「行ってきました」カテゴリーアーカイブ

赤城山(黒檜山 駒ヶ岳)

2020年3月19日(木)


首都高に入る時と関越の入り口で事故があったらしく渋滞に巻き込まれて到着が予定より遅れてしまった。上里でコーヒーブレイク。高速は前橋で降りて一路赤城高原へ。

事前にライブカメラで道路や山の積雪状況はチェックしていたものの思っていたよりも雪は少なかった。アイゼンとチェーンスパイクの両方持って来ていたので、チェーンスパイクをチョイス。

駐車場は平日だったので、駐車している車は少なかった。

まるで雪のない道路を一路黒檜山登山口まで行く。

大沼はビジターセンターがある端から赤城神社あたりは結氷していなかった。

黒檜登山口から黒檜山までは大石がゴロゴロした急登である。1番から標識が据えられているが、当てにならない感じではある。

振り返れば、凍った大沼がよく見える。気持ちの良い尾根である。

猫岩という立派な標識があるが、どれが猫岩なのかよく分からなかった。

遠く、富士山も見えた。

徐々に積雪量が多くなって来て、チェーンスパイクの威力を実感する。天気もいいが、気温も高いので大汗をかいた。

やっとのこと、稜線に出る。もう頂上は近い。

赤城山の最高峰である黒檜山(1828m)山頂到着である。

展望所は頂上を通過した先にあるので、そのまま先を行くことにする。

展望所は傾斜した開けた所で、小さな祠があった。

上州武尊、皇海山、男体山、日光白根、至仏山、燧ヶ岳、上越の国境稜線、浅間山などを一望でる360度の展望台である。雪をかぶった山々が綺麗だった。

湯を沸かして、ラーメンでゆっくり昼食をとる。

いつの間にか、展望所は登山者でいっぱいになっていた。

さて、下山の準備に取り掛かる。

頂上を通過して、駒ヶ岳方面に下山開始。下ってすぐの所に傾いているが御黒檜大神と彫られた大きな石碑があり、鳥居と小さな祠があった。

赤城山の神様は戦場ヶ原で男体山の神様と大ムカデと大蛇となって戦ったという伝説が残っている。この大神はその大ムカデの神様なのであろうか。

駒ヶ岳登山口から駒ヶ岳への登山道は木の階段と鉄の階段が多い登山道である。黒檜山登山道の岩だらけの急登と、この階段とどちらから登る方がいいか、好みの分かれる所である。

駒ヶ岳、到着である。頂上はさほど広くない所である。

緩やかな稜線が続く。

南に面した稜線の雪は既にグザグザで、腐って来ている状態であった。

手すりのついた鉄の階段が現れ、建物の屋根が見えて来ていてもなかなか時間がかかる。チェーンスパイクを付けている登山靴では狭いステップが歩き辛らかったが、道路に出るまで履き通してしまった。

赤城高原駐車場上の登山口には1時45分には到着することが出来た。

帰路は渋滞することもなく、5時には自宅に帰るることが出来た。

天気も上々で、5月のような陽気での楽しい登山になった。

S47年卒 手島達雄(記録文責) S49年卒 柳澤孝嘉


コースDATA

9:30大沼駐車場 9:45黒檜山登山口 10:05猫岩 11:10黒檜山肩 11:13黒檜山頂上 11:18黒檜山展望所(昼食)12:10 12:15黒檜山頂上 13:00駒ヶ岳 13:40 駒ヶ岳登山口 13:45大沼駐車場

2016年1月14日の記録はこちらから

鳴神山(981m)

2020年3月12日(木)

鳴神山山頂

東北自動車道で岩舟JCTから関東自動車道、太田桐生ICから桐生バイパス、前橋大間々桐生線、川内堤線、駒形大間々線と行って吹上まで。バスは通っていますが本数は1日3本くらいのものでした。コロナ騒ぎて電車で行くのも気がひけるので手島と柳澤君の二人で車で行くことにしました。

駒形登山口駐車場は5、6台程度のスペースで既に満車。路肩駐車のスペースも余裕がなかったので少し戻って止めることになりました。車は柳澤君のFITです。

駒形登山口

鳴神山へは沢を右手に見ながら登って行きます。

雷神岳神社の御神水井戸がありましたが、これは復元されたもののようでした。汲めるようにはなっているものの、あまり綺麗なものではありませんでした。

朝方は寒かったものの登っている最中は暑いくらいでした。汗をかきかき登りましたが、流石に登るにつれて気温も下がって来ました。足元に霜柱も見えてきました。広場に備え付けられていた温度計は6C°を指していました。

肩の広場には「鳴神山を愛する会」が建設運営している避難小屋の「なるかみ小舎」がありました。

室内もよく整備されていて、毎週のように会の人が詰めて楽しんでいるのではないでしょうか。

雷神岳神社の可愛らしい狛犬が鎮座しています。

雷神岳神社

肩の広場からは急登で、直下は岩場になっていました。

鳴神山は西峰の桐生岳と西峰の仁田山岳の2峰からなる双耳峰で、桐生岳は360度の展望がありました。

雪をかぶった男体山、女峰岳、日光白根山、上州武尊が綺麗でした。方向を変えれば、遠くに浅間山、八ヶ岳、富士山、筑波山を臨むことが出来ました。

湯を沸かしてカップラーメンで昼食。1時間近くゆっくりしてしまいました。

東峰から鞍部に戻り、西峰を目指します。

仁田山岳

見晴らしも悪く、神社跡の石垣と祠があるだけです。

幹に透明のビニールテープが巻かれている樹木(アカヤシオ)がたくさん見られましたが、シカの食害を防ぐための物のようでした。

椚田(くぬぎった)峠で、赤柴登山口とコツナギ橋登山口へのルートが分かれます。赤柴林道へ下山します。

登山口から鎖のゲートを越えて赤柴林道を行きます。

途中沢脇で写真を撮っている人たちがいるので聞いてみたら、「ハナネコノメソウがここだけに群生しているんです。」ということを教えていただいた。高尾山あたりにもネコノメソウが自生しているが、ここのように群生しているのを見るのは初めてだった。

駒形登山口まで戻って来て、今回の山行も無事終了。

帰路は駒形登山口駐車場から 吹上、駒形大間々線、川内堤線、 前橋大間々桐生線を経由して50号線で三毳山麓の佐野インターまで行って、東北自動車道で3時には自宅に戻りました。

47年卒手島達雄(文責) 49年卒柳澤孝嘉


コースDATA

駒形登山口9:40 雷神岳神社御神水井戸10:50 肩の広場 避難小屋(なるかみ小舎)10:55 雷神岳神社11:00 鳴神山(桐生岳)山頂11:05 仁田山岳12:00 椚田峠12:10 赤柴林道ゲート12:30 駒形登山口13:0

外秩父 官ノ倉山(344m)

2020年2月23日(日)

新型コロナウイルスによる肺炎騒ぎの中、S47年卒の手島達雄、S49年卒の柳澤孝嘉と柳原健司の3人で今年から新しく天皇誕生日を挟んでの3連休になった中日に外秩父の低山である官ノ倉山にのんびり登ってきました。

手島は脊柱管狭窄で何ヶ月も山から離れていましたが、リハビリも兼ねて山行復活です。

東武池袋駅から小川町駅行きの急行に乗って、終点で寄居行きの電車に乗り替えて一駅。東武竹沢駅で下車です。

トンネルを潜って反対側に出て、線路に沿って行きます。柳原君も久し振りの山行ということでした。

道脇の慈光尊

八高線の線路を渡って道なりに真っ直ぐ行くと、瀟洒な造りの公衆トイレがあり、そり先を行くと大きな杉の御神木がある三光神社があります。

三光神社

御神木の大スギ

山道に入つてしばらく行くと緑色の湖面の山王池があり、錦鯉が泳いでいました。

柳澤君が作ってきてくれた登山届を一応ポストに投函しておきました。

連休ということもあってか結構ハイカーも多くいました。20人を超えるグループもありました。

官ノ倉山直下は結構急登でした。

後からたくさん登って来そうなので、下って石尊山の方で休憩することにしました。

祠が鎮座している石尊山は眺めがよく、ここで昼食を摂る事にしました。天気は上々。2月と思えない暖かな気温でしたが、上のスギの枝を揺する強風がゴーと音を立てていました。

湯を沸かして、各自持ち寄った麺類で昼食。50分ものんびりしてしまいました。

下りも山頂直下は急で、鎖場になっていました。

しばらく行くと石灯籠と祠が道脇にあり、上に手すりのついた石段が伸びていました。10mぐらい上に屋根も見えました。北向不動です。

北向不動を過ぎてしばらく行くと、車道のT字路に行き当たります。

公衆トイレと駐車場がありました。

途中で車道を離れて何回か迂回路を行区ことになります。油断していると間違えます。

八幡神社

小川町駅まで結構だらだらと長い帰り道です。小川町の街並みの中を通過して行くと小川町駅到着です。

3時には池袋駅に着いてしまいました。駅で一杯のつもりが、お腹いっばいまで飲んでしまいました。

S47年卒 手島達雄(文責) S49年卒 柳澤孝嘉 柳原健司


コースDATA

東武池袋駅8:20(小川町行き急行) 小川町乗り換え 東武竹沢駅発10:05    三光社山王池10:45    官の倉山11:10    石尊山11:20 (昼食12:10 発)    北向不動12:24    駐車場13:35    八幡神社13:05    小川町駅着13:35   13:40     東武池袋駅

上り1時間5分    下り1時間35分   合計2時間40分 昼食50分

奥多摩 戸倉三山

2020年2月9日(日)  

戸倉三山(臼杵山 市場山 刈寄山)


戸倉三山は武蔵五日市に接した600~800mの低山ですが、行程が長いこともあり登っていませんでした。また、ネット上では低山ですが登り下りの多いこと、歩行距離も長いことよりドMコースと紹介する記事もあります。奥多摩の山も主立ったものはこの戸倉三山、天祖山、三ツドッケ、蕎麦粒山を除き登っているので今回、意を決し登って来ました。

先週、天気予報で奥多摩地域に積雪の予報があったため、いつもの踝の部分がない靴ではなくロングカットの軽登山靴を履き武蔵五日市駅に降りましたが、周囲に見える山には雪は全く見えず選択を誤ったことを知らされました。脚に負担のかかるコースなので今熊神社までタクシーを使い入りました。料金は1700円、高いか。

入山口の立派な今熊神社。本殿は山頂にある?

神社脇より登山道が始まる。

石段が整備された登山道を登り、お手洗いのある今熊園地を過ぎると約30分で今熊山山頂に到着。山頂標識の先の一段上がったところに本殿と思われる社が建っていました。

今熊山山頂
今熊神社本殿?

今熊山山頂より刈寄山への稜線。稜線近くまで採石が行われている。

今熊山山頂より少し戻り、刈寄山への巻き道に入る。

巻き道から戸倉三山の遠望

巻き道より稜線上を上下しながら進む。所々に巻き道と稜線上を進む道に分かれる箇所が出てくるが、どちらを通っても大差がない。

刈寄山へ登る分岐より刈寄山へ向かう。一つ目のピークを越えると下り、入山峠より巻いて来る登山道と合流する。さらに、もう一つのピークを上下し登った先が刈寄山山頂であった。ベンチがあり、武蔵五日市側の展望が開けている。

刈寄山山頂
刈寄山山頂よりの展望

刈寄山より往路を戻り、最初のピークの鞍部より下り気味の横断道を入山峠まで下る。入山峠からの道の方が刈寄山に若干近いか。入山峠は立派な舗装された林道が横切っている。

入山峠側の刈寄山への分岐部
入山峠 今熊山側

入山峠より再度稜線に上がり、猪畑尾根から峰見通りを以前にも増して上下行を繰り返す。途中、若い数パーティーに抜かれる。また、対側からはトレランの数パーティーとすれ違う。

猪畑尾根上より刈寄山
峰見通りから大岳

笹尾根越しに富士山頂上部が望まれる。

峰見通りより刈寄山の遠望

峰見通りの標識で市道山まで1.6kmの表示があったが、それから市道山までが遠く、ほぼ正午に市道山に到着した。

市道山山頂

市道山頂上には先程追い抜いて行った若い男性の単独行者と中年女性の単独行者が休んでいた。若い男性の方は私と同じ臼杵山へ向かって直ぐ歩き出した。中年女性の方は今から今熊山を抜けて行くとのこと。道中アップアンダウンがあり思っている以上に時間がかかること、時間をみて刈寄山を往復した方が良い旨アドバイスする。

頂上で軽食を摂った後、臼杵山に出発。臼杵山が市道山より約50m高いことに初めて気づく。山頂からしばらく歩くと急な下りとなり約100m位の標高差を下り、笹平への道を分ける。その後はアップアンダウンのある長い登りとなり、市道山から臼杵山まではコースタイムは1時間20分であるが、休憩を取らなかったのにもかかわらず臼杵山頂上には1時間30分以上かかり到着した。

臼杵山頂上
臼杵山頂上からの眺め

臼杵山からはしばらく稜線を行くと社が奉られているグミ尾根と元郷に降りる尾根の分岐点にでる。

臼杵神社の分岐点

元郷への尾根は最初どんどん下って行くが、電波塔を過ぎるあたりからロープが設置された急な下りの後は登り下りを繰り返すようになり、なかなか下りない。

尾根上の電波塔から大岳の雄姿

また落ち葉が積もり、木の根に躓いたり石車に乗ったりして下りにくい。久しぶりに軽登山靴を履いたためか左足の第3指の爪が第2指にくい込み、下る度に痛むドM状態での下りとなった。

元郷まで下りは約50分のコースタイムとなっているが、地図上の距離とコースの状態からもう少しかかるように思われた。尾根の最後は右側のやや崩れた斜面を下り沢沿いの道となり、砂防堰堤を3つ程越えると民家が見え、民家の間を抜けると檜原街道に出た。出た処が下りのバス停で上りは左斜向かいに見えた。10分程の待ち合わせで上りのバスに乗ることができ、午後4時前に武蔵五日市駅に着くことができた。

S49年卒 柳澤孝嘉


コースDATA

武蔵五日市駅7:15―今熊神社7:30―今熊山8:10―刈寄山9:10―市道山11:57 12:15―臼杵山13:50―元郷15:10 15:26―武蔵五日市駅15:41

奥多摩 笹尾根

2020 1/16()


笹尾根は三頭山付近と浅間峠より高尾山までは歩いたことがありますが、西原峠より浅間峠までの区間はまだ踏破していないため今回、歩いて来ました。

平日の武蔵五日市駅7時19分発の数馬行き始発バスに乗りました。途中、計約20名の小学生が乗車し、払沢の滝入り口にて降車して行きました。バス停の対岸に立派な檜原小学校が建っており、一時、東京の過疎地域といわれた檜原村に若い世代が最近、移り住んでいるとの報道を実感する出来事でした。

バスの車窓からは暖冬と言われる今年でしたが畑や木々に霜が降りている様子が終点まで続いていました。

終点の数馬で降り、その先の九頭竜の滝より西原峠への登山道に入ろうと考えていましたが、台風19号の影響で通行不可となっているようで、仲の平まで下り西原峠の道に入りました。途中、兜造りの立派な民家や観音堂を見ながら、民家の庭先を通り登山道に入りました。

三頭山の三つのピークを右手に見ながら進みます。三頭山の稜線越しに雪を被って白く見える石尾根や鷹巣山が遠望できました。

約1時間半の登りで明るく開けた西原峠に着きました。三頭山側に5分登るとベンチのある槇寄山につき大菩薩方面への展望が開けています。

西原峠からは平坦な尾根を緩く、登り下りしながら数馬峠へ向かう。積雪があれば道を見失いそうな尾根である。

笹尾根が大きく下るようになると数馬峠で仲の平へ道が分かれる。

数馬峠からは笛吹峠まで雪交じりの道のアップ、ダウンが続き、笛吹峠よりひと登りすると丸山に着いた。大菩薩側に少し開けた静かな山頂である。

丸山より小ユズリ峠へ下降後、なおもアップ、ダウンを繰り返し土俵岳に着く。疲れる。御前山と大岳の展望良いが廃材やゴミが散乱している。

ひと下りして日原峠へ。

地蔵が奉られている日原峠から、さらにアップ、ダウンを繰り返し、嫌になった頃、東屋のある浅間峠に着いた。浅間峠からは左折して右側斜面を斜めに横切るように下った後、九十九折りの坂を下り、甲武トンネルへの道路に出た。道路を下り、橋を渡ると上川乗のバス停が右側に見えた。15時のバスまで30分程あり、陣馬方面より生藤山を越えてきた方としばらく話す。武蔵五日市駅には16時少し前に到着した。

S49年卒 柳澤孝嘉


コースDATA

武蔵五日市7:19―数馬8:30―西原峠10:10―槇寄山10:15―数馬峠10:55―丸山11:50―土俵岳12:40―日原峠13:05―浅間峠13:45―上川乗14:30 15:05―武蔵五日市15:50

奥武蔵 有間山・蕨山

2020年1月11日()


有間山は奥武蔵の中でも最奥に位置し、高校時代に見たガイドブックでは交通の不便さよりランプの宿の有間小屋に泊まり一泊二日の山であることが紹介されていました。ランプの宿のロマンチックな響きから一度は行ってみたいと思っていましたが、有間小屋の閉鎖や名栗湖の完成により足が遠のいていました。

現在、有間林道が有間峠を越え伸びており自動車で有間峠まで行き、約30分で最高点のタタラノ頭に立てることがネット上で紹介されています。しかし、昨年の台風19号による被害で当分,通行は難しいそうです。

今回、以前より行きたかった蕨山と共に私にとってハードな行程でしたが訪れて来ました。

名郷行きへの2番目のバスで名郷へ行きました。バス停には水洗トイレやハイキングルート看板が設置されていました。

バス停より左方の道に入り急な林道を上がり、しばらく行くと林道の終点となりその脇より右手の小沢を渡り登山道となる。急な斜面を沢沿いに登り、沢の左岸に渡ると尾根へ登る急な斜面となる。

沢の中は台風19号による倒木が至る処にあり、迂回を強いられた。尾根に上がり、小さなピークをいくつも上下すると尾根が痩せてきて岩場が現れ、ロープを張られた箇所が多くなる。背後に6日前に登った伊豆ヶ岳の尖ったピークが望まれた。登り切ったところがさわらびの湯に続く金比羅尾根であった。この間、先行するおばさんような単独行者に追いつこうとするが、蕨山頂上まで一本も休憩を入れず登ったのにもかかわらず追いつけなかった。体力の低下をまざまざと実感する。

同所より5分程登ると蕨山の最高点があるが看板はなく、三角点のみであった。佐藤八郎さん達が登られ、写真を撮られた蕨山の標識は分岐点を少し降りた展望台にあることを後で知った。

蕨山最高点の三角点

汗でファインダーが曇りこんな写真になってしまいました。

三角点から霜柱で滑りやすい坂道を15分下ると逆川乗越で、林道が横切っている。祠と東屋があった。

逆川乗越より橋小屋ノ頭まではこれまでと比べてはっきりとしない登山道となり急登が続いた。途中、下山に使う鳥首峠よりの登山者に会うが、皆一様に疲労感が見られた。

橋小屋ノ頭。有間山とあるが最高点はこの先。

橋小屋ノ頭からは緩やかな登り下りを繰り返し、最高点のタタラノ頭を目指すが強い風に樹氷が風花となり舞っていた。タタラノ頭までは思っていたより時間がかかり到着した。

稜線上の木々に氷結が認められた。

タタラノ頭
タタラノ頭より先の稜線

橋小屋ノ頭に戻り、鳥首峠に向かって下降するが直ぐに急な登りとなる。ヤシンタイノ頭,滝ノ入り頭を含め大きな登り下りが4カ所あり、鳥首峠から来る登山者は一様に疲れている。

道は稜線に沿って鹿柵が設置されているため巻き道がなく、稜線を忠実に辿っている。また、登山道はしっかり踏まれてはいるが両脇からススキの枯れ草に覆われた処が随所にあり、最近、歩いている登山者が少ない印象が感じられる。

大きな4カ所のピークを過ぎ、下りに入ると鳥首峠への道標が下を向いていた。木の根の張る非常に急な坂で木の根をつかみ後ろ向き降りた。その後もロープにすがりながら急な尾根を100m程下る。下りは高圧線の鉄塔の立つ場所まで急な坂が続いた。逆コースで登ってくる登山者が疲れる理由が納得できる下りであった。

鳥首峠への稜線から有馬山を望む

鳥首峠の稜線から両神山の遠望

鳥首峠は杉林に囲まれ、大きな祠が奉られていた。

鳥首峠からは暗い杉林の急斜面を九十九折りに下降した後、沢に沿って左側の山腹を縫うように下っていくが台風による道の崩壊が随所に認められた。下りに疲労感を感じる頃、白岩部落に達するが部落は廃屋となっており、壊れた家屋が点在しており不気味な雰囲気である。

部落からは上部の石灰石の採石現場より続く運搬用と思われるレールに沿ってしばらく下ると舗装道路にでた。舗装道路を約25分下ると名郷バス停につき、出発5分前の飯能駅行きの「ヤマノススメ」のイラストが描かれたバスに間に合った。途中、入間市在住の獨協大学山岳会の遠藤雄悦氏に連絡を入れ、飯能駅で待ち合わせし駅周辺の呑み屋にて山談義をした後、帰京した。

飯能駅行きの「ヤマノススメ」バスの車内

S49年卒 柳澤孝嘉


コースDATA

池袋駅6:50―飯能駅7:32 8:00―名郷9:05―蕨山10:50―橋小屋ノ頭11:40―タタラノ頭12:15―橋小屋ノ頭12:40 12:50―鳥首峠14:05―名郷15:40―飯能駅16:50―池袋駅20:26

1997320日のOB会定例会の蕨山の記録はこちらから

 

奥武蔵  伊豆ヶ岳・子の権現

2020年1月5日(日)


伊豆ヶ岳から子の権現はかなり前に行ったことがありますが,思っていた以上に時間がかかった記憶があり、最近、伊豆ヶ岳を登頂しても違うルートで降りることがほとんどでした。今回、本年の干支の山と思われる子の権現を含めて松の内に行って来ました。

正丸駅を下車後、荷を整え直ぐ歩き出す。ゆっくり歩いていると次々に抜かれるが、しばらく登っていないのでペースを崩さず登る。正丸峠分岐より沢から尾根に取り付く最短コースを行く。沢の中は台風19号の影響で荒れており、沢の最深部の尾根の取り付き付近は沢内を倒木が埋め尽くような状態となっており、倒木を縫うようにルートが作られていた。

尾根へと取り付く上部の急な部分はいつものように地面に霜が降りており、慎重に登る。尾根に取り付いた後、尾根に沿って頂上を目指すが、例年のような雪は伊豆ヶ岳頂上を含め今年は見当たらなかった。休憩を取らず約1時間半で到着。天候が良く武甲山をはじめ、周囲の山々が綺麗に見渡せる。

伊豆ヶ岳の男坂を登る登山者

山頂へは女坂が閉鎖されているため中間道を登る。

伊豆ヶ岳山頂
山頂より武甲山方面を望む

伊豆ヶ岳を早々に出発し、やや崩れた急な登山道を下る。途中、山伏峠への道を分ける。正面に蕨山の稜線と石灰石の切り出し場が間近に見える。大きく下った後、下ったと同じ位、登り返し古御岳に着く。疲れたため初めての休憩を入れ、ベンチに座り軽食を取った。伊豆ヶ岳の頂上が同じ位の高さで間近に見える。

古御岳より伊豆ヶ岳

古御岳より岩場混じりの急坂を下った後、樹林帯の中を登り下りし高畑山に着く。時折、強い冷たい風が林間を吹き抜け非常に寒い。

高畑山山頂

高畑山を過ぎても尾根は登り下りを繰り返し、左右に尾根に沿った林道が見られた。新設された鉄塔を過ぎてよりどんどん下ると舗装された道路が横切る天目指峠に着いた。

道路を渡り、急坂を登る。子の権現は山を登って下った処にあると勘違いしながら登っていたので、登っても、登っても、なかなか山頂に着かないため精神的にまいる。

途中、地図を確認し子の権現が山頂近くにあることに気づいた。登っていると鐘をつく音が盛んに聞こえるがなかなか愛宕山山頂に着かなかった。

愛宕山山頂

愛宕山山頂から直ぐに下ったところが竹寺へ向かう道で子の権現の境内であった。社務所を回るように本堂に至り、参拝すると共に名物の大草鞋を見る。

子の権現本堂
名物の大草鞋

脚、腰の神様なので絵馬の代わりに草鞋が掲げられている。

参拝後、二体の仁王像のある門を抜け駐車場に至り、舗装された道路を歩く。

彩色の施された仁王像

しばらく下った処で吾野駅への登山道が、さらに行った処で西吾野駅への登山道が分岐していた。西吾野駅への道に入り暗い杉林の中を下る。

最後は沢沿いに下るがここも台風の影響か倒木が多い。沢の狭い処を抜けると集落があり、舗装された道路を下る。国道299号線と合流し、対側に渡り正丸方面に国道沿いに10分程進み、右側へ上がる道路を登れば西吾野駅であった。

まだ、時間が早いので同期の中野君に連絡を入れ池袋駅で落ち合い早い新年会を行った後、帰宅した。

S49年卒 柳澤孝嘉


コースDATA

池袋駅7:05―正丸駅8:35―伊豆ヶ岳10:05―子の権現13:00―西吾野駅14:10―池袋駅15:44

2016年2月28日手島の伊豆ヶ岳・子の権現の山行記録はこちらから

西上州 荒船山(1,423m)

2019年11月17日(日)


北八ヶ岳の北横岳より見た航空母艦のような特徴的な山容の荒船山が気になり登って来ました。

関越自動車道から上信越道に入り下仁田ICで下り、内山峠への国道254号線を進むと内山峠のトンネルの手前で対向車線側に神津牧場へ上がる道が合流しています。

そこを上がって行くと県境線の尾根の手前で道が左右に分かれ、右が神津牧場へ左が内山峠への道となっています。内山峠駐車場は分かれて5分位で着き、そこまで全て舗装されていました。

駐車場は約20台位駐車できますが、7時前に着きましたが私の車を含め後1、2台で満車の状態でした。朝食を摂り、7時半前に出発。

駐車場より荒船山の艫岩を見ながらそれに続く。尾根に沿って登り下りを繰り返していきます。

途中、鋏岩の修験場跡には大きな岩穴がいくつもあり写真スポットとなっています。

台風19号により登山道が何カ所か崩れたところがありますが、ロープの設置がなされていました。

対面の兜岩山方面
尾根上より艫岩
尾根上より荒船山最高点の経塚山を望む

艫岩の基部のこのルート唯一の水場、一杯水より岩場を交えた葛籠折りの急坂を20分程登ると荒船山の平坦な頂稜部に出た。頂稜部は平坦な笹原の中に登山道が続いている。

しばらく歩くと艫岩展望台の茶屋に着いた。現在は閉鎖されておりほとんど廃屋となっている。、

艫岩は転落者が多いためいくつもの注意看板はあるが、強風がまともに当たることや断崖部の崩壊のためか柵の設置はない。

この撮影の後、経塚山に直ぐに向かったが、茶屋の前にザックが残されていると何人もの登山者が展望台に向かって歩くのに出くわした。後で分かったことですがこの数分前に20歳台の男性が同所より転落したとのことであった。経塚山は同様に平坦な笹原を進むとその先にもっこりとした経塚山が見えてくる。

星尾峠の分岐より10分程急登を頑張ると石の社のある経塚山頂上に到着するが、周囲の木々で展望はあまり良くない。

風の冷たい寒い頂上を早々と去り、往路を戻ると内山峠駐車場は道路の脇にマイクロバスを含め駐車車両がずらりと並でいる状態でした。

S49年卒 柳澤孝嘉


コースDATA

東京 4:00—関越自動車道-下仁田IC―内山峠駐車場 6:50 7:20―艫岩展望台8:45―経塚山 9:20―内山峠駐車場11:20

 

西丹沢 菰釣山(1,379m)

2019 年4月18日(木)


菰釣山は西丹沢の奥に位置し、なかなか行く機会がありませんでした。近年、道志地域のキャンプ場の整備と相まって林道が菰釣山間近まで延伸しているため車で行って来ました.

ナビに従って相模湖ICで下りると延々、道志街道を道志道の駅まで走る。小休憩後、道の駅の脇の道路より入るが目的の林道には入れず、道志の道の駅の一つ先の信号まで進み左折、道志の森キャンプ場を目指し進む。道志の森キャンプ場は登山者駐車料500円の看板が至る処にあり、登山者の駐車に迷惑しているようだ。

民家の軒先より始まる荒れた林道に入り10分程進むと轍の深い登りとなり、その手前のすれ違いスペースに駐車する。そこより徒歩で進むが、林道のお定まりの法則で平坦な幅広い林道がそこより続いている。30分程進むと左へ分かれる林道があり、分かれた林道に菰釣山への道標がある。

林道分岐部

左の林道を進み林道が沢を渡る処に菰釣山への道標がある。沢に沿って登山道を進むが、低い灌木が登山の両側に生えており夏場は藪と虫がうるさそうな道である。

登山道をしばらく歩くと本流と離れ、涸れた支流に沿って登って行く。支流内にはまだ雪が残っていた。

涸れた支流を詰め最後は足場の悪い急斜面を登ると県境稜線にでる。5分程登ると立派な菰釣山避難小屋に着いた。当日は3人の若い登山者が宿泊していた。内部は綺麗に掃除されている。

小屋の背後に見えるこんもりとした峰が菰釣山で、小屋よりなだらかに約30分の登りで山頂に到着する。

山頂からは富士山が綺麗に望まれ、遠く南アルプスも遠望できた。

富士の麓の先に遠く南アルプスを望む.

山頂で湯を沸かし珈琲を味わった後、早々に山頂を後にして林道の車には9時半過ぎに到着。

帰りは道坂トンネルを抜け都留市を通り、中央高速に入り正午過ぎに帰京した。

S49年卒 柳澤孝嘉


 コースDATA

東京3:30―中央高速―相模湖IC―林道6:50―菰釣避難小屋7:30―菰釣山8:00 8:20―林道9:38―東京 12:50

 

武甲山(1,304m) 秩父山地

2019年11月21日(木)

武甲山は秩父神社の神奈備山で秩父のランドマークである。同時にセメントの原料である石灰石を産出するために削られた山肌は近代日本工業のシンボルマークでもある。

まだ登ったことがなかったので、今回は表参道コースから登ってみた。


表参道コースは短時間で登れるコースだが、横瀬駅からはバスの路線がないのでタクシーで行って表参道登山口から登って長者屋敷登口へ下りて浦山口駅か影森駅に出るコースが一般的のようである。今回は乗用車で行って、一の鳥居からのピストンで登って来た。

先の台風によって関東近郊の奥多摩や高尾山などの山も被害が出ていたが、武甲山も土砂崩れや道路の崩壊があったようで道路脇に交通止めの表示が出ていた。(宇遠橋より先は交通止め)

採掘関係の方に聞いたら、「登山の人は車で入って行ってますよ。」ということだったので、「気をつけてね!」ということだろうと自己責任のもとに侵入。

道路は途中路肩が崩落している箇所や舗装が剥がれ凸凹になっている所があったものの「一ノ鳥居」まで行くことが出来た。すでに4,5台の車が駐車していた。

神社の狛犬はやはり犬ではなく、狼が門番の如く鎮座していた。痩せたオオカミとマッチョなオオカミ2対が鳥居の前に据えられていた。

登山届をポストに入れて登山開始。今年は熊が何度か目撃されているということで注意の看板も出ていた。

ログモグCaff&shopは7月から休業していということのようだ。

一ノ鳥居に一丁目の丁目石があり、頂上直下の御嶽神社が五十二丁目石まで丁目石が道脇に置かれていた。

ここも台風による被害なのだろうか養魚場がめちゃくちゃになっていた。脇の道を通って行くとコンクリートで舗装された道になり、右に私有地、左にコンクリートの橋を見ながら進んでいく。

滑り止めが施されたコンクリート舗装の道は途中土砂で寸断されていた。

登山口の十五丁目に到着。ここから山道になる。

途中、小さな沢を渡渉し、2本の木製の橋で沢を渡 っていくと十八丁目の不動滝に到着。水場となっている。

ここも足場が崩れていた。

大杉の広場に到着。

白い石灰石がゴロゴロしだす。

雨水を利用しているというトイレは冬季は使用禁止ということだ。

御嶽神社の立派な建物があり、右がら回り込むと第二展望所があるが、展望は聞かない。左に回り込んでいくと頂上の標柱のある第一展望所になる。秩父の街が一望される。

天気がよかったので眼下に町並みを一望することが出来た。

 

右が広がるのが横瀬町、左に広がるのが秩父市。中央の緑の線が羊山公園と思われる。

昼食はカップラーメンとコーヒー。

食後、早速下山開始。

養魚場脇の道ではなく生川を跨いだ反対側のガードレールのある広い道でも駐車場まで行けるのかと思ってそちら行ってみたが、どんどん離れるばかりなので途中で引き返した。

予定よりだいぶ早く下山することが出来た。

路肩から崩落している箇所

S47年卒 手島達雄


コースDATA

表参道登山口(一ノ鳥居駐車場)8:55    登山口9:18     不動滝9:26     大杉の広場9:57     御嶽神社10:40  頂上10:45     広場10:55     昼食 不動滝11:55  一ノ鳥居駐車場12:25

「行ってきました」過去山行記録一覧