2018年2月4日(日)
49年卒の柳澤から「雲竜渓谷に行きませんか。」とメールが入った。「いいねえ。」と二つ返事で山行が決まった。47年卒の手島は雲竜渓谷には高校生の頃、46年卒の碓井さん等と登りに行った記憶がある。今年は寒いので、いろいろな滝や湖などが凍っていることがTVでも話題にされていて、先日はNHKで人口氷壁でのアイスクライミングも紹介していた。
北千住で待ち合わせて、東武日光線の6時42分発特急リバティーけごん1号に乗り込む。日光駅には8時22分に到着。
駅では雲竜渓谷ツアーとか○○様とか書かれたカードを持って客を待っている人たちも多く見られ、列車到着後の待合はたくさんの人で溢れていた。
ツアーやグループはそれぞれマイクロバスや迎車のタクシーに分乗して行ってしまったが、タクシー乗り場に並んだもののタクシーはいつまでたっても来ない。あとで聞いたところによると、タクシーの配車は土日の朝は殆ど予約客で手一杯の状態だという。今や雲竜渓谷は氷瀑見学の人気ハイキングコースになっているようだ。前に並んでいた若い女の子二人連れは関西からやって来たというし、中国語も多く聞こえて来たので今やその人気は全国規模か。
「滝尾神社まで行くなら、ご一緒にどうですか」とその二人に声をかけられたので、しばらくしてきたタクシーに4人で乗り込んだ。林道は狭く、すれ違いも難しい雪道の上に登山者の乗用車の路駐も多い。タクシーの運転手さんは「こっちにはあまり来たくないんだけど、滝尾神社までですが。」ということで、それ以上先には行ってくれなかった。
滝尾神社に到着。料金は1,360円。身支度を整えて出発。ゲーター、ヘルメットにダブルストックかピッケル、チェーンスパイクかアイゼンというスタイルが多い。でも、みんな氷瀑登りというわけではなさそうだ。
天気は、風もなく穏やかでほぼ青空。手島は2,000円台で新しく買ったチェーンスパイクを装着。小気味好く少し凍りついている雪道に食い込んでいく。チェーンスパイクを持たない柳澤はアイゼンはまだ使うほどでもないと踵から足を置きながらも神経を使いながらの歩行となる。
先ほど乗って来たタクシーは滝尾神社までしか行ってくれなかったが、乗用車や他のタクシーはどんどん先まで追い抜いて行く。結局、50分かけてゲートまで歩いたが、多くのタクシーはこのゲートまでお客を運んでいたので無駄足を踏んだ感じである。
中国から来たのだろうか国内の方なのか20〜30人の中国人のグループがゲートに集まっていた。こちらが先に歩き出したが、元気よく大声でおしゃべりをしながら後ろから来てそのまま追い抜いて行ってしまった。
ゲーを越えて九十九折を経由して、なおも林道を進んで行く。
展望台に到着。展望台は先ほど追い抜いて行った中国人のグループにほぼ占領されていた。
洞門岩に到着。たくさんの人がアイゼンを装着したり、身支度を整えていた。人の多さにビックリである。
ここから稲荷川の渓谷に降りて行く。こちらもヘルメットとアイゼンを着け、用意を整える。
進んで行くと、何箇所が渡渉があるので、所々で渋滞が発生してきて、だんだんと人の列がつながっていく。
川は右に流れて行くが、左の高巻きにたくさんの列ができていた。川に沿ってのトレースもあったが、先が見通せないこともあって時間がかかりそうではあるが高巻きに向かう。この高巻きが急でこおった土岩が露出しているため、足元がおぼつかない人が多いことと、ちょうど登る人と下りてくる人とが交差する時間帯だったためか渋滞が発生してしまっていた。
高巻きを終え、再度林道に上がったところでトラブルが発生。
柳澤はアイゼンが緩んでしまって効かないと何度か調整していたが、ここで原因が判明。踵の靴底がパクッとはがれてしまっていたのだ。20数年前に同期の中野君と一緒に買い揃えた冬用の靴で、丁寧にメンテナンスはしていたそうだが、経年経過には耐えきれなかったようだ。アイゼンのビンディングで締め付けたことも起因したのか、両足の靴とも剥がれてしまっていた。テープでの補修も考えたが、ここで柳澤は氷瀑までの登山を断念する。
柳澤は洞門岩の所まで下りて待っているということになり、氷瀑を見て帰ってくることにした手島だけで先を行くことになった。
林道から手すりのついた階段を再度渓流に降りて行く。
何度か渡渉を繰り返しながら、渓流は徐々に狭いゴルジュになっていく。
氷瀑の入り口に到着。たくさんの人が一斉に写真撮影を始めていた。
雲竜瀑はこの先だが、ここから先は更に人が多くなり時間もかかりそうなのでここで引き返すことに。
ちなみにこれが当日同じくらいの時間に撮られた雲竜瀑の様子。無断で画像お借りしました。(BLUE3japanさんの画像)
洞門岩で柳澤と合流。柳澤はすでに食事を済ませていたので、手島も軽く食事をとった。チェーンスパイクならゴムで踵を固定できるのでいいかもしれないと試してもらったら、これが見事にはまって踵を浮き上がらせる事なく歩けるようになったので、下山を開始。チェーンスパイクは積雪のある低山ハイクにはとても有効のようだ。
こんなに長かったかと思いながらもようやくゲートに到着。ゲート周辺には数台のタクシーが客を待っていた。到着前に連絡してあったのかタクシーが数台予約の客待ちをしていたが、こちらはこれから連絡だ。15分くらいだろうか意外と早くタクシーが来てくれた。やはり「回転する十分なスペースもないのでゲートまで来るのは嫌なんだけど」とぼやいていたが、ここまで来てくれたので助かった。
東武日光駅に着いたが、次の特急はすでに満席になっていた。臨時特急がそのあと15分後くらいにあったので、それに乗ることができた。
北千住駅で降りて、二人でビールと紹興酒でかるく一杯。次回を期待して解散する。
49年卒 柳澤孝嘉 47年卒 手島達雄(文責)
コースDATA
北千住6:42 東武日光駅8:22 タクシー乗車8:55 滝尾神社9:10 ゲート10:00 展望台11:00 洞門岩11:25 リタイヤ地点12:10 渓流入り口12:22 友知らずの回廊12:28 引き返し点12:40 洞門岩13:04 ゲート14:10 タクシー乗車14:30 東武日光駅14:55 15:32 北千住17:22
駅前タクシー 三英交通 0288-54-1130 大和交通 0288-54-1515 中央交通 0288-54-2138 日光交通 0288-54-1188