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火打山(2,462m) 妙高山(2,454m) 頸城山塊

2018年7月24日(火曜日)〜7月25日(水曜日)


S44年卒の木村泰樹さんと43年卒の田中廣明さんが偶然にも同日に笹ヶ峰から火打・妙高を計画していているということを知り、高谷池で会えるかと楽しみにしていました。

しかし手島の大失敗で予定していた当日、起きる時間を1時間間違えて予定していた電車に乗ることは出来ないことが判明し、急遽翌日に順延することになってしまいました。

木村さんからの連絡では高谷池に泊まることは出来ず、12時間かかって日帰りで火打山をピストンしてきたということでした。

翌日は無事に北陸新幹線で長野駅まで行き、信濃鉄道北信濃線に乗り換えて妙高高原駅からバスで笹ヶ峰まで行きました。

笹ヶ峰から高谷池に行き、テントを設営後に火打山を往復し、翌日は妙高山を登って赤倉リゾートのスカイケーブルを使って下山する計画です。久しぶりのテント泊で荷物も12Kgくらいになってしまいました。

観光案内所

バスは「いもり池」に行く5〜6人のグループと黒沢ヒュッテ泊の2人連れと私くらいでした。妙高高原から笹ヶ峰行きのバスは午前中2便、午後1便だけで東京から電車で行く場合は1便には間に合わせることは出来ません。

妙高高原はブルーの紫陽花がたくさん植えられており、まだ綺麗に咲いていました。東京より2ヶ月近く時期が違うようです。

バスの乗客は少なかったものの、笹ヶ峰の駐車場には車がたくさん駐車しており、笹ヶ峰をベースにして火打山と妙高山を登る人が多いようでした。

登山口のゲートには登山届け用のポストが設置されており、あらかじめ書いておいた登山届けを投函してゲートをくぐりました。

登山口ゲート

黒沢橋までは緩やかな1時間ほどの山道を行きます。

黒沢橋

黒沢橋からしばらく行くと、ジグザクの「十二曲り」の急登が始まります。日陰ではあるものの気温が高く体力が消耗します。

十二曲り 1/12
十二曲 12/12

「十二曲り」が終了した所には休憩タイムをとっている人が集まっていました。

富士見平

富士見平

「十二曲り」から富士見平までの急登に苦労して予定より30分遅れになってしまいました。急登を登りきると黒沢岳をトラバースするなだらかな開けた山道になります。

クルマユリ

高谷池ヒュッテの三角屋根が見えてきました。高谷池ヒュッテは現在改装中ということで完全予約制で1日20人しか受け入れていないということでした。

高谷池ヒュッテの三角屋根

ウォシュレット付きバイオトイレ

ヒュッテでテン場の受け付け(1張410円)を済ませ、テン場、水場、トイレの説明を受けてから移動。トイレは別棟になっているウォシュレット付きのバイオトイレでした。

高谷池に着いたのは既に14:30になってしまいました。テントを設営してから火打山をすると6時近くになり、まだ明るいはずではあるもののそれから夕食の準備をするのも面倒なので、今回は火打山踏破はあきらめ「天狗の庭」までとすることにしました。

高谷池水場
高谷池テント場

テント場はさほど混雑していませんでしたが、高校の山岳部が来ていてにぎやかでした。テントを張り終わってから「天狗の庭」まで行ってきました。

高谷池湿原

モミジカラマツ
タカネニガナ
イワイチョウ
ミヤマキンポウゲ
ハクサンコザクラ
ロックガーデン

木道に沿ってロックガーデンをしばらく行くと「天狗の庭」に到着。

天狗の庭

火打までの稜線に想いを残しつつ、テント場に引き返しました。

そして、夕飯の準備です。

テン場に戻って夕食の準備

夜は長袖のシャツを着込んで3シーズン用シュラフにすっかり入っても寒いくらいでした。

翌25日は3時ごろから高校生の食事準備が始まってうるさかったので、予定より早くこちらも行動を開始しました。

涼しいうちに妙高山の登りを終えようと食事を終え、テントの撤収を済ませ5時には高谷池を出発しました。

黒沢池への分岐

ウサギギク

キヌガサソウ
茶臼山

茶臼山を過ぎてしばらく行くと黒沢ヒュッテが下に見えてきます。

黒沢池ヒュッテが見えてきた

黒沢池ヒュッテ

高谷池ヒュッテでは早かったせいか小屋番がちょうどいなくて水が買えなかったので、黒沢池ヒュッテでペットボトルの水を2本購入しました。1本400円でした。

大倉乗越
妙高山
ロープ場
ヒメシャジン自生地

途中の雪渓は少しだけ残っていました。

谷にはまだ雪渓が残っている

はるか左手下には長助池の湿原が見え、先を進むと長助池方向への分岐点になります。

長助池分岐

ヨツバシオガマ

北峰下の岩窟の中の祠

頂上直下には岩窟の中に祠がありました。

妙高山北峰

妙高山北峰(2446m)到着です。北峰は南峰より標高は低いものの三角点がある頂上になります。

白馬岳や立山などがよく見えました。眺めを楽しんで、北峰から南峰に移動です。

南峰へは「日本岩」と命名されている岩をはじめ大岩が起立している地帯を通って行きます。

日本岩

そして、妙高大明神のある妙高山南峰(2,454m)に到着です。

妙高山南峰

下山を始めてしばらく行くと長い鎖場とロープ場になります。

鎖場とロープ場が続く

ロープ場が過ぎると結構長い下りが続きます。

光善寺池

燕温泉とスカイケーブル頂上駅の分岐になる天狗堂の祠。

天狗堂

天狗堂からしばらく行くと林道に変わります。水が足りなくなっていたので5分くらい下がったところにある水場で水を補給しました。左上には南地獄谷の水蒸気の出ている崖が見えました。

南地獄谷

避難小屋の大谷ヒュッテを通過してしばらく行くと再び林道から赤倉方面の山道に入ります。

避難小屋 大谷ヒュッテ

しばらく林道を歩いていくと再び山道に入ります。

滝沢付近の崩落している箇所

長かった下りもやっと終わり。赤倉リゾートのスキーゲレンデを下りると右手がスカイケーブル頂上駅になります。

妙高山登山道入口
スキー場ゲレンデを下る
スカイケーブル頂上駅

駅にトイレはないというので、左に少し下がったところにある「エートル」という休憩所で着替えをしてからソフトドリンクでゆっくり休憩です。

休憩所 エートル

出発が早かったので予定より早く到着したので、新幹線の上越妙高駅まで行くバスの時間まで1時間近く待つことになりました。上越妙高駅からなら長野の手前なので新幹線の自由席は余裕があると思って上越妙高駅まで行くことにしました。案の定、新幹線自由席はゆとりで座って行くことができました。

火打山の頂上は踏めませんでしたが、1泊2日のテント泊を楽しむことができました。

赤倉リゾート駐車場

S47年卒 手島達雄


コースDATA

上野駅6:28  はくたか551号    長野駅8:06    8:13   信濃鉄道北信濃線    8:56  妙高高原駅9:35  妙高高原駅    笹ヶ峰直通バス10:25     笹ヶ峰(  ¥1000)

登山口10:35    黒沢橋11:20    十二曲り1/12    11:40    十二曲り12/12 12:05     分岐13:30    高谷池14:30    テント設営15:05    ロックガーデン15:25    天狗の庭15:35  高谷池テン場16:00

高谷池テン場5:00  茶臼山5:25    黒沢池ヒュッテ5:50  大倉乗越6:25  長助池分岐8:10  妙高山北峰9:30  妙高山南峰9:40  天狗堂11:00  大ヒメシャジン6:50    雪渓7:05    長助分岐7:25    妙高神社8:45    妙高山北峰8:45    妙高山南峰9:15    光善寺池10:25    天狗堂10:35    林道10:50    大谷ヒュッテ11:05    新赤倉分岐11:12    妙高登山口12:10    スカイケーブル山頂駅12:20  

休憩13:20   ケーブル山麓駅13:30    赤倉リゾート駅(上越妙高駅行きバス ( ¥1100)14 :28   定慧妙高駅東口15:10    15:53    上野駅17:52

芳ヶ平湿地群(群馬県)

2018年7月18日(水)

チャツボミゴケ公園1,200m 大平湿原1,600m 芳ヶ平湿原1,800m


ラムサール条約登録湿地になっているチャツボミゴケ公園から水池、大池、大平湿原、芳ヶ湿原に至る芳ヶ湿地群を歩いてきた。

チャツボミゴケ公園は草津から天狗山スキー場経由して国道55号線をさらに上がって別道から北に15分ぐらい行った所にある。

草津白根山は現在も入山が規制されていて、299号線の万座や渋峠から先と草津殺生河原から先が交通止めになっている。渋峠や白根山から草津方面の群馬県側に広がっているのが芳ヶ平湿地群である。渋峠から草津方面にルートを取ればほぼ下りのルートになるわけだが、今回はチャツボミゴケ公園まで車で行って芳ヶ平湿原までピストンで歩いてきた。およそ5時間のコースである。

公園の入り口で受付をする。開園時間は夏季は9時から時半までで入園料は500円。5分間隔くらいでスポットまでの5分間をシャトルバスで運んでくれる。

かつては露天掘りの鉄鉱山だったそうで、現在は中之条町でチャツボミゴケ公園として所有管理している。強酸性の水の中で生育できるめずらしいコケが流れの中にあった。季節的なものか、思っていたより鮮やかな緑ではなかったのは残念である。

遊歩道の途中に水池、大池方面への分岐があるので、そちらに進んでいく。

水池

水池は底は見えない小さな池だった。

大池

大池は池と言っても水も澄んでいて、湖といった風情の池だった。

カラマツ林
大平湿原

大平湿原は周りを山で囲まれた開けた所で、乾燥が進んでいる湿原であった。奥に白根山も見える。

芳ヶ平湿原へは1箇所渡渉しなければならない地点があり、真っ直ぐ対岸を渡る。

ナナカマド

裸地が現れてくるとヒュッテは近い。

白根山方面へのコースは通行禁止
白根山
橋を渡って芳ヶ平ヒュッテ
芳ヶ平ヒュッテ

ヒュッテは土日だけ営業しているのか、平日だったので営業はしていなかった。ただし、トイレは使えるようだった。ヒュッテの先を行った所に周遊コースへの分岐がある。

ワタスゲがまだ結構咲き残っていた。誰もいない湿原で、のんびり景色を楽しむことが出来た。

ベンチで昼食をとり、下山にかかる。途中、平兵衛の池によって別ルートでチャツボミゴケ公園に戻った。

平兵衛の池

芳ヶ平登山口
チャツボミゴケ公園

あまり知られていないせいか公園には観光客は来ていたものの、山では誰にも会うことはなかった。

車で帰らなくてはならないのでビールという訳にはいかないので、ジェラートとアイスコーヒーで火照った体を冷やしてから車に乗り込んだ。


コースDATA

関越自動車道  渋川伊香保IC    草津 チャツボミゴケ公園9:10     穴地獄9:30    水池10:00    大池10:20     大平湿原11:10     渡渉11:15    横笹分岐11:20     芳ヶ平ヒュッテ12:10 芳ヶ平湿原12:15   芳ヶ平ヒュッテ12:40 横笹分岐13:10    大平湿原13:20     平兵衛池13:40   ゲート14:10    チャツボミゴケ公園14:30    草津 関越自動車道  渋川伊香保IC

歩行距離15Km  最低高度1,143m    最高高度1,856m    移動高度830m

国師ヶ岳2,591.9m 北奥千丈岳2,601m

2018年7月16日(海の日)

奥秩父山塊  国師ヶ岳 北奥千丈岳


塩山から予約制の乗合バスで自動車で通れる最高地点の峠と言われる大弛(おおだるみ)峠から短時間ながら標高2,500mを超える国師ヶ岳と北奥千丈岳の2座を登ってきた。天気も良く、広々とした展望のよく整備されたコースを歩くことができた。

大弛峠線の乗合バスは土日祝日だけ運行されていて、柳平を中継して大弛峠と焼山峠に分かれる路線で塩山発は午前中3便、大弛発は午後2便出ている。塩山からのバスはマイクロバスかと思つていたが、よくクーラーの効いた大型バスだった。

前日の15日は満席で予約できなかったが、当日の便には少し空席が残っていた。前日は大菩薩嶺などもたくさんの人出だったようだで臨時便を何本も出していたと運転手さんが話していた。

柳平でマイクロバスに乗り換え、大弛峠に到着。峠の駐車場はすでに満杯で、手前の路肩にも車が駐車していた。

大弛山荘

金峰山の五丈岩もよく見えた。
夢の庭園

シャクナゲもまだ咲き残っていた。

北奥千丈岳
前国師ヶ岳

北奥千丈岳と国師ヶ岳の分岐点になる三繋平

国師ヶ岳山頂

丁度お昼の時間だったので、日陰になっている頂上から少し下がった樹林帯で昼食をとった。

富士山が正面にチョットだけ顔を見せていたがいつの間にか隠れてしまった。
北奥千丈岳山頂

頂上でのんびりしたあと、まだ、バスの時間までたっぷりあったものの下山開始。

大弛峠到着。バスの発車時刻まで1時間近くあったが、また構えていたバスの係りの人が「9人揃ったから出発します。」と直ぐにマイクロバスに乗り込むことになった。

中継地点の柳平ではバスが来る本来の時間まで待たされることになつたので、金峰山荘でビールを飲んで待つことにした。

バスは満員の状態で、予定通り塩山駅に到着。

特急の指定席はすでに満席、自由席券を購入して乗り込んだものの自由席も満席。八王子まで立ち席だった。


コースDATA

往路    新宿7:30  (あずさ3号)  塩山駅8:53    北口 栄和交通乗合タクシー9:30    大弛峠10:50 大弛小屋10:05 夢の庭園11:05 前国師ヶ岳11:40 三繋平11:45 国師ヶ岳11:55(木陰で昼食) 三繋平12:35 北奥千丈岳2,061m 11:39(大休憩)  三繋平13:23 前国師ヶ岳11:25 分岐13:39    分岐13:44    大弛峠 14:00  柳平14:40    15:20    塩山駅16:10 16:25(かいじ118号)

距離2.9km   最低高度2,355m  最高高度2,605m    移動高度325m

栄和交通大弛峠線WEB予約 0553-26-2344


S47年卒 手島

雨の尾瀬ヶ原

2018年5月17日(木)

今年は花の季節が全般的に2週間くらい早く進んでいたが、尾瀬の雪解けも早く進んでおり、ミズバショウも2週間ほども早くなっているようだ。

鳩待峠から山の鼻、尾瀬ヶ原の木道上に雪はなくなっていた。至仏の雪も少なく、GW以降は6月いっぱいまで登山禁止になっている。前日の16日にはビジターセンターが開所し、18日からは鳩待峠の交通規制が始まることになっている。

天気予報はあまり良くなかったが、今シーズンでミズバショウの咲いている尾瀬ヶ原を静かに歩ける最後のチャンスかと思って出かけた。

尾瀬戸倉の尾瀬第一駐車場は1日100円だが、鳩待峠の駐車料金は2500円と高い。下に止めて乗合タクシーで往復しても値段はさほど変わらない。

車を降りたら、すでに雨がパラパラと降ってきた。下り坂の天気予報だったのでレインウエアを上下とも着込んで出発した。

木道脇にミズバショウが咲き出していた。

山の鼻に着く頃には雨は本降りになっていた。

燧どころか至仏も雲に隠れていきそうだった。たまに人が行き過ぎるだけの静かな尾瀬ヶ原だ。

雨足が強くなったものの、中田代の「下の大堀川」までは行こうと思っていたが、燧方面からズズズズーと低い音。初めは飛行機の音かなと思ったが、連続して鳴り出したのは雷だと分かって、思わず傘を窄めてしまった。

雨なら我慢できるが、雷はちょっと怖い。無理したってしょうがないので、断念して「山の鼻」へ引き返すことにした。

尾瀬山荘でコーヒーを注文。ひきたてのコーヒーはとてもうまかった。

折角なので研究見本園を一回り。ここのミズバショウは見頃の感じだった。ミズバショウは原から咲き出しているということだったので、尾瀬のミズバショウの見ごろはすでに過ぎてあと1週間くらいなのかも知れない。

 

見本園を1周して、鳩待峠へ戻る。雨で鳩待峠までの木道は小瀧のようになってしまっていた。

車の中で汗と雨で濡れた物を着替え、靴を履き替えたら両足がつってしまって身動きが取れなかった。考えて見たら汗ビッショリになっていたが、大した高度差はなかったのであまり水分ミネラルを補給していなかったのが原因だったようだ。帰っても筋肉痛はまだ続いている。

S47年卒 手島


コースDATA

鳩待峠駐車場8:20    鳩待峠8:30 山の鼻9:15 牛窪手前9:40 山の鼻9:50    10:15 研究見本園周遊 山の鼻10:40 鳩待峠11:25    鳩待峠駐車場11:30

川苔山(1,364m) 奥多摩

2018年5月5日(土)

GW中でどこも混んでいるのであろうが、天気もいいし、家でくすぶっていてもと思い、奥多摩の川苔山に行ってきた。新宿から「おくたま1号」に乗って奥多摩駅まで。奥多摩駅を出るとバス停にはたくさんの人がすでに並んでいて、日原方面のバス停には延々と行列ができていた。ピストンで臨時便が設定されているのか3台目にして乗り込むことができた。まだ、後に行列が続いていたのであと何台増便を出したのだろう。

川乗橋でバスを降りる。大方の人がここで降りた模様だ。

川苔山はDWVの新人歓迎でもOBとしても登ったことがあったが、川入駅から入って、奥茶屋で泊まり、獅子口小屋経由で山頂だったと思う。獅子口小屋も今はもうないということだ。下山コースだったかとも思うが、このコースから当時の雰囲気は思い当たらなかった。ここから川に沿って林道を行く。

この時期フジの花が盛りで、上の方で咲き終わった花びらがたくさん落ちていた。植林されたスギにとってはフジは成長を阻害する厄介者である。

細倉橋のバイオトイレの前には行列が出来ていたが、どうやら閉鎖中だったようだ。「なんだ。」と一瞬にして行列は解消。

ここから山道になる。

橋を何回も渡って登山道は続く。

落差40mと言われる百尋ノ滝であるが、そんなに落差があるとは思えない。

これは、熊の爪痕?

分岐から少し距離が長い足毛岩コースで山頂に向かった。

「足毛岩の肩」からは別道があり足毛岩の方と思われたので、どんな所かと行って見たが崖上まで行ったものの、景色もあまりよくなかったのですぐ引き返した。

頂上手前のビークから少し下って、鞍部から川苔山頂上に向かっての最後の登りにさしかかる。

頂上到着である。既にたくさんの人がお昼をとっていた。

正面には雲取山がしっかり見えた。ここで新宿の駅ナカで慌てて買ったサンドイッチで昼食。

下山は分岐から鳩ノ巣駅方面に。

結構、急登があったりゴツゴツした石があったりと案外と歩きにくい。

林道と合流した後、祠からまた山道に。

本仁田山からの道を合わせる大根の山ノ神の祠

駅の向こうに聳えるのは城山でしょうか。

無事、鳩ノ巣駅到着です。帰りは新宿まで立ちっぱなしだった。                 S47年卒  手島


コースDATA

新宿駅6:46 奥多摩駅8:21 川乗橋8:55 竜王橋9:25 細倉橋9:30 百尋の滝分岐9:50 百尋ノ滝10:15 百尋ノ滝分岐10:20 足毛岩分岐10:55 足毛岩の肩10:15 足毛岩11:20 足毛岩の肩11:25 川苔山12:25 船井戸の鞍部12:40 大ダワ分岐 大根の山ノ神13:45 鳩ノ巣駅14:15

鍋割山(1,273m)  丹沢山塊

2018年4月29日

49年卒の柳原君と柳澤君と3人でGW前半中日に鍋割山を登って来ました。鍋割山を寄(やどりぎ)から沢沿いに雨山峠まで詰め、鍋割山稜を鍋割峠を経て鍋割山頂。下山は後沢乗越から二俣を経由して大倉に下りるルートです。この山行は柳澤君の計画です。ネットで調べてみると遭難者も出している危険なコースとありました。雨の日だったらそのようだと思われましたが、天気も良く沢の水量も少なかったので、沢の渡渉も容易で高巻きやトラバースもさほど苦労はなかったので、痩せ尾根や鎖場などもあり変化に富んだ楽しいコースでした。

鍋割山の鍋割とは、そもそも岩の多い所をナベといい、歩きにくい悪い沢という意味ということで、正に鍋割を体現出来るコースでした。

小田急線は秦野、渋沢で大量の登山客を下ろしていましたが、新松田でも駅前は沢山の人で溢れていました。大勢の登山客の喧騒を逃れるように3人でタクシーに乗り込みました。バスは寄(やどりぎ)部落までですが、タクシーはその先の寄大橋まで行けたので大分助かりました。駅前の喧騒が嘘だったかのようにやどりぎ水源林(成長の森)に登山者の姿は一人も見られませんでした。

寄大橋

管理事務所  登山口まででトイレも数箇所ありました。
登山口

新緑の山肌がとても綺麗でした。

釜場平

ゆらゆらと頼りない橋

雨山峠手前
峠からはしばらく下りになります。

雨山峠から鍋割峠までは長い鎖場が何カ所かあります。

丹沢山と蛭ヶ岳
鍋割峠

上の方ではまだタチツボスミレも咲いていました。
富士山もバッチリ見えていました。
頂上は溢れんばかりの登山客がお昼をとっていました。
鍋割山山頂、到着です。

鍋割山荘の前には鍋割うどんを待つ行列もありました。
と、突然バリバリとヘリコプターの音が。

と、その時、バリバリとけたたましい音が空を割って近づいてきました。日の丸をつけた神奈川県警?のヘリがすぐ近くまで近づいてきました。ヘリからは土煙を巻き上げながすごい風の中、隊員が懸垂下降して来ました。心停止の登山客がいて、心肺蘇生を40分近く施しながらヘリによる搬送を要請したようでした。我々は邪魔にならないように昼食もとらず頂上を去りました。

頂上での昼食を遠慮していたので、乗越手前のちょっとした広場で昼食をとりました。

後沢乗越

砂利道の林道にかわりました。
二俣到着
ヒル対策の塩が用意されていましたが、中は空っぽでした。

長い長い林道を踏破し、大倉到着です。

長い長い林道を踏破して大倉到着です。

タクシーで渋沢駅まで向かい、急行で帰路につきました。

バスはちょうど出てしまったところで、タクシーで渋沢駅へ。

本日の全コースになります。

S47年卒手島


コースDATA

新松田駅7:48    寄大橋8:15    やどりぎ水源林8:16    登山口8:44    釜場平9:44    雨峠10:45    茅の木(棚沢ノ頭)11:25    長い鎖場11:30    鍋割峠11:45    頂上12:25    林道13:55    二俣14:15    大倉15:40    渋沢駅15:55

高尾山での自然観察会

2018年4月22日

山の自然学クラブ主催でユニークな植物学の本をたくさん書いているICUほかで講師をしている植物学の多田多恵子先生が案内する高尾山での自然観察会に参加してきました。スタッフを加えると総勢25人を超えていたのではないかと思います。

参加者は講師の多田先生の話をトランシーバーのイヤホーンで受けながら六号路を頂上目指しました。多田先生は動植物が本当に好きで、好奇心の塊のような先生でした。今日の参加者の中で一番キラキラした目と双眼鏡で動植物を探し、耳で鳥の声を聞き分け、みんなに説明し続けながら一眼レフのカメラで写しまくっていました。

日曜日ということで駅前広場はビックリするほどの人出でした。

講師の多田多恵子先生
ウワミズザクラの花にはマルハナバチがせっせと蜜集めをしていました。
ユリワサビ
葉が広くて大きいのでマムシグサ
ヨゴレネコノメの”ヨゴレ”は葉が汚れているように見えるから。
ムラサキケマン
キュウリグサはルーペで見るとワスレナグサのような花でした。

葉がの刻み太いのでニリンソウ
水孔から水が排出されている出水現象

ウワバミソウ
岩屋大師
ホウチャクソウ

びわ滝
びわ滝目隠し用ガード
イワタバコ

ツルネコノメ
キヨスミイトゴケ

子供達は沢に降りて水中昆虫を探していました。
参加者の中には関西からこの講習のために来ている人もいました。

現在き廃道になっていますが、かつて「大山」まで続く「大山みち」があったようです。

ここから沢の真ん中に設置された飛び石を歩いて行きます。

コミヤマスミレ

クワガタソウ
キランソウ
クサイチゴの花
ヤマユリソウ
シュンラン
ジュウニヒトエ
キヅタ
チゴユリ
ツクバキンランソウ

谷尾抜けて尾根に出れば5号路との分岐を経て頂上に出て行きます。

ツルウルシ
マルバアオダモの花を観察している所
女子トイレは渋滞中
頂上展望台

寄生植物のヤマウツボ
ベニシダ
4号路の吊り橋

タチツボスミレ
ナガバノスミレサイシン?
キッコウハグマ

イヌブナについた虫こぶ
カンアオイ
アオキミミバエに帰省されたアオキミフクレフシ

浄心門から霞台園地を経て下山。

シャガ

ただ歩くだけなら3時間程度のコースですが、高尾山口駅に9時集合で16時30分解散だったので7時間半の長丁場の現地講習でした。草花や鳥、虫との関係などいろいろな話を聞くことができました。6号路ははじめて登りましたが沢沿いの自然豊かなコースで夏でも比較的涼しく登れるのではないかと思いました。

S47年卒 手島


コースDATA

ケーブルカー駅脇から お地蔵様 6号路分岐 左手に登山道 右手に岩屋大師 びわ滝 目隠し 前の沢 大山橋 飛び石 石垣 木階段 5号路分岐 頂上下で昼食

頂上から5号路 4号路分岐 吊り橋 浄心門 霞台園地 地蔵通り 東京高尾病院脇 ケーブルカー駅

身延山(1,153m)

2018419

身延山は日蓮宗の本山である久遠寺があり、頂上にはその奥の院があります。身延山駅から三門や身延山、坊を周回するハイキングコースもあるようですが、今回はクルマとロープウェイを使っての完全なる観光?お参りで行ってきました。とりあえず山なのでアップして見ました。

植木屋稼業の仲間から稼業のお祓いで身延山に行かないかと誘いを受けて、同じような仕事をしているので行こうということになりました。昔から身延山と七面山を結ぶ修験の身延往還というルートがあるようです。

長い石段を上がっていかないとご利益がないんだということなんだそうですが、道を間違えて階段上の駐車場に着いてしまいました。「まぁ、いいか。」駐車場から少し石段を上がり三門を抜けて行きます。

桜の花は既に終わっていました。五重塔や立派な仏殿を見ながら本堂を目指します。本堂前には登ってくるはずだった石段がはるか下まで見下ろせます。

本堂に直登する石段
身延山久遠寺本堂

身延山へは本堂を左に回りながら道を行くとロープウエイ駅があります。7分で高低差763mを一気に登っていきます。高低差は関東随一だそうです。

1,153m、身延山山頂です。下に富士川、上に富士山がよく見えました。右手の木立の向こうからは平らな山容の七面山も見えます。

日蓮聖人お手植えの松

ロープウエイ駅脇のカタクリ

47年卒 手島

御前山(1,405m)

2018年4月12日(木)

3月には三頭山、今月に入って浅間嶺を登ってきましたので、それに続く奥多摩シリーズとして今回は春の御前山を歩いてきました。

奥多摩駅から「鴨沢西」行きのバスでトンネルとトンネルの間にある境橋バス停を降り、少し戻った所に体験の森入口と表示のある林道入口があります。しばらく林道を行き、とヤマメの養魚場(種苗生産施設)を過ぎてさらに先を行くと左手に栃寄沢に沿って登って行く登山口があります。

登山道入口

小さなわさび田があります。

ハシリドコロ
ヨゴレネコノメ

エイザンスミレ
マムシグサ?
ニリンソウ

樹齢何百年という樹木もたくさん見かけました。これはカツラの巨木。
斜めに大滝(ゴハンギョウの滝)が見えてくると、林道の合流点になります。
ヒナスミレ
ヤマエンゴグサ
アズマイチゲ

コチャルメソウ

林道を上ってくとトイレなどもある体験の森の入り口になるトチノキ広場(823m)になります。林道と登山道が交差する御前山に続く森で、各ポイントごとに番号が振られており、現在地がわかりやすく表示されていました。

カツラの巨木

カラマツ広場の休息所周辺にはたくさんのカタクリが足の踏み場もなく自生していました。咲いていたカタクリにはわずかでしたが、誰かが小枝で踏みつけられないように囲いをしてありました。花はまだ付けられない年生の浅いカタクリがたくさんあったので立ち入りを制限が必要でした。(体験の森管理者あてにメールしました。)

頂上直下の避難小屋

避難小屋には水場もありましたが、あまり美味しくありませんでした。ひと登りして御前山頂上です。

奥多摩の山ではどこでも標識を新しくするようで、ここでも穴が掘ってありました。

頂上下の富士山が見えるかもポイントで昼食です。富士山は見えませんでした。見えるのは三頭山でしょうか。

御前山から惣岳山への道にはカタクリがたくさん自生しているということで柵が設けられていました。カタクリはちらほら咲いていました。

御前山を下って、ひと登りすると惣岳山頂上です。

ここからは結構急な下りが始まります。

下に奥多摩湖も見えてきました。

コバイケイソウの群落

急なところも多く登りはきついですが、明るく気持ちのいい大ブナ尾根の下りです。

サス(指)沢山は奥多摩湖を見渡す展望台があります。

ここから、ロープも張られているさらに急な下りが連続します。

途中展望台が数カ所あります。

左がせき止められたダム湖で右がかなりの落差があります。覗くとちょっとビビります。

奥多摩水と緑のふれあい館前が奥多摩駅行きのバス停になっています。奥多摩水と緑のふれあい館には売店とレストランが併設されています。               S47年卒 手島


コースDATA

奥多摩駅(8:42  鴨沢西行き#2バス停) 境橋バス停8:50 登山道入口9:10 わさび田9:24    栃寄沢 皆伐地9:45    カツラの巨木9:50    ゴハンギョウの滝10:05    トチノキ広場10:10 カツラの巨木10:50    カラマツ広場11:00 避難小屋11:35 御前山11:50(昼食を含む) 惣岳山12:40 サス沢山13:25 小河内ダム休憩所14:20 奥多摩湖バス停14:30

浅間嶺(903m)

2018年4月5日(木)

麓の桜は満開だけど、山の桜は三分咲き

人里バス停のしだれ桜がすでに満開だということで浅間嶺に行ってきました。

武蔵五日市から急行「都民の森」行きのバスに乗って浅間尾根登山口で降り、林道を少し戻ったところに登山口があります。都民の森に連絡バスに接続する急行バスは本宿役場前まではノンストップで行きます。

人里(へんぼり)バス停のすぐ脇にある有名なしだれ桜は満開で華やかでしたが、バスは一瞬で通り過ぎました。

浅間坂テラス民宿は「入浴できます」とさかんに看板を出していますが、雰囲気はとても良さそうでした。林道から山道にだんだん登り道が細くなって行きます。

浅間尾根にはいろいろな種類のスミレが咲いていました。

再度、林道と交差して山道を行きます。

浅間尾根には馬頭観音や祠もたくさんありました。

ミツバツツジが満開でした。

浅間尾根からは堂々とした山容の御前山がよく見えました。

サル石は「よく見ると猿の手形が分かります」と標識に書いてありましたが、今いちよく分らなかったのですが、これかと。

登りはたいしたことなく、その後はだらだらとした下りになります。梢から大岳山が見えてきました。

一本松と一本杉と二つの表示がありましたが、松は見つけられませんでした。

途中、イノシシのヌタ場と思しき所がありました。前回の三頭山でイノシシに遭遇したので、チョット警戒しましたが現れはしませんでした。

浅間尾根では植林された所と落葉樹の自然林が交互に現れますが、皆伐された場所からは御前山と大岳山をはじめ遠く雲取山なども眺めることができました。

大岳山
御前山

人里峠への下山道
小岩浅間頂上

浅間嶺到着です。いろいろな桜が植樹されていましたが、まだ3分咲き程度だったでしょうか。

カタクリもちらほら咲いていましたが、すでにピークは過ぎていたようでした。また個体数が非常に少なかったのですが、お会いした登山者は盗掘されようだと言っていました。カタクリより3〜4種類のスミレの方が楽しませてくれました。

水車のある蕎麦処の「みちこ」は平日なので休業中でした。

払沢の滝へ向かう民家のしだれ桜が見事でした。

払沢の滝入口バス停に到着です。

碓井さん(S46年卒)の払沢の滝から浅間嶺ピストン山行(2017年4月30日)はこちらから


コースDATA

Geographica トラック

武蔵五日市駅8:14    8:22    浅間尾根登山口9:08   9:16出発 人里峠分岐11:20    浅間広場11:25    浅間嶺11:30(昼食) 12:00    松生山分岐12:10    蕎麦処みちこ12:40    時坂駐車場12:50    払沢の滝入り口13:40