2017年11月9日
列車よりも車の方が登山口まで時間がかからないが、ピストンだとつまらないので、小海線の車窓を楽しみながらのんびり行くことにした。中央線の小淵沢駅経由だと野辺山駅に着くのが10時半になってしまうので、北陸新幹線で佐久平駅まで行って小海線に乗り換えて行くことにした。
小海線ははじめは車掌さんが乗っていたが、途中からワンマン列車になった。乗降客の多い駅では2車両の扉が全て開閉し切符は駅で処理すが、乗降客の少ない駅では1両目しかドアは開かず、切符は運転手に渡して降りるシステムになっているようだ。スイカは一部の駅間でしか使えない。
車窓からは刈り取った稲の藁ぼっちが綺麗に並んでいたり、のどかな秋の景色が広がっていた。けだし、野辺山駅まではけっこう長い。
千曲川沿いの山の中を列車は進んで行くが、明るい高原が広がってくると野辺山駅は近い。
平日なので乗降客はたった2名だけだった。
トイレを済まし、141号線を南下する。右手に南八ヶ岳連峰の主稜線がよく見える。はじめは赤岳には雲がかかっていたが、次第に取れてきて、権現岳、赤岳、横岳が青空に聳えて見えた。こちらからの赤岳は比較的大人しく見える。
小海線の踏切を渡って左に行くと、左手の林の奥に大きなパラボラアンテナが見えてくる。少し行くと観測所の入り口があり、時間もあり見学が出来そうなので寄ってみることにした。国立天文台野辺山宇宙電波観測所には大きなパラボラアンテナがいくつも設置されていて、それが台車に乗ってはりめぐられた線路の上を移動して位置を変えながら宇宙線を適宜観測するという壮大な施設である。(受付を済ませて携帯を機内モードにして見学開始)
見学を短く終えてベジタボールウィズという南牧村の複合公共施設を横目に見ながら真っ直ぐ道路を進んでいくと、つきあたり山道に入る。
山道を少し行くと、左に道路が現れてすぐ脇を行くが、途中から道路とは別れる。しばらく行くと右手に平沢峠展望台駐車場が見えてくる。手前にゴツゴツした溶岩のちょっとした岩山である「しし岩」がある。八ヶ岳の眺めがとてもいい。
岩山から戻って駐車場を見渡すと10台程度の車が駐車していた。登山口は登ってきた道のすぐ脇に道標がある。下りてくる人、登っている人など20人ぐらいと出会っただろうか。
風がどんどん強くなり、ジャケットを着込んで手袋を着ける。
天気も良く八ヶ岳をはじめ南アルプス、富士山など360度のパノラマが楽しめた。
頂上下でも風が強かったので、持参したカップラーメンはパスして、早く下山して清里駅で蕎麦でも食べて帰ることに決めた。
道路に出たら右に回り込んで下って行く。
川に沿って道は左にカーブして川を渡り登り坂になる。左手に千ヶ滝へ向かうの道があるが、早く駅に向かいたいのでそのまま上がって行く。141号線を横断して清里駅方向に直進する。
清里駅に着いたものの、食べる所を探してうろうろするも平日のためか食べられる店が一軒も空いていない。しかたなく駅のベンチで持参したカップラーメンにポットのお湯を注いで食べることにした。山で食べるのと違って、極めて味気ない。
清里を後にして、再び小海線に乗り込む。小淵沢駅までは30分程度だ。
小淵沢駅では一度改札を出て、特急「あずさ20号」の切符を買って新宿へ。
佐久駅から小淵沢駅までの秋の小海線の8割を乗り通し、秋晴れの南八ヶ岳の展望を楽しみながらのハイキングは楽しいものだった。 S47年卒 手島
コースDATA
上野駅発6:58 佐久平駅8:31着 8:55発 野辺山駅9:55着
野辺山駅10:00発 国立天文台野辺山宇宙電波観測所着10:25(見学)10:35 飯盛山登山口10:45 しし岩(駐車場)11:05 しし岩登山口11:13 平沢山11:45 三沢分岐11:56 飯盛山頂上12:05 登山道終点12:45 国道横断13:10 清里駅13:15着
清里駅発13:55 小淵沢駅着14:20 14:36発 新宿駅16:34着
飯盛山は昔141号から見て行きたいな…と思ったけど割と簡単に行けるんだ。お疲れ様でした。