月例山行 福島県二岐山 1544m 二岐温泉 桂祇荘泊
白石市郊外では田に水が張られ、田植えの準備が始まっています。その水面には周囲の丘陵の新緑が影を落とし、たなびく多数の鯉のぼりとともに「日本の5月」の風情がたっぷり感じられます。満開の桜の花色に合 わせるかのように、緑も淡い色合いを中心にグラデーションの妙を見せてくれます。
御鍋神社先の登山道入り口からはちょっとした急登が続きます。ブナ平に達すると視界も開け、振り返れば雪を残す那須・甲子の山々が我々をを後押しするように聳えています。溜まった雪解け水をよけて蛇行したり、時には雪のブリッジを踏み抜いて足をとられたりしながらも、ブナ平を抜け最後の登りを終えると『男 岳』の狭い山頂です。霞のために北の方角の展望は良くなく、思いでの多い飯豊山を眺めることは叶いませんでしたが、それでも近くの『小野岳』は しっかり確認しました。『女岳』からは急な長い下りです。安全ロープが張ってあるものの、その高さ故、たびたび首をひっかけそうになり神経をすり減らしま す。登山道終点近くではブナの原生林(若木が多い)の中で,新緑の美しさと森林浴を思いっきり楽しめます。「久しぶりに本格的な山登りをした!」露天風呂 につかりながら、皆でかわした感想です。(常盤 記)
参加者:千野一郎(’58年卒)、井上正巳(’57年卒,御夫妻)、金 有一(’60年卒),佐藤八郎(’60年卒,御夫妻),常盤雪夫(’60年卒),富樫克己、長瀬 治(以上’68年卒)、中野 茂(’74年卒),猿田浩美(特別参加)