本仁田山(1,224.5m) 奥多摩

2017年10月12日

秋雨前線の影響でこれからしばらく各地とも天気が悪い予想で、仕事が休みのこの日、雨マークがないのは南関東だけだった。半日程度で登ってこられる山ということで、まだ行ったことがない奥多摩の本仁田山に登ってきた。

青梅線 奥多摩駅
駅を出て右に道を進んで橋を渡る

橋を渡って右手に行き、川に近い方の道を進むとまた橋が現れる。
橋の下には国際ます釣り場
しばらく林道を登って行く。

舗装された林道を20分ほど登った安寺沢集落が登山道入り口である。

本仁田山周辺のスギの森はとても美しく、手が行き届いていた。

登山道を少し進んで行くと乳根観音との分岐に至る。本仁田山の登山道は右手だが、乳根観音は左に1〜200mくらい行った所にあるようなので行ってみ.ることにした。

乳房観音は鎌倉時代にこの地に来た落人が持参していたイチョウの実を蒔いたということで、巨木に育ったイチョウ(樹齢6百年)が2mにもなる乳根が無数に垂れてきたことを祝って観音さまを祀ったものだそうだ。(イチョウは巨木になると枝から老婆の乳のような枝が垂れ下がってくる)

そのイチョウはその後伐採されてしまったそうだが、現在そのイチョウの株元から育った2本の新しい芽はすでに巨木になっている。高さはあるものの、枝はまだ細いので乳根が垂れ下がってくるのはまだ先のようだ。

登山道入り口近くにはキンミズヒキが多数自生していたが、登山道の其処彼処にいろいろな秋の花が咲いていた。残念ながら、名前はよく分からなかつた。

綺麗に植栽されたスギが切れて、左手には明るい広葉樹の樹林帯が広がってくる。登山道にはいろいろなドングリがどっさり落ちていた。

落ちていたドングリは形や大きさもいろいろ違っていて、ミズナラ、クヌギ、コナラなどと思われた。ドングリは樹種によって形や大きさの違うので、見上げた樹木と照らし合わせてみるのも面白い。

クリスマスリースに付けるために少し拾っておいた。ドングリはそのままだと虫が入っていることが多いので、電子レンジで加熱して保存しておこうと思っている。

登り進んで行き、根が露出した急登を登って行くことになる。

11時20分。本仁田山、山頂到着である。

登山道には蜘蛛の巣がたくさん張っていたので、今日初めての登頂者だと思う。途中1名を追い抜かし、下山時に川苔山からと思われる登山者2名に会ったので、この日山中であったのは3名だけだった。

頂上の丸太のベンチでアルコールバーナーでお湯を沸かして、早めの昼食をとる。アルコールバーナーは軽るいので試してみようと用意していたもの使ってみようとバーナーとシェラカップの組み合わせで持って来ておいたものだ。軽かったのは良かったが、沸騰するまで思いの外時間がかかり、ちょっとイラつく。使用後、バーナーが冷えるまで時間がかかるのもマイナスポイントか。魔法瓶でもインスタントラーメンやスープ、コーヒーなどだったら十分の暖かさが確保できるので、魔法瓶の方かポイントが高そうだ。

赤松の巨木

林道との出合は少し広く開けていて、少し下がった杉林の中に祠が安置されていた。大根ノ山の神の祠である。

林道と別れ、再度登山道を下山して行く。鳩ノ巣駅まではあと30、40分ほどである。

ちょっと前に電車が通り過ぎていく音が聞こえていたが、上り電車だったことは後で分かった。もう少し早く歩いていれば50分近くも待たされなかったのに・・・。

蕎麦でも食べたいと思っていたが、駅前の2軒の茶屋は平日だったためか開いていなかった。とりあえず、駅前のベンチで汗びっしょりになった上着を着替えて、電車の時間まで時間で待つことにした。

まだ2時過ぎなのに空は暗くなってきて、今にも雨が降り出しそうだった。

暗く展望もあまりない奥多摩の低山ではあるが、じっくり歩いてみると季節のいろいろな花を見つけられたり、整えられたスギの植林と広葉樹の自然樹林が混在した里山の風情を楽しむことができてよかった。

これから、花の名前も調べなくては・・・。

S47年卒 手島


コースDATA

青梅線奥多摩駅8:40 安寺沢集落9:15 乳房観音9:20    本仁田山11:20 瘤高山11:50 大根ノ山の神12:50 青梅線鳩ノ巣駅13:25

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