2023年2月27日(月)〜28日(火)
小諸ICからチェリーパークラインを登り、ホテルの建つ車坂峠に到着。”ランプの宿”の高峰温泉に前泊予定だ。ビジターセンター前の駐車場に停めたが、高峰温泉の場所がよく分からなかったので、坂を下ってスキー場の第5駐車場に車を停めた。どうしようかと思っているところに、宿から電話をいただいた。すぐに雪上車でスキー場まで迎えに来てくれるということだった。
高峰温泉は積雪期は道路が通行できなくなるので、雪上車での送迎になっていた。しばらくして赤い雪上車が道路を音を立ててやって来た。車内には既に7,8人の乗客がいた。
雪上車はスキー場を横切って雪の斜面をガリガリと上がって行った。およそ7.8分で宿に到着し、雪上車はバックして宿の玄関口に直付けした。普段履で雪の上を歩かないで済むようにという配慮であろう。
宿は”ランプの宿”と銘打っているものの近代的な建物で、中もオシャレな空間が演出されていた。スタッフの方に荷物を持っていただいて、部屋まで案内してもらった。
1階と2階に内風呂があり、「天空の野天風呂」と銘打つ風呂は中二階から定員分だけ用意された脱衣入れのザルを持って20mほどを除雪された雪道を行った。定員は4名らしかったが、4名ではちょっと窮屈な大きさだった。女湯は男湯の途中で道を分けた。湯の温度は丁度良かった。始めは寒かったが浸かっているうちにポカポカと温まった。
予約していたのは道路側の安い方の部屋だったが、案内されたのは谷側の眺めの良い部屋だった。空いていたので廻していただいたようだ。部屋は3重窓だし、雪が積もる2,000mという谷川岳よりも高所に建つ建物の中にいることを感じさせない快適な空間になっていた。
夕飯は食堂で部屋毎に用意されていた。美味しく、お腹一杯になった。
宿の前からは谷川岳や白根山方面の連なり、部屋からは美ヶ原方面の連なりを眺めることが出来た。
夜は星の観察会、朝は野鳥の観察会の案内がアナウンスされたが、参加はしなかった。
翌朝の朝食は8時で、雪上車は9時に出発ということだったが、他に乗って行く人がいないという事で予定より早く帰りの雪上車を出していただいた。
スキー場駐車場から車坂峠のビジターセンター前の駐車場まで自車で戻って、登山の身支度に取り掛かった。
行きはアップダウンがあるが眺めの良い表コース、帰りはアップダウンがなく下りだけになる中コースを行く予定で登山口を出発した。この日は全国的に晴天予報が出ており、これを狙っての計画が見事にはまって雲ひとつない晴天だった。
車坂山を下り終えた所を間違えて中コースに入ってしまっていた。気づいたがそのまま中コースを行くことにした。
中コースは北八ヶ岳のような樹林帯の中を行くコースで、唐突に外輪山の縁にあたる表コースとの分岐に飛び出した。外輪山の稜線に出て、浅間山らしい景色が広がっていた。岩の上で暫しコーヒータイム。
地面が露出していたトーミの頭へのザレ場の登りにかかる。
湯の平越しの雪化粧をした浅間山(前掛山)が青い空にバエル。
さすがにトーミの頭ではかなり強い風が吹いていた。「端に立っていて強風に飛ばされて滑落した人もいたので気を付けてくださいね」と地元のハイカーが話していた。しばらく景色を堪能してから、黒斑山を目指した。
黒斑山へは再び樹林帯の中を行く。
黒斑山山頂到着。頂上には結構たくさんの人が写真を撮ったり景色を堪能していた。平日だったが、さすがお手軽で雪山を楽しめる人気の山だ。
手前の前掛山に登っている人が見えたということだったが、よく分からなかった。本峰の釜からの噴煙は見えなかった。
しばらく樹林の中で休憩して下山にかかる。帰りは表コースを行くことにした。
中コースは鞍部から樹林帯に入って行くが、表コースは少し登り返してここも眺めの良い槍ヶ鞘に到着。
槍ヶ鞘からはしばらく外輪山の縁を登り返してから、樹林帯の中へ入る。
登山者避難用シェルター
表コースはアップダウンはあるものの正面に北アルプスや八ヶ岳を見ながら下れるので、下りに使ってもいいコースだと思った。
車坂山の登り返しにはシリセードの跡も残っていた。
無事、車坂峠に到着。晴天の中、楽しい山行だった。
S43年卒 田中廣明 S47年卒 手島達雄
コースDAT
車坂峠発9:22 車坂山9:34 (火口を望みコーヒータイム休憩) トーミの頭10:38 (浅間を望み休憩 ) .黒斑山11:20 (頂上休憩 ) 槍ケ鞘12:00 (北アルプス遠望ミルクティータイム) 車坂山13:10車坂峠13:32
行動時間4時間10分 休憩時間1時間19分