秋の安達太良山

2016年10月12日(水)

ご無沙汰しております。1971年(昭和46年)卒の碓井です。OB会のホームページがリニューアルしたとの連絡を一年後輩の手島君からいただき、数十年ぶりに再会し、青春時代が戻ったようなひと時でした。

今でも月1回のペースで山に登っています。今回は、10月に登った安達太良山をご紹介します。

東京から福島県までの道のりは遠く、安達太良山の登山口までは約250Kmあります。東北道に入り栃木県内の日光連山や那須岳あたりは、雲もなく山頂付近が見えましたが、福島県に近づくにつれ雲行きが怪しくなり始め二本松ICを降りるころには安達太良山は雲に隠れ、その姿が見えません。「ほんとうの空」に会えるでしょうか。

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平日で天気もイマイチですが、駐車場には続々と車が埋まっていきます。身支度を整え、ロープウェイへ乗り場に急ぎます。ロープウェイ(ゴンドラ)は待つこともなく乗車でき、高度が上がるにつれ、窓に水滴があたりガスの中に入って行きます。山頂駅に着くとガスが濃く身体に水滴が付くほどだったので、早速、雨合羽を着込み多くの登山者と一緒に9時40分に歩き始めました。

薬師岳山頂の「みはらし台」から眺める紅葉の絨毯はこの天気では望めないので、「みはらし台」には寄らずに先を急ぎます。霧の中を黙々と歩くしかありませんが、登山道脇の木々が紅葉しているのが、唯一の慰めです。

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仙女平からは岩が多くなってくる道に変わり、峰の辻への分岐を過ぎる付近から、最後の一登りがあり、多くの登山者が登って行きます。安達太良山の山頂の標識では、登山者が記念写真の順番待ちをしていました。

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乳首の上に登ります。山頂の標識から、乳首へはクサリ場を一か所通過し、1700mの頂上に出ます。ここは行き違いが難しいので、登り優先が基本ですが、団体グループが下山優先でどんどん下りて来ました。山のルールは守っていただきたいものです。 クサリ場を抜けると強風の洗礼が待っていました。まるで冬山に登っているようで、耐風姿勢をとらないと飛ばされてしまいそうです。早々と山頂を後にします。

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天気の回復の兆しが見えないので、ロープウェイで降りるか、はたまた計画どおり先に進むか、思案のしどころです。まだ11時20分なので、雨が降らないことを願って先に進みます。

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峰の辻についてもガスが濃く景色も見えないので直接、勢至平に下る道を探したが視界が悪いため、どこが正規ルートなのかよくわからないので、計画どおりくろがね小屋を目指すことにしました。こちらのルートは登山者が前後を歩いているし、道もよく踏まれているので迷うことはありません。山腹をトラバースぎみに小屋へと降りて行く途中、ガスが切れ始め一面の紅葉が目に飛び込んできました。ここぞとばかり、シャッターチャンスです。

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下るに従い徐々にガスが上がり、安達太良山の紅葉の幕開けです。くろがね小屋が見え始めたころは、山稜部分はいまだにガスっていましたが、目の前に錦の絨毯が広がってきました。

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小屋の周辺では紅葉の最盛期と思わせるような景色が広がり、思わず歩くペースが落ちてしまいます。青空だったら、どんなにきれいでしょうか。

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遅い昼食の後、ジープの通れる林道を下って行きます。この林道は途中から旧道に入れますが、この旧道はぬかるみの細い道であまりおすすめできません。

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歩くこと1時間半で「あだたら自然遊歩道」の入口に到着。

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遊歩道を散策して、駐車場に15時50分に戻ってきました。

今日は安達太良山の「ほんとうの空」を見ることができませんでしたが、紅葉もそこそこ見ることができ、満足な山行でした。

「秋の安達太良山」への1件のフィードバック

  1. 投稿第1号、ありがとうございました。第2、第3も期待していますので、宜しくお願いします。

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