2017年4月27日
連続した梯子と鎖場が印象的な岩山と紹介されてる石裂山(おざくさん)に行ってきました。
東北自動車道を鹿沼ICで降り、121号線を経由して240号線の上久我の加蘇山神社を目指して車を進めます。石裂山の南西には賀蘇山神社という似た名前の神社が246号線沿いにあるので、間違えないよう気をつける必要があります。バスもありますが、1日2便程度なので、マイカーが便利でしょう。駐車場からの全行程は4時間程度になります。
弘宣寺というお寺を過ぎて少し行くと左手に石裂山バス停があり、その先に加蘇山神社社務所があります。手前にトイレがあります。山中にはトイレがないのでので、ここで済ませておくといいでしょう。車道は細くなり山道を5分ほど行くと広くなった路肩に15台程度とめられる無料駐車場があります。
駐車場を少し進んで行くと、右手に加蘇山神社鳥居があり石段を上ったところに神社があります。神社の左手に登山口があります。神社の石段を上がらずにそのまま車道を直進しても登山道と合流しますので、どちらでも大丈夫です。神社の鳥居脇と登山道入口脇の3本の杉の大木は栃木県指定の天然記念物になっいます。
登山道は沢沿いの山道を登っていきます。全行程に石裂山回遊登山コースという道標もあり、梯子や鎖などよく整備されているものの、谷筋などでは道の選択には気をつける必要があります。
橋を渡り、小瀧などを見ながらしばらく進んで行くと竜ケ滝休憩所があります。滝を越えて先を行くと右手に「千本かつら」という加蘇山神社のご神木になっているという”かつら”の大木があり、その先が石裂山と月山との分岐点になります。石裂山へは左に進んで行きますが、帰りは月山を経由して右の道から帰ってくることになります。
竜ケ滝は雨乞いの滝とも呼ばれているようです。
中ノ宮跡の東屋を過ぎるといよいよ鎖場と梯子の登り下りが続くようになります。
梯子と鎖場が現れます。
鎖場を過ぎると「行者帰シノ岩」という名が付いている岩が右手に現れます。金属製のがっちりした梯子が付けられおり、その先に山の名前にもなっている石裂石という大岩があり、その岩穴の中に鳥居があり奥ノ宮の祠になっています。
奥ノ宮は行き止まりなので登って来た梯子を今度は降りて谷の左側に上がって行きます。
急斜面を根っこを手かがりにしながら登っていきます。金属製の梯子と階段を登り、ヒゲスリ岩をトラバースして行きます。広い斜面を上がり切るとと痩せ尾根になり登りきったところが東ノ剣峰になります。
東ノ剣峰を過ぎるといよいよ梯子が5、6段ぐらい連続するこのコースのメインイベントが登場します。写真で見ると大変そうですが、あまり高度感はありませんので、踏み外さないようにさえすれば高所恐怖症の方でも大丈夫です。
コルからまた登り返して行くと道標の立つ西剣ノ峰に到着します。右に降りて行くと展望台に出られますが、進路は左に向かいます。降り立った所が御沢峠で、急斜面を左に行き分岐点を経由して左手に行くと三角点と木に石裂山と表示が貼ってある石裂山の頂上に出ます。あまり見通しは良くありませんが、日光連山も眺められます。ビンクのヤシオツツジもまだ咲いていました。
分岐点まで戻りこのコース最後のピークになる月山方向に向かいます。月山までは0.4Km。月山頂上には石の鳥居があり、その先には半ば朽ちてしまってはいますが月読命を祀っているという祠があります。まだ11時前だったのでお昼には早い感じで、昼食は下山してとることにしました。昼食を山中で食べるなら、スペース的にはこの月山頂上がいいのかも知れません。月山からの下りは鳥居下から急下降します。
行きほどではありませんがいくつかの梯子や鎖場を通りますが、それほど急な所はありません。涸沢から小さな流れになった沢筋を何回か越えながら沢に沿って下りて行くと行くと、行きに通った分岐を経て竜ケ滝休憩所に着きます。
加蘇山神社駐車場に戻り、車での帰路につきます。途中、上久我の小学校跡地にある蕎麦処「久我」によって昼食。平日でも営業しており、とてもボリュームがある美味しいお蕎麦が食べられます。まもなくゴールデンウイークで田植えが始まるのか、水のはった田んぼが光っていてきれいでした。
コースDATA
(石裂山バス停) 加蘇山神社社務所(トイレあり) 加蘇山神社無料駐車場 8:00 加蘇山神社 8:05 竜ケ滝休憩所 8:33 千本かつら 8:39 中ノ宮 9:04 奥ノ宮 9:14 東剣ノ峰 9:52 西剣ノ峰 10:04 石裂山 1o:18 月山 1o:43 竜ケ滝休憩所 11:31 加蘇山神社駐車場 11:56
S47年卒 手島