火打山(2,462m) 妙高山(2,454m) 頸城山塊

2018年7月24日(火曜日)〜7月25日(水曜日)


S44年卒の木村泰樹さんと43年卒の田中廣明さんが偶然にも同日に笹ヶ峰から火打・妙高を計画していているということを知り、高谷池で会えるかと楽しみにしていました。

しかし手島の大失敗で予定していた当日、起きる時間を1時間間違えて予定していた電車に乗ることは出来ないことが判明し、急遽翌日に順延することになってしまいました。

木村さんからの連絡では高谷池に泊まることは出来ず、12時間かかって日帰りで火打山をピストンしてきたということでした。

翌日は無事に北陸新幹線で長野駅まで行き、信濃鉄道北信濃線に乗り換えて妙高高原駅からバスで笹ヶ峰まで行きました。

笹ヶ峰から高谷池に行き、テントを設営後に火打山を往復し、翌日は妙高山を登って赤倉リゾートのスカイケーブルを使って下山する計画です。久しぶりのテント泊で荷物も12Kgくらいになってしまいました。

観光案内所

バスは「いもり池」に行く5〜6人のグループと黒沢ヒュッテ泊の2人連れと私くらいでした。妙高高原から笹ヶ峰行きのバスは午前中2便、午後1便だけで東京から電車で行く場合は1便には間に合わせることは出来ません。

妙高高原はブルーの紫陽花がたくさん植えられており、まだ綺麗に咲いていました。東京より2ヶ月近く時期が違うようです。

バスの乗客は少なかったものの、笹ヶ峰の駐車場には車がたくさん駐車しており、笹ヶ峰をベースにして火打山と妙高山を登る人が多いようでした。

登山口のゲートには登山届け用のポストが設置されており、あらかじめ書いておいた登山届けを投函してゲートをくぐりました。

登山口ゲート

黒沢橋までは緩やかな1時間ほどの山道を行きます。

黒沢橋

黒沢橋からしばらく行くと、ジグザクの「十二曲り」の急登が始まります。日陰ではあるものの気温が高く体力が消耗します。

十二曲り 1/12
十二曲 12/12

「十二曲り」が終了した所には休憩タイムをとっている人が集まっていました。

富士見平

富士見平

「十二曲り」から富士見平までの急登に苦労して予定より30分遅れになってしまいました。急登を登りきると黒沢岳をトラバースするなだらかな開けた山道になります。

クルマユリ

高谷池ヒュッテの三角屋根が見えてきました。高谷池ヒュッテは現在改装中ということで完全予約制で1日20人しか受け入れていないということでした。

高谷池ヒュッテの三角屋根

ウォシュレット付きバイオトイレ

ヒュッテでテン場の受け付け(1張410円)を済ませ、テン場、水場、トイレの説明を受けてから移動。トイレは別棟になっているウォシュレット付きのバイオトイレでした。

高谷池に着いたのは既に14:30になってしまいました。テントを設営してから火打山をすると6時近くになり、まだ明るいはずではあるもののそれから夕食の準備をするのも面倒なので、今回は火打山踏破はあきらめ「天狗の庭」までとすることにしました。

高谷池水場
高谷池テント場

テント場はさほど混雑していませんでしたが、高校の山岳部が来ていてにぎやかでした。テントを張り終わってから「天狗の庭」まで行ってきました。

高谷池湿原

モミジカラマツ
タカネニガナ
イワイチョウ
ミヤマキンポウゲ
ハクサンコザクラ
ロックガーデン

木道に沿ってロックガーデンをしばらく行くと「天狗の庭」に到着。

天狗の庭

火打までの稜線に想いを残しつつ、テント場に引き返しました。

そして、夕飯の準備です。

テン場に戻って夕食の準備

夜は長袖のシャツを着込んで3シーズン用シュラフにすっかり入っても寒いくらいでした。

翌25日は3時ごろから高校生の食事準備が始まってうるさかったので、予定より早くこちらも行動を開始しました。

涼しいうちに妙高山の登りを終えようと食事を終え、テントの撤収を済ませ5時には高谷池を出発しました。

黒沢池への分岐

ウサギギク

キヌガサソウ
茶臼山

茶臼山を過ぎてしばらく行くと黒沢ヒュッテが下に見えてきます。

黒沢池ヒュッテが見えてきた

黒沢池ヒュッテ

高谷池ヒュッテでは早かったせいか小屋番がちょうどいなくて水が買えなかったので、黒沢池ヒュッテでペットボトルの水を2本購入しました。1本400円でした。

大倉乗越
妙高山
ロープ場
ヒメシャジン自生地

途中の雪渓は少しだけ残っていました。

谷にはまだ雪渓が残っている

はるか左手下には長助池の湿原が見え、先を進むと長助池方向への分岐点になります。

長助池分岐

ヨツバシオガマ

北峰下の岩窟の中の祠

頂上直下には岩窟の中に祠がありました。

妙高山北峰

妙高山北峰(2446m)到着です。北峰は南峰より標高は低いものの三角点がある頂上になります。

白馬岳や立山などがよく見えました。眺めを楽しんで、北峰から南峰に移動です。

南峰へは「日本岩」と命名されている岩をはじめ大岩が起立している地帯を通って行きます。

日本岩

そして、妙高大明神のある妙高山南峰(2,454m)に到着です。

妙高山南峰

下山を始めてしばらく行くと長い鎖場とロープ場になります。

鎖場とロープ場が続く

ロープ場が過ぎると結構長い下りが続きます。

光善寺池

燕温泉とスカイケーブル頂上駅の分岐になる天狗堂の祠。

天狗堂

天狗堂からしばらく行くと林道に変わります。水が足りなくなっていたので5分くらい下がったところにある水場で水を補給しました。左上には南地獄谷の水蒸気の出ている崖が見えました。

南地獄谷

避難小屋の大谷ヒュッテを通過してしばらく行くと再び林道から赤倉方面の山道に入ります。

避難小屋 大谷ヒュッテ

しばらく林道を歩いていくと再び山道に入ります。

滝沢付近の崩落している箇所

長かった下りもやっと終わり。赤倉リゾートのスキーゲレンデを下りると右手がスカイケーブル頂上駅になります。

妙高山登山道入口
スキー場ゲレンデを下る
スカイケーブル頂上駅

駅にトイレはないというので、左に少し下がったところにある「エートル」という休憩所で着替えをしてからソフトドリンクでゆっくり休憩です。

休憩所 エートル

出発が早かったので予定より早く到着したので、新幹線の上越妙高駅まで行くバスの時間まで1時間近く待つことになりました。上越妙高駅からなら長野の手前なので新幹線の自由席は余裕があると思って上越妙高駅まで行くことにしました。案の定、新幹線自由席はゆとりで座って行くことができました。

火打山の頂上は踏めませんでしたが、1泊2日のテント泊を楽しむことができました。

赤倉リゾート駐車場

S47年卒 手島達雄


コースDATA

上野駅6:28  はくたか551号    長野駅8:06    8:13   信濃鉄道北信濃線    8:56  妙高高原駅9:35  妙高高原駅    笹ヶ峰直通バス10:25     笹ヶ峰(  ¥1000)

登山口10:35    黒沢橋11:20    十二曲り1/12    11:40    十二曲り12/12 12:05     分岐13:30    高谷池14:30    テント設営15:05    ロックガーデン15:25    天狗の庭15:35  高谷池テン場16:00

高谷池テン場5:00  茶臼山5:25    黒沢池ヒュッテ5:50  大倉乗越6:25  長助池分岐8:10  妙高山北峰9:30  妙高山南峰9:40  天狗堂11:00  大ヒメシャジン6:50    雪渓7:05    長助分岐7:25    妙高神社8:45    妙高山北峰8:45    妙高山南峰9:15    光善寺池10:25    天狗堂10:35    林道10:50    大谷ヒュッテ11:05    新赤倉分岐11:12    妙高登山口12:10    スカイケーブル山頂駅12:20  

休憩13:20   ケーブル山麓駅13:30    赤倉リゾート駅(上越妙高駅行きバス ( ¥1100)14 :28   定慧妙高駅東口15:10    15:53    上野駅17:52

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