2018年3月18日(日)
低山ながら起伏の激しい香貫山(193m)、横山(183m)、徳倉山(256m)、志下山(214m) 、小鷲津山(330m)、鷲津山(392m) 、大平山(356m)という7つのビークと八重坂峠、横山峠、志下坂峠 、馬込峠、坂下峠、多肥峠、多肥口峠の7つの峠を縦走する通称「沼津アルプス」と呼ばれるハイキングコースです。この沼津アルプスは海底火山群が本州と衝突して伊豆半島が形成された中で隆起した山地で火山噴出物などの伊豆ジオ遺産の地でもあります。
ハイキングといっても結構登り下りが激しく、フィックスされたロープ場や鎖場、岩の痩せ尾根などもあり、体力的にも技術時にも舐めてかかれない山ではあります。何といってもそれぞれの地点で駿河湾や富士山を眺めながらの縦走は飽きさせません。また、エスケープルートが豊富なので全山縦走ではなく、体力に応じてそれぞれの山を分けて登ることも可能なコースとなっています。
当日は天気は良かったものの残念ながら富士山は眺めることができませんでした。お目にかかったのは帰りの三島の電車の中からだけでした。
香貫山登山口の近くまでバスでも行けるようですが(黒瀬バス停)、沼津駅南口から市役所を目指して直進し、橋を渡ってから歩道橋のところで左折し、神社を過ぎたら道を渡り、しばらく行くと登山口の道標があります。階段を上がってしばらく行くと五重のある広場に着きます。眼下に沼津の街が眺められます。朝早かったので、ここで朝食をとりました。
愛鷹山はよく見えるものの、その上に見えるはずの富士山は雲に隠れて見えませんでした。
広場から駐車場を経て、香貫山環境保全林という大きな表示のある登り道を上がって行きます。途中山道が分岐しますが左手の方へ行くと景色の良い尾根道になります。
頂上ぐるっと回ってから、「沼津アルプス」との表示のある方に進んで行くと公園の中を突っ切るように導かれます。
公園エリアから下山するように林道や車道を経由して八重坂方面に進みます。
ここからはいよいよ登山道らしい急登になっていきます。
徳倉山頂上は明るく広いので昼食をとるのにもいい場所になる。徳倉山は像の背中のような山容の山で、しばらくなだらかな部分が続きます。
太平洋戦争時にこの地に機関銃の台座が設置されていたということです。
塩満村を見渡せるこの地に江戸時代に建立されたという馬頭観音の碑が残っています。
この縦走で一番の難所は小鷲津山と鷲津山でしょう。長く続くわけではありませんが、フィックスされたロープをつい握ってしまいます登り下りが結構厳しい所です。
この日は日曜日ということもあり5、6人のグループが何組もあり頂上は賑やかでした。
多肥峠から多肥峠口まではウバメガシのやせ尾根が続きます。
多肥峠口から大平山をピストンします。
多肥峠口から多肥海岸への最後の下りになります。
国道に出て、突っ切って土手を上がって行くと海岸に出られますが、国道をトンネルのある方向とは逆の左の方向に少し行き道を渡ると沼津駅行きのバス停があります。駅までは480円で30分ほどです。かすかに下界のいろいろな音を聞きながらも駿河湾の景色とダイナミックな山登りを楽しめる楽しい低山縦走でした。
昭和47年卒 手島
コースDATA
東京駅6:33発 こだま631号 三島駅7:24着 7:29発 沼津駅着7:33 香貫山登山口8:00 五重の塔8:11 (朝食) 香貫山8:43 八重坂9:11 横山9:33 横山峠9:51 徳倉山10:15 銃座10:32 志下坂峠10:57 大トカゲ場11:00 志下山11:10 馬込峠11:15 ぼたもち岩11:25 中将岩11:32 小鷲津山11:48 鷲津山 12:03(昼食) 多肥峠12:46 ウバメガシ林の岩の痩せ尾根 多肥口峠13:09 大平山13:21 多肥口峠13:34 林道13:45 三叉路13:54 多肥海岸14:00 多肥バス停14:04