関東地方でもマダニ感染症

「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の感染例が千葉県で確認されたことが国立感染症研究所と千葉県衛生研究所から発表されました。

今まで静岡県以西の西日本に限定されていたSFTSが千葉県で初確認されたということです。不明熱患者の242症例のスクリーニング検査を実施した結果、1名につきウイルス抗体が陽性であることが分かったということです。この患者は南房総に住んでいて2017年に発症したということで、発症前には移動歴がなく、マダニの刺し傷も確認されていることから現地で刺されたものと確認されましたが、日本紅斑熱陰性と診断されていたものです。

千葉県は関東地方では数少ない日本紅斑熱やつつが虫病のリケッチア症流行地ということですが、現在マダニが寄生するシカ、イノシシ、アライグマ、キョンなどの野生動物も増えてきていることからウイルスを持つダニも増えてきているのではないかと思われます。

SFTSは治療薬もワクチンもなく致死率が6〜30%と高いだけに、房総のみならず関東全域に広がっていく恐れもあり、登山の折にも気をつけていく必要がありそうです。

マダニ感染症の罹患者数が100人越え

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