会津駒ケ岳(2,133m)

2016年8月19日〜20日

お盆が過ぎて、人出も少なくなっただろうということで、かねてから狙っていた会津駒ケ岳に行くことにしました。ランプの山小屋の「駒の小屋」に宿泊して、駒ケ岳と中門岳を登り、キリンテに降りる予定で天候の様子を窺っていました。しかしなかなか天候の具合が安定せず、小屋への連絡が前日になってしまいました。お盆過ぎなのでいつでも大丈夫だろうと高をくくっていたのですが、予約が一杯で受けられないということでした。登っている途中で15人くらいの高齢登山の団体を追い抜かしたので、その団体の予約のためだったようです。

東武日光線と野岩鉄道、会津バス利用だと登山口には早くても11時着になってしまいます。同じ登山口(滝沢)に降りるコースだとしても標準タイムだと7時間はかかります。しかし、今までコースタイムよりかなり早く登れていた自負があったので、5時くらいには下山できるだろうと桧枝岐の旅館を予約して出かけることにしました。ちょっとなめていました。

会津高原尾瀬口駅で降りた登山客は1人だけでした。鳩待峠の方はそれでもお客は多いのでしょうが、沼山峠口からのお客はすごく少なくなってしまっているそうです。特に水芭蕉明けとお盆明けは少ないということでした。したがって沼山峠行のバスの乗客も一人だけ。完全貸し切りの状態で滝沢登山口に着きました。途中ソバの花がきれいでした。

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バス停から舗装道路を30分くらい登ったところの片側にたくさん車が駐車していました。バスでの客はいないものの、車利用の登山客はそこそこいるようでした。登山口で登山届を書いて階段を上って登山開始です。はじめから急階段でちょっといやな感じ。案の定、それから先はかなりの急登。緩い山道でも始めの30分は体が慣れるまで苦しい思いをしますが、体が慣れないまま急登が続き、調子が出ずおかしいなおかしいなという気持ちのまま登っていきました。後で旅館の人から聞いた話によれば、この日の桧枝岐はこの夏一番の暑さだったさうです。タオルの汗ふきバンダナの汗を何度絞ったことか。

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急登は2時間近く続いたでしょうか。水場を過ぎ、やっと遥かかなたの山並みが見えはじめ、樹林の間から向こうの空が少し見え隠れするようになってはじめて比較的緩い登りになりました。

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しかし、その時はすでにくらくらの状態。大汗をかいたためでしょうか、太もももふくらはぎもつり出し、座るのにも大変な状態になってしまいました。出発が11時だったので、昼食の時間が中途半端でサポート用のジェリー2本と水だけで登ってきてしまったのも原因だったのではないかと思います。バテバテで駒の小屋と山頂が見える展望台まで来た時、既に時間は2時半を回っていました。少なくとも駒ケ岳まではと思ってなんとか登っていきましたが、あと少しで小屋という所まで来て、残りの体力と時間を考え登頂を断念することにしました。頂上には3時から3時半としても登山口には6時、宿まではそれから30分はかかってしまうと思われた判断でした。まあ、いい景色の所までは来られたので、今回は諦めることにしました。

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下りはそれでも少し元気になり、4時半くらいには登り口に着くことができました。宿は桧枝岐でも尾瀬に近い方で、ビールとソバが早く食べたい思いで、まだかまだかと思いながら国道を歩いていきました。桧枝岐村は国道沿いに墓が点在しており少し違和感を感じます。「星」姓と「平野」姓ばかりです。昨日は村祭りの桧枝岐歌舞伎があったということでしたが、その舞台に至る石の階段を仰ぎ見ながら宿への道を。宿について早速お風呂に入り、汗を流しました。ふろ上がりに夕食を待てずに早缶ビール。やっと疲れを癒すことができました。女将さんが「ずいぶんと日焼けしましたね。」と、言われてしまいましたが、それは酒やけですって。 (手島達雄 S47年卒)

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桧枝岐歌舞伎ののぼり

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