平標山(1,984m)

2016(平成28)年11月3日(祝)

文化の日で、紅葉終わりの山を楽しむ人も多いのかと思ったが、今年一番の寒さと、新潟などの日本海側は雨の予報も出ていたせいもあったのか、新幹線もバスも空いていた。上野をMaxとき303号に乗り込む。越後湯沢に8:10着。8:20発の苗場スキー場行きのバスに乗り、平標山登山口には8:50に着。前回行った苗場山の登山口となる二居田代スキー場のバス停よりいくつか先のバス停になる。越後湯沢駅からはちょうど600円。バスを降りて、少し戻ったところに登山口の表示があり、少し進んでいくと道標のある登山口。この間、登山者は見当たらなかった。結局、山中では下山中の2つのパーティーしか目にすることはなく、それはそれで頼りなさもあって寂しい思いがした。

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ちょうど登山口を9時に出発。「熊注意!」の看板もあり、熊と合わないですむように熊除けの鈴を鳴らしながら登って行くことにする。登山口からはいきなり急登。しばらく行くと石混じりの道になり3早くも0分くらいで展望が開けた。バスに乗っている時には時折小雨が降っていたが、バス停に着く頃には結構明るくなっていた。地元の人が新潟側の天気より群馬の天気に近いと言っていたのを思い出す。そういうことかと思って安心していたが、しばらく登っている途中で薄暗くなってきて細かな雪もちらつき出した。

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やはり、小雨が雪に変わる気温なのだ。その後、また明るくなり、気づくと下から上にかけて綺麗な虹が出ていた。

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10:00 ごろ、何か遠くで音楽ような音が聞こえ出し、何だろうと思っていたが、しばらくして前方に鉄塔が見え出したので、鉄塔の風切り音だったと思った。振り返ると苗場プリンスの白い建物のスキー場がよく見えた。鉄塔を越え、しばらくすると尾根に沿ってなだらかで綺麗な山が見えてきた。10:30 松手山山頂に到着。小休止を入れる。

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松手山を越えると道の端に雪が見られるようになった。尾根の側面には霧が凍りついたのか白く花が咲いてるような灌木が広がっていた。ガレ場帯を進んで行くに従って風が強くなり、吹きっさらしの稜線上は強い風とともに再び降り出していた細かな雪が顔にあたり、冷たく痛かった。フードを被り手袋も付けて凍えながら登る。

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12時10分山頂到着。あたりは霧に包まれ、何の展望もなく凍えていた。3人のパーティーが丁度下山するところだったようで、「風の具合はどうでしたか?」と尋ねられ、「じゃあ、最短コースで下りよう。」と慌しく下りて行った。「小屋は今日もう閉めてしまいましたから。」と言っていたので、小屋の方だったのだろう。こちらも仙ノ倉はあきらめ下山にかかる。

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木の階段が敷かれた道を下りかかると、ガスが突然飛ばされて景色が開けていった。下に平標山乃家がよく見えるようになった。遠くに山小屋が見える景色はとても心を暖かくする。

 

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12:40小屋に到着する。やはり、小屋は閉じられていて誰もいない様子だった。小屋の前のデッキで平標や大源太などを眺めながら昼食をとる。

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13:00 に登山口への下山にかかる。道は結構勾配がきつい。しばらくして植生が落葉広葉樹からカラ松に代わり、落葉した葉が敷き詰められた林を進む。この落ち葉の上にもう少したつと雪が積もって行くのだろう。14:00に登山口に到着し、林道を進んで行く。

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ゲートには14:25着。その先に登山口駐車場と表示さた山道を行くことにした。林道と沢に沿った道のようだが、石がゴロゴロとして歩きづらいし、小川を越えたりと道が分かりづらかったので、そのまま林道を行った方が正解だったかもしれない。国道には14:50帰着。

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時刻表を見ると15:55までバスはなく、1時間近くも吹きっさらしのバス停で待たされることになる。今日一番の寒さだった。持ってきたありったけの物を着込んでバスを待った。幸い、バスは遅れることなく到着し、ほっと一息つけた。駅のコンビニでウイスキーとおつまみを買い込んで、越後湯沢駅から新幹線に乗り込んだ。(手島 s47年卒)

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