月例山行 鋸山764m 新潟県長岡 長岡市蓬平温泉 和泉屋旅館泊
◆JR長岡駅頭に待たせておいたワゴンタクシーにて、越後平野をひた走る。車窓左右に広がる田んぼでは、田植えの真っ最中・・・。総勢9名が目指すは、長岡市と栃尾市の境に位置する『鋸山』だ。栖吉 を経てまもなく登山道入り口(天狗の泉)で下車するも、すでに辺りは先人らの乗用車がずらりと並ぶ。その多くは、山菜取りだという。ストレッチ後、登山開 始。小川の脇の湿地には水芭蕉が大きな蕾をつけ、木々の間ではウグイスが鳴き声を競う。高度差は少ないもののだらりだらりとひたすら上りが続く。そして、 暑い!(今年初めての夏日だつた)。小道の両側に咲く可憐な「カタクリ」の薄紫色の花に、「これは珍しい・・・。感動した!?」と金有一が歓声をあげ、早速、撮影である。これをチャンス?とばかりに小休止。そんなこんなを繰り返しながら、およそ2時間で山頂へ。雪を頭にのっけた越後三山-八海山、中ノ岳、 駒ケ岳を指呼の間に望むが、あいにく日本海、佐渡島はかすみに隠れて見えない。下山は往路を戻る。全行程約5時間。
◆宿泊地は、小千谷市との境界に位置する長岡市蓬平(よもぎひら)温泉の『和泉屋』。いわゆる温泉街はなく、近隣に3、4軒の宿泊施設が点在する閑静な温 泉地だが、決して山深い温泉郷ではない。造りは゛和風ホテル゛といった感じで、鉄筋6階建て。「いままでの山行で、一番豪華じゃないか・・・」という佐藤 八郎に、宿探しに奔走した中野茂がすかさず「値段が値段ですからネ」と言い切る。して、その値段の゛一泊一万五千円゛に「たまにはイインじゃない の・・・」とは井上正巳。さらに、「戸隠の『柏屋』なら3泊できるナ」と、自分の定宿『柏屋』にかつてみんなを案内した長瀬治がちゃちゃを入れ、「中野は ホントによくまとめてくれる・・・」と彦坂震三が静かにつぶやく。で、食事、施設、サービスなどいろいろ含めて、極甘で「★二つ」が妥当。「特色がない」 がその一番の理由。
◆翌日は、女性たちの声に応えて?の゛観光旅行゛だ。ワゴンタクシーを借り切り、小雨が降ったり止んだりの曇天のなか、小林一茶ゆかりの柏原一帯を巡り、 寺泊を抜けて日本海を北上。゛信仰゛と゛博打゛がフシギに共存?の弥彦神社を詣で、食器作りを地場産業とする燕市の「食器展示センター」を見学。そして JR燕駅から全員が新幹線に゛飛び乗り゛帰京した。(長瀬 記)
参加者:金 有一(’60年卒 名誉会員・獨協学園)、井上正巳(’57年卒,順子、御夫妻)、佐藤八郎(’60年卒,加代、御夫妻)、長瀬 治(’68年卒)、彦坂震三(’68年卒)、中野 茂(’74年卒)、猿田浩美(特別参加)