メールマガジン4月号/2019

獨協中学・高等学校ワンダーフォーゲル部OB会メールマガジン 2019/4/29

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DWVのOBを山の話題で結ぶメールマガジン4月号/2019の配信です。

今年のGWは改元もあって歴史的なものとなっていますが、皆さんの予定はいかがでしょうか。

連休前の混雑を避けて残雪期の至仏山を計画していましたが生憎の雨になってしまったので、来年に持ち越しになってしまいました。至仏山は植生保護のために鳩待峠までの通行が可能になる4月中旬からGWが過ぎるまでの間だけ残雪期の登山が楽しめますが、雪解けが進み尾瀬ヶ原のミズバショウやワタスゲが終わる7月になるまでは立ち入りが禁止されてしまいます。

さて、今月のメールマガジンは以下の話題です。

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【1】八ヶ岳の横岳の標高が変更

【2】クラウドファンデングでの山小屋や登山道の整備

【3】大雪山で噴火警戒レベルの運用開始

【4】韓国人の訪日登山が人気な訳

【5】登山用語の変遷

【6】行ってきました 山行Now

【7】編集後記

【8】記事の募集とマガジンについて

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【1】八ヶ岳の横岳の標高が変更

八ヶ岳の横岳の標高が2829mから2830mに改定されました。最高地点の場所が明確でなかったので標高がはっきりしていなかたようで、国土地理院は現地測定による標高変更を行い1829メートルの地点を1830メートル最高地点にした模様であります。

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【2】クラウドファンデングでの山小屋や登山道の整備

クラウドファンデングでの山小屋や登山道の整備が進んでいます。茅野市では登山道整備費をクラウドファンディング型のふるさと納税で調達する計画が進んでいるようです。首都圏からのアクセスも良く、日帰り登山も可能な八ケ岳は年間19万人余が訪れており、クラウドファンディングにより広く協力を求め、返礼品として八ケ岳にちなんだグッズにすることを検討しているとのことです。このように地方自治体がふるさと納税制度を活用し、寄附金の使い道をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した方から寄附を募るガバメント・クラウドファンディング(GCF)が広がりを見せています。

諏訪市では平成31年2月8日(金)より「霧ヶ峰高原・廃屋解体プロジェクト」を立ち上げ、 20年来放置された廃屋旅館が市有地上に存在している問題の解決にあたりたいということです。また、平湯温泉観光協会では北アルプスの乗鞍岳の乗鞍新登山道を整備すべく2016年から3年連続でクラウドファンディングを利用して整備事業を実施していました。

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【3】大雪山で噴火警戒レベルの運用開始

乗鞍岳で噴火警戒レベルの運用が始まるとホームページでもお知らせしましたが、大雪山でも同様に噴火警戒レベルの運用が3月16日から始まったそうです。大雪山ではロープウェイ姿見駅から旭岳にかけてのエリアが想定火口域となっています。噴火警戒レベル2になるとロープウェー旭岳駅、間宮岳、裾合平分岐の3地点で登山道が立ち入り規制されることになります。

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【4】韓国人の訪日登山が人気な訳

北海道のニセコは今やパウダースノーの新雪を求めて南半球のオーストラリアなどから沢山の人が押しかけています。海外にはもっと軽い雪の所があるようですが、日本のように当たり前のように新雪が楽しめる所はないそうです。飛行場から2時間足らずでスキー場に着ける立地も人気の理由のようです。近頃は混雑を避けた人の流れが白馬の方にもシフトしているようです。

スキー同様に登山でも海外からたくさんの人が来ています。中国地方の名峰、伯耆大山では韓国からたくさんの人が押し寄せているそうです。鳥取県の境港と韓国を結ぶ客船の就航が契機になったようです。韓国ではハイキングなどのアウトドアスポーツがとても人気のようで、韓国人が最も好きな趣味が「登山」だそうで、10人のうち2人以上が毎月1回以上登山を楽しんでいるということです。また、「登山服」に対しても並々ならぬ思い入れがあるようで、海外の観光地で登山服を来ているのは韓国人といわれるほどようです。アウトドア市場は2014年当時で7千億円の規模に達しており、米国に次いで世界2位だったということです。しかし、2017年には4.5千億円規模にまで縮小してきていてということで業界は復活に向けて躍起になっているようです。

韓国には森林限界を越えるような山がないために、日本アルプスのような高山の雰囲気を求めてツアーを組んで沢山の人が来ているのです。中でも北アルプスの槍ヶ岳から北穂高、大キレット、奥穂高岳の縦走4泊5日で14万円のツアーが人気になっているそうです。

岩や雪の峰、高山植物、特異な形態の火山、湿原、巨木や森林、苔、沢や滝など多様性に満ちた環境がすぐ手に入る日本の自然環境は海外の人からも注目されていて、日本人も知らない所や良さが逆に海外の人によって再認識させらてもいます。

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【5】登山用語の変遷

ザイル、アイゼン、コッヘル、ハーケン、シュラフ、チンネ、ヒュッテ、ブロッケン、モルゲンロート、シュリンゲ、ザイテングラート、ヤッケなど登山関係の用語にはドイツ語がたくさん使われています。近代医療関係にも馴染みのあるドイツ語ですが、山の用語にドイツ語が多いのは日本の近代登山を牽引した人たちがベルナーオーバーラントなどを中心にしたドイツ語圏にあるヨーロッパアルプスを舞台に活動していたことからのようです。その後フランス人で「星と嵐」を著しヨーロッパ6大北壁を征服し新たな時代を気づいたガストン・レビュファの影響もあってクーロワールやピオレ(ピッケル)などフランス語による用語も使われるようにもなっていきました。また、イタリアはスカルパ、ガルモント、ドロミテ、ノルディカ、スポルティバ、ザンバランなどの登山靴や、ビブラムのソールなどのが人気で、グリベル、カシン(カンプ)などの登攀用具も人気がありましたが、登山用語としては定着しなかったようです。

また、1990年代になるとヨセミテなどを舞台にフリークライミングが盛んになるにつれて英語による登山用語が使われるようになってきました。ザイルからロープ、シュリンゲからスリング、ジッヘルからビレイに変わっていってきています。このように登山用具も時の影響力のある国の言葉が使われているようです。

スリーピングバック、バックパック、クッカーあたりまでは分かりますが、ゲーター、リーシュベルト、カトラリー、リッド、ベースレイヤー、シェル、アウターなとど聞き慣れない言葉が多くなってしまいました。各国の登山形態のトレンドや登山メーカーが及ぼす力学によって使われる言葉も変わっていくのでしょう。

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【6】行ってきました 山行Now

新しい山行記録がありませんので、5月を中心に過去の記録をご紹介します。

四阿屋山(2354m) 2017年4月20日         石裂山(879m) 2017年4月27日

鍋割山(1273m) 2018年4月29日            鳴虫山(1103m) 2017年5月4日

川苔山(1364m) 2018年5月5日              天城山(1406m) 2017年5月12日

雨の尾瀬ヶ原 2018年5月17日              両神山(1723m) 2016年5月19日

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【7】編集後記

GWの初日の土曜日は藤沢で1日外仕事をしていました。東京は天気だつたようですが、藤沢あたりでは予報が外れて冬に戻ったかのような気温でほぼ一日雨。濡れながらの仕事で低体温症気味でした。「山では雪だろうな」と思っていましたが、新聞では槍ヶ岳、唐松岳、北ノ俣岳、雷鳥沢などで遭難があったと告げていました。晩秋や晩春あたりの山は天気が急変すると真冬の山になり、大事故につながることが多くあります。このGWはあまり天気が良くないようで更に大きな事故が起きなければいいなと思っています。

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【8】記事の募集とマガジンについて

このメールマガジ ンは毎月1回(発行日は不定)、OB 会会員にお送りしているものです。次号以降配信が必要ない方は、メールでその旨お知らせください。また、記事はホームページにリンクしていますので、今後別のアドレスへの配信を希望される方はその旨連絡下さい。

本ホームページでは記事を募集しています。投稿・寄稿をどうぞお寄せ下さい。山行記録は当時のものでも個人の新しい記録でも結構です。当時の写真だけでも記録として蓄積したいと思っていますので、宜しくお願いします。山行記録のほかに、紀行文、コラム、近況報告などの直接投稿やメールでの寄稿もよろしくお願いします。

※投稿やお問い合わせメールは dokkyo.wvob@gmail.com 担当手島までお願いし ます。

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