警察庁から2020年に全国で発生した山岳遭難の概要について6月17日発表がありました。
2020年に発生した山岳遭難事故は2294件(前年比237件減)、遭難者数は2697人(240人減)、うち死者は241名(8.9%)、行方不明者は37人(1.4%)、負傷者974人(36.1%)、無事救出者1445人(53.6%)だったそうです。
都道府県別の山岳遭難発生状況では長野県が183件と最も多く、次い で北海道176件、神奈川県144件だったということです。
目的別では遭難者2697人のうち、登山(ハイキング、スキー登 山、沢登り、岩登りを含む。)が75.6%と最も多く、次いで山菜・茸採りが 14.1%ということでした。
また、態様別では、道迷いが44.0%と最も多く、次いで滑落が15.7 %、転倒が13.8 %ということでした。
年齢層別 では80〜89歳が196人で7.3%、70〜79歳が 636人で23.6%、60〜69歳が511人18.9%、50〜59歳が44.4人で16.5%、40〜40歳が321人で11.9%、30〜39歳が231人で11.9%、20〜29歳が194人で7.2%だったそうです。
40歳以上が2115人と全体の78.4%を占め、また、60歳以上が1350人と全体の50.1%を占めていたそうです。 また、死者・行方不明者では、40歳以上が254人と全体の91.4%を占め、60歳以上が203人と全体の73.0%を占めていたそうです。
昨年は山岳遭難事故が大幅に減少したのは、新型コロナ感染拡大のため各地の山小屋や登山道の閉鎖や自粛のために山行自体が少なかったことが遭難件数の減少につながったものと考えられます。