2017年6月31日(金)〜7月1日(土)
ハヤチネウスユキソウを代表とする高山植物で人気の百名山の早池峰山に行ってきた。盛岡駅から登山口の小田越までの岩手交通のバスは土日限定で1日1本で7時10分発だけしかない。始発の新幹線に乗っても間に合わないので、仕事を早めに切り上げて前夜に盛岡駅のビジネスホテルに宿をとった。
河原ルートは崩落のため通行禁止になっています。
朝食もそこそこにして早めにバス停には着いたものの、すでに長い行列ができていた。1台では捌けないので、座れない人は大船渡行きのバスに乗って、途中で臨時バスに乗り換えで小田越まで行くようにとのことだった。1人だけだったのでかろうじて1台目に滑り込んで座ることができた。バスは途中、大迫営業所でトイレ休憩を取り、小田越までは2時間ほどの行程だ。途中からバスの窓ガラスには雨が当たり出し、小雨の中を小田越に到着した。料金は1,700円だった。
遠野や安比の天気予報では1日曇りだったのに、結構雨が降ってきて、雨具をつけた。
ビジターセンターのある河原坊からのルートが通行止になってしまったので小田越バス停には臨時トイレが多数設置されていた。避難小屋のトイレもそうだが途中にあったトイレも携帯トイレ用のシェルターであった。バス停や小屋前にも携帯トイレが売られており、バス停には回収ボックスも設置されていた。
森林帯は30分ほどで抜け、ゴツゴツした岩が積み重なった尾根道を行くことになる。晴れていれば、この時点で頂上付近まで見渡せるのだろうと思われる。途中で風雨が激しくなってきたので、ザックカバーと下雨具も装着した。
五合目直下の一枚岩にかかった梯子を登る。(天狗の滑り岩)上下二段のはしご帯である。風が抜ける所のようで、横殴りの風雨が強く打ち付ける。あたりはホワイトアウトに近くなってきていた。
5合目を過ぎるとハイマツ帯の平坦な木道が続く。
幸い、頂上近くになって雨や風はおさまってきた。
頂上の避難小屋に到着。中はすでに休息をしている人でいっぱいだった。
濡れた体で冷えるといけないので、大岩の陰で風を避けながら上着を脱いでタオルで体を拭き、どうせまた濡れるので着替えは温存し昨日着ていた下着と上着に着替える。その後、携帯用の非常食だけを摂って下山にかかる。
頂上近くになって風雨がおさまってきたので天気は回復傾向にあると思っていたが、頂上台地を過ぎると再び雨風が強くなってきた。
13:10雨の小田越登山口に到着。バス停に設置されているテントの中は雨宿りの登山客で溢れていた。傘を出して、テントからはずれたベンチで一休み。バス停には係りの人が常駐しており、まだどれくらいの人が降りてくるのか聞かれた。バス配車等について検討しているようだ。まだ山中にかなりの人がいることもあって盛岡駅までのバスの時刻は早められないもの、ビジターセンターのある河原坊までバスに乗って行き、そこで暖を取って休憩し、そこから定時の盛岡行きのバスに乗って下さいということであった。
今日、頂上まで行ったのは20〜30人程度だったようで、すでに多くの人はリタイヤして河原坊のビジターセンターで休憩をしていたようで、登山客であふれていた。用意してあった半ズボンと上着を廊下で着替えた。
休憩しているうちに雨は止み、また2時間ほど帰りのバスに揺られ盛岡駅に着く頃には日差しが戻ってきていた。雨風に苦労はさせられたものの頂上に立ち、高山植物なども鑑賞できた。新幹線の中から沈む夕日がまぶしく美しかった。
DATA S47年卒 手島達雄
盛岡駅 7:10発 大迫バスターミナルにてトイレ休憩 8:05〜8:10 小田越着 8時55分 小田越登山口 9:00 5合目 ご金蔵 8合目下天狗の滑り岩 10:45 門馬 11:05 頂上避難小屋 11:15 早池峰山頂上 11:17 8合目 12:00 森林帯 12:45 小田越登山口着 13:10 河原坊着 14:20 (河原坊ビジターセンターにて休憩) バス停発 15:30 盛岡駅着 16:55