自分がスポーツと再会したのは、唯単純な一言でした。20年程前に大学の友人のH先生曰く「そのままだとブタになるよ」大学生の時にはスカッシュ、スキー、スキューバダイビングなどをしておりました。卒業後仕事の忙しさにかまけて、歩き方は腹を突き出し、写真は3重あご、奇態ををさらすことになっていました。
当時、アマチュアのトライアスロンに参加していたH先生に誘われましたが、3種類は無理なので、3人の子供たちとも一緒に出来る水泳(400m〜1500m)陸上(3km〜5km)を続け、アクアスロンに参加するために上井草スポーツセンターに通うようになりました。
最初は、がむしゃらに力を入れただけで、その年の武蔵野市の大会ではたる惨憺たる成績でした。その後、センターで知り合った仲間たちから水泳は技術だと教えられ、フォームを改善し、また地下のトレーニングルームでは筋肉トレーニングを1日置きにするようにしました。また、40歳を過ぎた中高年は180から自分の年齢を引いた数(たとえば50歳ならば180-50=130)を最大脈拍数として、それを越えない範囲で20分以上運動すれば脂肪は筋肉に置換するという「マフェトン」論理に基づいて始めました。
また、コーチたちから走り方のチェックもしてもらいました。そのおかげで昨年と一昨年の武蔵野市大会では40歳で2年連続優勝し、練馬区の大会では銀メダルでした。また3人の子供たちも他地区の大会で上位に入賞しました。
現在、私は歯学のなかで「噛み合わせと全身との関係」を研究していますが、スポーツの分野ではスピード・スケートの清水宏保選手や大相撲の力士たちが。口の中にマウスピースを入れて世界記録をだしたり、好成績をおさめています。
歯科医師をしておりますと、つくづく本当の健康とは自分の目でものを見て、自分の歯でものを食べて自分の足で好きな所へ行けるという最低の3つの条件が揃わなければと思います。
数々のスポーツを通して、自分なりの目標目的を持った方々は生涯現役で衰えることのない若さをたもって行けるのではないでしょうか。
昭和50年卒 生田 哲