間ノ岳と縦走する。農鳥小屋に14時半に到着。かなりの距離だったが快晴の天候に恵まれて3,000メートルの稜線を縦走する素晴らしい1日となった。

【反省点】

河村くんが農鳥小屋のご主人に怒られてしまいました。山小屋の方に接するときには失礼のないように丁寧に対応するように心がけましょう。

日の出を見つめる。
登頂!
歴代部長お約束のポーズ。
3000mはかなり酸素が薄い。
本日2つめの百名山。
農鳥小屋に到着。さすがに疲れた。

【8月6日 : 第3日目】

今日は奈良田温泉まで一気に降りるロングトレイルである。2時に起床してテントをたたみ4時に出発する。ヘドランの明かりをたよりに進み、西農鳥岳の手前で日の出を迎える。西農鳥岳、農鳥岳を通過し、大門沢下降点に到着。先が長いので足指を保護するためテーピングを巻く。大門沢下降点からは稜線と別れ、いよいよ大門沢を奈良田温泉に向けて長い下降が始まる。

森林限界までつづら折りの急坂を下り、樹林帯に入ってからもひたすら下降する。大門沢小屋での休憩をはさみ、大門沢(広河内川)沿に下降する。道はよく整備されていたが、何度も丸木橋やつり橋で大門沢を渡るので通過には注意する。

巨大な砂防ダムを過ぎると最後の4キロメートルほどは林道歩きとなる。雨が少し降ってきたので雨具を着用した。15時には奈良田第一発電所に到着した。ここまで宿の車が迎えに来てくれたので好意に甘えることにし、奈良田温泉の民宿えびなやに到着した。温かい食事と布団に感謝する部員たち。家に帰っても感謝の気持ちを忘れないようにしよう。

合宿中は2時起き4時立ちが基本。
月明かりの縦走路。涼しいうちに行程をかせぐ。
雲海から登る日の出の瞬間。
農鳥岳までは岩稜帯が続く。
大門沢下降点。ここからが長い。
丸木橋で大門沢を渡る。

【8月7日 : 第4日目】

無事登山を終え、今日は東京に戻る稼働日である。早川町営バスに乗り見延市飯富まで1時間。飯富から中央高速バスに乗り換えて3時間半。新宿バスターミナルから都バスで学校まで30分。重たいザックを積み替えて丸一日バスに揺られ学校に16時に戻る。テントを干して装備を片付け、解散した。

【留意点】

最近部員数が増えてきたので、公共交通機関での移動に苦労することが多くなってきた。バスの便はあっても定員オーバーで利用できないこともあるため、注意が必要である。(記録:新村)

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