尾瀬ヶ原周遊

2017年7月6日  尾瀬ヶ原周遊


関越道を沼田ICで降りて国道120号線を日光尾瀬方面に進む。鎌田の交差点 で日光への道と分かれ左折し、街道を尾瀬大橋を渡って行く。尾瀬戸倉温泉を進んで行くと右手に尾瀬第一駐車場のゲートがある。鳩待峠は乗用車の乗り入れが規制されているので、ここでバスか乗合タクシーに乗り換えて行くことになる。待合所にはバスと乗合タクシー共通の乗車券の自動販売機があるので、こちらで切符を求める。係員がいて、マイクロバスは一定の人数がたまった時点でマイクロバスへ誘導してくれるので、バスの時刻表などを気にすることははない。

マイクロバスもバスも鳩待峠の100mくらい手前の駐車場で降りることになる。帰りも切符を鳩待峠で買ったらこの駐車場まで下がってきてバスやマイクロバスを待つことになる。

靴底についた種子の持ち込みを防ぐための種子落としマットと入山者カウンターのついたゲートを通って行く。鳩待峠から尾瀬ヶ原への道は基本下りの道である。

すでに水芭蕉の花は2週間ほど前に終わっていて、葉が巨大化しつつあった。

クマ避けのベルが何箇所か設置されている。鳩待峠から40分ほどでビジターセンターや山小屋のある山の鼻に到着する。

昨年からの積雪量は例年とさほど多いというわけではなかったものの3月の気温が低かったために例年より雪解けが遅いということであった。下から見るとそれほど残っているようには見えなかったが、まだ登山道の一部には2mほどの残雪があるということだった。

いつからからは聞き忘れたが群馬県内の小・中学校では「尾瀬学校」と称して環境教育や郷土教育として尾瀬での校外学習を推進しているということであった。ガイド料や交通費などの補助金が県から下りるということで、たくさんの小・中学生が8人程度を1グループとしてガイドを伴って歩く姿が見られる。尾瀬のガイド資格もかなり高いものがあり、養成も図られているようである。

水芭蕉は既に終わり、日光キスゲはまだ咲き出していないものの、原の一段高い比較的乾燥している場所ではワタスゲの綿毛が白く輝いていた。

竜宮現象の吸い込み口

「竜宮」近くでは100㎡くらいがネットで囲まれて降り、鹿による食害の調査が行われていた。近年、尾瀬ヶ原にはかなりの鹿が入ってきていて、ミズバショウやミツガシワ、ニッコウキスゲなどの食害が進んできているようだ。ネト柵を設置したり捕殺による駆除や監視カメラによる動態調査や食害実態調査が進められている。このネットもその一環で、柵内と柵外の植物の分布や種子量などの調査を行なっているということであった。県内でもかなり捕殺はしてはいるようであるが、増える量には到底及ばない状態であるらしい。説明をしてくれた調査員の方は「余計な仕事ではあるんですが・・・。」とポツンと言って、サンプルを採取した袋を持ってアヤメ平の方に上がって行かれた。

咲き始めのニッコウキスゲ

竜宮小屋のおいしい水を飲んでから十字路まで戻り、ヨッピ橋方向に道を分ける。こちらのルートは人通りがほとんどなくなった。ヤマドリゼンマイの葉が新緑の川のように続いている。

ヘリコプターで運んできたと思われる木道とその資材が木道脇にデポされていて、その先で新しい木道の設置工事を行なっていた。

ヨッピ橋

燧ヶ岳から黒い雲がだんだん近づいてきていた。

ここにもクマよけベルが

牛首分岐まで戻って来た。雷注意報が発令されたということで、「尾瀬学校」の児童・生徒たちは竜宮小屋まで行かずに元来た道を引き返したてきたようで、たくさんの子供達が集まっていた。

木道脇のベンチで魔法瓶に入れて来たお湯でカップ麺での昼食。「尾瀬学校」の子どもたちの間を縫って下山にかかる。

雨が降る前に鳩待峠に到着することができた。


DATA

尾瀬第一駐車場  8:35 鳩待峠  9:10 山の鼻  9:50 牛首分岐10:30 竜宮  11:00 竜宮小屋  11:20 ヨッピ橋  11:40 牛首分岐12:15 (昼食) 山の鼻  13:05 鳩待峠  14:00 尾瀬第一駐車場14:40

昭和47年卒 手島

早池峰山(1,914m) 小田越ルートピストン

2017年6月31日(金)〜7月1日(土)


ハヤチネウスユキソウを代表とする高山植物で人気の百名山の早池峰山に行ってきた。盛岡駅から登山口の小田越までの岩手交通のバスは土日限定で1日1本で7時10分発だけしかない。始発の新幹線に乗っても間に合わないので、仕事を早めに切り上げて前夜に盛岡駅のビジネスホテルに宿をとった。

バス停から5分くらいにあるR&B盛岡駅前ホテル

8番のバス停から出発

河原ルートは崩落のため通行禁止になっています。

バスは小田越に到着 途中から小雨が降り出していた

朝食もそこそこにして早めにバス停には着いたものの、すでに長い行列ができていた。1台では捌けないので、座れない人は大船渡行きのバスに乗って、途中で臨時バスに乗り換えで小田越まで行くようにとのことだった。1人だけだったのでかろうじて1台目に滑り込んで座ることができた。バスは途中、大迫営業所でトイレ休憩を取り、小田越までは2時間ほどの行程だ。途中からバスの窓ガラスには雨が当たり出し、小雨の中を小田越に到着した。料金は1,700円だった。

遠野や安比の天気予報では1日曇りだったのに、結構雨が降ってきて、雨具をつけた。

携帯トイレ用トイレ

ビジターセンターのある河原坊からのルートが通行止になってしまったので小田越バス停には臨時トイレが多数設置されていた。避難小屋のトイレもそうだが途中にあったトイレも携帯トイレ用のシェルターであった。バス停や小屋前にも携帯トイレが売られており、バス停には回収ボックスも設置されていた。

熊よけ用の一斗缶。付属している木の棒で叩く。

森林帯は30分ほどで抜け、ゴツゴツした岩が積み重なった尾根道を行くことになる。晴れていれば、この時点で頂上付近まで見渡せるのだろうと思われる。途中で風雨が激しくなってきたので、ザックカバーと下雨具も装着した。

ミヤマオダマキ
ミヤマヤマブキショウマ  ?
ハヤチネウスユキソウやミヤマシオガマ

五合目直下の一枚岩にかかった梯子を登る。(天狗の滑り岩)上下二段のはしご帯である。風が抜ける所のようで、横殴りの風雨が強く打ち付ける。あたりはホワイトアウトに近くなってきていた。

5合目を過ぎるとハイマツ帯の平坦な木道が続く。

ミネザクラ

幸い、頂上近くになって雨や風はおさまってきた。

頂上直下には結構まとまった雪が残っていた。

頂上の避難小屋に到着。中はすでに休息をしている人でいっぱいだった。

早池峰山 頂上の祠
ミヤマキンバイ

ミヤマアズマギク

濡れた体で冷えるといけないので、大岩の陰で風を避けながら上着を脱いでタオルで体を拭き、どうせまた濡れるので着替えは温存し昨日着ていた下着と上着に着替える。その後、携帯用の非常食だけを摂って下山にかかる。

頂上近くになって風雨がおさまってきたので天気は回復傾向にあると思っていたが、頂上台地を過ぎると再び雨風が強くなってきた。

13:10雨の小田越登山口に到着。バス停に設置されているテントの中は雨宿りの登山客で溢れていた。傘を出して、テントからはずれたベンチで一休み。バス停には係りの人が常駐しており、まだどれくらいの人が降りてくるのか聞かれた。バス配車等について検討しているようだ。まだ山中にかなりの人がいることもあって盛岡駅までのバスの時刻は早められないもの、ビジターセンターのある河原坊までバスに乗って行き、そこで暖を取って休憩し、そこから定時の盛岡行きのバスに乗って下さいということであった。

今日、頂上まで行ったのは20〜30人程度だったようで、すでに多くの人はリタイヤして河原坊のビジターセンターで休憩をしていたようで、登山客であふれていた。用意してあった半ズボンと上着を廊下で着替えた。

休憩しているうちに雨は止み、また2時間ほど帰りのバスに揺られ盛岡駅に着く頃には日差しが戻ってきていた。雨風に苦労はさせられたものの頂上に立ち、高山植物なども鑑賞できた。新幹線の中から沈む夕日がまぶしく美しかった。


DATA            S47年卒 手島達雄

盛岡駅  7:10発 大迫バスターミナルにてトイレ休憩  8:05〜8:10 小田越着  8時55分    小田越登山口  9:00 5合目 ご金蔵   8合目下天狗の滑り岩  10:45 門馬  11:05 頂上避難小屋  11:15 早池峰山頂上  11:17 8合目  12:00  森林帯  12:45 小田越登山口着  13:10 河原坊着  14:20 (河原坊ビジターセンターにて休憩) バス停発  15:30    盛岡駅着  16:55

メールマガジン7月号 / 2017

獨協中学・高等学校ワ ンダー フォーゲル部OB会 オンラインマガジン 2017/  7 / 4

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△▲△    も くじ △▲△

【1】山での捜索にドローンを活用
【2】コラム「私とスポーツ」 生田 哲
【3】登山計画書(山行のしおり)
【4】行ってきました 山行Now
【5】編集後記
【6】記事の募集とメールマガジンについて
 
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【1】山での捜索にドローンを活用
 
先日NHKのニュース番組でドローンを山での捜索に活用する取り組みについて取り上げられていました。番組では家族からの捜索依頼で民間の捜索隊とドローン運営会社が連携して捜索に当たったことを中心にまとめられていました。あらかじめ大型ドローンで木々の上から偵察した後、小型のドローンでモニターを見ながら沢筋を低空飛行で捜索していきます。夜になってビデオで細部を検討して手がかりを探して捜索範囲をどんどん絞って行きます。最終的に残った箇所をいよいよ地上部隊が捜索にあたり、結果、遺体の発見に繋げることが出来たという事例でした。コントローラーとドローン間の電波の問題や風雨など問題は多いのでしょうが、捜索範囲が広範囲に渡っている状況や地上部隊が容易に行けない部分などを上から見るだけにしても捜索範囲を絞ることができるでしょうから有効な手立てになるのではないかと思われます。ヘリコプターが遭難者の救助に効果を発揮しているようにドローンも捜索に一役買うようになるのではないかと思われます。 
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【2】「私とスポーツ」 生田 哲
 
僕のモットーは「よく学べ、よく遊べ」なのでどちらも一生懸命。毎月必ず勉強会へ参加し、趣味でトライアスロンやアクアスロン、ハーフマラソンのレースにも出場しています。トレーニングは毎日。診察日は昼休みにジムで800m泳いで、帰宅後に5Kmランニング、休診日は午前中からジムへ行きます。患者さんに誘われて一緒にランニングすることもあるんですよ。始めたきっかけはダイエットでした。以前、僕はかなり太っていたんです。息子たちと一緒にまずはトライアスロンから始めて、結果4人の息子たち全員がトライアスロンで優勝やメダルを獲れるまでになりました。僕も年代別で連覇している大会があるんですよ。・・・Doctors Fileから抜粋 https://doctorsfile.jp/h/30810/df/1/
S50年卒の生田 哲 氏は現在練馬で歯科医をされています。現在山の方には行かれていないものの、トライアスロンをはじめ熱心にスポーツをされています。生田氏が以前に書かれたコラム「私とスポーツ」を投稿いただきましたので一読ください。 HP記事へのリンクはこちらから
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【3】登山計画書(山行のしおり) 
 
飯島先生から譲られた登山計画書のうち1664年から1969年までの登山計画書(山行のしおり)をデジタル化してHPに掲載しました。
1967年7月21日〜26日に行われた夏山「飯豊連峰」の登山計画書(山行のしおり)に載っていた団体装備をご紹介しましょう。昭和のニオイがプンプンしている装備です。
テント2 ポール2    グランドシート1 ペグ60    木槌5    スコップ2    ランタン2    ラジウス5    ポリタン5    そうじ針6    固形燃料2    大ナベ2    文化ナベ2    包丁3    まな板2    ヤカン1    食器45    しゃもじ2    さいばし2    たわし3    クレンザー2    ほうき2    予備張りづな4    救急箱1    蚊取り線香3    キンカン3    針金多 シナナベ1    ザイル2
ちなみに”メンツ”、”キジ紙”、”武器”などの名称は山をやっている若い人にも何のことだら分らないでことでしょうね。  1967年 夏山合宿 飯豊連峰 登山計画書
 
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【4】行ってきました 山行Now
昭和46年卒の碓井達夫氏も月に何回か山行を続けているようです。ホームページにも山行記録を投稿してもらっています。投稿がうまくできなかったこともあって前回の投稿から時間が空いていましたが、今回まとめて投稿いただきました。アカヤシオ咲く西上州の仙人ヶ岳、頂上付近の桜でも有名な奥多摩の浅間嶺(せんげんれい)、毛無山から一ヶ岳、二ヶ岳・・・と十二ヶ岳までのスリリングな岩尾根の登り下りが続く十二ヶ岳の3本です。手島の白駒池から北横岳までの北八ヶ岳縦走もアップしましたのでご覧いただければと思います。
仙人ヶ岳  碓井達夫  例年、この時期は西上州に「アカヤシオ」(別名:ヒトツバナ)を見に行っていましたが、今回は足利にある仙人ヶ岳のアカヤシオ情報を得たので行ってきました。関越道から北関東道の太田桐生ICで降車します。駐車場のある場所は、「岩切」という所ですが、ナビを入れてもヒットしないので・・・ 仙人ヶ岳(4/23)
浅間嶺   碓井達夫  山の桜は咲いたでしょうか。かなり以前に奥多摩の浅間嶺で桜が満開の時期に登り、お花見山行をしたことがあります。遠くの山もいいけれど、近くの山ではなみでもしようかということになり、浅間嶺に行ってきました。今回は、払沢の滝の駐車場からのピストンです。・・・ 浅間嶺(4/30)
 
毛無山 十二ヶ岳  碓井達夫 梅雨の晴れ間を期待して、スリルと変化に富んだ山に行ってきました。場所は、御坂山塊で一番ごつごつした岩尾根を持つ十二ヶ岳です。今回は、職場の山仲間との山行です。7時に中央線の日野駅に集合し、河口湖に向かいます。中央道の相模湖あたりで事故渋滞があり、駐車場に9時に着きました。・・・ 毛無山 十二ヶ岳(6/17)
 
北八ヶ岳  手島達雄  テント泊で北八ヶ岳に行ってきました。6月中はバスの便が悪いのとキャンプサイトの関係から北陸新幹線で佐久平駅まで行き、8:35発の千曲バスで白駒池まで行くことにした。佐久平駅からの麦草峠行きのバスは1日2便だけで、しかもこの時期は土日限定である。白駒池入り口までの所要時間も2時間近くかかるが北横岳方面からの入山よりは早く登山口に着くことができる。・・・ 北八ヶ岳(6/17〜6/18)
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【5】編集後記
 
7月に入り、いよいよ夏山シーズンの到来でしょうか。すでに山から遠のかれている諸兄もまた一度足を向けられたらどうでしょうか。近頃山に登ってくる人は若い人だと3〜4人のグルーブ、5人以上のグループになると圧倒的に男女混合の高齢者、ソロの人は男女とも高校生くらいから80歳過ぎまでと広範囲な年代で楽しまれてきているようです。かつてソロは男ばかりでしたが、近頃は若い女性や年配の女性も単独で来られている人が多くなっているのが目につきます。今度、ご一緒にハイキングでも行きませんか。
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【6】記事の募集とマガジンについて
 
 
このメールマガジ ンは毎月1回(発行日は不定)、OB 会会員にお送りしているものです。次号以降配信が必要ない方は、メールでその旨お知らせください。また、記事はホームページにリンクしていますので、今後別のアドレスへの配信を希望される方はその旨連絡下さい。

本ホームページでは記事を募集しています。投稿・寄稿をどうぞお寄せ下さい。山行記録は当時のものでも個人の新しい記録でも結構です。当時の写真だけでも記録として蓄積したいと思っていますので、宜しくお願いします。山行記録のほかに、紀行文、コラム、近況報告などの直接投稿やメールでの寄稿もよろしくお願いします。

※投稿やお問い合わせは dokkyo.wvob@gmail.com 担当手島までお願いし ます。

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山での捜索にドローンを活用

先日NHKのニュース番組でドローンを山での捜索に活用する取り組みについて取り上げられていました。番組では家族からの捜索依頼で民間の捜索隊とドローン運営会社が連携して捜索に当たったことを中心にまとめられていました。あらかじめ大型ドローンで木々の上から偵察した後、小型のドローンでモニターを見ながら沢筋を低空飛行で捜索していきます。夜になってビデオで細部を検討して手がかりを探して捜索範囲をどんどん絞って行きます。最終的に残った箇所をいよいよ地上部隊が捜索にあたり、結果、遺体の発見に繋げることが出来たという事例でした。

コントローラーとドローン間の電波の問題や風雨など問題は多いのでしょうが、捜索範囲が広範囲に渡っている状況や地上部隊が容易に行けない部分などを上から見るだけにしても捜索範囲を絞ることができるでしょうから有効な手立てになるのではないかと思われます。ヘリコプターが遭難者の救助に効果を発揮しているようにドローンも捜索に一役買うようになるのではないかと思われます。

私とスポーツ 生田 哲

自分がスポーツと再会したのは、唯単純な一言でした。20年程前に大学の友人のH先生曰く「そのままだとブタになるよ」大学生の時にはスカッシュ、スキー、スキューバダイビングなどをしておりました。卒業後仕事の忙しさにかまけて、歩き方は腹を突き出し、写真は3重あご、奇態ををさらすことになっていました。

当時、アマチュアのトライアスロンに参加していたH先生に誘われましたが、3種類は無理なので、3人の子供たちとも一緒に出来る水泳(400m〜1500m)陸上(3km〜5km)を続け、アクアスロンに参加するために上井草スポーツセンターに通うようになりました。

最初は、がむしゃらに力を入れただけで、その年の武蔵野市の大会ではたる惨憺たる成績でした。その後、センターで知り合った仲間たちから水泳は技術だと教えられ、フォームを改善し、また地下のトレーニングルームでは筋肉トレーニングを1日置きにするようにしました。また、40歳を過ぎた中高年は180から自分の年齢を引いた数(たとえば50歳ならば180-50=130)を最大脈拍数として、それを越えない範囲で20分以上運動すれば脂肪は筋肉に置換するという「マフェトン」論理に基づいて始めました。

また、コーチたちから走り方のチェックもしてもらいました。そのおかげで昨年と一昨年の武蔵野市大会では40歳で2年連続優勝し、練馬区の大会では銀メダルでした。また3人の子供たちも他地区の大会で上位に入賞しました。

現在、私は歯学のなかで「噛み合わせと全身との関係」を研究していますが、スポーツの分野ではスピード・スケートの清水宏保選手や大相撲の力士たちが。口の中にマウスピースを入れて世界記録をだしたり、好成績をおさめています。

歯科医師をしておりますと、つくづく本当の健康とは自分の目でものを見て、自分の歯でものを食べて自分の足で好きな所へ行けるという最低の3つの条件が揃わなければと思います。

数々のスポーツを通して、自分なりの目標目的を持った方々は生涯現役で衰えることのない若さをたもって行けるのではないでしょうか。

昭和50年卒 生田 哲

満開のスズラン(入笠山)

2017年6月23日(金)

入笠山(1955m)

DATA:山麓駅13:20 山頂駅13:40 入笠湿原14:00 入笠山14:50 入笠湿原15:35 山頂駅16:00 山麓駅16:20


急遽、休みが取れたので入笠山に行ってきました。今回は、往復ゴンドラを利用した「楽ちんハイキング」です。

中央道の諏訪南ICから富士見パノラマリゾートスキー場に着いたのは、午後の1時過ぎ。金曜日ということもあり駐車場はガラ空きでした。切符売り場で乗車券と花の説明ガイドブックをもらいます。ゴンドラ乗り場にはマンテンバイクを持った人が2人並んでいるだけでした。

約20分の空中散歩で山頂駅に着きます。

出発です

山頂駅の案内図のところで、ガイドのおじさんが、今咲いている花や咲いている場所などを詳しく説明をしてくれました。駅下のドイツスズランは終わりに近いが、湿原の日本スズランは満開とのこと、期待が持てます。

広い林道を進み入笠湿原の標識を左に入り鹿除けの鉄柵を開けて入ると、写真でお馴染み光景が広がります。

木道を降りて行くと、すずらんの香りがします。今を盛りに100万本のスズランが咲き誇っています。ただし、下から見ないと良く見えません。

黄色い花がたくさん咲いています。ウマノアシガタと呼ばれている花です。遠足の子供達でしょうか、入笠山に登って山野草公園方面に向かっているようです。

ウマノアシガタ

木道(上)の斜面がスズラン群生地

山彦荘の前から山道をいきます。切符売り場でもらった花のガイドブックで花々を確認しながら歩きます。クリンソウやサンリンソウ、シロバナベニイチゴが咲いている道を花を見ながら進みます。

サンリンソウ
クリンソウ
シロバナベニイチゴ

ツマトリソウも咲いています。ガイドブックが役に立っています。

ツマトリソウ(右)とソロバナベニイチゴ(左)

この周辺はカゴメ(株)が山野草の生育に力を注いでいるらしく、係の人が手入れしていました。クリンソウの群落を見ると林道に出ます。

クリンソウの群落

ここから、御所平の斜面の道にはシバザクラやスズラン、レンゲツツジが咲いている中を登っていきます。花の咲いているこの場所も、鹿除けの柵で守られています。

御所平

シバザクラ
御所平のスズラン

御所平から山道に入ります。途中で岩場コースと迂回コースの分岐に出ます。

岩場コースを進むと、クサリ場が一か所ありましたが、問題にならない岩場です。ここを通過しツツジの中を抜けると広々とした山頂に到着です。

時間も遅いこともあり、山頂にはだれひとりいません。八ヶ岳が目の前に広い裾野を広げています。南アルプスは多少雲がかかっていましたが、大きく見えます。

八ヶ岳
南アルプス方面

下山は迂回コースから下ります。途中にサルオガセやズミがありました。

ズミ

入笠湿原からは、ガイドのおじさんが教えてくれた山野草公園の方に向かいます。湿原の斜面の木道の脇にオオアマドコロが一輪咲いていました。

オオアマドコロ(ピンボケです)

林道を渡り、山道に入ると今度はマイズルソウが咲いています。小さな花なので、見逃してしまいそうです。

マイズルソウ

山野草公園に向かう道すがら、ズダヤクシュと思われる花も見られました。

ズダヤクシュ

山を周っていくと山野草公園に入ります。ここには、アツモリソウが咲いているので是非見てくるように、とガイドさんからアドバイスをもらっていたので、行ってみると柵に保護されていましたが、アツモリソウとクマガイソウが咲いていました。

アツモリソウ

始めてみる花で、まるで食中植物のようです。

クマガイソウ

ゴンドラの最終時間まであまりないので、周りにはだれひとりいません。山麓駅で山野草をいただいて、入笠山を後にしました。

午後から3時間のお手軽ハイキングでしたが、満開のスズランや多くの花々を愛でることができ、静かな山を満喫し、楽しいひと時を過ごしてきました。

S46年卒 碓井

スリルと変化を求めて(毛無山~十二ヶ岳)

2017年6月17日(土)

御坂山塊 毛無山1500.1m  十二ヶ岳1683m

DATE:駐車場9:15 長浜分岐(1061m)9:35 長浜分岐(1313m)10:25 毛無山10:50-11:05 吊り橋12:10–12:20 十二ヶ岳13:00-13:30 地蔵14:05 文化洞トンネル方面分岐14:30-14:40 駐車場15:10


梅雨の晴れ間を期待して、スリルと変化に富んだ山に行ってきました。場所は、御坂山塊で一番ごつごつした岩尾根を持つ十二ヶ岳です。今回は、職場の山仲間との山行です。7時に中央線の日野駅に集合し、河口湖に向かいます。中央道の相模湖あたりで事故渋滞があり、駐車場に9時に着きました。

ここから、まずは毛無山を目指します。正規のルートは文化洞トンネルの脇の登山口ですが、駐車場の裏手の道から入り、消火栓のあるところから山道に入ります。墓地の中を入っていくと戦没者の碑のある先で、登山道に合流します。

戦没者の碑付近

合流地点から左へ登山道に入ります。ほどなくすると長浜への分岐の道標です。

登山道を左へ登る

1つ目の分岐

次第に登りが急になってきます。毛無山までは前半の道程が一番急な道なので、ゆっくりと登って行きます。植林ではなく雰囲気のいい松林の道が続き、春ゼミの声を聴きながら徐々に高度を上げていきます。

1時間ほどで2つ目の長浜への分岐です。ここまでが勝負どころです。

2つ目の分岐

二つ目の分岐から、15分ほど登ると後方に富士山と河口湖が一気に飛び込んできました。遠くに山中湖も見えました。

河口湖

やっと、たどり着いた毛無山の山頂です。

ここからが本日のハイライトである十二ヶ岳までのアスレチック的な縦走の始まりです。気を引き締めて歩きます。最初は緩やかな登り下りを繰返し一ヶ岳、二ヶ岳、三ヶ岳を通過します。

三ヶ岳からの下り

四ヶ岳からは、眼下に西湖が見えました。これから登る十二ヶ岳がそそりたっています。ここからアップダウンの連続が続きます。四ヶ岳あたりから露岩が現れ、ロープをたよりに5mほどの岩場を下降していきます。

西湖と富士山

十二ヶ岳

四ヶ岳からの下り

五ヶ岳、六ヶ岳は確認できましたが、七ヶ岳の標識は発見できず、八ヶ岳に着いてしまいました。八ヶ岳と書いて「はちがたけ」と読むそうです。道は山腹の右側をトラバースぎみに下降していきます。

「はちがたけ」

登り返したところが九ヶ岳かと思いきや、いきなり十ヶ岳になってしまいました。九ヶ岳も発見できませんでした。十一ヶ岳へは、岩場を登りきるとピークに着きます。

ここからが、核心部の始まりです。一気に眼下のキレットに架かる吊り橋まで50m程の岩場を下降していきます。

長い下降が続く

下降が続く

十一ヶ岳のピークから十二ヶ岳への長い岩場が垂直に見えます。これを登り返さなくてはなりません。

十二ヶ岳の岩場

ロープを頼りに慎重に降りていくと、長さ10m位のアルミの吊り橋です。この吊り橋は、高さは4~5m程度ですが結構揺れます。ひとりずつ渡ります。

吊り橋

ひとりずつ慎重に

渡りきると最後の岩場が50m程続いています。クサリとロープの連続する岩場で、落石に注意しながら登っていきます。なかなか気が抜けない所です。

十二ヶ岳の岩場

落石に注意

振り返ると三つ峠や御坂山、黒岳が見えてきます。岩場を登りき、桑留尾の分岐の先を進むと十二ヶ岳の山頂に飛び出します。
十一ヶ岳の後方に黒岳と御坂山

最後の登り

山頂からは桑留尾の分岐まで戻り、ロープにつかまりながらの急下降が始まります。かなり滑るので慎重に足を運ばなくてはなりません。木々の間から、本栖湖が見えてきました。

遠くに本栖湖

30分ほど下り、地蔵の標識まで来ると傾斜も次第に緩くなり沢を渡り、気分のいい林の中を下っていきます。

古びた文化洞トンネル方面の標識に着きます。標識に従って山腹を巻きながら、通学路の標識を過ぎしばらく下っていくと、舗装された道路に出ます。この道の先を進むと駐車場に到着しました。

毛無山から十二ヶ岳へと続くアップダウンの多い岩場交じりの尾根道を、クサリやロープを頼りに登ったり下ったりの連続や、キレットに架かる吊り橋など、スリルと変化に富んだ、面白い山でした。

S46年卒 碓井

山の桜は咲いたでしょうか?(浅間嶺)

平成29年4月30日(日)浅間嶺(903m)

DATE:払沢の滝駐車場8:45 時坂峠9:40 峠の茶屋10:00 浅間嶺11:35~12:40 浅間休憩所12:55 時坂峠13:50 払沢の滝14:50 駐車場15:00


山の桜は咲いたでしょうか。かなり以前に奥多摩の浅間嶺で桜が満開の時期に登り、お花見山行をしたことがあります。遠くの山もいいけれど、近くの山で花見でもしようかということになり、浅間嶺に行ってきました。今回は、払沢の滝の駐車場からのピストンです。

時坂峠周辺では、4月10日ツキノワグマが出没したとの看板がありました。気をつけて行ってきます!

時坂峠から、林道をしばらく歩くと峠の茶屋です。写真はありませんが、茶屋の前の開けたところから馬頭刈尾根、大岳山、鋸尾根が目の前に広がります。

峠の茶屋から山道へ

峠の茶屋から山道に入って行きます。すぐに左側の「そば処 みちこ」を過ぎるとコンクリートの道はなくなります。

昔の名残り道

その昔、この道は武蔵国と甲斐国を結ぶ交易路だったそうです。山道に入りしばらく沢筋を登り、ニリンソウの群落を見ながら、徐々に高度を上げて行きます。

沢筋から山腹にかかる尾根道を行くと緑のシャワーを浴びているような気持のいい山道を緩やかに登って行きます。

右手には、木々の切れ間から御前山と大岳山の山稜が見えます。

左:御前山 右:大岳山

小岩バス停への分岐から、展望台経由で浅間嶺を目指します。

松生山を望む

松生山の分岐を過ぎ、浅間嶺の尾根に出ると、桜が咲いていて正にお花見山行です。

ピンクや色の濃い桜の背景には、大岳山と御前山の山容が青空の下にクッキリと姿を現しています。

浅間嶺の山頂標識の周辺では、多くの登山者が休憩していました。

山頂らしくない山頂

我が隊も富士山の見える場所を確保し、お昼ご飯をいただきます。

富士山

雲ひとつない晴天で、遠くに雲取山を始め石尾根の稜線や奥多摩の主要な山々が望めます。

奥多摩の山々

南側は富士山から丹沢方面の山々も、今日は春霞もなく良く見えました。

丹沢方面

風もなく、お天気も良く昼寝でもしたい気分ですが、そろそろ下山にかかります。浅間尾根休憩所経由で来た道を引き返します。

浅間尾根休憩所

駐車場にザックを置いてから、払沢の滝を見学してきました。

払沢の滝

新緑の奥多摩で山の桜にも逢え、お天気にも恵まれ気持ちのいい一日でした。

S46年卒 碓井

仙人ヶ岳

2017年4月23日(日)

DATE:岩切駐車場9:10 生不動10:00 熊の分岐10:45 仙人ヶ岳11:20 熊の分岐11:50 犬帰り岩場13:30 猪子峠15:00 岩切駐車場15:20


例年、この時期は西上州に「アカヤシオ」(別名:ひとつばな)を見に行っていましたが、今回は足利にある仙人ヶ岳のアカヤシオ情報を得たので行ってきました。関越道から北関東道の大田桐生ICで降車します。駐車場のある場所は、「岩切」という所ですが、ナビを入れてもヒットしないので、「ふるさと学習・資料館」を目標地点として入力しました。資料館を先に進むと左側に車が数台止まっており、ここが岩切の駐車場です。

案内図(時計回りに周遊ルートを行きます)

支度を整え9時10分にスタートです。県道の左手から登山道があり、沢沿いに登り帰路は尾根道を通り、猪子峠から降りてくる周遊ルートです。

 

歩き始めは山菜のこごみやニリンソウが咲いている緩やかな道を登って行きます。戦時中に乾電池のマンガンを採掘した跡がありました。

マンガン鉱採掘坑跡

 

次第に沢沿いの道になり、岩場や丸太の橋が出てきます。

不動滝

しばらくすると、朽ちかけた生満不動に到着します。ここから、熊の分岐までは急な道が始まり、山腹の斜面をゆっくり登って行きます。ミツバツツジが咲き始めていました。

生満不動

 

熊の分岐に出ると、足利の山々が望めます。

熊の分岐

稜線を左へ登って行くと、アカヤシオが咲いていました。もう1週間早ければ、きっと満開だったかもしれません。

 

 

右手に日光の男体山が見えてきました。

遠くに男体山

 

しばらくすると仙人ヶ岳の山頂に到着です。日光や赤城の山々が木々の間から望めます。

仙人ヶ岳(662.9m)

下山は熊の分岐まで戻り、尾根道を猪子峠を目指します。熊の分岐からは岩場交じりのアップダンウが続く稜線歩きになります。

尾根道

 

右側の山腹は、新緑とヤマザクラやツツジなどが咲いていて、春の息吹を感じさせる景色が広がっています。アカヤシオも所々に咲いています。

松田川ダムが左下に見える景色のいい場所で昼食です。ここからスカイツリーや新宿のビル群が遠くに見えました。ここで地元の登山者から、この周辺の情報を得ることができました。
松田川ダム

東京方面

この先、犬帰りまではアップダウンが続く細い道になります。

犬帰りの岩場は下りになるので、迂回路を行きました。

まだまだ、尾根道は続きます。なかなか猪子峠までの道程は遠いです。

やっとの思いで猪子峠に到着です。峠から広くなった山道を県道まで下り、10分程度歩くと出発地点の駐車場に着きました。

猪子峠

 

 

岩切の駐車場

今回の仙人ヶ岳は、標高は決して高くはないですが、景色にも恵まれ、この時期は花々も多いなど目にはいい山でしたが、思った以上にアップダウンのある岩場交じりの尾根道が長く、なかなか侮れない山でした。

 

S46年卒 碓井

 

 

 

 

北八ヶ岳縦走 6/17〜6/18

2017年6月17日(土)〜18日(日)

上野駅(北陸新幹線) 佐久平駅(千曲バス) 白駒池入り口 白駒池 ニュウ(2,352m) 中山(2,496m) 高見石(2,249) 白駒池(テント泊)

白駒池 白駒の奥庭(2,100m)     麦草峠 大石峠 中小場(2,232m)    茶臼山(2,384m) 縞枯山(2,403m) 三ツ岳(2,844m) 北横岳(2,480m) 北八ヶ岳ロープウエイ山頂駅 北八ヶ岳ロープウエイ山麓駅(アルピコ交通) 茅野駅(中央線) 新宿


テント泊で北八ヶ岳に行ってきた。6月中はバスの便が悪いのとキャップサイトの関係から北陸新幹線で佐久平駅まで行き、8:35発の千曲バスで白駒池まで行くことにした。

佐久平駅から麦草峠行きのバスは1日2便だけで、しかもこの時期は土日限定である。白駒池入り口までの所要時間も2時間近くかかるが北横岳方面からの入山よりは早く登山口に着くことができる。バス代は1950円。

途中八千代駅を経由して白駒池入り口には10:20に着いた。白駒池入り口は大きな有料駐車場があり、大型バスでの観光客も多い。乗用車の駐車料金は1日500円と安い。

苔を目当の望遠レンズを付けたカメラマンも多い。しかし、梅雨に入ったとはいえやはり雨が少ないようで、苔も元気がなく色を落とし乾燥に耐えている感じだった。

とりあえずキャンプサイトになっている青苔荘を目指す。

白駒池のテントサイトは青苔荘の管理によるもので、小屋で受付を済ませた。すでにたくさんの方が入っているということで、出かける前にテントを張っておいた方がいいとのことだった。もらった番号札はすでに26番だった。水場もトイレもよく整備されおり、湖面に沿った林の中にサイトが区切られて整地がされていた。とても静かな所で、鳥の鳴き声がうるさいくらいだった。

テントはファイントラックの「カミナドーム1」というソロ用でフライを含めて1Kgちょっとという超軽量テントであり、今回初めて使用するものである。

ペグを打とうとザックを探すも、どこにも見当たらない。忘れて来たらしい。しかたなく石を探してフライを設置する。

荷物を整理して11時半、ニュウ 中山方面に出発する。

キャンプサイトから白駒湿原までは15分くらい、ニュウまでは1時間ほどの行程だ。

白駒湿原
ニュウ 中山への分岐
ニュウ頂上へ

12時40分、ニュウ山頂に到着。

白駒池を望む
イワカガミ
ウメバチソウ
エゾタチツボスミレ
ニュウ頂上を望む

南八ヶ岳への道を分け、中山山頂には14時に到着する。

中山山頂から5分くらい行ったところに展望台がある。

14時50分、高見石小屋到着。

高見石小屋

ザックをデポして小屋上のゴツゴツした岩を登って展望台に登る。

高見石小屋上の展望台

高見石小屋からは急登を一気に白駒池へ下りて行く。

白駒池の湖畔に出て駐車場方面に行くと、白駒荘前はたくさんの人で賑わっていた。

16時くらいにテントに帰着。しばらく小鳥の音を聞きながらうとうとし、その後夕食の準備にとりかかる。夏至前なので日が長く7時半くらいまで辺りは明るく周りのテントから聞こえてくる人声も気になり、なかなか寝付かれなかった。

夜になって辺りはガスで包まれていた。

夜が明け、白駒池には朝もやが立っていた。朝食を済ませ、6時半にテントをたたんで出発する。

朝もやの中の白駒池 対岸建物はの白駒山荘

昨日夜ガスっていたせいか、心なし苔が生き生きとしているようだった。駐車場手前で麦草峠への登山道を行くと「白駒の奥庭」と呼ばれる開けた平地に出る。

白駒の奥庭

麦草ヒュッテ

麦草峠から大石峠、中小場を経由して茶臼岳へ向かう。

茶臼山頂上は展望がないが先に南アルプスや御嶽山なども見渡せる展望台がある。

茶臼山展望台

 

縞枯山展望台を経由して縞枯山へ。

縞枯山山頂

山頂から30分くらいで雨池峠の原に到着する。雨池峠は雨池方面、ロープウエイ方面、三ツ岳方面、縞枯山方面と道を分ける十字路である。

雨池峠

雨池峠からは雨池展望台、雨池山を経由して三ツ岳I峰への急登に取り付く。

三ツ岳I峰

いよいよ今回の山行のハイライトになる三ツ岳登山である。46年卒の碓井氏から「三ツ岳はおもしろいから行ってみたらいいよ」と言われていた山である。I峰への急登で出会ったがっしりした若い二人のパーティーはビビって「心が折れそうでした。」なんて言っていたので少し不安もあったが、大岩を回り込みながら、あるいは大岩を飛び越しながらのスリリングで爽快感のある岩尾根歩きだった。

II峰には11時半に到着。

III峰から上がってきた地元の方としばらく話し込んだり、三ツ岳III峰直下クサリ場を登ってくるグループに待たされたりして予定より時間がかかってしまった。このグルーブは年配の男女混合のグループで慣れていないらしくこれから先登りきれるのか心配してしまった。とりあえず「ストックはしまった方がいいですよ。」とアドバイス。このクサリ場を下り切ると岩場は終了。

北横岳への尾根道に飛び出てしばらく行くと北横岳ヒュッテに着いた。

北横岳ヒュッテに着いたのは12:45になってしまった。北横岳ヒュッテからは30分弱で北横岳南峰に到着。残念ながらガスってきてしまって、展望はなかった。その先10分で北峰だったが、北峰は昨年春に来ていることもありバスの時間にも追われていたのでスルーして下山。ちなみに昨年春の北峰からの南八ヶ岳を展望して撮った写真が本ホームページのタイトル画面になっている。

急いで坪庭、ロープウェイ駅へ下山。気温も低く風も強くなってきていたが、坪庭にはロープウエイで登って来た観光客が大勢来ていた。

ロープウエイ頂上駅

14時にロープウエイ駅に到着。残念ながらロープウエイは14時発だったようで、20分待たされてしまった。その結果、ロープウエイ山麓駅から茅野駅に向かうバスの発車までは10分くらいしかなくなってしまい、食べよと思っていた昼食にもありつける事ができず、しかたなくアメリカンドックで我慢する。

ロープウエイ麓駅から茅野駅までのバスは乗客も少なかった。そして、茅野駅から特急「あずさ号」で新宿へ。新宿は雨だった。

手島達雄(昭和47年卒)

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