1月24日(2017年)
「守屋山山頂には赤トンボがたくさん飛んでいた。」1969年10月、高校1年生の秋山で行った守屋山の記憶はそれだけでした。いや、当時の記録写真を見るまではその記憶や守屋山の名前すら忘れていました。守屋山ってどんなところだったのか。
もう一度行ってみようと、夜が明ける前の中央高速を諏訪iCまで飛ばしていきました。
守屋山は諏訪市と伊那市との境にあり、八ヶ岳をはじめ南アルブス、中央アルブス、北アルプスを望むことができる山で、諏訪大社の神体山とも言われています。
当日は晴れるものの、各地で今年一番の寒さが予想されていました。インターを降りて、両脇に雪が残り凍りついている路肩に気をつけながら登山口のある杖突峠を目指し高遠方面に道をとります。所要時間は30〜40分くらいだったでしょうか。峠付近から尾根に沿って登るコースを予定していましたが、ポイントを見つけているうちに峠を越えてしまいました。峠を下りた所の片倉に東通リゾートと看板のある駐車場で登山の用意をしている人を見かけたので登山口を聞いてみました。守屋山立石コースはすぐそこで、車はそこに駐めても大丈夫いうことでした。
駐車場から峠方向に20〜30mくらい戻った所に守屋新道立石コースの看板が立てられていました。このコースはいろいろな岩を巡りながら側面を沿うように東峰の尾根筋に上がっていくコースと直ぐに尾根に上がって行くコースがあるようです。岩を巡るコースを選択して雪道を進んで行きました。
国道脇から雪がしっかり積もっていました。下の方では凍りついている所もありましたが、アイゼンなしでも問題なく歩行できる状態でした。(10本歯のアイゼンをつけて登っている人もいましたが。)途中、ぜんぜん積雪がない所もありました。上の方は全て雪道でしたが、凍ってはいないしそれほど圧雪になっていなかったので歩きやすかったです。寒かったせいかぬかるんでいる所もありませんでした。
亀石、御陰核岩、立石、十文字岩、鬼ケ城などの岩を経由して一休平へ。
一休平からは試練坂(息切坂?)を経て1631mの東峰に登って行きます。風がつきささるように寒くフェイスマスクを着けているのでより息切れしました。
1ヶ月近く風邪が治りきらずトレーニングがまるで出来なかったので筋肉も心肺機能も落ちていた体には本当に試練坂(息切坂)でした。
東峰の下方には守屋神社奥の院がありました。当時からあったのでしょうか。
東峰をしばらく下り、再度本峰へ登り返します。頂上の肩にはラビットハウスという避難小屋がありました。
避難小屋から5分くらいで1,650mの守屋山頂上です。からだが鈍っていたので駐車場から2時間近くかかってしまいました。
残念ながら頂上から八ヶ岳やアルプスはほとんど見ることは出来ませんでした。ただ眼下の諏訪湖と諏訪の町がとても綺麗に見えました。
頂上はもっと広かったと思っていましたが、意外と狭かったでした。当時は無雪期だったので肩の所までなだらかなカラマツ林が広がっているので頂上と合わせてイメージしていたようでした。
帰りも同じコースをたどり、アイゼンなしで1時間くらいで帰着することができました。今年初めての足慣らしの山行でした。
2017年1月25日 昭和47年卒 手島