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筑波山 女体山877m 御幸ヶ平コース 白雲橋コース

2018年3月4日(日)

49年卒の柳澤君と柳原君と3人で御坂山地の王岳に行く予定だった。前日、「柳原が都合が悪くなって行けなくなってしまったんだけど、どうします?」と柳澤君から電話があった。当日は朝4時の集合だったが、自分は前夜に前職の同窓会を予定していた。翌朝起きる自信もなかったので、今回は取りやめにしようかということになった。

その後、注文していた登山靴が届いたという連絡があったので早速取りに行くことにした。履いてみたらちょっとキツイ。そこで翌日の山行きを断ったものの、試し履きをしたくて夜の飲み会は一次会で引き上げて、翌日靴馴らしに行くことにした。

筑波山は3回目である。靴の調子が悪かったらケーブルカーで降りればいいと、今回は梅まつり開催中だったので筑波山神社からケーブルカー脇の御幸ヶ原コースで登り、茶店で昼食をとり女体山を経由して白雲橋コースで筑波山神社に戻り梅園を見学て帰路につく計画だった。

8時発のバスは始発なので混んではいたもののスムーズに筑波山神社入り口まで行くことが出来たが、後で聞いたところによれば梅まつりの渋滞で通常ならば40分のところを2時間近くもかかったこともあったそうだ。駅からバス停までもなるべく早く行かないとバスも座ることは出来ない。

筑波山神社拝殿山門

筑波山は中高年の登山者、小さな子供連れのハイカー、トレラン、インバウンドの観光客やハイカーなどさまざまな人がたくさん押しかけいてる。特に梅まつりの期間中ということでケーブルを使った観光客も多く、御幸ヶ原は賑わっていた。

筑波山神社の本殿への階段
筑波山神社女体山本殿

筑波山は女体山と男体山にそれぞれ本殿があり、山腹には大きな拝殿がある。巨石や巨木も多く、山全体が神奈備として古の昔から信仰の対象とされてきた山でもある。標高は低いものの自然も豊かで、百名山にも数えられている山でもある。

女体山の頂上直下はかなりの急登でしかも凍っていたこともあって、下から上がってくる人が多く渋滞が発生していた。御幸ヶ原コースは凍っている所はなかったが、尾根筋は雪はほとんど残っていなかったものの凍結している部分が結構あった。

弁慶の七戻、高天原、母の胎内くぐり、大仏石、北斗岩、裏面大黒岩、出船入船、などの奇岩巨石の連続がはじまる。(セキレイ石、ガマ石は御幸ヶ原と女体山の間)

女体山頂上が見渡せる

樹齢400年のスギの切り株

御幸ヶ原コースと白雲橋コースにはみごとなスギの巨木もたくさんある。

白蛇弁天

筑波山神社に戻り、無事下山できたことに感謝して再び参拝。

バスの発車時刻を確認するためにバス停に行った所、梅まつりのために道路の渋滞が甚だしく、バス到着時間の見込みが立たないということだった。面倒くさくなって梅園見学は中止にしてバス待ちの列に並ぶことにした。幸い30分くらい待ってバスは到着した。下りの路線は渋滞することはなかったが、上りの路線はかなり下まで車の渋滞が続いていた。

いざとなったらケーブルカーで下ることも出来るからと靴慣らしに選んだ筑波山だったが、靴底が硬いのはとくに問題はなかったものの、やはりジーンとした圧迫感があり、左足の小指付け根が少々痛かった。新調した靴はクライミング用の靴なのでそもそも足先が窮屈な設計なのだが、ちょっと靴幅を広げ、靴下をもう少し薄手の物に変える必要がありそうだ。  47年卒 手島達雄


コースDATA

北千住駅発7:11     つくばエクスプレス 快速つくば行き 筑波駅着7:42    A4出口 つくばセンター発8:00    つつじヶ丘行きシャトルバス 筑波山神社入り口8:40    筑波山山門8:50    男女川源流10:05    御幸ヶ原10:42    昼食11:00    セキレイ石11:30    女体山頂上11:40    母の胎内くぐり12:30    切り株12:35    弁慶茶屋跡12:40    白蛇弁天13:10    分岐13:14    筑波山神社楠木正勝の墓13:24    筑波山神社山門13:30

奥久慈男体山(大子男体山) 653.7m

2018年2月8日(木)

多賀山地の高鈴山に登った時、地元の方から「大子(だいご)の男体山といわきの二ツ箭山が面白いから行ったらいいと。」教えてもらっていたので、今回は奥久慈男体山(大子男体山)に行って来ました。

上野駅は8時発の常磐線の特急ひたち3号で水戸駅まで行き、水郡線に乗り換えて西金(さいがね)駅まで行きます。水郡線は本数が少ないローカル列車なので西金駅には10時20分になってしまいます。

西金駅は無人駅。西金駅からは舗装道路を1時間以上かけて登山口まで行きます。タクシーがあったらタクシーでもと思っていましたが、タクシーどころかお店やさんも何もありませんでした。

帰路の水戸行きの列車を時刻表で確認したら、やはり西金駅からの上りは15時台にはなかったので、16時01に合わせるしかないようでした。

車もあまり通らない車道をひたすら上って行きます。湯沢分岐を右に行くとつつじヶ丘方面になります。つつじヶ丘には展望台があり、男体山から篭岩山に続く山並みを見通せられるそうです。

さらに湯沢川に沿って登って行くと、左斜面の林が美しい北沢地区に入ります。左岸にはゾウ類の足跡化石が発見されたという看板が立っていました。

さらに先に進むと、右手に岩峰が見えて来ます。はじめはあれが男体山かと思ったていましたが、駅でもらったパンフレットを見ると右の岩峰が鷹取山、左が入道岩ということが分かりました。

古分屋敷という地区に入って行くと唐突に前方に大きな岩山が見えて来て、岩の塊のような山容がどんどん大きくなっていきます。これが奥久慈男体山です。

どこをどうやって登れるのか。ちょっと心配になりました。

弘法堂入り口

登山口へは道を左に折れ、下って行きます。左にトンネルの入り口がある奥久慈パノラマラインと交差し、右に進んで行きます。右手にトイレのある無料駐車場がありましたが、日陰の場所のためか辺りは雪の中でした。

舗装道路に雪はほとんどありませんでしたが、この駐車場だけ雪が残っていました。

常陸秋そばののぼりが立つ大円地山荘を横目で見ながら登山口に向かいました。チョット見、チベット風のイメージの雰囲気のある所です。

登山道から5分くらいで、一般道と健脚コースの分岐になりまず。健脚コースは1/3くらい鎖場が連続するコースで、一般道は比較的なだらかなものの時間がかかるコースになります。行きは健脚コース、帰りは一般コースを行くことにしました。

健脚コースの鎖場ははじめのうちは根っこや枝に捕まりながらという感じでした。

鎖も貧弱なものから傾斜がきつくなるに従って大きく長いものになっていきました。鎖のアンカーはしっかりしているので、鎖を持ち替えなっがらの、鎖に頼った幟が登りが続きます。

途中、1箇所展望がよくきく絶景ポイントがありました。先ほど登って来た集落も真下に小さく見えました。鎖場のコースは南に面した崖状だったので雪は残っていませんでしたが、さらに核心部を詰めていくと雪が見えるようになりました。凍りついているので、念のためチェーンスパイクをはくことにしました。

東屋まで来ると頂上はもうすぐでしたが、ここからは氷りついた雪道が続くようにになりました。

すして、男体山頂上到着。まずは頂上の祠に登頂を感謝してお参り。祠の下は断崖絶壁。頂上は360度のパノラマでした。653mではあるものの奥久慈男体山は広々とした風景が広がっていました。

NHKのアンテナだそうです。

残念ながら富士山までは見られませんでしたが、那須連峰や日光連山、そして前に登った高鈴山なども見ることができました。

眺めのご馳走を楽しんでから、大円地山荘でのおそばを期待して一般道を下山することにしました。途中、東京スカイタワーと同じ634mの標高を示す看板が設置されていました。

下山コースの1/2くらいは凍った積雪があったので、チェーンスパイクを履いたままの下山になりました。

大円地越という広場になった峠には、ベンチなども設置されていました。

大円地越を下がった斜面はけやき林になっていて、とても明るく綺麗な斜面でした。その後は大きな岩がゴロゴロしている暗い杉林の斜面に変わります。

大岩が転がって行くのを押さえるてい訳でもないでしょうが。

往路に通った一般道と健脚コースの分岐に到着。一般道を行く人用の杖でしょうか、たくさん枝が並べられていました。

大円地山荘は築100年の自宅民家で蕎麦屋を営んでいました。お蕎麦もお通しの漬物などもとても美味しかったでした。おみやげに売り物にならないものだけどとリンゴまでいただきました。

一緒になった先客のご婦人から「車で来ているので、もしよかったら駅までお乗せしましょうか」とお申し出をいただき、ありがたくお受けしてご一緒させていただくことになりました。1時間歩かないで済んでしまいました。ご婦人はトレーニングも兼ねて男体山には頻繁に来ているそうで、上品そうな華奢な雰囲気に似ずかつては雲竜瀑や袋田の滝などの氷瀑も登っていたアルピニストでした。

予定より早く駅に着いてしまったので、逆に寒い中で1時間以上も列車を待つことになってしまいました。ホームにある囲いだけの待合室の中を歩きながら、14:01の上り水戸行きの列車を待っていました。定刻、何のアナウンスもなく列車はやって来て東京までの帰路に着きました。

47年卒 手島達雄


コースDATA

上野駅8:00ひたち3号 水戸駅9:18  水郡線 9:22  西金駅10:21 湯沢分岐10:44 北沢10:58 弘法入り口11:13 駐車場11:25 登山口11:29 分岐11:31 展望スポット12:10 東屋12:44 頂上12:51 大円地越13:25 分岐13:55 大円地山荘14:00    14:20 西金駅14:50    16:01 水戸駅17:14  ひたち22号 17:27 上野駅18:37

雲竜渓谷 回廊氷瀑

2018年2月4日(日)

49年卒の柳澤から「雲竜渓谷に行きませんか。」とメールが入った。「いいねえ。」と二つ返事で山行が決まった。47年卒の手島は雲竜渓谷には高校生の頃、46年卒の碓井さん等と登りに行った記憶がある。今年は寒いので、いろいろな滝や湖などが凍っていることがTVでも話題にされていて、先日はNHKで人口氷壁でのアイスクライミングも紹介していた。

東武日光線の特急専用ホームは下り普通電車ホームの端に特別改札がある

北千住で待ち合わせて、東武日光線の6時42分発特急リバティーけごん1号に乗り込む。日光駅には8時22分に到着。

駅では雲竜渓谷ツアーとか○○様とか書かれたカードを持って客を待っている人たちも多く見られ、列車到着後の待合はたくさんの人で溢れていた。

天気は快晴 雪をかぶった女峰山や赤薙山が美しい

ツアーやグループはそれぞれマイクロバスや迎車のタクシーに分乗して行ってしまったが、タクシー乗り場に並んだもののタクシーはいつまでたっても来ない。あとで聞いたところによると、タクシーの配車は土日の朝は殆ど予約客で手一杯の状態だという。今や雲竜渓谷は氷瀑見学の人気ハイキングコースになっているようだ。前に並んでいた若い女の子二人連れは関西からやって来たというし、中国語も多く聞こえて来たので今やその人気は全国規模か。

「滝尾神社まで行くなら、ご一緒にどうですか」とその二人に声をかけられたので、しばらくしてきたタクシーに4人で乗り込んだ。林道は狭く、すれ違いも難しい雪道の上に登山者の乗用車の路駐も多い。タクシーの運転手さんは「こっちにはあまり来たくないんだけど、滝尾神社までですが。」ということで、それ以上先には行ってくれなかった。

滝尾神社にはたくさんの人が登る準備をしていた

滝尾神社に到着。料金は1,360円。身支度を整えて出発。ゲーター、ヘルメットにダブルストックかピッケル、チェーンスパイクかアイゼンというスタイルが多い。でも、みんな氷瀑登りというわけではなさそうだ。

天気は、風もなく穏やかでほぼ青空。手島は2,000円台で新しく買ったチェーンスパイクを装着。小気味好く少し凍りついている雪道に食い込んでいく。チェーンスパイクを持たない柳澤はアイゼンはまだ使うほどでもないと踵から足を置きながらも神経を使いながらの歩行となる。

先ほど乗って来たタクシーは滝尾神社までしか行ってくれなかったが、乗用車や他のタクシーはどんどん先まで追い抜いて行く。結局、50分かけてゲートまで歩いたが、多くのタクシーはこのゲートまでお客を運んでいたので無駄足を踏んだ感じである。

駐車スペースを無理やり見つけて両側に路駐
ゲートでは何回も切り返しをしてUターンする車も多い

中国から来たのだろうか国内の方なのか20〜30人の中国人のグループがゲートに集まっていた。こちらが先に歩き出したが、元気よく大声でおしゃべりをしながら後ろから来てそのまま追い抜いて行ってしまった。

ゲーを越えて九十九折を経由して、なおも林道を進んで行く。

このコースのほぼ7割くらいが林道歩きでしょうか

展望台に到着。展望台は先ほど追い抜いて行った中国人のグループにほぼ占領されていた。

稲荷川にかかった大堰堤のプールは一面氷が張っていた

洞門岩に到着。たくさんの人がアイゼンを装着したり、身支度を整えていた。人の多さにビックリである。

ここから稲荷川の渓谷に降りて行く。こちらもヘルメットとアイゼンを着け、用意を整える。

進んで行くと、何箇所が渡渉があるので、所々で渋滞が発生してきて、だんだんと人の列がつながっていく。

川は右に流れて行くが、左の高巻きにたくさんの列ができていた。川に沿ってのトレースもあったが、先が見通せないこともあって時間がかかりそうではあるが高巻きに向かう。この高巻きが急でこおった土岩が露出しているため、足元がおぼつかない人が多いことと、ちょうど登る人と下りてくる人とが交差する時間帯だったためか渋滞が発生してしまっていた。

高巻きを終え、再度林道に上がったところでトラブルが発生。

柳澤はアイゼンが緩んでしまって効かないと何度か調整していたが、ここで原因が判明。踵の靴底がパクッとはがれてしまっていたのだ。20数年前に同期の中野君と一緒に買い揃えた冬用の靴で、丁寧にメンテナンスはしていたそうだが、経年経過には耐えきれなかったようだ。アイゼンのビンディングで締め付けたことも起因したのか、両足の靴とも剥がれてしまっていた。テープでの補修も考えたが、ここで柳澤は氷瀑までの登山を断念する。

柳澤は洞門岩の所まで下りて待っているということになり、氷瀑を見て帰ってくることにした手島だけで先を行くことになった。

林道から手すりのついた階段を再度渓流に降りて行く。

何度か渡渉を繰り返しながら、渓流は徐々に狭いゴルジュになっていく。

氷瀑の入り口に到着。たくさんの人が一斉に写真撮影を始めていた。

雲竜瀑はこの先だが、ここから先は更に人が多くなり時間もかかりそうなのでここで引き返すことに。

ちなみにこれが当日同じくらいの時間に撮られた雲竜瀑の様子。無断で画像お借りしました。(BLUE3japanさんの画像)

洞門岩で柳澤と合流。柳澤はすでに食事を済ませていたので、手島も軽く食事をとった。チェーンスパイクならゴムで踵を固定できるのでいいかもしれないと試してもらったら、これが見事にはまって踵を浮き上がらせる事なく歩けるようになったので、下山を開始。チェーンスパイクは積雪のある低山ハイクにはとても有効のようだ。

こんなに長かったかと思いながらもようやくゲートに到着。ゲート周辺には数台のタクシーが客を待っていた。到着前に連絡してあったのかタクシーが数台予約の客待ちをしていたが、こちらはこれから連絡だ。15分くらいだろうか意外と早くタクシーが来てくれた。やはり「回転する十分なスペースもないのでゲートまで来るのは嫌なんだけど」とぼやいていたが、ここまで来てくれたので助かった。

東武日光駅に着いたが、次の特急はすでに満席になっていた。臨時特急がそのあと15分後くらいにあったので、それに乗ることができた。

北千住駅で降りて、二人でビールと紹興酒でかるく一杯。次回を期待して解散する。

49年卒 柳澤孝嘉 47年卒 手島達雄(文責)


コースDATA

北千住6:42 東武日光駅8:22 タクシー乗車8:55 滝尾神社9:10 ゲート10:00 展望台11:00    洞門岩11:25 リタイヤ地点12:10    渓流入り口12:22 友知らずの回廊12:28 引き返し点12:40    洞門岩13:04 ゲート14:10 タクシー乗車14:30 東武日光駅14:55 15:32    北千住17:22

駅前タクシー 三英交通 0288-54-1130    大和交通 0288-54-1515    中央交通 0288-54-2138    日光交通 0288-54-1188

高鈴山(623.3m) 多賀山地  

2018128(

阿武隈高地に位置し、623mと標高は低いものの多賀山地南部の最高峰の山である。田中澄江はこの低山をセンブリなどを代表として花の百名山に選んでいる。

この時期花を眺めるのは無理だが、美しい馬酔木(アセビ)の林と常陸の海を見晴らせるということで出かけてみた。

上野から常磐線で日立まで行くことになるが、常磐線特急の指定席は全て満席で未指定の特急券を買うも、自由席がない特急だということを駅員から知らされる。したがって立ち席での乗車となった。すでに始発駅の東京から立ち席の人も多く見られた。座席の上には青、黄色、赤のLEDのサインが出ており、青は乗車済みのサイン、黄色は次の駅で乗車予定、赤は空いている席というサインになっていた。いろいろなシステムがあるものだ。乗客の6割方は水戸で降車したので、その後は空いている席に座ることができた。

日立駅に着きホームから駅舎に上がると、右側には常陸の穏やかな海が広がっていた。日立駅はガラスが多用されたモダンな駅だった。

高鈴山の登山口になる「きららの里前」へ向かうバスは内陸側の出口の1番バス停から出る。東河内行きのバスであるが、乗客は一人もいなかった。

「きららの里前」バス停を降りるとそこは雪の中。「きららの里」には日本一長い滑り台があるという。登山口へは道路を数百メートル戻ることになる。

トンネル手前の右側に登山口への標識がある。しばらく行くと車止めのゲートがあり、なお進んでいくと旧道のトンネル(埋め閉じられているようだった)にぶつかり、道は右手に折れ、ここが登山口になっている。

結構積雪はあるがアイゼンをはくほど凍ってはいなかった。

御岩山は御岩神社の御神体であるも岩場があり、ロッククライミングの練習に使われるなど場が荒らされ遭難者も出していることから岩場への立ち入りは現在禁止されている。麓にある御岩神社は近頃パワースポットとして人気が集まっているそうだ。

御岩山頂上

頂上からは那須連峰や日光連山などを見渡すことができる。

高鈴山の頂上下の株立ちのアセビのトンネルが美しい。

登山道は林道とぶつかり、コンクリート製の気象観測タワーが立ち、展望台のある山頂に到着である。

那須連峰、久慈男体山(大子男体山)、いわき方面の海が見渡すことができる。月に何度も登って来ているという地元の方と話をするが東京から来たと言ったら、遠いところから来たことにびっくりされていた。高鈴山はイワウチワが綺麗なこと、大子男体山やアカヤシオツツジの頃のいわきの二ツ箭(ふたつや)山が面白いから行ってみるといいと教えていただいた。新しいトレースもあったし、あとから5〜6人ほどの登山者が登って来たので、そこそこ登山者もある山のようだ。

しばらく休憩し、日立駅までの帰路につく。まずは穏やかな下りの林道を下りていくが、雪の下が凍っていて滑りやすいので侮れない。林道をクロスして再度山道になる。

途中、「金山百体観音」という石像が並んでいる箇所がある。

山道を下りていくと道は林道になり、開けた公園に行き当たる。ここは大火によって焼けてしまった後を公園として整備した所だそうだ。

林道の右手に小山があり、常陸多賀の町や海がよく見える。続く小山は助川山で頂上には四阿があり、こちらからは日立方面までよく見渡すことが出来た。

公園からは電線工場方面に下山していく。

ここで登山は終了。広い電線工場脇を通って駅までは近い。

駅前に続く平和通りの桜並木。人通りはあまりない。

手島達雄(昭和47年卒)


コースDATA

上野駅 7:00  常磐線  ひたち1号 日立駅 8:34    8:40  きららの里 9:10

きららの里 9:15    高鈴山登山口(旧道トンネル口) 御岩山(賀毘禮の峯)   10:00   高鈴山頂上 10:35 百体観音 11:45 助川山 12:30 電線工場 13:15 日立駅 13:35

常磐線日立駅内陸側駅前1番バス停 東河内(ひがしごうど)行きバス ¥520

 

本社ヶ丸山(1,630m) 御坂山塊 

2018年1月21日(日)

前回登れなかった本社ヶ丸山に行ってきました。

2:30に自宅を出発。談合坂で休憩後、河口湖大橋を渡り、御坂トンネルの方向へ。前回の失敗を生かして御坂トンネルへ一直線に行き旧御坂トンネルへの道に入る。三つ峠登山口駐車場にまだ暗い、5:30に到着。さすがに冬とはいえ、日曜日なのでほぼ一杯に駐車している。上の駐車場のトイレ脇にも何台か駐車しているためその脇の少し、盛り上がった部に駐車しようとしたところ溝に右後輪が落ちてしまう。暗い中、横着して駐車場所の確認を怠った失敗である。何度か元に戻ろうちするが前輪まで落ちてしまう。溝の土は凍結しており、さらにその上に落ち葉が乗っているため虚しく後輪が空転している。誰かに押して頂ければ脱出出来そうだが、駐車中の車の中に懐電の明かりが見えるが出てくる気配はない。凍り付いた地面にある動かせる石を前後輪に噛ませ、右の前後輪は脱出するが今度は左の前輪が溝に入り空転、きな臭い匂いが漂う。そこも何とか石を噛ませ、強引に脱出。トイレのすぐ脇の駐車スペースに入れる。最初からここに入れれば良かった。約30分の苦闘であった。車の下を擦って脱出したため、懐電で下を覗くがオイル等の漏れた様子がないため安心する。懐電を着け、忘れ物を確認し、6:15に出発。

5分も歩くとこれより危険、通行止めの看板と規制線(テープ)も貼られている。手前に新しい林道が下方に向かい作られていたため迂回路があるのかと下るが迂回路らしきものがない。地図を見直すとやはり林道はそこを通るしかなさそうである。元の林道に戻り、規制線を越えて林道を進む。直ぐに左側に大きく崩れた箇所に出会う。右側の山側はまだ、何とか通過でき、踏み跡がある。

林道崩壊箇所

その先も中央が大きく崩れた林道が続いていたが、林道が左側に展開する辺りから林道の崩れも少なくなった。林道は一直線に大幡八丁峠下まで伸びており、所々、崩れた箇所があるものの、約1時間の歩行で日がまだ、上がったばかりの大幡八丁峠に着いた。先週は三つ峠山経由でここまで約4時間かかったことと比較するとビックリである。

日が上がったばかりの大幡八丁峠

本日は御坂に登りに来た中で一番、暖かい朝であった(三つ峠登山口駐車場は出発時-2℃でしたが)。清八山に向かい、一登りし7時半前に清八山山頂に着いた。今回は富士をはじめ、南アルプスの山々、八ヶ岳、奥秩父が見渡せた。目の前にある本社ヶ丸山に向かい、写真撮影後に出発。

清八山山頂から南アルプスの山々
清八山山頂から富士
清八山山頂から本社ヶ丸山方面(見える山本社ヶ丸山ではない)

雪の残りか土の凍結によるものか登山道に氷片が散らばっており滑りやすい。下って直ぐに清八峠でた。笹子からかなりしっかり踏まれた道が上がっているが、高畑方面は危険、通行止めの看板があり、かなり道が荒れているようだ。

清八峠より本社ヶ丸山方面
清八峠

そこから清八山山頂から眼前に見える山を登るが本社ヶ丸山ではなかった。本社ヶ丸山は細長い頂稜を形成しており岩場を持つ幾つかの峯を越え、頂稜の一番、奥にある本社ヶ丸山の頂上に達した。たっぷり50分近くかかる。周囲の展望は清八山より優れ、南アルプスの山々、八ヶ岳、奥秩父に加え大菩薩と近隣の全ての山々が見渡せ、滝子山も見ることができた。

本社ヶ丸山山頂より富士と三つ峠山
本社ヶ丸山山頂より南アルプスと八ヶ岳
本社ヶ丸山山頂より大菩薩、滝子山

紅茶を飲み早々に出発。慎重に岩場を越え、清八山頂を休まず通過。本日は温かいため登山道の霜柱が解ける前に林道に到着するよう急いだ。

林道から三つ峠山

林道に着いた後はぶらぶらと温かい日差しの中を下り、これから三つ峠山に登る登山者で賑わう三つ峠登山口駐車場に10時前に到着した。           柳澤孝嘉(S49卒)


コースDATA

三つ峠登山口 6:15—清八山7:20 7:25-本社ヶ丸山 8:10 8:20—清八山8:55—–三つ峠登山口 9:55

三つ峠山(1,785.2m)~旧御坂峠 御坂山塊 

2018年1月11日(木)

御坂山地は三つ峠山から本社ヶ丸山を含め三方分山までを指すことを手島先輩に指摘され今回、三つ峠山から旧御坂峠まで歩いてきました。日本海側が記録的な大雪の日で非常に寒い一日でした。

1/11  3:30に自宅を出発。談合坂で休憩後、河口湖大橋を渡り、御坂トンネルの方向へ。ナビを三つ峠登山口にマークしたところ白滝林道の方向に誘導される。しかし、白滝林道は入り口にて冬季通行止めとなっており、再度、三つ峠登山口バス停と思われる地点にマークをするが通行止め区間で誘導できないとの返事。

記憶をたどり、元の道へ戻り御坂トンネル前より旧御坂トンネルへの道に入る。現在、天下茶屋まで通行可能との看板を見る。三つ峠登山口バス停から林道に入ると程なく、三つ峠登山口駐車場に着いた。上下、二か所にわたり駐車場があり、上の駐車場にはモダンな便所があり水洗トイレで便器の前には電動ヒーターまである。駐車場には上の山荘への荷揚げのためかジープや搬送車両が駐車している。

自衛隊の払い下げ車両のようで車高が高く、車両部分の背丈が低い。

三つ峠登山口の駐車場とトイレ

登山口まで手間取ったため7:10に出発。前回のような暗い中での出発ではないので忘れ物を確認して出発。登山道はジープが上がれるような林道で所々、氷結している。また、左手にみえる沢の堰堤、沢床も氷結が見られ、一部、氷瀑が見られた。約1時間半程で四季楽園と三つ峠山荘の分岐に到着。三つ峠山荘への登山道に入るが凍結しており、氷のないところを選び登る。直ぐに展望地に着いた。富士山が朝日に照らされ眩しい。

展望地より富士山

三つ峠山は木無山、開運山、御巣鷹山の三山からなっており、右側の道に入り木無山へ向かう。木無山は山というよりは木のない平坦地で落胆する。

木無山頂上

元の分岐に戻り、NHKの電波塔の立つ開運山を目指す。三つ峠山荘の脇を通るが、飼い犬に吠えられるが人気がない。ひと登りすると甲府の町が見え、南アルプスの山々は雪雲の中にあり、今回は見えなかった。

甲府市と御坂の山々

下って四季楽園の前を通り、開運山の登りに入る。雨で抉られ、荒廃した登山道を10分程登るとNHKの電波塔の裏にある頂上に着いた。富士や御坂の山々、河口湖、甲府市が見渡せる。

開運山頂上より富士山
開運山頂上より甲府市方面、南アルプスの山々は雪雲の中

頂上の裏の樹林帯に登山道があるが、標識がないため元の道に戻り山腹を巻く道を辿り御巣鷹山を目指した。途中、山頂より下ってくる道と合流し遠回りしたことに気づく。左側に進入禁止のテープのある北口登山道入り口をみてひと登りすると、頂上一杯に電波塔の建つ御巣鷹山に着いた。はっきりとした頂上の看板はなく。登山道と書かれた樹林帯の道を下る。樹林帯の道は日が届かず、風が吹き抜け非常に寒い。また、道が荒れてており泥が凍結して、堅い地面の上に石車のように散らばって滑りやすく、下降に難渋した。

縦走の目印となる露岩があるところに到着。露岩の先に目印があり、露岩沿ってそこに達し小さな尾根を左側に氷結した沢を見ながら下ったが、トレイルはあるものの踏跡は薄く戻り返す。目印の見えるところまで登り返し周囲を見渡すが目印がなく、折れたストックも落ちているため再度下降する。しかし、踏跡が薄く右側が主稜線の様に見え、露岩下の目印のところまで再度、登り返すと上部の目印の先より主稜線への道が始まっていた。

御坂の道は道標、目印が丹沢や奥多摩に比較して全般的に少ないが、不必要な目印は避けてほしいものである。その目印につられて降りた私を含めた下りた人達により惑わすトレイルが形成されたものと考えられる。約20分強のタイムロスとなる。主稜線をアップアンドダウン繰り返すとすると大幡山頂上に到着。そこより下降し立派な送電線鉄塔の下を通り、緩くなった稜線を登ると左側の林道から道が合流したところが大幡八丁峠であった。高畑への道を分けていた。

木に覆われた大幡山山頂
大幡八丁峠

明るい葉の落ちた広葉樹の林を登っていると本日、初めての登山者の2人組とすれ違う。そこより10分程で清八山頂上に到着。頂上の松と富士の配置が絶妙である。また、本社ヶ丸が頂上より指呼の位置にはある。しかし、往復には1時間はかかりそうなので今回の登頂をあきらめる。頂上から旧御坂峠は見る事できず、幾重もの山々が稜線に重なっている。

清八山山頂より富士山
清八山山頂と本社ヶ丸山
清八山山頂から甲府市と雪雲に覆われた南アルプス

頂上でサンドイッチと紅茶の昼食後、旧御坂峠への縦走に入る。幾つものピークをアップアンドダウン繰り返すとすると突然、小さな鞍部に天下茶屋への道標に出会う。急な山腹を巻くように付けられた道を行くと九十九折の急坂となり天下茶屋へ向かい下りて行く。途中、道の下が大きく抉られた箇所があり、近い将来、登山道の変更が強いられそうだ。天下茶屋の屋根が見えて、直ぐに舗装道に飛び出した。天下茶屋は営業しているらしく5台程、車が駐車している。旧御坂トンネルの入り口には通行止めのバリケードが置かれていた。

天下茶屋と旧御坂トンネル

暖かい日差しの中、富士と河口湖を見ながら舗装道路を三つ峠登山口バス停まで早足で下り、そこからストックを使い喘ぎなら三つ峠登山口駐車場まで登った。6時間を超える行程は今の体にはこたえる山行であった。      昭和49年卒 柳澤孝嘉


コースDATA

三つ峠登山口 7:10—-木無山8:35 -開運山9:00–御巣鷹山 9:25–清八山11:35–御坂峠13:10—-天下茶屋13:25—-三つ峠登山口 14:10

節刀ヶ岳(1,736m) 御坂山塊 

2018年1月7日(土)

年明け一番に節刀ヶ岳へ行ってきました。今回は11月に十二ヶ岳から鬼ヶ岳へ縦走した際に十二ヶ岳と金山の間に大石プチペンション村より登ってくる登山道があり、それを使い節刀ヶ岳へ登り、大石峠に下る周遊するコースを取りました。

1/7  3:30に自宅を出発。談合坂で休憩後、西湖への道と同様に勝山を経由して河口湖から芦川村へ抜ける道に入りました。若彦トンネルの入り口に大石峠のバス停があるため、入り口より大石峠登山口への林道と繋がっていると考えていましたが、林道は道路より5m程下を通っており、接続する道が見当たらなかった。トンネルまでの登ってきた道を戻り、大石プチペンション村へ道を入ったところすぐに林道に合流した。

ほぼ車一台分の舗装された道を若彦トンネル下まで行くと舗装はないが広く整地された駐車場となっていた。その先からは林道は舗装されておらず歩くこととなる。冬型の気圧配置で冷たい西風の吹く夜明け前の中、身支度した。持ってきたはずの毛糸の帽子が見当たらず、髪の毛がpoorな頭部を露出し出発する。寒い!ただ、山々に雪がないのが救いである。林道を10分程登ると淵坂峠の分岐にでる。そちらの道の方が踏まれており行きかけたが、地図を見て戻り、林道を進むとそこが大石峠の登山道入り口であった。

大石村の持ち物と思われる山小屋が2棟、上の林の中に建っていた。林道をひたすら、正面に見える十二ヶ岳と金山の稜線と思われる山に向かい登って行く。寒さで砂防堰堤の水の氷結が見られる。約1時間半程登ると林道は左右に砂防堰堤が築かれた急な谷で終点となる。その間の急な尾根を登るが凍結しており慎重に登る。

登山道はトレイルがしっかりしており、目印のテープもガイドブックの記載どおりに随所に木々に巻かれていた。急な道のため所々、崩れた箇所はあるが短く、問題なく登行し十二ヶ岳と金山の稜線に9時に着いた。正面に鬼ヶ岳が、背面には黒岳が見え、金山側には白く雪の被った南アルプスが遠望できた。

十二ヶ岳と金山の稜線の分岐部
分岐部より鬼ヶ岳
分岐部より黒岳、三つ峠山 方面

10分程の登りで懐かしい金山の標識と再会した。

正面の富士を眺めた後、緩やかな林の中の稜線を節刀ヶ岳に向かい歩くが、冷たい西風と樹木が日の光を遮り非常に寒い。途中、雪を被った南アルプスが全山見えるため写真を撮ろうと苦心するが木々が邪魔でうまく撮影することが出来なかった。少しスマートになった稜線をひと登りすると節刀ヶ岳の分岐で、ひょこっと聳え立つ頂上に向かいひと登りする。

頂上は西側の一部が木に隠れ南アルプスの北岳の辺りは見えないが、他は南アルプスの山々、鬼ヶ岳、富士山、十二ヶ岳、黒岳、河口湖と周囲の山々、湖のほとんどが見渡せる。

稜線上より南アルプスの山々
節刀ヶ岳頂上より富士山
節刀ヶ岳頂上より十二ヶ岳と富士山
節刀ヶ岳頂上より河口湖と御坂の山々

頂上の展望を楽しみ、軽食とテルモスの紅茶を飲んだ後、下山にかかる。大石峠への道は樹林の中のアップダウンのある道で相変わらず西風が冷たい。コースタイムどおりきっちり1時間かかり大石峠に到着。下から上がってきた3人の登山者に本日、初めて会う。大石峠は開けた笹原で日差しが眩しく、富士の堂々とした姿が綺麗である。以前、高校時代に柳原君と一緒に撮った大石峠の写真では大石峠はもっと開けた草原のように写っていたので、約45年の年月で木々が成長し笹原が縮小したようだ。

大石峠より富士山

大石峠の下りは傾斜も程よく気持ちの良い下りでどんどん下るがここもきっちり1時間かかり、膝は笑い出す寸前に大石峠登山口に着いた。後はぶらぶらと林道を下り駐車場へ着いた。靴を履き替えていると靴の下から今朝、探していた毛糸の帽子が出てきた。暗い中の出発は忘れ物が多い。   昭和49年卒 柳澤孝嘉


コースDATA

若彦トンネル下6:50 —-金山9:10 —節刀ヶ岳9:50  10:00—大石峠11:10—–若彦トンネル下12:10

王岳(1,623.3m) 御坂山塊 

2017年12月21日(木)

西湖いやしの里根場7:15- —–王岳9:20 9:30—西湖いやしの里根場10:50


11月の山行以降、山に行けず体力が落ちてしまったので節刀ヶ岳より時間がかからない王岳に行ってきました。御坂山塊主稜線縦走目指すとなると鍵掛峠より王岳、精進湖への縦走となるが、車で行った場合、精進湖から駐車場まで交通手段が思い当たらず現在の体力から根場から王岳を往復しました。

12/21   4:00に自宅を出発、前回と同様に談合坂で食事とウダウダした後、西湖いやしの里根場へ。林道を途中まで歩くとコースガイドに記載があるため林道に入るが、私の車では底を擦ってしまい断念。西湖いやしの里根場の登山者用駐車場(未舗装)に置き、登山開始。

西湖いやしの里根場駐車場
駐車場より王岳

林道のお決まりの入り口は酷くして以降は良いのパターンは見られたが、総じてジープでないと林道を登山口まで登りきるのは難しい道路状態であった。

登山口に8:00到着。それより尾根をひたすら急登。上部を除いて総じて道は良好で鍵掛峠より踏まれている印象を受ける。頂上近くの道は笹薮の中にあり、刈り払いがなされていない事と一部登山道が崩れており登りにくい。頂稜付近からは雪を被った南アルプスが北岳から聖岳まで木々の枝越しに望見できた。

頂上よりの富士山
頂稜よりの南アルプス
王岳山頂

この時期、富士山は午前中いっぱい逆光であるが左右均等の大きな姿を山頂より望めた。携帯で写真撮影後、ポットの紅茶を飲み下山した。急な登山道ではあるが登り下りがなく、登り下りがはっきりしている気持ちの良い登山道で、1時間半弱で駐車場へ下りることができた。

昭和49年卒 柳澤孝嘉

毛無山・十二ヶ岳(1,683m)・鬼ヶ岳(1,738m) 御坂山塊 

2017年11月9日(木)

文化洞トンネル7:10—-毛無山 8:45 —–十二ヶ岳10:20 10:30—金山11:10    鬼ヶ岳(11:50 12:10)—–鍵掛峠13:10——漁眠荘前14:20


11/2の御正体山山行がうまく行ったため、以前から気になっていた十二ヶ岳へ行ってきました。高校時代、柳原君と彼が山で知り合った社会人の方々と早春の御坂峠から大石峠まで縦走し、大石峠から先は厳しいからと止めた経緯があり、6月に碓井さん達が行かれた記録を読んだことが後押しなりました。

11/2   3:00に自宅を出発、前回と同様に談合坂で食事とウダウダした後、西湖の文化洞トンネルへ。山地図には文化洞トンネル際に駐車場が書かれているが、現在は使用不可であった。

文化洞トンネルを抜けたところにある駐車場を探すのに少し手間取る。碓井さんの記録をちゃんと読んでいなかったのが原因です。学習していないなあ。先行者が今回、1人いましたが、お会いしたのは十二ヶ岳山頂でした。この日は冬型の気圧配置で天気は良いのですが、風が強く、寒い日でした。

文化洞トンネル上の冬枯れの尾根を登り、最後は九十九折の急登にて毛無山頂上へ。コースタイムよりやや遅れて到着。ポットに詰めた自販機の紅茶を飲む。毛無山山頂の看板は倒れ、地面に放置してある。それから十二ヶ岳まではそれぞれ看板が書かれた十一の峰を越える。小さなロープや鎖のある岩場があり、手袋をしても冷たい。十ヶ岳は崩壊しており、巻いて越え核心部の十一ヶ岳の下りと十二ヶ岳の登りを迎えた。十一ヶ岳の下りは太いロープを掴んで下るが、途中、外皮が剥がれ、内芯のみの部があり一人で来ているのでなるべくロープに過重をかけないように三点確保で慎重に下る。

キレット部は名物の吊り橋となっており強風に揺れて怖い。対岸の十二ヶ岳の登りはリッジ上に鎖とロープが設置され、それを使用しての登行となるが、十一ヶ岳と同様に消耗したロープや支点が木に取られた箇所が多い。碓井さん達が登られた初夏と異なり木に葉がなく枯れ木なのか根がしっかりしているものか分からず、三点確保で登る。葉が落ちているため高度感があり、寒風の中、一人で登っていると孤独感に襲われる。稜線で桑留尾からの道を合わせるとすぐに社ある頂上に着いた。先行者が休んでおり、互いに以外に厳しかったと言葉を交わす。

桑留尾へ下山するとのこと。正面に逆光の富士山と光る西湖の湖面が眩しい。

十二ヶ岳山頂のお社

十二ヶ岳の下りも長いロープの岩場の下りとなっており、その先の傾いた梯子を登り、峯を越えるとうって変わりカヤトと笹の穏やかな尾根となった。大石ペンション村からの道を合わせ、ひと登りで主稜線上の金山に着いた。頂上というよりは稜線上の平坦地で綺麗な富士の姿と越えてきた十二ヶ岳が間近に見える。

金山の標識
逆光の富士山
樹木越しに十二ヶ岳

広い稜線を緩やかに上下行した後、鬼ヶ岳の登りとなる。登山道両側の枝木が重なる道を頂上に見える鬼の角といわれる石に向かって登るが、なかなか着かない。頂上は鬼の角を中心に細長い山頂で、雪がついた八ヶ岳や南アルプスの山々を望めた。

鬼ヶ岳山頂の鬼の角
鬼が岳山頂より八ヶ岳の遠望

正午に着いたたためセブンのサンドイッチと紅茶をとり、西湖湖畔のバス時刻に合わせるため早々に鍵掛峠に向け下山した。峠まではただの稜線の下りかと思っていたが、ロープを伝っての長い下りの後、小ピークや岩を所々、ロープや鎖を使って登り下りし登山道の両側は刈り払いがあまりなされていず、思いのほか消耗する。鍵掛峠は峠というよりは稜線上のコルで西湖に向かう急な小尾根を下り、紅葉が綺麗な尾根を沢に向かい下り堰堤に着いた。

途中の紅葉

沢沿いに堰堤をいくつか乗り越えた後、未舗装の林道に出てしばらく歩くと西湖いやしの里根場の家屋群の脇に突然にでた。東南アジアからの観光客で賑わう中、西湖周遊道路の漁眠荘前バス停まで歩き、定期バスに乗り駐車場のある文化洞トンネル前で降り、駐車場まで歩いた。平日にもかかわらず定期バスは中国からの観光客で座席が全て埋まっているのに驚いた。今回は長丁場で、充実した山行であった。時間の関係から節刀ヶ岳を割愛したが機会があれば大石峠から節刀ヶ岳を登り45年越しに念願である御坂山塊の主稜線踏破を完成させたいと現在、計画中である。

昭和49年卒 柳澤孝嘉


46年卒の碓井達夫氏の山行記録はこちらから参照ください。

道志 御正体山(1,681.4m)

2017年11月2日(木)

道坂トンネル前 6:45——御正体山 10:45 11:00——-道坂トンネル前 14:20


メタボリック症候群の体が気になり、また、木曜日を休みとしたため、久しぶりに山を登る気になりました。暑い時期はメタボな体に良くないため寒くなった11月に以前より丹沢や箱根の山より見えて気になっていた山、御正体山へ行ってきました。

メタボな体には高低差のあるコースはきついので、道坂峠コースか山伏峠コースか迷いましが高速から近い道坂コースから登ってきました。

11/2  3:30に自宅を出発。途中、談合坂で食事とウダウダしながら休み、道坂トンネル前に6:30到着。先行者がいるようで横浜ナンバーの車が一台止まっていた。約7台位駐車できるスペースと今倉山への看板あり。ついつい対面の林道の方に惹かれて10分程登ったが、様子がおかしく地図を見直し、今倉山の看板の方が正解と分かり15分ロス。登る前に皆さん、地図を確認しましょう。

道坂峠へ緩々と上がり、稜線を右折して登りに入った。トレイルはしっかり踏まれているのですが、刈り払いがなされていないようで所々に藪があり分けて進んだところ、ズボンに茶色い何かが付いている。よく見ると“ヤマダニ”だ!ズボン前後を見てみると5、6箇所についており、慌てて振り落とした。藪を通る度、ヤマダニが付くのでスパッツをつけザックの中にあったユウカリの匂いがついた虫よけシールをズボン全体にべたべたと貼り、ズボンをチェックし振り落としながら進んだ。このような状況なので先行者はどうやら今倉山へ行ったようで、久しぶりの山なのに少し心が折れそうになる。

この尾根で唯一、ランドマークのある岩下ノ丸に到着。そこから右折して下降、その後、幅広い尾根を上下行しながら白井平分岐へ到着。コースタイムで後45分と書いてあり、もう少しと頑張るが、地図を見直すと標高差約350mあり約1時間強かかりやっと御正体山の山頂に着いた。

御正体山頂の社
山頂の指導標

山頂は平坦で、開けており、お社とテーブルが一つと簡素な処で木々が周囲にあり展望は皆無。自然林保護のため頂上付近は伐採していないとのこと。しかし、登山中、右側の尾根や谷でひっきりなしに林道工事の音が聞こえており如何なものか。

セブンのサンドイッチを食べ、早々と下山。また、ヤマダニのいる藪を通るのかと暗い気持ちで歩いていると道坂峠からの男女4人の登山者に出会う。ヤマダニのことを話すが気づかなかったとのこと。これはラッキー。その後、数カ所でヤマダニの付着はあったが少なく精神的には楽になった。三ノ塔のような岩下ノ丸の登りには久しぶり山行のため疲労しペースダウン。コースタイムよりやや遅れ、道坂トンネル前の駐車場へ到着した。駐車場到着後、着替えてヤマダニをチェックしたことは言うまでもない。このような状況ですのでこのコースは温かい時期は不向きか。行くならば休日に誰かの後で。

昭和49年卒 柳澤孝嘉