「行ってきました」カテゴリーアーカイブ

雨の尾瀬ヶ原

2018年5月17日(木)

今年は花の季節が全般的に2週間くらい早く進んでいたが、尾瀬の雪解けも早く進んでおり、ミズバショウも2週間ほども早くなっているようだ。

鳩待峠から山の鼻、尾瀬ヶ原の木道上に雪はなくなっていた。至仏の雪も少なく、GW以降は6月いっぱいまで登山禁止になっている。前日の16日にはビジターセンターが開所し、18日からは鳩待峠の交通規制が始まることになっている。

天気予報はあまり良くなかったが、今シーズンでミズバショウの咲いている尾瀬ヶ原を静かに歩ける最後のチャンスかと思って出かけた。

尾瀬戸倉の尾瀬第一駐車場は1日100円だが、鳩待峠の駐車料金は2500円と高い。下に止めて乗合タクシーで往復しても値段はさほど変わらない。

車を降りたら、すでに雨がパラパラと降ってきた。下り坂の天気予報だったのでレインウエアを上下とも着込んで出発した。

木道脇にミズバショウが咲き出していた。

山の鼻に着く頃には雨は本降りになっていた。

燧どころか至仏も雲に隠れていきそうだった。たまに人が行き過ぎるだけの静かな尾瀬ヶ原だ。

雨足が強くなったものの、中田代の「下の大堀川」までは行こうと思っていたが、燧方面からズズズズーと低い音。初めは飛行機の音かなと思ったが、連続して鳴り出したのは雷だと分かって、思わず傘を窄めてしまった。

雨なら我慢できるが、雷はちょっと怖い。無理したってしょうがないので、断念して「山の鼻」へ引き返すことにした。

尾瀬山荘でコーヒーを注文。ひきたてのコーヒーはとてもうまかった。

折角なので研究見本園を一回り。ここのミズバショウは見頃の感じだった。ミズバショウは原から咲き出しているということだったので、尾瀬のミズバショウの見ごろはすでに過ぎてあと1週間くらいなのかも知れない。

 

見本園を1周して、鳩待峠へ戻る。雨で鳩待峠までの木道は小瀧のようになってしまっていた。

車の中で汗と雨で濡れた物を着替え、靴を履き替えたら両足がつってしまって身動きが取れなかった。考えて見たら汗ビッショリになっていたが、大した高度差はなかったのであまり水分ミネラルを補給していなかったのが原因だったようだ。帰っても筋肉痛はまだ続いている。

S47年卒 手島


コースDATA

鳩待峠駐車場8:20    鳩待峠8:30 山の鼻9:15 牛窪手前9:40 山の鼻9:50    10:15 研究見本園周遊 山の鼻10:40 鳩待峠11:25    鳩待峠駐車場11:30

川苔山(1,364m) 奥多摩

2018年5月5日(土)

GW中でどこも混んでいるのであろうが、天気もいいし、家でくすぶっていてもと思い、奥多摩の川苔山に行ってきた。新宿から「おくたま1号」に乗って奥多摩駅まで。奥多摩駅を出るとバス停にはたくさんの人がすでに並んでいて、日原方面のバス停には延々と行列ができていた。ピストンで臨時便が設定されているのか3台目にして乗り込むことができた。まだ、後に行列が続いていたのであと何台増便を出したのだろう。

川乗橋でバスを降りる。大方の人がここで降りた模様だ。

川苔山はDWVの新人歓迎でもOBとしても登ったことがあったが、川入駅から入って、奥茶屋で泊まり、獅子口小屋経由で山頂だったと思う。獅子口小屋も今はもうないということだ。下山コースだったかとも思うが、このコースから当時の雰囲気は思い当たらなかった。ここから川に沿って林道を行く。

この時期フジの花が盛りで、上の方で咲き終わった花びらがたくさん落ちていた。植林されたスギにとってはフジは成長を阻害する厄介者である。

細倉橋のバイオトイレの前には行列が出来ていたが、どうやら閉鎖中だったようだ。「なんだ。」と一瞬にして行列は解消。

ここから山道になる。

橋を何回も渡って登山道は続く。

落差40mと言われる百尋ノ滝であるが、そんなに落差があるとは思えない。

これは、熊の爪痕?

分岐から少し距離が長い足毛岩コースで山頂に向かった。

「足毛岩の肩」からは別道があり足毛岩の方と思われたので、どんな所かと行って見たが崖上まで行ったものの、景色もあまりよくなかったのですぐ引き返した。

頂上手前のビークから少し下って、鞍部から川苔山頂上に向かっての最後の登りにさしかかる。

頂上到着である。既にたくさんの人がお昼をとっていた。

正面には雲取山がしっかり見えた。ここで新宿の駅ナカで慌てて買ったサンドイッチで昼食。

下山は分岐から鳩ノ巣駅方面に。

結構、急登があったりゴツゴツした石があったりと案外と歩きにくい。

林道と合流した後、祠からまた山道に。

本仁田山からの道を合わせる大根の山ノ神の祠

駅の向こうに聳えるのは城山でしょうか。

無事、鳩ノ巣駅到着です。帰りは新宿まで立ちっぱなしだった。                 S47年卒  手島


コースDATA

新宿駅6:46 奥多摩駅8:21 川乗橋8:55 竜王橋9:25 細倉橋9:30 百尋の滝分岐9:50 百尋ノ滝10:15 百尋ノ滝分岐10:20 足毛岩分岐10:55 足毛岩の肩10:15 足毛岩11:20 足毛岩の肩11:25 川苔山12:25 船井戸の鞍部12:40 大ダワ分岐 大根の山ノ神13:45 鳩ノ巣駅14:15

鍋割山(1,273m)  丹沢山塊

2018年4月29日

49年卒の柳原君と柳澤君と3人でGW前半中日に鍋割山を登って来ました。鍋割山を寄(やどりぎ)から沢沿いに雨山峠まで詰め、鍋割山稜を鍋割峠を経て鍋割山頂。下山は後沢乗越から二俣を経由して大倉に下りるルートです。この山行は柳澤君の計画です。ネットで調べてみると遭難者も出している危険なコースとありました。雨の日だったらそのようだと思われましたが、天気も良く沢の水量も少なかったので、沢の渡渉も容易で高巻きやトラバースもさほど苦労はなかったので、痩せ尾根や鎖場などもあり変化に富んだ楽しいコースでした。

鍋割山の鍋割とは、そもそも岩の多い所をナベといい、歩きにくい悪い沢という意味ということで、正に鍋割を体現出来るコースでした。

小田急線は秦野、渋沢で大量の登山客を下ろしていましたが、新松田でも駅前は沢山の人で溢れていました。大勢の登山客の喧騒を逃れるように3人でタクシーに乗り込みました。バスは寄(やどりぎ)部落までですが、タクシーはその先の寄大橋まで行けたので大分助かりました。駅前の喧騒が嘘だったかのようにやどりぎ水源林(成長の森)に登山者の姿は一人も見られませんでした。

寄大橋

管理事務所  登山口まででトイレも数箇所ありました。
登山口

新緑の山肌がとても綺麗でした。

釜場平

ゆらゆらと頼りない橋

雨山峠手前
峠からはしばらく下りになります。

雨山峠から鍋割峠までは長い鎖場が何カ所かあります。

丹沢山と蛭ヶ岳
鍋割峠

上の方ではまだタチツボスミレも咲いていました。
富士山もバッチリ見えていました。
頂上は溢れんばかりの登山客がお昼をとっていました。
鍋割山山頂、到着です。

鍋割山荘の前には鍋割うどんを待つ行列もありました。
と、突然バリバリとヘリコプターの音が。

と、その時、バリバリとけたたましい音が空を割って近づいてきました。日の丸をつけた神奈川県警?のヘリがすぐ近くまで近づいてきました。ヘリからは土煙を巻き上げながすごい風の中、隊員が懸垂下降して来ました。心停止の登山客がいて、心肺蘇生を40分近く施しながらヘリによる搬送を要請したようでした。我々は邪魔にならないように昼食もとらず頂上を去りました。

頂上での昼食を遠慮していたので、乗越手前のちょっとした広場で昼食をとりました。

後沢乗越

砂利道の林道にかわりました。
二俣到着
ヒル対策の塩が用意されていましたが、中は空っぽでした。

長い長い林道を踏破し、大倉到着です。

長い長い林道を踏破して大倉到着です。

タクシーで渋沢駅まで向かい、急行で帰路につきました。

バスはちょうど出てしまったところで、タクシーで渋沢駅へ。

本日の全コースになります。

S47年卒手島


コースDATA

新松田駅7:48    寄大橋8:15    やどりぎ水源林8:16    登山口8:44    釜場平9:44    雨峠10:45    茅の木(棚沢ノ頭)11:25    長い鎖場11:30    鍋割峠11:45    頂上12:25    林道13:55    二俣14:15    大倉15:40    渋沢駅15:55

高尾山での自然観察会

2018年4月22日

山の自然学クラブ主催でユニークな植物学の本をたくさん書いているICUほかで講師をしている植物学の多田多恵子先生が案内する高尾山での自然観察会に参加してきました。スタッフを加えると総勢25人を超えていたのではないかと思います。

参加者は講師の多田先生の話をトランシーバーのイヤホーンで受けながら六号路を頂上目指しました。多田先生は動植物が本当に好きで、好奇心の塊のような先生でした。今日の参加者の中で一番キラキラした目と双眼鏡で動植物を探し、耳で鳥の声を聞き分け、みんなに説明し続けながら一眼レフのカメラで写しまくっていました。

日曜日ということで駅前広場はビックリするほどの人出でした。

講師の多田多恵子先生
ウワミズザクラの花にはマルハナバチがせっせと蜜集めをしていました。
ユリワサビ
葉が広くて大きいのでマムシグサ
ヨゴレネコノメの”ヨゴレ”は葉が汚れているように見えるから。
ムラサキケマン
キュウリグサはルーペで見るとワスレナグサのような花でした。

葉がの刻み太いのでニリンソウ
水孔から水が排出されている出水現象

ウワバミソウ
岩屋大師
ホウチャクソウ

びわ滝
びわ滝目隠し用ガード
イワタバコ

ツルネコノメ
キヨスミイトゴケ

子供達は沢に降りて水中昆虫を探していました。
参加者の中には関西からこの講習のために来ている人もいました。

現在き廃道になっていますが、かつて「大山」まで続く「大山みち」があったようです。

ここから沢の真ん中に設置された飛び石を歩いて行きます。

コミヤマスミレ

クワガタソウ
キランソウ
クサイチゴの花
ヤマユリソウ
シュンラン
ジュウニヒトエ
キヅタ
チゴユリ
ツクバキンランソウ

谷尾抜けて尾根に出れば5号路との分岐を経て頂上に出て行きます。

ツルウルシ
マルバアオダモの花を観察している所
女子トイレは渋滞中
頂上展望台

寄生植物のヤマウツボ
ベニシダ
4号路の吊り橋

タチツボスミレ
ナガバノスミレサイシン?
キッコウハグマ

イヌブナについた虫こぶ
カンアオイ
アオキミミバエに帰省されたアオキミフクレフシ

浄心門から霞台園地を経て下山。

シャガ

ただ歩くだけなら3時間程度のコースですが、高尾山口駅に9時集合で16時30分解散だったので7時間半の長丁場の現地講習でした。草花や鳥、虫との関係などいろいろな話を聞くことができました。6号路ははじめて登りましたが沢沿いの自然豊かなコースで夏でも比較的涼しく登れるのではないかと思いました。

S47年卒 手島


コースDATA

ケーブルカー駅脇から お地蔵様 6号路分岐 左手に登山道 右手に岩屋大師 びわ滝 目隠し 前の沢 大山橋 飛び石 石垣 木階段 5号路分岐 頂上下で昼食

頂上から5号路 4号路分岐 吊り橋 浄心門 霞台園地 地蔵通り 東京高尾病院脇 ケーブルカー駅

身延山(1,153m)

2018419

身延山は日蓮宗の本山である久遠寺があり、頂上にはその奥の院があります。身延山駅から三門や身延山、坊を周回するハイキングコースもあるようですが、今回はクルマとロープウェイを使っての完全なる観光?お参りで行ってきました。とりあえず山なのでアップして見ました。

植木屋稼業の仲間から稼業のお祓いで身延山に行かないかと誘いを受けて、同じような仕事をしているので行こうということになりました。昔から身延山と七面山を結ぶ修験の身延往還というルートがあるようです。

長い石段を上がっていかないとご利益がないんだということなんだそうですが、道を間違えて階段上の駐車場に着いてしまいました。「まぁ、いいか。」駐車場から少し石段を上がり三門を抜けて行きます。

桜の花は既に終わっていました。五重塔や立派な仏殿を見ながら本堂を目指します。本堂前には登ってくるはずだった石段がはるか下まで見下ろせます。

本堂に直登する石段
身延山久遠寺本堂

身延山へは本堂を左に回りながら道を行くとロープウエイ駅があります。7分で高低差763mを一気に登っていきます。高低差は関東随一だそうです。

1,153m、身延山山頂です。下に富士川、上に富士山がよく見えました。右手の木立の向こうからは平らな山容の七面山も見えます。

日蓮聖人お手植えの松

ロープウエイ駅脇のカタクリ

47年卒 手島

御前山(1,405m)

2018年4月12日(木)

3月には三頭山、今月に入って浅間嶺を登ってきましたので、それに続く奥多摩シリーズとして今回は春の御前山を歩いてきました。

奥多摩駅から「鴨沢西」行きのバスでトンネルとトンネルの間にある境橋バス停を降り、少し戻った所に体験の森入口と表示のある林道入口があります。しばらく林道を行き、とヤマメの養魚場(種苗生産施設)を過ぎてさらに先を行くと左手に栃寄沢に沿って登って行く登山口があります。

登山道入口

小さなわさび田があります。

ハシリドコロ
ヨゴレネコノメ

エイザンスミレ
マムシグサ?
ニリンソウ

樹齢何百年という樹木もたくさん見かけました。これはカツラの巨木。
斜めに大滝(ゴハンギョウの滝)が見えてくると、林道の合流点になります。
ヒナスミレ
ヤマエンゴグサ
アズマイチゲ

コチャルメソウ

林道を上ってくとトイレなどもある体験の森の入り口になるトチノキ広場(823m)になります。林道と登山道が交差する御前山に続く森で、各ポイントごとに番号が振られており、現在地がわかりやすく表示されていました。

カツラの巨木

カラマツ広場の休息所周辺にはたくさんのカタクリが足の踏み場もなく自生していました。咲いていたカタクリにはわずかでしたが、誰かが小枝で踏みつけられないように囲いをしてありました。花はまだ付けられない年生の浅いカタクリがたくさんあったので立ち入りを制限が必要でした。(体験の森管理者あてにメールしました。)

頂上直下の避難小屋

避難小屋には水場もありましたが、あまり美味しくありませんでした。ひと登りして御前山頂上です。

奥多摩の山ではどこでも標識を新しくするようで、ここでも穴が掘ってありました。

頂上下の富士山が見えるかもポイントで昼食です。富士山は見えませんでした。見えるのは三頭山でしょうか。

御前山から惣岳山への道にはカタクリがたくさん自生しているということで柵が設けられていました。カタクリはちらほら咲いていました。

御前山を下って、ひと登りすると惣岳山頂上です。

ここからは結構急な下りが始まります。

下に奥多摩湖も見えてきました。

コバイケイソウの群落

急なところも多く登りはきついですが、明るく気持ちのいい大ブナ尾根の下りです。

サス(指)沢山は奥多摩湖を見渡す展望台があります。

ここから、ロープも張られているさらに急な下りが連続します。

途中展望台が数カ所あります。

左がせき止められたダム湖で右がかなりの落差があります。覗くとちょっとビビります。

奥多摩水と緑のふれあい館前が奥多摩駅行きのバス停になっています。奥多摩水と緑のふれあい館には売店とレストランが併設されています。               S47年卒 手島


コースDATA

奥多摩駅(8:42  鴨沢西行き#2バス停) 境橋バス停8:50 登山道入口9:10 わさび田9:24    栃寄沢 皆伐地9:45    カツラの巨木9:50    ゴハンギョウの滝10:05    トチノキ広場10:10 カツラの巨木10:50    カラマツ広場11:00 避難小屋11:35 御前山11:50(昼食を含む) 惣岳山12:40 サス沢山13:25 小河内ダム休憩所14:20 奥多摩湖バス停14:30

浅間嶺(903m)

2018年4月5日(木)

麓の桜は満開だけど、山の桜は三分咲き

人里バス停のしだれ桜がすでに満開だということで浅間嶺に行ってきました。

武蔵五日市から急行「都民の森」行きのバスに乗って浅間尾根登山口で降り、林道を少し戻ったところに登山口があります。都民の森に連絡バスに接続する急行バスは本宿役場前まではノンストップで行きます。

人里(へんぼり)バス停のすぐ脇にある有名なしだれ桜は満開で華やかでしたが、バスは一瞬で通り過ぎました。

浅間坂テラス民宿は「入浴できます」とさかんに看板を出していますが、雰囲気はとても良さそうでした。林道から山道にだんだん登り道が細くなって行きます。

浅間尾根にはいろいろな種類のスミレが咲いていました。

再度、林道と交差して山道を行きます。

浅間尾根には馬頭観音や祠もたくさんありました。

ミツバツツジが満開でした。

浅間尾根からは堂々とした山容の御前山がよく見えました。

サル石は「よく見ると猿の手形が分かります」と標識に書いてありましたが、今いちよく分らなかったのですが、これかと。

登りはたいしたことなく、その後はだらだらとした下りになります。梢から大岳山が見えてきました。

一本松と一本杉と二つの表示がありましたが、松は見つけられませんでした。

途中、イノシシのヌタ場と思しき所がありました。前回の三頭山でイノシシに遭遇したので、チョット警戒しましたが現れはしませんでした。

浅間尾根では植林された所と落葉樹の自然林が交互に現れますが、皆伐された場所からは御前山と大岳山をはじめ遠く雲取山なども眺めることができました。

大岳山
御前山

人里峠への下山道
小岩浅間頂上

浅間嶺到着です。いろいろな桜が植樹されていましたが、まだ3分咲き程度だったでしょうか。

カタクリもちらほら咲いていましたが、すでにピークは過ぎていたようでした。また個体数が非常に少なかったのですが、お会いした登山者は盗掘されようだと言っていました。カタクリより3〜4種類のスミレの方が楽しませてくれました。

水車のある蕎麦処の「みちこ」は平日なので休業中でした。

払沢の滝へ向かう民家のしだれ桜が見事でした。

払沢の滝入口バス停に到着です。

碓井さん(S46年卒)の払沢の滝から浅間嶺ピストン山行(2017年4月30日)はこちらから


コースDATA

Geographica トラック

武蔵五日市駅8:14    8:22    浅間尾根登山口9:08   9:16出発 人里峠分岐11:20    浅間広場11:25    浅間嶺11:30(昼食) 12:00    松生山分岐12:10    蕎麦処みちこ12:40    時坂駐車場12:50    払沢の滝入り口13:40

三頭山(1,531m)

2018年3月29日(木)

遭難騒ぎがあった三頭山は大岳山、御前山とともに奥多摩三山に数えられブナの原生林もある人気の山です。先日あった遭難事故についての概要はこちらからご覧ください。

三頭山は3月までは数馬から都民の森までの連絡バスが出ないので、都民の森駐車場に車を止めて三頭山を周遊ルートで登ってきました。

遭難事故当時は下の方でも20センチの積雪があったということですから1,000m以上の標高のところならそれ以上だったと思われます。一応軽アイゼンは持参していきましたが、暖かい日が続いていたのでもう山道には積雪が見られず、ぬかるみもない状態でした。

4月になったらたくさんの人出なのでしょうが、平日だっので山中では家族連れと2人のソロのハイカーに会っただけで絶えず小鳥の鳴き声を聴きながらの山登りを楽しむことができました。

そうそう、頂上下の斜面でガサガサと連続する音で何かと思って下を見たらイノシシと目が合ってしまいました。足でパンと地面を叩いて脅かしたら方向を変えてまたガサガサと下に降りて行きました。

大雪の名残です。

鞘口峠

見晴らし小屋

三頭山東嶺 1,527m

三頭山中央峰 1,531m

奥多摩湖側の北向き斜面には雪が残っていました。

富士山と御坂山塊の山々

ムシカリ峠への下山路

避難小屋
大沢山 1,482m

三頭山への分岐

細い沢の流れを渡ります

滝見滝(つり橋)が見えてきます

さすがにチョット怖い

チップが敷かれた広い散歩道です。
途中の山道を登っていくとモミの巨木があります。

森林館ではレストランが併設されています。

昭和47年卒 手島


DATA

都民の森駐車場8:18 森林館8:25 鞘口峠8:40 三頭山東峰9:48 三頭山中央峰9:50 三頭山西峰10:00(昼食) ムシカリ峠10:48 避難小屋10:50 大沢山10:56 三頭大滝分岐11:20    休憩所11:48    滝見橋11:50    モミの巨木12:02 森林館12:25(見学) 都民の森駐車場12:50

三毳山(みかもやま) 青龍ヶ岳229m 佐野市

2018年3月25日(日)

佐野藤岡ICを過ぎた辺りから快晴なのにナビが「雨で速度が制限されています」と言っている。可笑しいなと思った。

今日はカタクリが満開だと言う事で栃木県佐野の三毳山にカタクリを見に行ってきた。

佐野SAのスマートICを目的地にしていたが出口を見失い、そのままSAに入ってしまった。出直しができそうもないので、一つ先の出口まで行くことになってしまった。仕方なく次のICまで行って、一般道で目的地の「万葉自然公園・かたくりの里」を目指す。駐車場は8時開場だったので、その時間にと思っていたが8時を過ぎてしまった。カタクリは1週間くらい前に既に満開になっていたので、今日は見頃の日曜日なので混雑が予想されていた。それでも駐車場には8時10分くらいに到着することができた。既に車がたくさん駐車しているものの余地はまだまだ十分あった。

早速、身仕度を整えて出発。ザックを背負った山支度のハイカーが多い。こちらは登山靴は履いているものの、ペットボトルとカメラと上着程度しか持っていない。ラインカーで線を引いている駐車場係りの人が昨夜雷鳴がなって、みぞれが降ってラインが全部消えてしまったと教えてくれた。高速道路のアナウンスの謎が解けた。

管理棟のある駐車場からなだらかな道を上がること15分くらいでカタクリの群生地に着いた。

まだ陽光が差していなかったのでカタクリの花は下を向いたままだったが、カタクリの予想以上の群生にびっくりした。道の両方の斜面にびっしりとカタクリが群生していた。多くの望遠レンズを携えたカメラマンが道の端に座り込んで花が開くのを待っている様子だった。

帰って来る頃には花が開いているだろうと、まずは三毳山最高峰の青龍ヶ岳までピストンで行くことにした。展望台(展望台といっても眺めはよくない)経由で頂上に行く道もあり、途中で合流する。

低い山ではあるものの結構息が上がった頃、9時に頂上に到着。佐野市内が一望できる。その奥に控えて見える山が大小山(314m)ということで、地元の方に「”大”と”小”の字が見えるでしょう。とても楽しくいい山ですよ。」と教えていただいた。

頂上から降りて来るとカタクリの群生地には観光客、カメラマン、ハイカーなど人がたくさん増えていた。カタクリは花芯を見せながら花弁を折り曲げて咲いていた。高速や国道からすぐ近くにあって、これだけのカタクリがいい状態で群生が保持されているのはすごいことだと思う。

帰り道、道沿いの野外ステージでケーナ演奏家の演奏を無料で楽しむ事ができた。駐車場に戻ったら駐車場は満車状態で入場待ちの車が道に渋滞していた。

佐野市のゆるキャラ ”さのまる君”登場

今度はここから岩舟寄りの佐野バイパス沿いにある「道の駅みかも」に車を置いて「みかも山公園」の南入口から三毳神社と中岳を目指してピストンする。上りは舗装道路の七曲がりで山頂中継広場まで行き、そこから山道で三毳神社まで行った。

公園内を周遊するフラワートレイン
中継広場から三毳神社への道

三毳神社の社は頑丈な扉が閉まっており、賽銭を投入できる口が開いていたが、どうもありがたさが感じられないので、賽銭を入れる気にはなれない。三毳神社から中岳までは10分くらいであった。

途中芝生に覆われたハングライダーの離陸場があり、日向ぼっこをしているハイカーが寝そべっていた。

中岳の頂上は山頂広場へ向かうルートとかカタクリ園へ向かうルートの分岐になっている小さなピークだった。

カタクリの園は「かたくりの里」よりも規模は小さいものの同じように斜面にカタクリが群生して見事だった。ここからは5分くらいで駐車場のある東口へ行けるが山頂広場、中岳経由で三毳神社まで戻った。

三毳神社からは七曲がりの舗装道路ではなく公園の南口の端から神社に直登できる落ち葉に覆われた古い石の階段を一気に公園の駐車場まで下りた。

道の駅に戻り、地元の野菜などを買い込んだ。時間はちょうど昼時、佐野ラーメンか食べ放題のイチゴにする二択だろう。もう若くはないので一度に両方は無理。佐野ラーメンは後日ということにして近くの農協が営業するイチゴの食べ放題(30分で¥1.500)に決めた。

イチゴのヘタ入れのカップが1杯になった頃お腹もいっぱいになりカタクリ見学の三毳山は終了です。


DATA

三毳山は南北に位置しているので車でアクセスする場合は別ルートで往復するか、駐車場までタクシーを利用するかということになってしまう。今回は北端から青龍ヶ岳を往復し、車で南端まで行き、三毳神社、中岳、三毳の関を往復するということで、途中の30分くらいを端折っての縦走になった。

かたくりの里駐車場8:10 カタクリ群生地 青龍ヶ岳頂上9:00 野外イベント広場(ケーナミニコンサート) かたくりの里駐車場10:45

道の駅みかも11:10 中継広場11:40    三毳神社11:45 中岳12:00 かたくりの園12:10 三毳の関12:20    頂上広場12:25 中岳10:35 三毳神社12:40 公園南入口12:50 道の駅みかも12:55

沼津アルプス(静浦山地)縦走

2018年3月18日(日)

低山ながら起伏の激しい香貫山(193m)、横山(183m)、徳倉山(256m)、志下山(214m)    、小鷲津山(330m)、鷲津山(392m) 、大平山(356m)という7つのビークと八重坂峠、横山峠、志下坂峠   、馬込峠、坂下峠、多肥峠、多肥口峠の7つの峠を縦走する通称「沼津アルプス」と呼ばれるハイキングコースです。この沼津アルプスは海底火山群が本州と衝突して伊豆半島が形成された中で隆起した山地で火山噴出物などの伊豆ジオ遺産の地でもあります。

ハイキングといっても結構登り下りが激しく、フィックスされたロープ場や鎖場、岩の痩せ尾根などもあり、体力的にも技術時にも舐めてかかれない山ではあります。何といってもそれぞれの地点で駿河湾や富士山を眺めながらの縦走は飽きさせません。また、エスケープルートが豊富なので全山縦走ではなく、体力に応じてそれぞれの山を分けて登ることも可能なコースとなっています。

当日は天気は良かったものの残念ながら富士山は眺めることができませんでした。お目にかかったのは帰りの三島の電車の中からだけでした。

沼津市観光情報WEBサイトから

香貫山登山口の近くまでバスでも行けるようですが(黒瀬バス停)、沼津駅南口から市役所を目指して直進し、橋を渡ってから歩道橋のところで左折し、神社を過ぎたら道を渡り、しばらく行くと登山口の道標があります。階段を上がってしばらく行くと五重のある広場に着きます。眼下に沼津の街が眺められます。朝早かったので、ここで朝食をとりました。

愛鷹山はよく見えるものの、その上に見えるはずの富士山は雲に隠れて見えませんでした。

広場から駐車場を経て、香貫山環境保全林という大きな表示のある登り道を上がって行きます。途中山道が分岐しますが左手の方へ行くと景色の良い尾根道になります。

香貫山頂上

頂上ぐるっと回ってから、「沼津アルプス」との表示のある方に進んで行くと公園の中を突っ切るように導かれます。

公園エリアから下山するように林道や車道を経由して八重坂方面に進みます。

八重坂峠

ここからはいよいよ登山道らしい急登になっていきます。

横山

横山峠

徳倉山頂上

徳倉山頂上は明るく広いので昼食をとるのにもいい場所になる。徳倉山は像の背中のような山容の山で、しばらくなだらかな部分が続きます。

香貫台分岐

太平洋戦争時にこの地に機関銃の台座が設置されていたということです。

塩満村を見渡せるこの地に江戸時代に建立されたという馬頭観音の碑が残っています。

志下坂峠
大トカゲ場
小鷲津山と鷲津山

この縦走で一番の難所は小鷲津山と鷲津山でしょう。長く続くわけではありませんが、フィックスされたロープをつい握ってしまいます登り下りが結構厳しい所です。

馬込峠
ぼたもち岩
志下峠

中将さん
小鷲津山

平重衡終焉の地
鷲津山頂上
眺めはあまり良くないがベンチもあり広々としていて、昼食には絶好の場所である。

この日は日曜日ということもあり5、6人のグループが何組もあり頂上は賑やかでした。

大平山を目指します。

多肥峠から多肥峠口まではウバメガシのやせ尾根が続きます。

ウバメガシ林の岩の痩せ尾根

多肥峠口から大平山をピストンします。

大平山頂上

多肥口峠

多肥峠口から多肥海岸への最後の下りになります。

登山道が終わり林道になる。

国道に出て、突っ切って土手を上がって行くと海岸に出られますが、国道をトンネルのある方向とは逆の左の方向に少し行き道を渡ると沼津駅行きのバス停があります。駅までは480円で30分ほどです。かすかに下界のいろいろな音を聞きながらも駿河湾の景色とダイナミックな山登りを楽しめる楽しい低山縦走でした。

昭和47年卒 手島


コースDATA

東京駅6:33発 こだま631号 三島駅7:24着 7:29発 沼津駅着7:33 香貫山登山口8:00 五重の塔8:11 (朝食)     香貫山8:43 八重坂9:11 横山9:33 横山峠9:51 徳倉山10:15 銃座10:32    志下坂峠10:57 大トカゲ場11:00    志下山11:10    馬込峠11:15 ぼたもち岩11:25 中将岩11:32 小鷲津山11:48 鷲津山 12:03(昼食) 多肥峠12:46 ウバメガシ林の岩の痩せ尾根 多肥口峠13:09 大平山13:21 多肥口峠13:34     林道13:45 三叉路13:54    多肥海岸14:00    多肥バス停14:04