磐梯山(1,816m)

2019年11月3日

古磐梯山は4万年ほど前に現在の赤埴山と櫛ヶ峰を一部とする富士山型の大きな山だったということで、巨大噴火によって表側(猪苗代湖側)に山体崩壊して大磐梯山と小磐梯山からなる新磐梯山が形成され、その折の山崩れによって川が堰き止められ猪苗代湖が形成されたということです。また、明治21年に水蒸気爆発によって小磐梯山が吹き飛んで裏側(檜原湖側)に山体崩壊して檜原湖や五色沼などが形成されたそうです。古磐梯山は現在の磐梯山の2倍の高さがあっただろうということで、現在の磐梯山頂上は五合目として表示がされています。

連休の文化の日に日帰りで福島県の磐梯山に登ってきました。久し振りの晴天だったこともあり、たくさんの人で賑わっていました。頂上からは日本で4位の面積と1位の水質を誇る猪苗代湖がよく見えました。


上野駅東北新幹線6時46分発のやまびこ203号に乗って郡山駅へ。磐越西線に乗り換えて磐梯町駅で下車。

車窓からの磐梯山。右手の小山が赤埴山と櫛ヶ峰
磐梯西線の快速電車

磐梯駅町駅からはバスの便がなく、タクシーで行くことにしました。ネットで見たら20,00円程度と間違って調べてしまったので、予約した時に5,000と聞いてビックリしましたが、電車のチケットも買っていたのでお願いすることにしました。

八方台登山口には60台程度が停められる駐車場がありますが、すでに一杯でした。

八方台休憩所

休憩所で登山届を投函して登山口へ。

若く真っ直ぐなブナ林の中の登山道です。30分弱で中の湯に到着しました。朽ちた何棟かの建物が残っていました。

梢からは檜原湖が眺められようになりました。

いよいよ磐梯山の頂上も見えてきました。

左の道はお花畑経由で弘法清水へ、右の道は直接弘法清水に行く分岐になります。天狗岩と櫛ヶ岳の眺めがいいということで左のお花畑経由の道へ。

山体崩壊した荒々しい景色に変わっていきます。

天狗岩と櫛ヶ峰

左に崩壊壁、右に平らなお花畑の中という対照的な景色の中を回り込んで行くと2つの山小屋がある弘法清水に到着します。

弘法清水小屋
岡部小屋

たくさんの登山者が昼食をとったり休んでいました。

弘法清水小屋と岡部小屋
弘法清水小屋のメニュー
弘法清水

猪苗代湖には駅よりに翁島という弘法大師ゆかりの小さな島がありますが、この清水にも弘法大師の名が付いています。磐梯山の表登山道沿いには黄金清水という水場があります。

左の湖が檜原湖 右が小野川湖 秋元湖

下りてくる登山者も多く待ち時間もありましたが、30分くらいで磐梯山頂上に到着。最上部には磐梯大明神の祠がありました。

猪苗代湖

山頂は天気も良く、秋の連休ということもあってたくさんの人で賑わっていました。

何mか下がった所には磐梯山の標識が立っていました。その隣には岡部小屋という小さな小屋もありました。

頂上付近には霜柱が残っていました。

弘法清水まで戻って昼食タイムにしました。弘法清水小屋で「パンの入ったなめこ汁」をいただいてコンビニおにぎりを食べました。なめこ汁は弘法清水小屋でも岡部小屋でも400円でした。

弘法清水小屋のなめこ汁 400円なり
弘法清水小屋の携帯トイレ用ブース 携帯トイレは350円

小屋にはトイレはなく、携帯トイレを使うトイレブースが設置されていて、携帯トイレは小屋で350円で売っているということでした。

いよいよ猪苗代に向かって下山。お花畑経由コースを少し行った所で猪苗代登山道(表登山道)に分かれます。

黄金清水

多くの人が乗用車を八方台に停めてピストンで登るようで、猪苗代登山口へのルートでは登山者は数人しかは見かけませんでした。

天狗岩

左に爆裂火口壁を覗きながら行きます。

手前がカルデラ湖になる銅沼。この銅沼は1888年の大噴火の火口湖になります。この大噴火は爆風と岩屑なだれによって集落が埋没するなど477人の死者が出たという近代初の大噴火でした。奥が檜原湖で右が小野川湖になります。

ダケカンバが美しい
渋谷登山分岐

沼ノ平も火口だった所でしょうか。

左は赤埴山をトラバースした先に赤埴林道が猪苗代スキー場通っているようです。

赤埴山へは左の登山道を行きます。右をそのまま行くと赤埴山頂をスルーしていくことになります。時間は十分あったので頂上を目指して登って行きました。

登山道の真ん中に大きな石がドカンと腰を下ろしていました。こんなのも飛んできたんでしょうか。

磐梯山頂上

振り返ると均整の取れた磐梯山が美しかったです。

赤埴山は古磐梯山の一部を形成していた山で、富士山のように多孔質の赤いスコリヤで覆われいていました。

猪苗代湖が一際大きく見えました。

一合目 天の庭

「天の庭」という名が付いた一合目(本来は二合目に相当します。)

カウンター
猪苗代スキー場の最上部

スキー場の上まで来ました。スキー場の登山ルートはどこも紛らわしく道迷いしやすいですが、やはりうろうろしてしまいました。

猪苗代リゾートスキー場の駐車場に到着。予定していた時間よりも結構早く着くことができました。猪苗代駅まで調べておいたタクシー会社に配車お願いしました。10分程度で2,000円ほどでした。

猪苗代駅到着。各駅停車の磐越西線は郡山駅まで座れないばかりか満員状態でした。

今回はタクシーを使ったりと散財はしましたが、天気も良く景色もすばらしく楽しい山旅でした。    S47年卒 手島達雄


コースDATA

郡山駅 磐梯町駅(磐越西線) タクシー利用 八方台9:50 中の湯10:15 分岐11:28 弘法清水11:32 磐梯山12:05 弘法清水12:30 爆裂火口12:56 分岐13:08 沼ノ平13:09 赤埴山分岐13:30 赤埴山13:38 赤埴山分岐13:50 夢の庭(一合目)14:03    猪苗代スキー場14:45 タクシー利用 猪苗代駅(磐越西線) 郡山駅

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