2004(平成15)年5月2日(土)〜4日(月) OB会月例山行 博士山

月例山行  福島県 博士山1482m  福島県会津柳津町西山温泉 「新湯」

太刀を「佩(は)いて」峰伝いに通ったことに由来する博士山で、神々は会津盆地を発見したと伝えられています。古代のロマンを秘めた博士山周辺は、今紅葉(?)の真っ盛り。谷筋には雪が残り、淡い緑から濃い緑までの見事なグラデーションの中にちりばめられた赤、茶、黄色の木々の新芽、そして山桜が薄いピンクの色でソフトフォーカスを演出している様は、秋の紅葉にも劣らない見ごたえのあるものです。足元に目をやれば「こごみ」「フキノトウ」「山ウド」「タラの芽」「ぜんまい」「あわび」・・・と山菜の宝庫であることも納得。湯脈も豊富で、砂子原地区は全戸給湯とか、宿はむろん個別に湯泉を敷地内に持っています。そのせいか、湯温はかなり高く多量の水と「湯もみ」でやっと入れる状態に。近くには宇宙基地を彷彿させる地熱発電所があることを知れば、これまた納得。「道海泣尾根」は水場を過ぎてから急登になりますが,ほどほどに整備されていて変化もあるので時間さえ掛ければ「尾根上分岐点」に達します。そこからは細い尾根上、足元からえぐれているような大きなカールを左手に覗きながらそして時折の雪崩の音に下を見ればデブリ上を落下する雪塊といくつもの筋。多少の疲れを感じる頃「社峰」の小さな雪田に到達。さあここからは目の前に聳える「博士山」山頂目指しての雪田登行。雪がゆるんでいるので多少の歩きにくさはあるものの、見晴らしのよさに助けられ直登。丁度12時山頂着。近づく低気圧のせいか遠くは霞んで期待した眺望は得られず。那須の山並み、荒海山、尾瀬の燧ヶ岳を視認するのみ。下山は「尾根上分岐点」から「近洞寺尾根」コースをとる。傾斜は緩やかだが時間が掛かる。ひたすら歩くのみ。4時半過ぎ宿に戻る。冷えたビールを一気に飲む。美味い ! 神々に感謝 ! (常盤 記)

参加者:井上正巳(’57年卒,御夫妻)、千野一郎(’58年卒)、金 有一,佐藤八郎(御夫妻),常盤雪夫(以上’60年卒),長瀬 治(’68年卒)、中野 茂(’74年卒

 

 

2004.5.2 案内文書

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