獨協中学・高等学校ワンダーフォーゲル部OB会メールマガジン 2019/10 /31
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DWVのOBを山の話題で結ぶメールマガジン10月号の配信です。
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【1】台風19号が猛威を振るう
【2】テン場でテントを盗む不届き者
【3】ドローンによる物資の輸送実験
【4】富士山は初冠雪を迎えました
【5】御嶽山王滝口登山道は規制解除ならず
【6】行ってきました 山行Now
【7】編集後記
【8】記事の募集とマガジンについて
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【1】台風19号が猛威を振るう
今月9日に上陸した台風19号と25日の台風21号に影響された低気圧による大雨は信越、関東、東北に多大なる被害を及ぼしました。
台風19号による堤防決壊は55河川79カ所におよび、福島県で30人、宮城県で19人、神奈川県で14人ほか13 都県で88名が亡くなられ、7名が行方不明となっています。
建物被害では床上浸水は福島県、栃木県、長野県など17都県で3万3079棟、床下浸水は21都県で3万5802棟。全壊・半壊は茨城県、福島県、岩手県など16都県で3719棟、一部破損は27都道府県で4784棟でした。千葉県では強風により電柱2,000本近くが倒れて、停電が1週間以上にわたって長引きました。停電は8都県で43万戸に及んだということです。
ゼロメートル地帯を抱える東京下町ではほぼ被害はなかったものの避難指示が出された所もあり、避難した人もたくさんいたようでした。多摩川水系では二子玉川や武蔵小杉をはじめ世田谷区や狛江市では床下浸水やそれにともなって停電なども発生しました。
25日の低気圧による大雨でも千葉県や福島県で10人が亡くなられ、3名が依然行方不明となっています。
被害はもちろん都会だけでなく強風と大雨は山岳地帯ではなおのことで、土砂崩れや倒木など各地で通行不能な箇所が出てきているようです。高尾山や奥多摩でも崖崩れや一般道や登山道の崩壊など不通箇所が出てきています。入山する場合は現地の状況をしっかり確かめておくことが必要なようです。
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【2】テン場でテントを盗む不届き者
キャンプ場でデポしておいたテントの盗難が発生しています。北アルプスの立山雷鳥沢のキャンプ場でデポしておいたテントが盗まれるという事件が起こりました。
テントをデポして雄山や富士の折立を縦走して戻ったところテントがなくなっていたそうです。テントの中に置いておいたシュラフ、マット、クッカーやストーブや衣類なども丸ごと盗まれてしまったそうです。さぞパニックになったこどでしょう。
劔沢キャンプ場でもテント一式と大型ザックが盗まれたそうです。テントは両方とも同一メーカーの一人用テントだったそうです。不届きな輩が出てきているようです。世知辛い世の中になってしまいました。
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【3】ドローンによる物資の輸送実験
山小屋にドローンで物資を輸送する実証実験が白馬岳で行われました。
長野県白馬村や村内の山小屋などでつくる白馬村山岳ドローン物流実用化協議会は10月20日、レタスやトマトなどの物資を山小屋へドローンで運ぶ実験を行いました。山小屋に物資を運ぶヘリコプターの輸送費が高騰しており、ドローン輸送の実用化でコスト低減を目指すための実証実験になります。
猿倉から白馬尻までの片道1.4キロ、徒歩で1時間かかる区間を2.5㎏の物資を5分間で輸送することが出来たそうです。さらに頂上宿舎までを中継地を設けて実施する予定だったそうですが、天候の影響で実施が見送られたようです。
地上から40メートルまでは手動で操作し、それ以降は自動操縦で行われたということですが、特に問題なく実施できたそうです。この実証実験は内閣府の地方創生交付金事業で行ったものだそうですが、再度実験を行うということです。
近頃は山岳遭難者の捜索にもドローンが使われていますし、今月28日には19号台風で交通が遮断されている奥多摩の日原地区にドローンで生活物資を送るなどドローンの活用範囲がどんどん広がっているようです。
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【4】富士山は初冠雪を迎えました
甲府地方気象台は今月22日、富士山や甲斐駒ヶ岳の初冠雪を確認したと発表しました。富士山の初冠雪は平年より22日遅く、昨年より26日遅いそうです。また、甲斐駒ケ岳の初冠雪は平年より5日早く、昨年より1日遅いそうです。
気象庁のアメダスによりますと、富士山の標高3,775メートルにある観測点では21日午後8時に氷点下4.1度まで冷え込み、22日も午前4時と同11時に氷点下0.4度まで下がったということです。
また、富山地方気象台は立山(富山県)の初冠雪を確認。立山の初冠雪は平年より14日遅く、昨年より1日遅いそうです。同じように槍ヶ岳や八ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳などでも初雪になったようです。
今年は例年に比べて紅葉も遅れていましたが、これから季節がぐんと進んでいくのでしょう。
静岡新報が撮影した富士山の画像はこちらから https://youtu.be/_Jzy7gj-1tg
室堂のライブカメラはこちらから https://www.alpen-route.com/live_camera/murodou.html
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【5】御嶽山王滝口登山道は規制解除ならず
噴火以来頂上までのルートが閉ざされていた御嶽山は昨年秋に頂上直下にシェルターを設置するなど安全対策が整ったとして期間限定で木曽福島からロープウェイが使える黒沢口からの登頂が可能になりました。
今年7は月1日から10月16日まで黒沢口から頂上まで規制が緩和され登頂が可能になっていました。王滝口からの登頂については噴火以来閉ざされたままでしたが、紅葉シーズンまでに登山道やシェルター設置など安全登山に向けての整備を整えて規制を解除する予定で作業が進められていましたが、悪天候などが続いたりしたことなどから整備が間に合わず今年の規制解除は見送られてしまいました。来年はどのルートでも登れるようになるでしょうか。
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【6】行ってきました 山行Now
雁ヶ腹摺山(1,874m) 2019年9月26日 “雁が腹を摺る山”というロマンチックな名前を持った大菩薩連嶺の雁ヶ腹摺山は500円札に描かれた富士山を撮影した場所としても有名な山でもあります。
女峰山(2,483m)日光連山2019年10月10日 台風前の晴天の特異日となる旧体育の日10月10日の女峰山はよく晴れていました。紅葉には少し早かったですが、晴天に恵まれての登山です。
茶臼岳(1,915m)那須連山2019年10月24日 紅葉の景色を求めての登山でしたが、雨と風の中での登山になってしまいました。
平標山(1,984m)2016年11月3日 谷川連峰の西の端にある2,000m弱の山ですが、展望もよく谷川連峰の雰囲気を味わうことが出来る山です。
日向山(1,660m)2016年11月4日 山頂付近は雪が降ったかのように風化した花崗岩で真っ白くなっているのが特徴の南アルプスの前衛峰です。3時間ほどで往復できます。
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【7】編集後記
季節を伝えてくれる庭のヒガンバナ(彼岸花)やキンモクセイ(金木犀)の花が今年の秋は遅いと伝えています。
いつもお彼岸には咲いていたヒガンバナが今年は1週間近く遅れてやっと咲き出しました。
10月上旬には咲いていたキンモクセイの花は今年は10月15日でした。(でも今年のキンモクセイはどこでも花付きがとてもよかったようです。)
ヒガンバナは球根植物で地中温度を感知して花茎を伸ばし1週間くらいで開花します。「葉見ず、花見ず」とも呼ばれている花ですが、花が枯れ落葉樹が葉を落とし陽が入るようになった頃に葉を伸ばして栄養を球根に貯めみます。花は自分の葉を見る前に枯れてしまうのです。そして、暖かくなって落葉樹が若葉を茂らせ暑くなる頃に地上部の葉は花を見ることなく枯れて休眠してしまいます。
ヒガンバナもキンモクセイも花が遅れたのは9月になってもなかなか涼しくならなかったのが原因と考えられます。何十年に一度、観測史上初めてと言う台風、大雨や突風が毎年のようにやってくる気候の変動が確実に進んできているようです。
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【8】記事の募集とマガジンについて
このメールマガジ ンは毎月1回(発行日は不定)、OB 会会員にお送りしているものです。次号以降配信が必要ない方は、メールでその旨お知らせください。また、記事はホームページにリンクしていますので、今後別のアドレスへの配信を希望される方はその旨連絡下さい。
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