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天空のマンウテンビーチ(日向山)

2016年11月4日(金)

天空のマンウテンビーチから眺める紅葉と周囲の山々の景色を堪能することを目的に、南アルプス前衛の日向山に行ってきました。

中央高速道を長坂ICで降り、道の駅「はくしゅう」を目印に車を走らせます。ここで南アルプス天然水と同じ水をボトルに汲み、日向山に向かう細い林道に入って行きます。この林道は約4.5kmの区間、道幅が狭くすれ違いが難しい道ですが、早い時間であれば降りてくる車はないでしょう。また、登山口(矢立石)の駐車場と言われている場所は、せいぜい15台程度しか停められません。登ってくる途中の避難場所にも所々に駐車している車があり、既に駐車場は満車の状態でした。登山口から少し先に進むと、道幅もやや広くなり縦列駐車が可能な場所があります。どうにか車を停め、身支度を整え8時50分スタートです。

さて、今回のルートは錦滝から日向山に登り、矢立石に下ってくるコースを歩きます。歩き始めてすぐのゲートには、北杜市による通行制限の看板があり、日向山から錦滝に下る道は通行禁止。これから歩くルートは通行注意と書かれています。あくまでも自己責任の山のようです。

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ゲートを過ぎ林道に入ると、荒れた部分もありますが左側の尾白川渓谷を隔てて頭上には少し雪を被った甲斐駒ケ岳が見えます。周りの木々も秋の気配を漂わせ、紅葉をめでながら歩くので、平凡な林道もさほど苦になりません。約45分で東屋が見えると錦滝に到着です。

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dsc03288錦滝からいよいよ急登の連続が始まります。ロープ、クサリ場、階段があり変化に富んだ道です。最初からいきなり急な登りで、木の根を掴みて手、足をフルに使わなくては体が持ち上げりません。

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ハイキングコースの標識がありますが、ハイキングのレベルではなく登山そのもです。ロープのある急斜面を行くと、今度はクサリ場のトラバースが待っていました。谷側に振られないよう慎重に歩きます。

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クサリ場の次は垂直に近い階段を登ります。まだ急登が続きますが、振り返ると木々の間から鳳凰三山や富士山が見え、このあたりの紅葉が見事な色づきを見せてくれます。

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dsc03314富士山

急登も終え少し平坦な場所で小休止です。この場所には小さな道標が木に打ち付けられています。本来は右に登って行くのが通常のルートです。我が隊は鞍掛山に続く直登の急な道を進みます。

雁ヶ原の岩峰群

しばらくすると左右が切れ落ちたやせ尾根に変わり、ここから右に曲がり下って行くと、目の前に雁ヶ原の白砂の風景が突如として目の前に飛び込んできました。

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これまで森林帯の中にいたので、いっきに視界が開け白砂の白さと空の青さと山頂付近で滅多にお目にかからない景色が重なり、感動の瞬間です。このルートを登っていた他のパーティーも、歓声を上げていました。

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雁ヶ原の白砂の斜面を登り左の道に入ると、大明神の石碑が建つ岩の上から、新たに八ヶ岳や蓼科山を望み、雨乞山から甲斐駒ケ岳、鳳凰三山、富士山が抜けるような青空をバックに凛々しい姿を展開してくれます。

dsc03365蓼科山と八ヶ岳

dsc03333雨乞山

dsc03329甲斐駒ケ岳と鞍掛山

dsc03330鳳凰三山と黒戸尾根

dsc_0004富士山と鳳凰三山

紅葉と落葉松の黄葉と岩と白砂の白さと空の青のコントラストは、言葉では言い表せないほど素晴らしい景色になっていました。この白砂の山は、花崗岩が風化して砂になったもので、まるで山の上の海岸にいるような錯覚を起こします。正にマンテンビーチと言っても過言ではありません。

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風もなく雲もなく暑くも寒くもない小春日和。あまりの気持ちよさに昼食を1時間以上も摂ってしまいました。さて、重い腰を上げて山頂に向かいます。山頂からの眺めは、奥秩父方面の山々や角度の違った八ヶ岳が見えます。八ヶ岳山麓の紅葉が見事なようです。

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dsc03377八ヶ岳

山頂から矢立石までは、林間の道で景観は得られませんが、傾斜も緩いため子供でも登ってくることができます。ゆっくり歩いて1時間半で矢立石の登山口に14時20分に戻ってきました。

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お天気にも恵まれ、秋の山を思う存分に楽しむことができ、目的を達成した山行でした。

(46年卒:碓井)

秋の安達太良山

2016年10月12日(水)

ご無沙汰しております。1971年(昭和46年)卒の碓井です。OB会のホームページがリニューアルしたとの連絡を一年後輩の手島君からいただき、数十年ぶりに再会し、青春時代が戻ったようなひと時でした。

今でも月1回のペースで山に登っています。今回は、10月に登った安達太良山をご紹介します。

東京から福島県までの道のりは遠く、安達太良山の登山口までは約250Kmあります。東北道に入り栃木県内の日光連山や那須岳あたりは、雲もなく山頂付近が見えましたが、福島県に近づくにつれ雲行きが怪しくなり始め二本松ICを降りるころには安達太良山は雲に隠れ、その姿が見えません。「ほんとうの空」に会えるでしょうか。

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平日で天気もイマイチですが、駐車場には続々と車が埋まっていきます。身支度を整え、ロープウェイへ乗り場に急ぎます。ロープウェイ(ゴンドラ)は待つこともなく乗車でき、高度が上がるにつれ、窓に水滴があたりガスの中に入って行きます。山頂駅に着くとガスが濃く身体に水滴が付くほどだったので、早速、雨合羽を着込み多くの登山者と一緒に9時40分に歩き始めました。

薬師岳山頂の「みはらし台」から眺める紅葉の絨毯はこの天気では望めないので、「みはらし台」には寄らずに先を急ぎます。霧の中を黙々と歩くしかありませんが、登山道脇の木々が紅葉しているのが、唯一の慰めです。

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仙女平からは岩が多くなってくる道に変わり、峰の辻への分岐を過ぎる付近から、最後の一登りがあり、多くの登山者が登って行きます。安達太良山の山頂の標識では、登山者が記念写真の順番待ちをしていました。

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乳首の上に登ります。山頂の標識から、乳首へはクサリ場を一か所通過し、1700mの頂上に出ます。ここは行き違いが難しいので、登り優先が基本ですが、団体グループが下山優先でどんどん下りて来ました。山のルールは守っていただきたいものです。 クサリ場を抜けると強風の洗礼が待っていました。まるで冬山に登っているようで、耐風姿勢をとらないと飛ばされてしまいそうです。早々と山頂を後にします。

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天気の回復の兆しが見えないので、ロープウェイで降りるか、はたまた計画どおり先に進むか、思案のしどころです。まだ11時20分なので、雨が降らないことを願って先に進みます。

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峰の辻についてもガスが濃く景色も見えないので直接、勢至平に下る道を探したが視界が悪いため、どこが正規ルートなのかよくわからないので、計画どおりくろがね小屋を目指すことにしました。こちらのルートは登山者が前後を歩いているし、道もよく踏まれているので迷うことはありません。山腹をトラバースぎみに小屋へと降りて行く途中、ガスが切れ始め一面の紅葉が目に飛び込んできました。ここぞとばかり、シャッターチャンスです。

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下るに従い徐々にガスが上がり、安達太良山の紅葉の幕開けです。くろがね小屋が見え始めたころは、山稜部分はいまだにガスっていましたが、目の前に錦の絨毯が広がってきました。

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小屋の周辺では紅葉の最盛期と思わせるような景色が広がり、思わず歩くペースが落ちてしまいます。青空だったら、どんなにきれいでしょうか。

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遅い昼食の後、ジープの通れる林道を下って行きます。この林道は途中から旧道に入れますが、この旧道はぬかるみの細い道であまりおすすめできません。

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歩くこと1時間半で「あだたら自然遊歩道」の入口に到着。

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遊歩道を散策して、駐車場に15時50分に戻ってきました。

今日は安達太良山の「ほんとうの空」を見ることができませんでしたが、紅葉もそこそこ見ることができ、満足な山行でした。

明神ヶ岳(1,169m) 明星ヶ岳(923m)

2016(平成28)年11月10日(木)

東京駅八重洲口から登山口まで直行で行ける6時50分発箱根桃源台行きの高速バスを利用しての山行。バスは霞が関から高速に入り、御殿場で降りた。トイレ付きの4列のバスである。東名御殿場駅とJR御殿場駅でほとんどの人が降車した。山の格好をした人は4人だけだった。車窓からは雪をかぶった富士山が綺麗に見えた。明神ヶ岳は金時山と同じ金時登山口のバス停で降りることになる。金時山には昨年12月に冨樫、木村両先輩と、後輩になる中野君と4人で雨で景色もまるで見えない中を登った。私にとってはその山行が45年ぶりの再ブレークの発端となった。それ以来、当時70キロを越えていた体重と高い血圧を下げるべく始めたつもりの山行だったが、今回で27回目の山行になってしまった。体重も6キロ以上も痩せ、最高血圧も20以上は下がってきているが、すでに山行の目的は健康増進ではなくなってきている。今年は日帰り中心に体を慣らしている段階だが、来年からは小屋かテント泊で高度も上げていきたいと考えている。

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さて、バスは途中渋滞があったので予定時間より少し遅れて、登山口到着は8時50分近くになっていた。

バス停近くのローソンでトイレを済ませ、昼食のおにぎりと飲み物を仕入れる。ローソン脇の道が金時山矢倉沢コースと明神ヶ岳共通の登山口になる。しばらく舗装道路を上がって行き、途中から本格的な登山道になる。チョット暗い感じの山道である。

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途中、すきを担いだ人に「上は紅葉が綺麗ですよ。」と声をかけられた。筍でも掘ってきたのかと思っていたが道をよく見ると土を鋤き取った跡が見られたので、どうやら水切りを掘ってくれていたようだ。しばらく行くと茶店のある金時山がよく見える広場に至る。ここが金時山との分岐になる。茶屋は営業していなかったが、外には50円と書かれた簡易トイレもあった。金時山の山肌は紅葉がまだまだ綺麗だった。

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明神ヶ岳方向に登って行く。振り返ると金時山がよく見えた。コルの奥にちゃっかり雪をかぶった富士山が少し顔を出していた。笹原のなだらかな稜線を行く。

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進行方向右手には箱根山方向や裾野に広がる箱根の温泉街方向がよく見通せる。

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山道の脇にはまだリンドウやアザミが結構咲いていた。

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比較的なだらかな尾根道を登り下りしながら明神ヶ岳山頂に到着。

植生保護のために周囲はロープで囲われており、中央にベンチが一つある比較的広々とした芝生の頂上である。木曜日とあって今まで登っている人には合わなかったが、ここにきて何組ものパーティーが昼食の準備にかかっていた。30代前後の女性だけのパーティーが3組くらい、男女のパーティーが2組くらい。どのパーティーもストーブを使って鍋やラーメンなど賑やかに調理をしている様子だった。

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朝のうちは結構晴れていたが、登っているうちに雲が重なってきて金時山も富士山も見えなくなっていた。「わー富士山が見える。」と声が聞こえ、その方向を見るとうっすら金時山のぽっくりした頂上の上に富士山が姿を見せていた。

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ひとりの私は、フリーズドライの四角い固形スープに魔法瓶からお湯を注いであっという間に調理終了。おにぎり2つの昼食はこれもあっという間に終了。デザート用に持ってきたフリーズドライのお汁粉にお湯を注いで、これもあっという間。

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昼食を終え、少し休んでから他のパーティーをよそに、一番早く頂上を後にする。

少し下がったところから左手を見ると雲の下に相模湾が見渡せた。

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明神ヶ岳からは基本下りながら明星ヶ岳に至る。途中「強羅の大文字焼き」が行われる山腹の上を通り抜けて行く。山頂手前のコルに宮城野へ下る分岐点があり、展望のない明星ヶ岳頂上ははこの先になる。

分岐点からは頂上までは10分くらい。ここからも宮城野へ下るルートがあるので、こちらから下山することにする。

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この周囲には「マユミ」の木があり、赤い実が梅の花のように一面に実っていて美しかった。

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舗装道路に出てから国道(東海道1号線)までしばらく行くことになる。国道には箱根湯本経由小田原駅行きの箱根登山バスが通っている。国道に出るとバス停の表示が左右どちらにもあったので、とりあえず右手のトイレもあるという方に行くことにした。後で分かったが、左方向のバス停が宮城野橋バス停で右手方向のバス停が宮城野支所前バス停である。

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さすが箱根、1時間に何本ものバスが通っているようだ。

少し雨が降ってきた中を1月にはたくさんの沿道の観客に囲まれて大学生のアスリートが走り抜けて行く箱根駅伝のルートをバスは小田原まで下りて行った。

(手島達雄 S47年卒)


コースデータ  5時間(休憩30分)

金時登山口バス停発9:00 登り口9:08   金時山下分岐9:30 頂上着11:40     発12:20      明星ヶ岳下分岐12:45   明星ヶ岳頂上着13:25  舗装道路14:10   宮城野支所前バス停14:30

平標山(1,984m)

2016(平成28)年11月3日(祝)

文化の日で、紅葉終わりの山を楽しむ人も多いのかと思ったが、今年一番の寒さと、新潟などの日本海側は雨の予報も出ていたせいもあったのか、新幹線もバスも空いていた。上野をMaxとき303号に乗り込む。越後湯沢に8:10着。8:20発の苗場スキー場行きのバスに乗り、平標山登山口には8:50に着。前回行った苗場山の登山口となる二居田代スキー場のバス停よりいくつか先のバス停になる。越後湯沢駅からはちょうど600円。バスを降りて、少し戻ったところに登山口の表示があり、少し進んでいくと道標のある登山口。この間、登山者は見当たらなかった。結局、山中では下山中の2つのパーティーしか目にすることはなく、それはそれで頼りなさもあって寂しい思いがした。

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ちょうど登山口を9時に出発。「熊注意!」の看板もあり、熊と合わないですむように熊除けの鈴を鳴らしながら登って行くことにする。登山口からはいきなり急登。しばらく行くと石混じりの道になり3早くも0分くらいで展望が開けた。バスに乗っている時には時折小雨が降っていたが、バス停に着く頃には結構明るくなっていた。地元の人が新潟側の天気より群馬の天気に近いと言っていたのを思い出す。そういうことかと思って安心していたが、しばらく登っている途中で薄暗くなってきて細かな雪もちらつき出した。

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やはり、小雨が雪に変わる気温なのだ。その後、また明るくなり、気づくと下から上にかけて綺麗な虹が出ていた。

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10:00 ごろ、何か遠くで音楽ような音が聞こえ出し、何だろうと思っていたが、しばらくして前方に鉄塔が見え出したので、鉄塔の風切り音だったと思った。振り返ると苗場プリンスの白い建物のスキー場がよく見えた。鉄塔を越え、しばらくすると尾根に沿ってなだらかで綺麗な山が見えてきた。10:30 松手山山頂に到着。小休止を入れる。

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松手山を越えると道の端に雪が見られるようになった。尾根の側面には霧が凍りついたのか白く花が咲いてるような灌木が広がっていた。ガレ場帯を進んで行くに従って風が強くなり、吹きっさらしの稜線上は強い風とともに再び降り出していた細かな雪が顔にあたり、冷たく痛かった。フードを被り手袋も付けて凍えながら登る。

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12時10分山頂到着。あたりは霧に包まれ、何の展望もなく凍えていた。3人のパーティーが丁度下山するところだったようで、「風の具合はどうでしたか?」と尋ねられ、「じゃあ、最短コースで下りよう。」と慌しく下りて行った。「小屋は今日もう閉めてしまいましたから。」と言っていたので、小屋の方だったのだろう。こちらも仙ノ倉はあきらめ下山にかかる。

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木の階段が敷かれた道を下りかかると、ガスが突然飛ばされて景色が開けていった。下に平標山乃家がよく見えるようになった。遠くに山小屋が見える景色はとても心を暖かくする。

 

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12:40小屋に到着する。やはり、小屋は閉じられていて誰もいない様子だった。小屋の前のデッキで平標や大源太などを眺めながら昼食をとる。

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13:00 に登山口への下山にかかる。道は結構勾配がきつい。しばらくして植生が落葉広葉樹からカラ松に代わり、落葉した葉が敷き詰められた林を進む。この落ち葉の上にもう少したつと雪が積もって行くのだろう。14:00に登山口に到着し、林道を進んで行く。

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ゲートには14:25着。その先に登山口駐車場と表示さた山道を行くことにした。林道と沢に沿った道のようだが、石がゴロゴロとして歩きづらいし、小川を越えたりと道が分かりづらかったので、そのまま林道を行った方が正解だったかもしれない。国道には14:50帰着。

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時刻表を見ると15:55までバスはなく、1時間近くも吹きっさらしのバス停で待たされることになる。今日一番の寒さだった。持ってきたありったけの物を着込んでバスを待った。幸い、バスは遅れることなく到着し、ほっと一息つけた。駅のコンビニでウイスキーとおつまみを買い込んで、越後湯沢駅から新幹線に乗り込んだ。(手島 s47年卒)

苗場山(2,145m)

2016(平成28)年10月13日

田代ロープウェイはスキーシーズン以外は運休していますが、秋の紅葉シーズンだけ運行します。そこで期間限定でロープウェイを使った苗場山の田代コースを歩いてきました。

東京からの日帰りなら田代ルートの往復になります。ただし、帰りのリフトの最終が3時半なので、かなり急がないと間に合いません。1泊なら苗場山を経由して小赤沢温泉に泊まるコースも選べます。今回は日帰りのカモシカ山行になりました。

湯沢駅からバスで二居田代スキー場で下車。17号を渡り、少し戻ったところのスロープを下って行くとロープウェイの麓駅になります。田代ロープウェイで7分。残念ながら今年の紅葉は遅れていて、麓はまだ色づいていませんでした。雨が多かったせいで朝夕の気温が下がらず1週間から10日ぐらい遅れているとのことでした。頂上台地の草紅葉は黄色く紅葉していました。


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上越新幹線Max谷川401号

 

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田代ロープウェイ

 

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ロープウォイから眺める二居ダム(カッサ湖)

 

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ロープウォイからの眺め

 

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田代ロープウォイから第2高速リフトへのルート

 

ロープウェイを降りてから第2高速リフトへ行くにはドラゴンドラ方面に舗装道路を田代ダムの方に15分くらいに下って行きます。ドラゴンドラ前の売店を回り込んで行くと第2高速リフトがありますのでそれに乗り込みます。第2高速リフトは二人乗りで5分くらいです。リフトを降りたらゲレンデを15分くらい上がって行きます。しばらく歩いて行くと、またリフトが現れます。リフトに沿って上がり、終点駅を回り込んで行くと苗場山への登山口の表示がある登山口に出ます。この間案内がほとんどないので、登山口までが一番道迷いしやすいかもしれません。

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第2高速リフトへの下り道

 

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二居ダムのすぐ近くまで行きます。

 

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売店を回り込んで行きます。

 

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第2高速リフト駅

 

 

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リフトを降りたら前のゲレンデに沿って上がって行きます。

 

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リフトの駅舎を回り込んで行くと登山口の表示があります。

 

 

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色づいた木々

 

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頂上は当分先ですが、ここだけ唐突に池塘が現れます。

 

登山道に入ると初めは緩やかな登りと下りのダウンヒルが続きます。全体の1/3くらいでしようか。その後から切った笹や落ち葉に覆われた結構きつい急登になります。道はぬかるんでいでいる所がたくさんあります。このところ雨はあまり降っていなかったので大丈夫かと思いましたがぬかるみが多く、靴もズボンの裾は泥だらけになってしまいました。やはりゲーターを持って来ればよかったと後悔しました。

あいにくガスが切れずに展望はありませんでした。

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巻道のような峠に神楽ケ峰の表示があります。登り道にピークがあるようです。

 

神楽ケ峰の頂上は登山道から少し上に上がったところになります。ここを過ぎるとしばらく下りになり、その後雷清水あたりまで稜線を回り込むようになります。

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曇っていたので富士山は見えませんでした。

 

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雷清水に赤いコップが置いてあり、清らかで美味しい清水が湧き出ています。

 

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ちょっと行くと、お花畑。

 

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なだらかな道を20分くらい行くとお花畑と表示のあるポイントに到着。

 

お花畑から先は、ゴツゴツした岩と木の階段の急登が続きます。頂上を前にして疲れがたまるところです。スマホも体もバッテリー切れで休み休み行ったので予定よりも遅くなってしまいました。

頂上台地に出ると湿原が広がって、幸いガスも切れてきて少し見渡せるようになってきました。

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やっと頂上台地に到着。池塘が点在する湿地帯に木道が続いていきまい。

 

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頂上ュッテも見えてくると頂上はすぐそこです。

 

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途中、休憩ポイントもあります。

 

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ベンチが置かれた分岐を上に上がって行くと頂上です。行きに時間がかかってしまつたので昼休憩もそこそこに下山開始です。

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同じコースを下って行きます。

 

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下りはとても滑りやすいので注意が必要です。

 

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ロープウェイ到着です。

帰りのバス停は行きのバス停よりも湯沢寄りにあります。

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17号沿いのバ田代スキー場のバス停

手島達雄(昭和47年卒)


コースDAT

上越新幹線Max谷川401号利用 越後湯沢駅発苗場スキー場行きバス8:20 田代スキー場着8:50    田代ロープウェイ麓駅発9:00  頂上駅着9:07 第2高速リフト着9:19   登山口9:42  池塘10:50   神楽ケ峰11:14    富士見坂11:25    雷清水11:28    お花畑11:32    雲尾坂11:53    頂上12:26

雲尾坂12:52    お花畑13:06    登山口14:38    第2高速14:50  ロープウェイ頂上駅13:20 田代ロープウェイ麓駅13:27  田代スキー場バス発16:00 16:35着  越後湯沢発17:12Maxとき334号利用

 

景信山(727.1m) 高尾山(599m)

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2016年10月2日(日)

景信山(かげのぶやま)から小仏峠、城山、一丁平、高尾山の縦走に行ってきました。雨ばかり続いている中、晴れ予想の日曜日を狙っての山行です。

しかし、どこへ行っても人ばかりでした。

景信山へは中央線高尾駅から小仏までバスで行きます。バス停は南口にあったのですが、北口に出てしまったのでバス停に到着した時は乗るはずだつたバスはちょうど動き出してしまっていました。しかたなくバス停に行くと、すでに次のバスを待つ長い行列が出来ていました。「ここが最後尾」という看板を持った係員の誘導の元に並びましたが、次から次へと人の列は伸びていきました。15分くらい待って、次のバスが到着しました。2台配車があったので座っていくことができましたが、2台ともぎゅうぎゅう詰めの状態で8時35分出発です。

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小仏には8時50分ごろに到着。バス停から15分くらい登山口まで中央高速の下の舗装道路を行きます。中央高速も渋滞しているようでした。

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登山口から山道になります。山道は比較的なだらかな道で明るい感じの気持ちのいい山道です。

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景信山には10時ごろ到着。少し霞んでいましたが下界の様子も結構楽しめました。頂上下にはトイレがあり、続いて茶店があり、その脇を通って頂上へ行きます。頂上の茶店前にはおびただしいと思うくらいのベンチが設置してあり、たくさんの人が休憩していました。すでにビールを飲んでいる人も結構いました。

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景信山から30分くらい尾根道を行き小仏峠。途中、富士山や相模湖なども木陰から望むことができます。引き続き40分ほどで城山到着。ここには「城山茶屋」があります。名物のなめこ汁の注文がひっきりなしに入っており、大繁盛でした。

この景信山から高尾山までの縦走ルートにはそれぞれ茶店もトイレも整備されていて、飲食には困りません。ビール、味噌汁、アイス、ビールやソフトドリンクなども豊富にありました。

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城山から一丁平へは15分くらい。一丁平から高尾山までは基本登りになります。もみじ平を経て、最後のきつい石段を上がって山頂まで30分くらいで到着します。

 

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展望台を過ぎると、そこは人ばかり。シートに座って弁当を食べている人、携帯用の椅子に座ってビールを飲んでいる人、ハイキングの格好をしている人、トレランの格好をしている人、観光を楽しんでいる人など、いろいろな人が入り混じって原宿か初詣の神社かと見紛う感じでした。ビアガーデンの前にも長い行列が出来ていました。

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天狗さんも人出にびっくり!!

コースタイム

小仏バス停  8:50    登山口  9:05    景信山  10:00    小仏峠  10:30    城山  11:00    一丁平  11:20    高尾山山頂  11:50

手島達雄(s47年卒)

会津駒ケ岳(2,133m)

2016年8月19日〜20日

お盆が過ぎて、人出も少なくなっただろうということで、かねてから狙っていた会津駒ケ岳に行くことにしました。ランプの山小屋の「駒の小屋」に宿泊して、駒ケ岳と中門岳を登り、キリンテに降りる予定で天候の様子を窺っていました。しかしなかなか天候の具合が安定せず、小屋への連絡が前日になってしまいました。お盆過ぎなのでいつでも大丈夫だろうと高をくくっていたのですが、予約が一杯で受けられないということでした。登っている途中で15人くらいの高齢登山の団体を追い抜かしたので、その団体の予約のためだったようです。

東武日光線と野岩鉄道、会津バス利用だと登山口には早くても11時着になってしまいます。同じ登山口(滝沢)に降りるコースだとしても標準タイムだと7時間はかかります。しかし、今までコースタイムよりかなり早く登れていた自負があったので、5時くらいには下山できるだろうと桧枝岐の旅館を予約して出かけることにしました。ちょっとなめていました。

会津高原尾瀬口駅で降りた登山客は1人だけでした。鳩待峠の方はそれでもお客は多いのでしょうが、沼山峠口からのお客はすごく少なくなってしまっているそうです。特に水芭蕉明けとお盆明けは少ないということでした。したがって沼山峠行のバスの乗客も一人だけ。完全貸し切りの状態で滝沢登山口に着きました。途中ソバの花がきれいでした。

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バス停から舗装道路を30分くらい登ったところの片側にたくさん車が駐車していました。バスでの客はいないものの、車利用の登山客はそこそこいるようでした。登山口で登山届を書いて階段を上って登山開始です。はじめから急階段でちょっといやな感じ。案の定、それから先はかなりの急登。緩い山道でも始めの30分は体が慣れるまで苦しい思いをしますが、体が慣れないまま急登が続き、調子が出ずおかしいなおかしいなという気持ちのまま登っていきました。後で旅館の人から聞いた話によれば、この日の桧枝岐はこの夏一番の暑さだったさうです。タオルの汗ふきバンダナの汗を何度絞ったことか。

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急登は2時間近く続いたでしょうか。水場を過ぎ、やっと遥かかなたの山並みが見えはじめ、樹林の間から向こうの空が少し見え隠れするようになってはじめて比較的緩い登りになりました。

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しかし、その時はすでにくらくらの状態。大汗をかいたためでしょうか、太もももふくらはぎもつり出し、座るのにも大変な状態になってしまいました。出発が11時だったので、昼食の時間が中途半端でサポート用のジェリー2本と水だけで登ってきてしまったのも原因だったのではないかと思います。バテバテで駒の小屋と山頂が見える展望台まで来た時、既に時間は2時半を回っていました。少なくとも駒ケ岳まではと思ってなんとか登っていきましたが、あと少しで小屋という所まで来て、残りの体力と時間を考え登頂を断念することにしました。頂上には3時から3時半としても登山口には6時、宿まではそれから30分はかかってしまうと思われた判断でした。まあ、いい景色の所までは来られたので、今回は諦めることにしました。

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下りはそれでも少し元気になり、4時半くらいには登り口に着くことができました。宿は桧枝岐でも尾瀬に近い方で、ビールとソバが早く食べたい思いで、まだかまだかと思いながら国道を歩いていきました。桧枝岐村は国道沿いに墓が点在しており少し違和感を感じます。「星」姓と「平野」姓ばかりです。昨日は村祭りの桧枝岐歌舞伎があったということでしたが、その舞台に至る石の階段を仰ぎ見ながら宿への道を。宿について早速お風呂に入り、汗を流しました。ふろ上がりに夕食を待てずに早缶ビール。やっと疲れを癒すことができました。女将さんが「ずいぶんと日焼けしましたね。」と、言われてしまいましたが、それは酒やけですって。 (手島達雄 S47年卒)

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桧枝岐歌舞伎ののぼり

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入笠山(1,955m)

2016年7月28日

コース概要 (往復ゴンドラ利用)

富士見パノラマリゾート ゴンドラ山麓駅 ゴンドラ山頂駅 入笠湿原 入笠山登山口 入笠山山頂 首切清水 大阿原湿原 テイ沢  入笠牧場 ゴンドラ山頂駅 ゴンドラ麓駅 富士見パノラマリゾート


高速で諏訪南IC を降りて30分弱で富士パノラマリゾートに到着。富士パノラマリゾートは冬季はスキー、3シーズンはトレッキングと合わせて近頃はマウンテンバイク(MTB)が盛んです。

麓駅からゴンドラにMTBを積んで山頂駅まで行って、初級から上級までダウンヒルルートが設定されていて一気に下っていきます。トレッキングも同じゴンドラ山頂駅まで行って湿原や入笠山山頂を目指します。

近頃はいろいろな山に鹿による樹木への被害を防止するためにネットや柵が設置されていますが、ここにもかなり頑丈なゲートがで出来ています。

入笠湿原には木道を下ってきます。下りきったところに入笠山湿原が広がっており、何本かのルートが設定されています。丁度ヤナギラン、ワレモコウ、コオニユリなどの花が咲いていました。少し上がったところにまたゲートがあり入笠山への登山口があります。

登り始めの御所平のお花畑にはヤナギランがたくさん咲いていましたが、小指くらいのススメガの幼虫とアブラムシがたかっており、ボランティアの方がせっせと防除に汗をかいていました。

入笠山山頂へは途中岩場のあるルートとそうでないコースに分れているようでした。岩場コースを選んだものの、どれが岩場なのかわからないままに頂上に到着。この日はゴンドラに乗った時からホワイトアウト状態だったので展望は望めないだろうとは思っていましたが、頂上に立っても富士山どころか八ヶ岳も何も見えませんでした。

下山して林道を進み、首切清水を経て大阿原湿原へ。湿原は日光の小田代ヶ原のような感じの湿原で周囲に木道が設置されています。右回りで周回コースを進むと一番奥まったところに「これよりテイ沢入り口」の表示があります。「もう少し歩こう ここで引き返してはもったいない」との手書きの大きな看板がありますした。「もったいない」という言葉に促されて予定変更。

小さな沢に沿って大木にはサルオガセが垂れ、苔むした山道が続くとても落ち着いたいいところでした。予定変更して正解でした。倒木なども使って作ったと思われる小橋を何回も渡りながら、小さな滝も越えながの下り道です。このテイ沢では、9月になって8年に1度発生すると言われているめずらしい白いヤスデの「キシャヤスデ」の大発生が目撃されています。広い林道まで降りてきてしばらく歩いて行くとゲートがあり、入笠牧場のエリアに入っていきます。

結構長い林道をてくてくと歩いていきます。やがてマナスル山荘に到着。再度入笠湿原を通ってゴンドラ麓駅に。行きのゴンドラの切符についてるソフトクリームの割引券を使ってルバーブのフフトクリームをいただきました。とてもおいしかったです。

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ヤナギラン

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手島達雄(s47年卒)

谷川岳(1,977m)

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上毛高原駅からバスで土合のロープウェイ駅まで1時間弱。最寄り駅は土合ですがトンネルの中の階段をひたすら歩きその後も20分近く歩く事になるので新幹線駅から乗り換え無しで行けるバスを利用しました。新幹線を利用すればロープウェイ駅まで都心から2時間程度で着いてしまいます。健脚なら西黒尾根です が、天神尾根コースならトマの耳まで3時間半。帰りもロープウェイを利用すれば2時半くらい。頑張れは計5時間チョイで名峰谷川岳のピストンでした。当日、午前中はガスっていて天神尾根から100m程度しか見渡すことができませんでした。頂上近くになってガスが切れてきて、下りの天神尾根からは切れ目から尾根先が開けてきました。(昭和47年卒 手島達雄)

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至仏山(2,228m)

2016(平成28)年6月26日(日) 鳩待峠から至仏山ピストン

関越自動車道を沼田ICで降り、120号線(ロマンチック街道)を走り、鎌田交差点を尾瀬大橋方面に左折し、401号線を尾瀬戸倉まで行く。鳩待峠はシーズン中マイカー規制があって、尾瀬戸倉でバスかタクシーに乗り換えて行くことになる。右側の尾瀬第一駐車場に7時過ぎに到着。駐車料金は1日1.000円 。

尾瀬戸倉の駐車場の待機所には自動発券機があり、鳩待峠までの切符を買うことになる。料金は930円で乗り合いタクシーと共通となる。バスの時間外の場合は人数がまとまった時点でタクシーに誘導してくれるので、時間を気にせず(しかも座って)登山口まで行けるのでありがたい。このシステムは帰りも同じで、切符は売店の一角の販売所で買うことになる。乗り合いタクシーで30分弱で鳩待峠に到着。

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さて、支度を整えて至仏山方面に出発する。鳩待峠からはアヤメ平方面と山の鼻方面、至仏山方面と3ルートに分かれているので注意が必要。至仏山へ行くには鳩待峠から直接登るコースと山の鼻まで行って登るコースがある。山の鼻からのコースは滑落防止のため登り専用で、下りには利用できないので注意が必要だ。山の鼻からのコースが一般的で、標準タイムは6.5時間で眺望もいいコースである。鳩待峠から至仏山往復ピストンは標準タイムは5時間。今回は山の鼻からのコースが解禁されていなかったので至仏山ピストンとなつた。

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尾瀬周辺の山は何となく同じような雰囲気と匂いがする。木道や木の階段が整備されており、なだらかな木道の山道を行く。

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振り返ると、鳩待峠辺りや尾瀬沼方面が見通せる。進んで行くとしだいに樹林が透けてくる。森林限界が近い。

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森林帯を抜け稜線上を行く。ガスが出てきて視界がさえぎられる。木道脇にはいろいろな高山植物が花を付けている。至仏山の固有種のオゼソウも盛りのようだ。蛇紋岩の茶色い岩の隙間にはウスユキソウも健気な感じで咲いていた。

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ホソバヒナウスユキソウ

高度感も出てきた稜線をどんどん進んで行くと、墓石風の石碑の立つ小至仏山山頂に到着する。小至仏から一旦下り、稜線を巻くようにして30分くらい岩場を行く。ガスがまとまって小雨っぽくなる中、10時に目的地の至仏山に到着する。残念ながら燧ヶ岳も尾瀬沼の眺望も望めず、すべて霧の中。約2時間の行程だった。

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帰りは同じ道を戻るが、小至仏山を過ぎたくらいからガスが晴れて、尾瀬ヶ原や山の鼻方面がよく見えるようになった。ただ、やはり燧ヶ岳の美しい姿は見えなかった。

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行きには見えなかった所にも尾瀬草がたくさん咲いていた。

また、雨が降ってきそうだったので、駆け足のように急いで下山する。12時、ぱらばと雨が降り出した鳩待峠に到着。往復約4時間の行程だった。手島達雄(s47年卒)

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