故高梨先生の自然葬 生前のご希望 相模灘で散骨 金 有一

高梨先生が亡くなられてはや三余年の歳月が流れようとしています。生前から遺骨を自然に還すことは、先生の強い願いでした。

秋も深まった11月12日、好天に恵まれた相模灘でご家族、ご親戚、ご友人、新宮譲治先生らご同僚、佐藤八郎ワンダーフォーゲル部OB会長らOB諸氏、教え子らで散骨を行いました。

英国のチャーチル首相がオーナーであったという海の貴婦人と呼ばれる帆船”シナーラ” で三浦半島の油壺にあるシーボニアマリーナを出航、江ノ島の南20km の海上で鐘の響きに導かれ、奥様がご遺骨を海中に投じられました。参列者全員で投じた赤や黄の色とりどりの散花は水面を漂い、陽の光を受け、たとえようも なく美しく輝き、感動的でした。波のうねりの中に描かれた円形の航跡の中心に拡がる散花に先生のお姿を偲び、涙し永遠のお別れをさせていただきました。3 時間ほどの航海でしたが貴重な体験をさせていただきましたこと、御家族の皆様に感謝申し上げます。

(獨協学園ワンダーフォーゲル部OB会名誉会員 1960年卒)

sankotsushiki

 

 

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