2016(平成28)年6月26日(日) 鳩待峠から至仏山ピストン
関越自動車道を沼田ICで降り、120号線(ロマンチック街道)を走り、鎌田交差点を尾瀬大橋方面に左折し、401号線を尾瀬戸倉まで行く。鳩待峠はシーズン中マイカー規制があって、尾瀬戸倉でバスかタクシーに乗り換えて行くことになる。右側の尾瀬第一駐車場に7時過ぎに到着。駐車料金は1日1.000円 。
尾瀬戸倉の駐車場の待機所には自動発券機があり、鳩待峠までの切符を買うことになる。料金は930円で乗り合いタクシーと共通となる。バスの時間外の場合は人数がまとまった時点でタクシーに誘導してくれるので、時間を気にせず(しかも座って)登山口まで行けるのでありがたい。このシステムは帰りも同じで、切符は売店の一角の販売所で買うことになる。乗り合いタクシーで30分弱で鳩待峠に到着。
さて、支度を整えて至仏山方面に出発する。鳩待峠からはアヤメ平方面と山の鼻方面、至仏山方面と3ルートに分かれているので注意が必要。至仏山へ行くには鳩待峠から直接登るコースと山の鼻まで行って登るコースがある。山の鼻からのコースは滑落防止のため登り専用で、下りには利用できないので注意が必要だ。山の鼻からのコースが一般的で、標準タイムは6.5時間で眺望もいいコースである。鳩待峠から至仏山往復ピストンは標準タイムは5時間。今回は山の鼻からのコースが解禁されていなかったので至仏山ピストンとなつた。
尾瀬周辺の山は何となく同じような雰囲気と匂いがする。木道や木の階段が整備されており、なだらかな木道の山道を行く。
振り返ると、鳩待峠辺りや尾瀬沼方面が見通せる。進んで行くとしだいに樹林が透けてくる。森林限界が近い。
森林帯を抜け稜線上を行く。ガスが出てきて視界がさえぎられる。木道脇にはいろいろな高山植物が花を付けている。至仏山の固有種のオゼソウも盛りのようだ。蛇紋岩の茶色い岩の隙間にはウスユキソウも健気な感じで咲いていた。
高度感も出てきた稜線をどんどん進んで行くと、墓石風の石碑の立つ小至仏山山頂に到着する。小至仏から一旦下り、稜線を巻くようにして30分くらい岩場を行く。ガスがまとまって小雨っぽくなる中、10時に目的地の至仏山に到着する。残念ながら燧ヶ岳も尾瀬沼の眺望も望めず、すべて霧の中。約2時間の行程だった。
帰りは同じ道を戻るが、小至仏山を過ぎたくらいからガスが晴れて、尾瀬ヶ原や山の鼻方面がよく見えるようになった。ただ、やはり燧ヶ岳の美しい姿は見えなかった。
行きには見えなかった所にも尾瀬草がたくさん咲いていた。
また、雨が降ってきそうだったので、駆け足のように急いで下山する。12時、ぱらばと雨が降り出した鳩待峠に到着。往復約4時間の行程だった。手島達雄(s47年卒)