2019年10月10日(木)
10月10日は1964年の東京オリンピックの開会式が行われた日で晴れの特異日です。今年は台風19号が近づいて来ているものの晴天が予想されていました。
木曜日がお互い定休日なのでS48年卒の内科医をしている柳澤君と二人で日光の女峰山に登って来ました。日光に入って外気温がどんどん下がっていき、戦場ヶ原付近では何と零度を下回って来ました。
車に設置されている外気温度計は-1℃を指していました。戦場ヶ原は霜が降りて、真っ白でした。
三本松の駐車場で志津峠までの林道を確認したところ、ここから直接車ではいけないようなので120号に出て光徳入口手前まで行って右折して林道に入りました。
林道の入口は未舗装で水たまりも出来ていましたが、その先の志津乗越しまでは舗装されていました。むやみに入らせないようにするためにわざと入口だけ未舗装のままにしているようです。「通行はご遠慮ください」と表示がありました。ダメということではないと判断し、梵字飯場跡、湯殿橋、男体山や大真名子山への道を分ける志津乗越(志津峠)を無事通過。
その先はクマザサが両端を覆っている車1台がやっと通れる未舗装の林道で所々に回転できるスペースがあったので、ゲートの手前で車を駐めることにしました。
志津峠は1,785m、林道歩きはおよそ1時間ほどで1,680mまでしばらく下りが続きます。その後1,790mあたりまで上ることになります。
大石が道の中央に据えられていました。転がって来たのかと思いましたが、業務用車両がぎりぎり交わして通って来られていたので、どうやら車止めとして意図的に置かれていた物のようです。
唐沢小屋に設置されている雨量計の測量に月に1度来ているという測量チームの車はゲートを開けて先まで入っていってしばらく先に車を駐めていました。
左には大真名子山(2,375m)、右肩に小真名子山(2,323m)の山頂が快晴の青空を背に顔を出していました。小真名子山と帝釈山(2,455m)の鞍部には富士見峠(2,061m)があり、林道はそこまで続いているようです。
1,800m付近から林道を外れて、いよいよ山道に入ります。はじめはしばらく下りが続きます。
馬立てからは急な登りになります。
今年は紅葉が遅れているようで、ところどころ紅葉した樹木が見える程度でした。白い幹のダケカンバもアクセントになっています。
このコースは何箇所か不安定な沢のガレ場を渡ります。
ガレを渡って上に行くと水場がありました。とても冷たく美味しい水でした。
水場を越えてしばらく急登を上がっていくと唐沢小屋に到着しました。
唐沢小屋は30〜40人は収容できる立派な建物です。冬は2階からも出入りできる構造になっています。
登山道脇にはシャクナゲやコイワカガミもたくさん自生していますが、この辺りから結構バテ気味。足も攣り気味。意識もふわふわとしている感じで、休み休みゆっくりした歩みになりました。
ガレ場をトラバースして最後の急登が続きます。
山頂下にはこの地で倒れ、唐沢小屋で亡くなったという追悼碑がありました。
頂上が見えて来ました。
頂上直下には滝尾神社の奥社の田心姫命(たごりひめのみこと)を祀っている女峰神社の祠があります。
女峰山、頂上到着です。
男体山、大真名子山、小真名子山と山並みがとても綺麗でした。
男体山、帝釈山、大真名子山、遠くに日光白根山。燧ヶ岳を始め、八ヶ岳や浅間山なども見え、360度の展望でした。
柳澤君も熱中症気味でフラフラの状態で到着です。
下に帝釈山への道が続いていますが、今回はここで引き返すことにしました。
狭い頂上で先行者が3人いたので、しばらく休憩してから下山することにしました。
復路、唐沢小屋に到着。行きにすれ違った雨量計の観測チームが仕事を終えて休憩していました。お邪魔してテーブルでお湯を沸かして昼食をとることにしました。
疲れていたのでゆっくり体を休めることが出来ました。東照宮から上がって来たという方が後から来ましたが、今日は上まで行かずに復路を戻るということでした。頂上であった年配の方達もここで会った人もとても元気でちょっとショッでした。
下りきった後に上りがあり、林道も上りになるので結構きついものがありす。
頑張って午後3時ちょうどに駐車地点に戻ることが出来ました。
途中で測量パーティーを追い抜いて先行しましたが、測量パーティーの車はゲートの内側まで入っていたので車で追い越されて、こちらも後をついて行くことになりました。後々それが幸いとなりました。
志津峠の工事現場で工事車両が道を塞いで駐車していていたので、外人が運転する車と測量チームと一緒に足止めを余儀なくされてしまった。どうなるかと思っていましたが、5、6分して工事関係者が戻って来て通れるようになりましたが、「ここは一般車両は通行出来ないんだからね。」と外人は注意されていました。でも、こちらは測量チームの後ろだったので「後ろをついて来れば大丈夫だから」とお咎めなしで測量パーティーににまぎれて通行することが出来ました。
標準タイムより時間がかかってしまいましたが、天気も良く楽しい山行でした。
コースDATA
三本松駐車場6:35 裏男体山林道起点 梵字飯場跡 湯殿橋 志津峠7:05 駐車ポイント7:25 (準備)7:30 ゲート7:38 登山口8:15 沢出合8:25 馬立8:28 大堰堤8:50 沢横断9:40 水場9:50 男体山見晴10:05 唐沢非難小屋10:15 (休憩) ガレ場10:35 (休憩) 慰霊碑11:00 女峰山山頂11:15 11:25 唐沢小屋12:00 (昼食)13:00 男体山見晴13:05 水場13:14 大堰堤13:45 馬立14:00 林道14:15 駐車ポイント15:00 (荷物整理)15:20 志津峠(時間調整) 三本松駐車場
S47年卒 手島達雄 S48年卒 柳澤孝嘉
スキーOB会で槍ヶ岳の様な女峰山..と思ってた。キミ逹も完遂..。頂上はそれほどでなかったが登りは厳しかった..。お疲れ様。