2018年10月4日
深田久弥の「百名山」にも入っている山形県にある吾妻連峰の最高峰である西吾妻山に登ってきました。
山形新幹線で米沢駅まで行き、米沢駅から白布(しらぶ)温泉・湯本駅前行きバスで40分、湯本駅前駅からロープウェイで大きなグランドや宿泊施設もある天元台高原、そこからリフト3本を乗り継いだ北望台が登山口になります。
東吾妻山、一切経山、吾妻小富士エリアは現在大穴火口を中心に噴火警戒レベルが2に引き上げられており、火口を中心に1.5Km以内の立ち入りが禁止されています。御嶽山にも似た雰囲気山域です。
8時10分発のバスが始発駅ですが、いつまでたっても来ません。10分遅れでやっと到着。車両の乗り換えというアナウンスがあったものの何だったんだかよく分かりません。
米沢は上杉の城下町。ポールには「義」と「愛」の旗が掲示されていました。上杉景勝と直江兼続が現在でも米沢の精神文化のベースになっているのでしょうか。もちろんブランド牛の米沢牛のサインも至る所で目にしました。
ロープウェイとリフトの往復切符は3,500円ですが、モンベルの会員証を見せると350円安くなります。
連休などは賑わうのでしょうが、ロープウェイは貸切状態でした。
天元台高原から見た紅葉です。白布大滝も小さく見えます。
紅葉は最盛期ということでしたが、山域は大シラビソやコメツガなどの針葉樹が多く、色づいているのはこの辺やリフト周り程度でした。
ロープウェイからは朝のうちは飯豊連峰や朝日連峰がはっきり見えたということでしたが、この時間にはかすかに見える程度でした。
3本目リフト終点の北望台からいよいよ登山道になります。
蔵王、朝日、飯豊、月山、鳥海の5峰が観望できる五名峰展望台からは残念ながらもう5峰を確認することはできませんでした。
リフトを降りると直ぐに大きな岩を乗り越える急登が始まります。しばらく行くと、石が積み重なった広い斜面のかもしか展望台に出ます。
ロープウェイとリフトを使ってアプローチを端折ったので、元気よく休憩もあまり取らずにひたすら飛ばして歩きました。
木道が続く、大凹(おおくぼ)の池塘群に到着です。
少し登った湿原の端に大凹の水場がありました。
急登を登っていくと真上に梵天岩が見えてきます。大岩に立つ登山者もよく見えました。
見晴らしの良い梵天岩に到着です。
大岩に立ってみようと岩に乗るには乗れましたが、怖くてなかなか膝が伸びません。眼下には湿原がよく見ました。
少し休憩し、先を急ぎます。次は天狗岩を目指します。
天狗岩はかもしか展望台のように石が積もったゆるやかな広い斜面で、右奥の端には吾妻神社の祠が見えます。帰路に神社の脇を通ることになるので、まずは頂上を目指します。
西吾妻山の頂上に到着。西吾妻山の山頂は樹林帯の中にあり、展望はありません。三角点もなく、標柱があるだけです。
そのまま先を進み、回り込んでいくと避難小屋の赤い屋根が見えてきます。左の道を少し行くと吾妻小屋の入り口になります。
そのまま道を進んで行くと、すぐ目の上に神社の社が飛び込んできす。先ほど通った天狗岩で奥に見えた祠です。意外なところに立っている感じでした。
無事登頂を感謝してお参りしました。
再度、積み重なった岩のなだらかな斜面の天狗岩を縦断していきます。
梵天岩、大凹を経由して人形石とかもしか展望台との分岐に出ます。
直接北望台に向かう方が時間は短縮できるようですが、とりあえず急いで人形石方面に向かいました。
人形石は平らな広場で大きな岩が並んでいました。急げばバスに間に合いそうなので、フルスビードで下山です。
ロープウェイは20分間隔なので、2時20分発のロープウェイに乗れないとバスに間に合いません。次のバスに乗り損ねるとその次は2時間後になってしまうのでので、最後のリフトを降りたらすぐさま坂をハアハアいいながら駆け上がり、かろうじてロープウェイに滑り込むことができました。
バスに乗って米沢駅到着。在来線を走る山形新幹線「つばさ」の自由席に乗り込んで帰京です。
S47年卒 手島
コースDATA
上野 6:18 つばさ121号 米沢 8:20 バス9:10(10分遅れ) 湯本駅前 9:50 ロープウエイ(5分) 天元台高原 リフト3本乗り継ぎ 天元台高原 しらかばリフト(6分) しゃくなげリフト(9分) つかもりリフト(15分) 北望台10:45 分岐10:47 かもしか展望台11:00 大凹の水場 11:24 梵天岩11:50 天狗岩 西吾妻山12:10 西吾妻小屋12:20 吾妻神社12:20 人形石13:15 北望台13:40 天元台高原14:20 湯本駅前14:25 14:30 バス 米沢15:14 15:40 上野17:42