月例山行 会津七が岳 福島県会津高原 満寿屋旅館泊
前夜宿泊した宿の車2台に分乗して羽塩登山口まで送ってもらう。きのこ取りの地元の人達と連れ立つように出発したのが8時近く。しばし、道路建設による自然破壊の現場のひどさの説明を聞きながら、『平滑沢』 入り口にて別れる。いよいよ遡行である。思い返せば、何十年ぶりの沢登りになるのだろうか。期待と緊張感に足元を引き締める。前夜来の雨のため多少水かさは増しているというものの、飛び石伝いに歩ける。ふと見上げると、ゆるやかな一枚のスラブ。水流は細いのが2~3本。慎重に足を運べば意外と滑らない。途中、急な滝登りの箇所もあるが、ロープが張ってあるし探せばステップらしきものもあるので危険はない。巻き道はない。谷筋が狭くなって、源流点と思われるところまでおよそ1時間。そこから上は岩場の連続。岩と岩の間を身をよじる様にすり抜けたり、見上げるような大岩へのチャレンジもある。石楠花の根に足場 を頼って、急登に疲れを感じる頃、森林限界を過ぎいきなり尾根筋に出る。頂上まで5分である。小雨は止んだものの、絶景は雲間にあって何も見えず。冷えた 身体に暖かいスープとコーヒーがうまい。下りでは尻餅をついて服を汚すものの、予定より早く無事下山。登山者も少なく、「会津百名山」の面目躍如といったところである。余談だが、餅といえば登山道に多数落ちていた『栃の実』で作る栃餅は、薬効もあって美味しいということを、その後の検索で知る。(常盤 記)
参加者:井上正巳(’57年卒、御夫妻)、金 有一(名誉会員)、佐藤八郎(御夫妻)、常盤雪夫(以上’60年卒)、長瀬 治、彦坂震三、富樫克己(以上’68年卒)、猿田浩美(特別参加)