2018年8月10日、群馬県の防災ヘリが横手山北部の群馬県側県境で「ぐんま県境稜線トレイル」の全線開通にともなう登山道点検調査のため県防災航空隊員4名(内2名は東邦航空のパイロットと整備士)と吾妻広域消防本部の職員5名の計9名を乗せた群馬県防災ヘリ「はるな」が墜落し、搭乗員全員が死亡するという事故が起こりました。
群馬県では土合から白毛門、蓬峠を経由して谷川岳(いわゆる馬蹄形コース)から横手山・渋峠、四阿山を経由して鳥居峠に至る新潟・長野の県境に添ったロングトレイルを整備していました。
この度、未整備だった三坂峠~白砂山間が2018年11日の「山の日」に開通の運びとなり記念式典も予定されているところでした。(記念式典は中止になりました)
吾妻広域消防本部は今年1月に起こった本白根山の爆発的噴火の際にも負傷者の救助・捜索にもあたるなど群馬県の山岳救助の仕事も担っており、事故当日は翌日に開通するトレイルコースの安全確認のための飛行中の出来事でした。
吾妻消防本部隊員5名は今後本部を背負って立つことが見込まれた精鋭でもあったようです。山での安全を守っていただいている防災航空隊と消防本部の大切な職員を失ってしまったことはまことに残念なことです。
搭乗員9名全員が安全登山のための職務中での事故で死亡されたことに心からお悔やみ申し上げます。
ちなみに防災ヘリの「はるな」も群馬県の保有する唯一の防災ヘリで、今まで山岳救助を含めていろいろな仕事を担ってきたので今後どうなるかも心配するところです。
「ぐんま稜線トレイル」は白毛門 清水峠 蓬峠 谷川岳 平標山 三国峠 三坂峠 白砂山 横手山 渋峠 白根山 毛無峠 四阿山 鳥居峠を結ぶ100Kmのロングトレイルになります。
何で9人も乗ってたんだろう?この程度の危険予知能力の欠如は問題。日本人って本当の危険に接してない不幸な民族になってしまった?上からのお達しに従うのは明治からの伝統か?