中央アルプスのライチョウ、その後

ニホンライチョウの復活計画が進む中央アルプスで、生息が確認されているメス1羽の巣に別の場所から有精卵を移し替えてひなをふ化させる取り組みが行われていますが、昨年はふ化したものの全滅してしまいました。今年も同じ取り組みをしたものの、残念ながらまたも、ひなは全滅してしまったそうです。

巣の近くに設置していたセンサーカメラの画像には複数のニホンザルが写っていたそうで、ひなが巣を飛び出し、寒さのために死んだのではないかと分析されています。

信越自然環境事務所(長野市)は、有精卵の移し替えだけではなく、ライチョウ家族を乗鞍岳から木曽駒ヶ岳に引越しさせる作戦を実施しているということです。乗鞍岳でライチョウ家族を丸ごとを保護して、木曽駒ヶ岳に引っ越しせる計画です。すでに、乗鞍岳で雌の親3羽とそれぞれのひな計15羽(うち3羽は衰弱死)を保護し、ゲージを設置して保護し、昼間は2回外に出して採餌させているということです。大雨被害が出た今月は乗鞍岳も悪天候の日が多く、ケージで保護していない雌7羽のうち、ひなを連れていたのは1羽のみだったということです。

保護しているライチョウの3家族の引っ越しは今月下旬に行われるということです。

長野県の「ライチョウ保護スクラムプロジェクト」はこちらから

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