メールマガジン6月号 / 2019

6/ 30 /2019 DWVのOBを山の話題で結ぶメールマガジン6月号の配信です。

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【1】シカ問題が深刻になっています

【2】エベレストは大混雑

【3】御嶽山の頂上ルート制限解除

【4】中央アルプスのライチョウ

【5】平成30年の遭難統計

【6】行ってきました 山行Now

【7】編集後記

【8】記事の募集とマガジンについて

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【1】シカ問題が深刻になっています

近年、里山では農家がイノシシ、サル、シカなどによる被害から守るために電気柵などを設けているのを目にしますが、里山だけでなく奥山を歩いていても当たり前のように樹木に巻かれたネットや動物柵などを目にします。これは主にシカの増加による生態系等被害を防ぐものです。

反芻機能を持つシカはササやドングリ、木の葉、樹皮などを完全消化することができ、しかも1日に5kg以上の植物を食べ、特に毎年角の生え変わる必要のあるオスはそれ以上を食べる大食漢のようです。

また、繁殖能力が高く、1歳の秋から妊娠できるようになり、その後毎年出産するので条件が良ければ加速度的に増えてしまうという特性を持っています。基本的には雌雄別の群れで行動しますが、用心深く、夜行性もあり運動能力も高いので簡単には防衛や捕獲することができないようです。

捕獲頭数は年々増えているものの、それをはるかに上回る勢いででシカが増加しているのが現状です。

シカの被害の現状や増加原因などこの記事の続きはHPでご覧ください。

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【2】エベレストは大混雑

エベレストの登山シーズンは4月から5月の「プレモンスーン」と9月から10月の「ポストモンスーン」というモンスーンをはさんだ2期になります。約4ヶ月のシーズン中でルート開通時期と気象状況を考慮すると登山可能の日数は1年に2ヶ月程度になってしまいます。

ルートはネパール側とチベット側にありますが、ネパール政府だけで今年は5月19日現在で381通の登山許可を発行しているそうです。

昨年のプレシーズンは天候が安定していたので、5月の登頂者数は過去最高の807人でした。ルートの内訳としてはネパール側から563人、チベット側から244人ということでした。

例年5月中の登頂可能日は10〜15日ほどのようでしたが、今年はサイクロンの影響でシェルパがロープをフィックスしての開通が遅れていて、さらに天候もよくなかったので登頂を目指すたくさんのパーティーが待機させられていたようです。

5月15日に8人のシェルパが頂上までのルートを開いたと同時に、30人以上が登頂したもようです。しかし、5月24日には天候が悪化するとの予報になったため、22日には250人以上が登頂し、サウスコルには同じかそれ以上の人が待機していたようです。

2時間待ちの渋滞状態で後ろにも50人が控えていたとの話も伝わっており、登ることも降ることもできずに身動きできない状態が何時間も続いていたようです。

8,000mを超える雪の山中で待機する時間が多いということは酸素ボンベの調整などもあり、高山病や体調悪化のリスクも高まるとことなります。以前にも大渋滞が発生していたことがあったようですが、今シーズンのエベレストでの死亡者数は11 人に及んでおり、まさに生死に直結した問題になります。

近年は公募登山(ツアー登山)が主流になっているので経験が浅く実力のない人も金を払えば行かせてしまう主催者やガイドのリーダーシップの問題、チベット政府の問題、気候の変動などもあり、エベレスト登山のあり方が問われています。

今回のエベレスト大渋滞については衝撃的な画像が配信されています。著作権の問題もあるので画像を添付することは避けますが、Face Bookの記事をシェアしましたのでご覧ください。

動画への外部リンク

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【3】御嶽山の頂上ルート制限一部解除

昨年は剣が峰の頂上山荘の跡地に避難用シェルターが完成したことで9月に13日だけ通行が解除になりましたが、今年は建て替えが終わった町所有の二ノ池山荘が営業を開始される7月1日から10月上旬までの期間、二ノ池分岐から剣が峰まで通行が解除されるので頂上までのルートが開通することになりました。

黒沢口は六合目の鹿ノ瀬までローブウェイで行かれる人気コースで、昨年期間限定解除の折にも2014年以来の登山ということもあってたくさんの登山客が押し寄せました。去年は山小屋でヘルメットの貸し出しもありましたが、今年は各自持参になるようです。

なお、王滝村の王滝口ルートは安全対策が完了していないので規制が継続されていますが、今年の秋には解除される見込みのようです。

昨年の御嶽山登山の記録はこちらから

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【4】中央アルプスのライチョウ

先のメールマガジンやHPでもご案内しましたが、50年以上もライチョウの生息がなかった中央アルプスの木曽駒ケ岳で昨年メスのライチョウが1羽見つかりました。

環境省ではライチョウの絶滅のリスクを減らすべく乗鞍岳で採卵した有精卵と入れ替えて托卵させ中央アルプスでのライチョウの生息につなげようと計画が進んでいました。

この度、木曽駒ケ岳のライチョウの無精卵10個が確認され、6月8日に乗鞍岳で採卵された有精卵との差し替えが実施されました。

うまくいけば木曽駒ケ岳生まれのライチョウが誕生するということです。

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【5】平成30年の遭難統計

昨年2018年に全国で起きた山岳遭難は2661件で、遭難者数は3129人に上り、いずれも統計が残る1961年以降で最多だったことが13日、警察庁により発表されました。

死者・行方不明者は計342人で、354人だった2017年に次いで2番目に多かったようです。遭難者の約7割がハイキングや沢登りなどの登山者だったほか、山菜・キノコ採りが約1割を占めています。

遭難者の年齢層別では60歳以上が全体の半数を超え、中でも70代と60代がそれぞれ698人、692人と多かったようです。

都道府県別の発生件数では長野県が297件と最も多く、北海道201件、東京都147件がそれに続きます。

外国人の遭難者は169人に上り、過去5年間で約5倍に増加しました。このうち、111人が訪日観光客で、半数を超える61人はスキー場が管理していない雪山でのスキーやスノーボード目的だったようです。

警察庁の担当者は「安全な計画や十分な装備品の準備を心掛けるとともに、道に迷ったと思ったらすぐに引き返すなど的確な状況判断に努めてほしい」と話しています。

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【6】行ってきました 山行Now

この時期、梅雨の晴れ間を狙っての登山となりますが、今年は雨が降る日数が多いようです。今月は日光周辺の6月中の記録を集めてみました。

尾瀬ヶ原 2019年6月13日

日光 男体山2,432m 2019年6月27日

至仏山(2,228m) 2016年6月26日

日光白根山(2,578m) 2016年6月19日

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【7】編集後記

東武日光線の特急に乗っていて、ゴミをデッキのゴミ箱に捨てようとしたらG20のセキュリティーのために閉鎖されていて、捨てられなくなっていました。ホームの自動販売機もシールが貼られていました。大阪で高速やコインロッカーが閉鎖されているのは知っていましたが、日光行きの列車までかと驚きました。

来年の2020オリンピック・パラリンピックまであと1年。来年の7月はどんなことになっているのでしょうか。ちなみにクライミングやカヤックなどオリンピックのチケットを申し込みましたが他のも含めて全て落選でした。

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【8】記事の募集とマガジンについて

このメールマガジ ンは毎月1回(発行日は不定)、OB 会会員にお送りしているものです。次号以降配信が必要ない方は、メールでその旨お知らせください。また、記事はホームページにリンクしていますので、今後別のアドレスへの配信を希望される方はその旨連絡下さい。

本ホームページでは記事を募集しています。投稿・寄稿をどうぞお寄せ下さい。山行記録は当時のものでも個人の新しい記録でも結構です。当時の写真だけでも記録として蓄積したいと思っていますので、宜しくお願いします。山行記録のほかに、紀行文、コラム、近況報告などの直接投稿やメールでの寄稿もよろしくお願いします。

※投稿やお問い合わせメールは dokkyo.wvob@gmail.com 担当手島までお願いし ます。

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