北八ヶ岳縦走 6/17〜6/18

2017年6月17日(土)〜18日(日)

上野駅(北陸新幹線) 佐久平駅(千曲バス) 白駒池入り口 白駒池 ニュウ(2,352m) 中山(2,496m) 高見石(2,249) 白駒池(テント泊)

白駒池 白駒の奥庭(2,100m)     麦草峠 大石峠 中小場(2,232m)    茶臼山(2,384m) 縞枯山(2,403m) 三ツ岳(2,844m) 北横岳(2,480m) 北八ヶ岳ロープウエイ山頂駅 北八ヶ岳ロープウエイ山麓駅(アルピコ交通) 茅野駅(中央線) 新宿


テント泊で北八ヶ岳に行ってきた。6月中はバスの便が悪いのとキャップサイトの関係から北陸新幹線で佐久平駅まで行き、8:35発の千曲バスで白駒池まで行くことにした。

佐久平駅から麦草峠行きのバスは1日2便だけで、しかもこの時期は土日限定である。白駒池入り口までの所要時間も2時間近くかかるが北横岳方面からの入山よりは早く登山口に着くことができる。バス代は1950円。

途中八千代駅を経由して白駒池入り口には10:20に着いた。白駒池入り口は大きな有料駐車場があり、大型バスでの観光客も多い。乗用車の駐車料金は1日500円と安い。

苔を目当の望遠レンズを付けたカメラマンも多い。しかし、梅雨に入ったとはいえやはり雨が少ないようで、苔も元気がなく色を落とし乾燥に耐えている感じだった。

とりあえずキャンプサイトになっている青苔荘を目指す。

白駒池のテントサイトは青苔荘の管理によるもので、小屋で受付を済ませた。すでにたくさんの方が入っているということで、出かける前にテントを張っておいた方がいいとのことだった。もらった番号札はすでに26番だった。水場もトイレもよく整備されおり、湖面に沿った林の中にサイトが区切られて整地がされていた。とても静かな所で、鳥の鳴き声がうるさいくらいだった。

テントはファイントラックの「カミナドーム1」というソロ用でフライを含めて1Kgちょっとという超軽量テントであり、今回初めて使用するものである。

ペグを打とうとザックを探すも、どこにも見当たらない。忘れて来たらしい。しかたなく石を探してフライを設置する。

荷物を整理して11時半、ニュウ 中山方面に出発する。

キャンプサイトから白駒湿原までは15分くらい、ニュウまでは1時間ほどの行程だ。

白駒湿原
ニュウ 中山への分岐
ニュウ頂上へ

12時40分、ニュウ山頂に到着。

白駒池を望む
イワカガミ
ウメバチソウ
エゾタチツボスミレ
ニュウ頂上を望む

南八ヶ岳への道を分け、中山山頂には14時に到着する。

中山山頂から5分くらい行ったところに展望台がある。

14時50分、高見石小屋到着。

高見石小屋

ザックをデポして小屋上のゴツゴツした岩を登って展望台に登る。

高見石小屋上の展望台

高見石小屋からは急登を一気に白駒池へ下りて行く。

白駒池の湖畔に出て駐車場方面に行くと、白駒荘前はたくさんの人で賑わっていた。

16時くらいにテントに帰着。しばらく小鳥の音を聞きながらうとうとし、その後夕食の準備にとりかかる。夏至前なので日が長く7時半くらいまで辺りは明るく周りのテントから聞こえてくる人声も気になり、なかなか寝付かれなかった。

夜になって辺りはガスで包まれていた。

夜が明け、白駒池には朝もやが立っていた。朝食を済ませ、6時半にテントをたたんで出発する。

朝もやの中の白駒池 対岸建物はの白駒山荘

昨日夜ガスっていたせいか、心なし苔が生き生きとしているようだった。駐車場手前で麦草峠への登山道を行くと「白駒の奥庭」と呼ばれる開けた平地に出る。

白駒の奥庭

麦草ヒュッテ

麦草峠から大石峠、中小場を経由して茶臼岳へ向かう。

茶臼山頂上は展望がないが先に南アルプスや御嶽山なども見渡せる展望台がある。

茶臼山展望台

 

縞枯山展望台を経由して縞枯山へ。

縞枯山山頂

山頂から30分くらいで雨池峠の原に到着する。雨池峠は雨池方面、ロープウエイ方面、三ツ岳方面、縞枯山方面と道を分ける十字路である。

雨池峠

雨池峠からは雨池展望台、雨池山を経由して三ツ岳I峰への急登に取り付く。

三ツ岳I峰

いよいよ今回の山行のハイライトになる三ツ岳登山である。46年卒の碓井氏から「三ツ岳はおもしろいから行ってみたらいいよ」と言われていた山である。I峰への急登で出会ったがっしりした若い二人のパーティーはビビって「心が折れそうでした。」なんて言っていたので少し不安もあったが、大岩を回り込みながら、あるいは大岩を飛び越しながらのスリリングで爽快感のある岩尾根歩きだった。

II峰には11時半に到着。

III峰から上がってきた地元の方としばらく話し込んだり、三ツ岳III峰直下クサリ場を登ってくるグループに待たされたりして予定より時間がかかってしまった。このグルーブは年配の男女混合のグループで慣れていないらしくこれから先登りきれるのか心配してしまった。とりあえず「ストックはしまった方がいいですよ。」とアドバイス。このクサリ場を下り切ると岩場は終了。

北横岳への尾根道に飛び出てしばらく行くと北横岳ヒュッテに着いた。

北横岳ヒュッテに着いたのは12:45になってしまった。北横岳ヒュッテからは30分弱で北横岳南峰に到着。残念ながらガスってきてしまって、展望はなかった。その先10分で北峰だったが、北峰は昨年春に来ていることもありバスの時間にも追われていたのでスルーして下山。ちなみに昨年春の北峰からの南八ヶ岳を展望して撮った写真が本ホームページのタイトル画面になっている。

急いで坪庭、ロープウェイ駅へ下山。気温も低く風も強くなってきていたが、坪庭にはロープウエイで登って来た観光客が大勢来ていた。

ロープウエイ頂上駅

14時にロープウエイ駅に到着。残念ながらロープウエイは14時発だったようで、20分待たされてしまった。その結果、ロープウエイ山麓駅から茅野駅に向かうバスの発車までは10分くらいしかなくなってしまい、食べよと思っていた昼食にもありつける事ができず、しかたなくアメリカンドックで我慢する。

ロープウエイ麓駅から茅野駅までのバスは乗客も少なかった。そして、茅野駅から特急「あずさ号」で新宿へ。新宿は雨だった。

手島達雄(昭和47年卒)

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