2021年12月16日(木)
コロナに明け暮れた今年も残すところ半月になり、今年の山行も最後かと、同行の学生時代のホームグランドでもあった山でもあり低山ながらバリエーションに富んだ宇都宮市にある古賀志山に二人で出かけました。
近年もクライミングのゲレンデとしてもクライマーや繰り返しいろいろなルートを登っているハイカーも多い山でもあるということです。
宇都宮市森林公園の無料駐車場にはすでにたくさんの車がありました。
古賀志山にはたくさんの登山ルートがあって、それがリピーターを集めることにもなっているようですが、赤川ダムの右岸が登山口になっている北ルートから頂上を目指すことにしました。
右手にゲートがあり、古賀志山北コースはこちらを行きます。
登山道の脇にはたくさんの赤い実のキイチゴが茂っていましたが、普通のキイチゴと違い葉の切れ込みが浅くて厚く、艶がありました。後で調べてみたら「フユイチゴ」という品種のキイチゴでした。食べられることも出来たようです。
こちらも馴染みのある仏前にお供えするシキミにに似た葉ですが、赤い実がなるとは思っていませんでしたので、これも後で調べてみたら、ミヤマシキミという植物でした。本種のシキミの実は八角に似ていているということで実の形状は異なりますが、共に毒性は強いようです。
富士見峠を通るはずでしたが、スルーして古賀志山頂上に近い稜線に出てしました。
駐車場から休まずに頂上まで来てしまいました。頂上はかつては樹林に覆われていたようですが、半面の樹木は伐採されていて明るい頂上でした。
特徴的なアンテナも立っていました。コーヒーを飲み、軽食をとってしばらく休憩しました。
休憩後、御嶽山方面に稜線を進めました。
小高い稜線上に見晴らしのよいポイントがあり、日光白根、男体山、女峰山、赤薙山、皇海山、鶏頂山、那須岳などを見晴らす事が出来ました。
鳥居がありましたが、社は台座だけを残して取り払われていました。
しばらく行くと岩稜の稜線になりました。左手に巻道もありました。
御嶽山到着です。
日光連山方面の見晴が楽しめました。
この辺りにはコイワカガミが何箇所にもわたって群生していました。岩壁の上部にあたる「猪落」方面を目指しましたが、道がよく分かりませんでした。
「猪落」方面を通り越して、古賀志山大神の方へ出てしまいました。ここは見晴らしの良い所で、宇都宮方面が一望出来るポイントでした。
古賀志山大神から先には踏み跡があったので、とりあえず行ける所まで下り行ってみようということで行ってみましたが、かなり厳しくなってきたのでこれ以上進むのは無理かと判断し、戻ることにしました。
左側の谷を越した先に岩壁が眺められました。そちらが「猪落」だったようでした。
古賀志山大神まで戻った所で年配のご婦人が休まれていて、「戻ってきました」と言ったら、ルートは途中で左に下りて行くのだということを教えていただきました。また戻るのも面倒だったので、もう少し先に行った所からも無理なく下りるルートがあるということだったので、そちらから下りることにしました。
崖をかわすように鎖やロープが連続してフィックスされた谷を下る結構厳しいルートでした。先ほどのご婦人も状況が分かっていると言えども難なく登ってきたのかと思うと大した人だなと思いました。
途中、伐採地を通って行きましたが、ここが標識にあった岩下道なのでしょうか。
観音様が奥に鎮座している洞窟を通過して行きます。
南ルート上にある、クライミングのゲレンデにもなっている不動滝まで下りてきました。
何パーティーかがクライミングの練習に陣取っていて、交代しながらクライミングしていました。休みの日なら順番待ちで大変なのでしょう。こちら二人はガスでお湯を沸かして昼食にしました。
30分くらいの昼食の後、下山を開始しました。
林道に出て、古賀志山の岸壁を見ながら駐車場のある森林公園をひたすら戻って行きました。
50分ほどの林道を歩き、14:10分、森林公園駐車場に戻ってきました。
コースがたくさんあるものの表示がなくて分かりにくく、多数の岩壁のバリエーションも楽しめるということもあって、奥深くて攻略しがいのある低山ということが人気になっていると感じました。確かにまた訪れたい山でした。
S47年卒 手島達雄(文責) S49年卒 柳澤孝嘉
コースDAT
9:10 宇都宮市森林公園駐車場到着 9:20発 9:35北中登山口 9:40中尾根登山口 9:50東稜北コース分岐 10:00広場 10:30稜線 10:35古賀志山休憩 11:00社跡 11:05御嶽山休憩 11:25古賀志山大神 11:30崖上折り返し 12:00対面岩 12:15聖観音 12:20不動滝 13:07分岐 13:13林道 13:30ゲート 13:44東稜分岐 14:05宇都宮市森林公園駐車場