毛無山・十二ヶ岳(1,683m)・鬼ヶ岳(1,738m) 御坂山塊 

2017年11月9日(木)

文化洞トンネル7:10—-毛無山 8:45 —–十二ヶ岳10:20 10:30—金山11:10    鬼ヶ岳(11:50 12:10)—–鍵掛峠13:10——漁眠荘前14:20


11/2の御正体山山行がうまく行ったため、以前から気になっていた十二ヶ岳へ行ってきました。高校時代、柳原君と彼が山で知り合った社会人の方々と早春の御坂峠から大石峠まで縦走し、大石峠から先は厳しいからと止めた経緯があり、6月に碓井さん達が行かれた記録を読んだことが後押しなりました。

11/2   3:00に自宅を出発、前回と同様に談合坂で食事とウダウダした後、西湖の文化洞トンネルへ。山地図には文化洞トンネル際に駐車場が書かれているが、現在は使用不可であった。

文化洞トンネルを抜けたところにある駐車場を探すのに少し手間取る。碓井さんの記録をちゃんと読んでいなかったのが原因です。学習していないなあ。先行者が今回、1人いましたが、お会いしたのは十二ヶ岳山頂でした。この日は冬型の気圧配置で天気は良いのですが、風が強く、寒い日でした。

文化洞トンネル上の冬枯れの尾根を登り、最後は九十九折の急登にて毛無山頂上へ。コースタイムよりやや遅れて到着。ポットに詰めた自販機の紅茶を飲む。毛無山山頂の看板は倒れ、地面に放置してある。それから十二ヶ岳まではそれぞれ看板が書かれた十一の峰を越える。小さなロープや鎖のある岩場があり、手袋をしても冷たい。十ヶ岳は崩壊しており、巻いて越え核心部の十一ヶ岳の下りと十二ヶ岳の登りを迎えた。十一ヶ岳の下りは太いロープを掴んで下るが、途中、外皮が剥がれ、内芯のみの部があり一人で来ているのでなるべくロープに過重をかけないように三点確保で慎重に下る。

キレット部は名物の吊り橋となっており強風に揺れて怖い。対岸の十二ヶ岳の登りはリッジ上に鎖とロープが設置され、それを使用しての登行となるが、十一ヶ岳と同様に消耗したロープや支点が木に取られた箇所が多い。碓井さん達が登られた初夏と異なり木に葉がなく枯れ木なのか根がしっかりしているものか分からず、三点確保で登る。葉が落ちているため高度感があり、寒風の中、一人で登っていると孤独感に襲われる。稜線で桑留尾からの道を合わせるとすぐに社ある頂上に着いた。先行者が休んでおり、互いに以外に厳しかったと言葉を交わす。

桑留尾へ下山するとのこと。正面に逆光の富士山と光る西湖の湖面が眩しい。

十二ヶ岳山頂のお社

十二ヶ岳の下りも長いロープの岩場の下りとなっており、その先の傾いた梯子を登り、峯を越えるとうって変わりカヤトと笹の穏やかな尾根となった。大石ペンション村からの道を合わせ、ひと登りで主稜線上の金山に着いた。頂上というよりは稜線上の平坦地で綺麗な富士の姿と越えてきた十二ヶ岳が間近に見える。

金山の標識
逆光の富士山
樹木越しに十二ヶ岳

広い稜線を緩やかに上下行した後、鬼ヶ岳の登りとなる。登山道両側の枝木が重なる道を頂上に見える鬼の角といわれる石に向かって登るが、なかなか着かない。頂上は鬼の角を中心に細長い山頂で、雪がついた八ヶ岳や南アルプスの山々を望めた。

鬼ヶ岳山頂の鬼の角
鬼が岳山頂より八ヶ岳の遠望

正午に着いたたためセブンのサンドイッチと紅茶をとり、西湖湖畔のバス時刻に合わせるため早々に鍵掛峠に向け下山した。峠まではただの稜線の下りかと思っていたが、ロープを伝っての長い下りの後、小ピークや岩を所々、ロープや鎖を使って登り下りし登山道の両側は刈り払いがあまりなされていず、思いのほか消耗する。鍵掛峠は峠というよりは稜線上のコルで西湖に向かう急な小尾根を下り、紅葉が綺麗な尾根を沢に向かい下り堰堤に着いた。

途中の紅葉

沢沿いに堰堤をいくつか乗り越えた後、未舗装の林道に出てしばらく歩くと西湖いやしの里根場の家屋群の脇に突然にでた。東南アジアからの観光客で賑わう中、西湖周遊道路の漁眠荘前バス停まで歩き、定期バスに乗り駐車場のある文化洞トンネル前で降り、駐車場まで歩いた。平日にもかかわらず定期バスは中国からの観光客で座席が全て埋まっているのに驚いた。今回は長丁場で、充実した山行であった。時間の関係から節刀ヶ岳を割愛したが機会があれば大石峠から節刀ヶ岳を登り45年越しに念願である御坂山塊の主稜線踏破を完成させたいと現在、計画中である。

昭和49年卒 柳澤孝嘉


46年卒の碓井達夫氏の山行記録はこちらから参照ください。

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