日向山(1,660m)山梨県


2024年7月4日

南アルプスの甲斐駒ヶ岳から鋸岳への尾根から派生し、「天空のビーチ」と表現され花崗岩の露頭やザレ場が頂上近くに広がり甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳を展望する北杜市白州にある日向山に登って来ました。

通常のルートは中央高速須玉ICから614号線(駒ヶ岳公園線)を西に尾白川渓谷駐車場で車を停め、矢立石登山口まで上がって頂上に至ルートになりますが、矢立石登山口には10台程度の車が停められるスペースがあるということで、それを目的地に東京を早くに立ちました。

切り出した木材を運ぶために作られたという矢立石登山口へ向かう林道は対向車と行き違うのもなかなか困難な狭さで、対向車が来ないことを願って走って行きました。

林道はこの先へも続いているのですが、途中一部崩壊している所があるので、この地点で交通止めになっており、半ば路駐のように数台が停められるという程度の駐車場です。到着した8時には既に4、5台数台が駐車しており、あと数台が駐車可能という感じでした。

尾白川渓谷駐車場からここまで歩いて登るとなる40分から50分はかかったので、ここから日向山頂上までは1時間半という行程になります。矢立石登山口からは車は交通止めだったものの自己責任のもとゲートを抜けて歩いて東屋のある錦滝まで行き、その先ロープや鎖場などが続く困難ではあるが変化に富んだルートを選ぶこともできましたが崩壊箇所や滑落事故などがあったために現在はこのルートは禁止されています。地元の方の話によると崩壊箇所はほんの一部で四つ這いになって登れば行けないことはないものの、下りは極めて危険だということでした。

2016年にこの錦滝ルートを登ったS46年卒の碓井氏の記録がありますので参照下さい。「天空のマウンテンビーチ」

登山口から10合目まで1合目ごとに表示が付けられていました。

ヒキガエルが道を横切って行きました

お手軽なハイキングになるので、何回か休憩をとりながら頂上を目指しました。

9合目にあった雨量観測の施設です。

少し行くと三角点を示す表示があり、そこから右に分岐して少し行った所に三角点と日向山の表示がありました。展望はなく、ただ三角点があるだけという感じのものでした。

そこから少し下った先は平地になっており、踏み跡を上って行くとパッと白い砂っ原が広がっており、甲斐駒岳、雨乞山や八ヶ岳の山々、白州や小淵沢の街並みを一望することが出来ました。

雁ケ原到着です。ちょっと感動的でした。

吹き抜けの風が強く、崩れやすい砂に足元が取られ高度感もあって煽られそうで少し緊張しました。

甲斐駒岳と八ヶ岳には少し雲がかかっていましたが、昼には雲が払われるという予報でしたので、眺めを堪能してとりあえず林の中に入って昼食をとることにしました。

八ヶ岳

甲斐駒ヶ岳と雨乞山

カップヌードルやおにぎりを各自食べ、ドリップコーヒーでゆっくりの昼食をとりました。

甲斐駒ヶ岳

食事後、雲の様子を見に行っ所、頂上近くの雲は取れ、甲斐駒岳や八ヶ岳をくっきり見ることができ、再度撮影タイムとなりました。

八ヶ岳

その後、ゆっくり下山にかかりました。

大岩ゴロゴロ地帯

およそ1時間で駐車場に到着し、すれ違う車に出会うこともなく、林道を下ることが出来ました。どうせだから尾白川渓谷を見ていこうということになり、尾白川渓谷駐車場に向かいました。

駐車場の先には竹宇駒ヶ岳神社あります。この駒ヶ岳神社は山頂にあるのが本宮(奥社)で、この神社はその前宮に位置づけられる神社だそうです。

駒ヶ岳神社の境内にある龍神滝

この神社の先には日向山の矢立石登山口への登山口があります。先を行くと尾白川渓谷への道となります

吊橋がかかっており、尾白川の河原に降りて行きました。尾白川は日本百名水に選ばれている甲斐駒ヶ岳を源とした花崗岩の渓谷で、サントリーの「南アルプス天然水」の取水地域でもあります。(実際の取水地はサントリーが所有する白州地にある25万坪の水質保全地と9万坪の「天然水の森」を有するボトリング工場ということです。)

橋を渡った所からは黒戸山を経由して甲斐駒ヶ岳に至る難関コースの黒戸尾根コースの登山口の一つのスタート地点にもなっています。

尾白川の河原に下り、上流に向かって行くと10分ほどで滝が見えてきました。

エメラルドグリーンの色合いがが神秘的な千ケ淵です。

ここから先は神蛇滝、不動滝などもあるようですが登山道に指定された山道になります。高巻きの鉄製の頑丈な階段も設置されており、日向山の頂上近くまで行くこともできるそうです。

また汗ダクになってしまったので、千ケ淵を越したあたりで戻ることにしました。

駐車場まで戻り、帰りは韮崎から中央高速道に乗って帰りました。途中、3回の自動車事故の渋滞にはまってしまいました。

S44年卒 田中廣明 S47年卒 手島達雄


コースDATA

中央高速道長坂IC 矢立石の林道入り口7:45 矢立石登山口8:00    5合目9:10 9合目雨量観測所9:50 三角点9:56 雁ケ原10:00  –11:25    三角点11:30    矢立石登山口12:35    尾白川渓谷駐車場13:05    竹宇駒ヶ岳神社13:10    吊り橋13:12 千ヶ淵13:20 尾白川渓谷駐車場 中央道韮崎IC

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