尾瀬ヶ原周遊

2017年7月6日  尾瀬ヶ原周遊


関越道を沼田ICで降りて国道120号線を日光尾瀬方面に進む。鎌田の交差点 で日光への道と分かれ左折し、街道を尾瀬大橋を渡って行く。尾瀬戸倉温泉を進んで行くと右手に尾瀬第一駐車場のゲートがある。鳩待峠は乗用車の乗り入れが規制されているので、ここでバスか乗合タクシーに乗り換えて行くことになる。待合所にはバスと乗合タクシー共通の乗車券の自動販売機があるので、こちらで切符を求める。係員がいて、マイクロバスは一定の人数がたまった時点でマイクロバスへ誘導してくれるので、バスの時刻表などを気にすることははない。

マイクロバスもバスも鳩待峠の100mくらい手前の駐車場で降りることになる。帰りも切符を鳩待峠で買ったらこの駐車場まで下がってきてバスやマイクロバスを待つことになる。

靴底についた種子の持ち込みを防ぐための種子落としマットと入山者カウンターのついたゲートを通って行く。鳩待峠から尾瀬ヶ原への道は基本下りの道である。

すでに水芭蕉の花は2週間ほど前に終わっていて、葉が巨大化しつつあった。

クマ避けのベルが何箇所か設置されている。鳩待峠から40分ほどでビジターセンターや山小屋のある山の鼻に到着する。

昨年からの積雪量は例年とさほど多いというわけではなかったものの3月の気温が低かったために例年より雪解けが遅いということであった。下から見るとそれほど残っているようには見えなかったが、まだ登山道の一部には2mほどの残雪があるということだった。

いつからからは聞き忘れたが群馬県内の小・中学校では「尾瀬学校」と称して環境教育や郷土教育として尾瀬での校外学習を推進しているということであった。ガイド料や交通費などの補助金が県から下りるということで、たくさんの小・中学生が8人程度を1グループとしてガイドを伴って歩く姿が見られる。尾瀬のガイド資格もかなり高いものがあり、養成も図られているようである。

水芭蕉は既に終わり、日光キスゲはまだ咲き出していないものの、原の一段高い比較的乾燥している場所ではワタスゲの綿毛が白く輝いていた。

竜宮現象の吸い込み口

「竜宮」近くでは100㎡くらいがネットで囲まれて降り、鹿による食害の調査が行われていた。近年、尾瀬ヶ原にはかなりの鹿が入ってきていて、ミズバショウやミツガシワ、ニッコウキスゲなどの食害が進んできているようだ。ネト柵を設置したり捕殺による駆除や監視カメラによる動態調査や食害実態調査が進められている。このネットもその一環で、柵内と柵外の植物の分布や種子量などの調査を行なっているということであった。県内でもかなり捕殺はしてはいるようであるが、増える量には到底及ばない状態であるらしい。説明をしてくれた調査員の方は「余計な仕事ではあるんですが・・・。」とポツンと言って、サンプルを採取した袋を持ってアヤメ平の方に上がって行かれた。

咲き始めのニッコウキスゲ

竜宮小屋のおいしい水を飲んでから十字路まで戻り、ヨッピ橋方向に道を分ける。こちらのルートは人通りがほとんどなくなった。ヤマドリゼンマイの葉が新緑の川のように続いている。

ヘリコプターで運んできたと思われる木道とその資材が木道脇にデポされていて、その先で新しい木道の設置工事を行なっていた。

ヨッピ橋

燧ヶ岳から黒い雲がだんだん近づいてきていた。

ここにもクマよけベルが

牛首分岐まで戻って来た。雷注意報が発令されたということで、「尾瀬学校」の児童・生徒たちは竜宮小屋まで行かずに元来た道を引き返したてきたようで、たくさんの子供達が集まっていた。

木道脇のベンチで魔法瓶に入れて来たお湯でカップ麺での昼食。「尾瀬学校」の子どもたちの間を縫って下山にかかる。

雨が降る前に鳩待峠に到着することができた。


DATA

尾瀬第一駐車場  8:35 鳩待峠  9:10 山の鼻  9:50 牛首分岐10:30 竜宮  11:00 竜宮小屋  11:20 ヨッピ橋  11:40 牛首分岐12:15 (昼食) 山の鼻  13:05 鳩待峠  14:00 尾瀬第一駐車場14:40

昭和47年卒 手島

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