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秋の終わりの立山三山

2021年10月14日(木)〜15日(金)

 


劔御前小舎の小屋仕舞が16日、天気が良いのは14日と15日だけで、その先は雪の予報が出ていました。

2018年に雷鳥沢でテン泊して立山三山を目指しましたが、別山乗越まで行くもホワイトアウトで断念していました。新型コロナの緊急事態宣言も解除され、なまっていた体にもちょうどよいかとも思い、この時しかないと出かけました。

北陸新幹線「かがやき」は東京始発で途中上野駅、大宮駅、長野駅、富山駅しか止まらずに金沢駅まで行きます。

JR富山駅で電鉄富山に乗り換えで室堂を目指します。

立山駅でケーブルカーに乗り換えです。観光客がほとんどでしたが、身動きのできないくらいの満員の状態でした。

高原バスに乗り換えですが、乗客がたくさんいたために定時より前に臨時バスに乗ることが出来ました。臨時バスは全員着席して出発しました。

予報以上の晴天で、バスの車窓からは薬師岳をはじめ大日連峰がよく見えました。

2018年の時は別山乗越しからも見えなかった劔岳が バスの中からも見えてしまってたのが逆に残念な気がしました。

臨時バスに乗れたので予定よりも早く室堂に到着しました。すでにターミナルは人が大勢でした。

宿泊予定の劔御前小舎は3時から3時半までに入ってくださいということだったので、早速登山開始。

ミドリガ池

中学生あたりの団体が大勢いました。

噴気をあげる地獄谷

リンドウ池

雷鳥荘
下に雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢ヒュッテ

雷鳥沢キャンプ場は昨年9月下旬にはコロナ禍の中、1000張近くテントが乱立し、トイレ待ちの長い行列ができていた記事が思い出されました。今は閑散としていて、10張程度のテントしかありませんでした。

雄山に置いてこようと河原で石を拾ってから、橋を渡って別山乗越を目指します。前回は雷鳥坂を登っていきましたが、今回は新室堂乗越から登りました。

なだらかな登りが続きます。

チングルマの綿毛
コバイケイソウの枯れ穂

チングルマの草紅葉
立ち枯れたリンドウ

クロマメノキの実

稜線に出ました。ここからが結構長くかかりました。

前後を登る登山者は 他に1名だけでした。

どこからスタートしたのかハングライダーが飛んでいました。

大汝山から冨士の折立、雄山
クロマメノキの花

バスが早く着いたのもあって、予定より1時間近く前に劔御前小舎に到着出来ました。

小屋の前に建つ公共トイレ

さすがに迫力ある剱岳が眼前に聳えていました。

黒部渓谷を挟んだ後立山連峰も手にとるように眺められました。

朝日岳 白馬岳 白馬槍ヶ岳
真砂岳、冨士の折立、雄山と奥に奥穂高方面か

宿泊者は全体で13、4名程度のようで、空き部屋がたくさんありました。部屋は6人部屋で隙間なく布団スペースはピッタリでした。小屋内は寝る時も含めてマスク着用。

夕方になり、黒部渓谷側も富山市内側も下界は一面の雲海になりました。

滝雲も流れていました。

夕食は6時から。生姜焼きやサラダ、煮物、冷奴、味噌汁、ご飯でした。黙食でいただきました。

夕日が沈んでいきます。

日が沈み、夜を迎えました。部屋の外からは話し声が聞こえていましたが、部屋の人たちはみな一人で来られた人ばかりで食事後しばらくしたら話もせず眠りにつきました。8時にバシンと音がして消灯になりました。

2時くらいでしょうか、ゴソゴソ音がして目覚めましたが部屋の誰かが起き出して部屋を出て行ったようでした。剱岳の方に行ったのではないかと思いました。5時には全員起きて出かけ行ってしまいました。

明け方、富山市の街あかりや富山湾も一望することが出来ました。

6時の食事に食堂に来た人は4人だけでした。

6時半に小屋を出発しました。

別山南峰に到着。引き続き南峰に向かいました。

別山南峰に戻り、真砂岳を目指します。

内蔵助山荘

岩峰を通過するのは大変そうでしたが、実際は右に巻いいくルートでした。

内蔵助山荘はすでに小屋を閉めています。

真砂岳山頂

白い花崗岩が綺麗な真砂岳に到着。

吊り尾根のような馬の背を進んでいきます。

真砂岳と冨士の折立の鞍部から冨士の折立までがこのコースの肝でした。ちょっとビビリながらも岩稜を登っていきました。

風は8mから10m以上もあったかと思いますが、冷たい風がビュービュー吹いていたので、なおのこと緊張しました。さすがに3,000m級の山です。

左にあるのが氷河に認定された内蔵助氷河。

反対側が雷鳥沢に下る大走りになります。眼前には2,999mの冨士の折立が聳えていました。

冨士の折立の頂点を回り込みながら乗り越して一段落です。風も穏やかになり日向ぼっこです。

下に室堂平も全て見渡せました。大汝山への途中で3,000mを超えました。

程なく大汝山休憩所に到着。

巻いて行くルートもありましたが、休憩所から左に3,015mの大汝山のピークへ向かいました。

狭いピークでやっと写真を撮りました。

南側に回り込んだピーク脇からは眼下に黒部ダムが見えました。

黒部湖の向こうには針木岳やスバリ岳。

大汝山を過ぎるとすぐに雄山頂上に建つ社が目に入ってきます。

そのまま、頂上の社へ向かいました。

3,003mの 立山最高峰の雄山山頂到着です。

下がった社務所の先に三角点と大きな風景支持盤がありました。

さすがに雄山にはたくさんの人が頂上を目指して登ってきていました。登りのルートと下りのルートが赤と黄色のラインで色分けされていました。

一ノ越山荘

一ノ越に到着。一ノ越は東一ノ越を経てタンボ平、黒部湖へのルートと浄土山へのルートの十字路になっています。一ノ越山荘も17日(日)までの営業でした。

ここには公共トイレがありました。予定では浄土山を経て室堂へ向かう予定でした。しかし、浄土山を回ってからだと室堂到着は1時過ぎになってしまうことや体力を考て次回に回すことにしました。

室堂平に到着。舗装された石段がかえって歩きづらく思いました。まあ、雷鳥平から室堂に至る石の階段を上るよりはよかったですが。

予定より早く12時ちょうどに室堂に到着。ソフトクリームなど食べながら30分ぐらいフラフラしてから美女平へのバスに乗車しました。

帰りは新幹線の「はくたか」に乗って帰宅です。まさに雪が降る直前の快晴の2日間の山旅でした。

S47年卒 手島達雄

2018年8月の扇沢からの別山乗越の記録はこちらから

田中廣明氏の2018年の「紅葉の立山」の記録はこちらから


コースDATA

【1日目】

美女平発10:30    室堂ターミナル着11:25・・・ミクリガ池11:35 ・・・エンマ台11:45・・・雷鳥平12:10・・・分岐12:15    新室堂乗越12:50・・・別山乗越 14:30   剱御前小舎泊2食付き11,000円

【2日目】

別山乗越6:25・・・別山南峰7:00・・・別山北峰7:10・・・真砂岳8:08・・・大走り分岐8:30・・・富士ノ折立9:00    10分休憩・・・大汝山休憩所9:30    大汝山9:38・・・雄山神社(10:15)    15分休憩・・・一ノ越11:10 10分休憩・・・立山室堂12:00・・・室堂ターミナル12:35発  美女平着13:20

(雷鳥坂は2018年の記録)

乗鞍岳(3,026m)

2021年10月7日(木)

3,000m級の山でありながら2,700mまで車で行けしまう山ということもあってまだ行ったことがなかった乗鞍岳に行ってきました。マイカー規制があって車で行くにしても電車で行くにしても不便でどうしようかと思っていたところ、ちょうど仕事がお休みな日に往路は新宿7時発のあずさ1号、復路は松本19;30発あずさ梓58号でという日帰りの登山ツアーがあったので参加しました。新宿駅で集合して、松本からバスで直通で畳平まで行きます。

長野県側からの乗鞍エコーラインも岐阜県側からの乗鞍スカイラインもマイカー規制があるので、シャトルバスに乗り換えなければなりません。電車利用の場合は何回も乗り換えが必要だったり、時間がかかったりして、日帰りでの登山は厳しい感じでした。

このツアーでは松本駅から2席確保のバスで畳平まで直通で、添乗員と登山ガイド付きでした。

途中は晴れて見晴らしも良かったものの、畳平ではガスってしまいました。トイレを済ませて、ストレッチをして早速肩の小屋へ向かいました。

大黒岳

といっても、肩の小屋までは砂利で舗装された広い道路を30分ぐら歩いて行きます。

乗鞍岳は火山活動で形成された 富士山、御嶽山に次ぐ3000m級の独立峰の山域で、カルデラ湖や複数の火山からなる山の集まりになります。

魔王岳と大黒岳

山域中で最大のカルデラ湖で畳平にあるのが鶴ヶ池になります。向こうに見える黒い建物はデッキも備える宿泊施設の白雲荘です。晴れていれば池越しに北アルプスも望めると言いますが、今日はガスっていて見えませんでした。

富士見岳

2,817mの富士見岳になります。

摩利支天岳に立つ旧コロナ観測所(現  自然科学研究機構乗鞍観測所)です。

不消池(きえずがいけ)とその背後に立つ不動岳と摩利支天岳です。

肩の小屋に到着です。とても規模が大きな山小屋のよう です。

ここからがいよいよ登山道になります。初めはガレ場登りになります。

次第に大石ごろごろの中を登って行くことになります。

途中から気温も低下し、強風の中を頂上を目指すことになりました。流石に3,000mの山の感じでした。剣ヶ峰は予報では風速10mの強風ということでしたが、それに近いものでした。

乗鞍岳は独立峰なのでどうしても頂上近くは強風になるそうです。富士山、乗鞍岳、那須岳の峰の茶屋が強風で有名ですが、その通りでした。

2,979mの蚕玉(こだま)岳を通過。

頂上すぐ手前には山頂小屋がありました。

長野県側には朝日権現社の祠があり、頂上へは祠を回り込んで行きます。

3,026mの剣ヶ峰に到着です。

剣ヶ峰の岐阜県側にはに乗鞍本宮奥社がありました。

乗鞍岳剣ヶ峰に到着です。

ガスっていましたが、しばらくするとガスが取れて周りの山々が現れてきました。

今回の山行は弾丸登山で、昼食も十分とれず短時間の休憩時間にそれぞれ自主的に行動食を摂るという感じでした。頂上でも10分間の休憩で下山しました。

今日は、一瞬一瞬で目まぐるしく天気が変わる1日でした。

火山湖の権現池

大きな黒、赤、灰色の火山礫がごろごろしています。御嶽山の噴火ではこんな岩がボンボンと空を飛んできたのでしょう。

石楠花(シャクナゲ)
ハイマツ
ハイマツの松ぼっくり(球果)

ホシガラスはこの松ぼっくりを好物としています。食べるだけでなく、保存食として土に埋めることでハイマツ帯が広がっていく要因になっているとも言われています。

すでに午後4時近くなり、日暮れも近くになっていました。

ウラジロナナカマド

畳平に帰着。早速バスに乗り込んで、帰宅の途につきました。

S47年卒 手島達雄


コースDATA

新宿集合 6:40    新宿発7:00 あずさ1号松本着 松本バス発9:50 畳平着12:00 畳平発12:10 肩の小屋12:45 蚕玉岳13:40 頂上小屋13:50    剣ヶ峰着14:00 剣ヶ峰発14:10 蚕玉岳14:25 肩の小屋15:20    畳平着16:05    畳平発16:10 松本着6:35 あずさ58号松本発19:30    新宿着22:07


おまけの情報

帰宅途中で千葉県を震源とする震度5強の地震に遭遇。舎人線で降車予定の駅のすぐ手前でした。車内は一斉に各自が持つ携帯の緊急アラームが鳴り出し、「緊急停車します」という車内放送が流れてから止まったのか止まってからだったのか定かではありません。停電状態になり(非常灯のみ点灯)、急停車してしまいました。

地震自体の揺れはあまり感じませんでした。無人運転でしたが、何回が状況説明の放送が入りました。10分ぐらいでしょうか電気がつき、「電車が移動します」と放送が入り少し移動して駅に滑り込みました。ドアが開いて降車することが出来ました。

その後の電車や乗客がどうなったかその時は分かりませんでした。

帰宅してからターミナル駅の手前の舎人公園駅で脱線してしまったということを知りました。先へ行く予定の乗客はそこで全員降ろされてバス等で帰宅に向かったのではないかと思われます。こちらとしては、不幸中の幸いだったと思いました。

蝶ヶ岳から北アルプスパノラマ

2021年9月19日〜20日

この日はシルバーウイークの連休でしたが、天気が良いということで、北アルプスを眺めに蝶ヶ岳に行ってきました。

上高地 梓川

雲ひとつない快晴の上高地です。

明神岳

屹立した明神岳もひときわ目立っていましす。

明神

明神池の辺り、明神に到着。

ウエストンのガイドも勤めた嘉門次の嘉門次小屋があります。

徳沢キャンブ場

横尾

横尾からは前穂高の北尾根が望めます。

前穂高岳

この時、1,2分ですが地震が起こり、前穂高の上部で大きな音とともに大規模な落石があったらしく噴煙が上がっていました。

横尾山荘に1泊して、翌日蝶ヶ岳に。

槍ヶ岳遠望
穂高屏風岩

稜線に上がる。

大滝山分岐(2,625m)

槍ヶ岳から北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳のパノラマをバックに

しかし、あっという間にガスってきてしまったので、下山開始。

ベニテングダケ (毒キノコです)

新島々のバスターミナルで時間待ちです。

1,900円で買ったワークマンの靴。お疲れ様でした。

S43年卒 田中廣明


コースDATA

新島々 上高地12:00    明神13:00    徳沢15:30    横尾16:30 横尾5:30    大滝山分岐8:10    下山10:30    横尾 徳沢 明神 上高地 新島々


19日の前穂高の写真にあるように、この時(19日午後5時ごろ)岐阜県飛騨地方を震源として地震が連発し、槍ヶ岳では地震の影響で落石が起こり、バリエーションルートでクライミングをしていた7人が身動きが取れず、20日の朝までにヘリコプターで救助されるという事故がありました。この時の地震は岐阜県内でも震度4だったということです。

紅葉の立山

2021年10月2日〜3日

上野駅から北陸新幹線「かがやき」で富山駅へ。

富山駅から電鉄富山駅を経て立山駅、ケーブルカーで美女平、そして室堂へ向かいます。

室堂からみくりが池、エンマ台、雷鳥荘を経て雷鳥沢キャンプ場へ。

地獄谷

雷鳥沢幕営地
雷鳥沢キャンプ場管理棟

管理棟はテントの予約管理などを行うだけで、売店はありません。ピールや飲料水を含めて担いで行くことになります。

新室堂乗越から別山乗越へ

室堂と剱岳の中間点、別山乗越に建つ劔御前小舎

雷鳥坂から室堂へ下山

 

下に雷鳥沢キャンプ場を望みながらの下山です。

行きと同じルートで戻りますした。

電鉄富山駅

S43年卒 田中廣明


コースDATA


上野駅 北陸新幹線「かがやき」 富山駅 電鉄富山駅 立山駅 美女平 室堂 雷鳥沢(テン泊)

雷鳥沢 新室堂乗越 劔御前小舎 雷鳥沢 室堂 美女平 立山駅14:29 電鉄富山駅15:37 富山駅16:16 北陸新幹線「かがやき」 上野駅18:22

月山(1,984m)姥沢コース

2021年9月26日 (日)

緊急事態宣言の解除の前倒しで、山形の月山に登ってきました。去年の12月以来の山行です。交通の弁が悪そうだったので、初めてクラブツーリズムの「山岳信仰の出羽三山 湯殿山・羽黒山・月山 2日間」の山形駅集合解散のツアーに参加して登ってきました。40代から70代の男女20人(うち男子4名)のツアーでした。

前日に湯殿山と羽黒山を廻り、鶴岡のビジネスホテルに前泊し、バスで姥沢駐車場に向かいました。

駐車場から月山ペアリフトまでの車道の坂道を上がります。これがコロナ禍で鈍っていた体には結構きつい登りでした。

途中からガスってきて、まさに「ガス山」になってしまいました。

牛首下分岐

キンコウカ?の草紅葉
エゾオヤマリンドウ
シロバナトウウチソウ
コバイケイソウの枯れた花穂
ナンブタカネアザミの枯れた花穂

牛首に到着です。

コミネカエデ

一気にガスが切れて、下界の庄内平野や日本海、月山の主稜線も見えてきました。

鍛冶稲荷神社

かつてはここに鍛冶小屋があり、鬼丸王を祖とする月山鍛冶という鍛冶山伏がいて、稲荷神に鍛刀の極意を伝授され月山の霊水で刀を鍛えて月山の僧たちの守り刀を作っていたということのようです。

ここから最後のガレ場の急登で、その先が頂上になります。

先に見えるのが月山の三角山頂に建つ月山神社の社になります。左脇の雲海上に見える頂が鳥海山です。

修験者の人でしょうか、装束を整えた人を含めて並んでお経?を唱えていました。

白い建物がトイレで、右手の建物が頂上小屋です。

この日は今シーズンで最多の人出だったということです。たくさんのハイカーが昼食をとっていました。

今年はすでに神様は閉山しており、下界に降りてしまっていました。

開山中ならバチが当たりそう。

私たちも頂上でお昼をとって、すぐに下山にかかりました。途中から、行きと同じようにまたガスの中になってしまいました。

ハクサンイチゲ
チングルマの綿毛

リフト上に到着です。

おまかせのツアーも、結構面白かったです。山形駅に向かう途中、水沢温泉で汗を流すこともできました。

S44年卒 手島達雄


コースDATA

鶴岡7:50発 姥沢駐車場8:50 月山ペアリフト下駅9:00 リフト上駅9:20 姥ヶ岳分岐9:44    リフト駅分岐 10:20    牛首10:40 鍛冶稲荷神社11:50 頂上台地12:00 (頂上小屋) 月山神社12:00    (昼食) 頂上発12:40 リフト上駅14:40 リフト下駅15:00 姥沢駐車場15:15


おまけに出羽三山として「湯殿山」と「羽黒山」の動画も貼り付けておきました。

「駒込富士」登頂

2021年5月30日

駒込にある富士塚の富士神社

6mくらいの急な階段を登ると頂上にはコンクリート作りの拝殿がありした。標高は一番高い所で29mほどで、お鉢巡りもできます。

ちなみに、初夢の「一富士、二鷹、三茄子」のいわれがこの地にまとまっていて、昔からパワースポットだったようです。駒込はこの富士塚、近くにあった鷹匠屋敷(現在駒込病院)、そして「駒込茄子」が有名だったそうです。

S47年卒 手島達雄

雲龍渓谷2021

2021年1月30日 田中廣明


今年の雲竜渓谷の状況について、田中廣明氏(s43年卒)より報告がありました。

今年の雲竜渓谷の結氷の状態は1月末の時点ではいまいちというところだったそうです。雪が少なかったので、河原では3回も渡渉を強いられという事です。ローカットの靴だったので結構濡れてしまったということです。タクシーは神社の先の駐車場までだったそうです。

奥多摩 倉戸山(1,169m)

2020年12月3日(木)


家を5時半に出て、奥多摩駅には8時03分に着きました。鴨沢西行きのバスは40分くらい待つことになっていましたが、奥多摩湖行きのバスはすぐ出るので、奥多摩湖から倉戸口までは湖畔に沿って行けばそれほど時間がかからなそうなので、それに乗って行くことにしました。

雲が低く山にかかって幻想的な奥多摩湖でした。予報だと奥多摩は晴れ時々曇りでしたが、回復が遅れているようでした。

倉戸口バス停には奥多摩駅発の鴨沢西行きバスの発車時間だったの8時42分に到着しました。

自動車道から石段を上がっていくと、温泉神社の鳥居が見えてきます。

この温泉神社は奥多摩湖の湖底に沈んだ小河内村の「鶴の湯」源泉近くにあった神社で、ダム工事の前に移築されたものだそうです。

ちなみに倉戸口バス停近くには「熱海」「女の湯(めのゆ)」「鶴の湯」など温泉に因んだ名称が残っています。かつての小河内村には鶴の湯(鶴が崖から流れ出る温泉で傷を治したという謂れがあるそうな)、鹿の湯、ムシの湯の湯源泉があったそうで、現在も湖底から温泉を汲み上げているそうです。

登山の無事を祈願して、お参りをしてきました。

ここからいよいよ山道になります。

しばらく行くと、直ぐに急登になりました。奥多摩の山は概して急登です。

ミズナラ、コナラ、ブナ、クヌギ、クリなどの落ち葉が山全体を覆い尽くしていました。稜線に出るまではキツい登りですが、稜線に出ると比較的緩やかな登りになりました。

急登が過ぎてからは一旦少し下りがあってなだらかな登になり、頂上になります。

頂上下にはモミジの落ち葉が積もっていたので、紅葉の時期は綺麗だったのだろうと思いました。

一瞬、日差しが見えたものの、ほぼ全日通してガスった曇りで、遠くの山々は全然見えませんでした。

頂上は林に囲まれて広く平らになっていましたが、周囲はガスっている状態なので、食事も取らずに下山にかかりました。

二等三角点

下山は女の湯(めのゆ)バス停に向かいました。

下り始めて暫く行くと、広い尾根で落葉が敷き詰められている斜面で、ほとんど崖状態。これってルートなの?と思いながら木を頼りに下りました。太ももの筋肉も張り詰めるくらい踏ん張りながらの下山で、写真を撮っている余裕もありませんでした。

 

奥多摩湖も見えてきてやっと緩やかな下りになり、ほっとしましたが・・・。

しばらく、痩尾根の上を行きます。

今度は左側が深く切れ込んだ斜面の極めて細いトラバスルートになりました。落ち葉の下に木の根や岩が潜んでいて、何回も滑ってバランスを崩しながら慎重に下りました。登りは特に難しいところもなく一気に登ることができましたが、下山のルートは厳しいものがありました。

登り口に「倉戸山は大変急峻で不明瞭な場所も多く事故が多発している」と表示がありましたが、道を見失いそうな積もった落ち葉と崖や切れ込んだ谷上の細いトラバースルートなど、正にその通りでした。

奥多摩湖が真下くらいに見えるくらいの斜面を下って行きました。

湖面に接したここのモミジだけ綺麗な紅葉が残っていました。「お疲れ様でした」と、最後のお楽しみをもらいました。

最後はぐるっと平らな道を回り込んでバス道に出ました。

バスの時間しか思いになかったので、女の湯(めのゆ)バス停の脇には湖底から引いている「鶴の湯温泉源」があったということを後で知りました。

2時間に1本ということもあるので、バスの時刻表がどうなっているか心配しながら下っていましたが、グッドタイミングで5分後に奥多摩駅行きのバスに乗り込むことが出来きました。

この山行では誰も登山者を見ることはありませんでした。行きのバスでは5名、帰りのバスでは3名の乗客でした。

S47年卒 手島達雄


コースDATA

奥多摩駅8:03    バス発車8:05 奥多摩湖8:20 倉戸口バス停8:42   温泉神社8:57     倉戸山山頂10:20    下山開始10:30    女の湯バス停11:48 バス発車11:53    奥多摩駅12:15

日光・社山(1,827m)

2020年11月5日(木)

中禅寺湖を挟んで男体山の対岸に聳える三角に尖った山容の社山(1,827m)は特に秋には中禅寺湖の青と紅葉した八丁出島、対岸に聳える男体山を眺めながら登ることが出来きることでも人気があります。


朝5時に二人で車で東京を出発。東北自動車道で宇都宮まで。有料道路、いろは坂を通って、7時40分に立木観音の歌ヶ浜駐車場に到着しました。

雲ひとつない快晴でしたが、まだ日差しもなく、気温が低く買ったので、手袋をしていてもまだ寒く悴んでいました。

日光白根山の冠雪は白く輝いていて、とても綺麗でした。

紅葉を期待していたのですが、既に落葉広葉樹の多くは落葉してしまっていました。

英国大使館とイタリア大使館脇の河畔を回り込んで行きます。

落葉の中をザワザワと音を立てながら狸窪に向かいます。

車で走っている時に見た男体山の北斜面にはかなり雪が積もっていましたが、南斜面には雪は残っていませんでした。

狸窪(ムジナクボ)、阿世潟を通って阿世潟峠まで。

阿世潟峠までは緩やかな登りでしたが、いよいよ阿世潟峠から本格的な登りになっていきます。笹原が一面に広がり、展望の良い落葉樹の明るくとても気持ちの良い尾根道でした。

右には男体山と中禅寺湖、左には足尾の山々が見渡せました。

中禅寺湖
八丁出島

やはり、八丁出島は上から見ても紅葉は終了しているようでした。

中段あたりからは緩斜面を挟んで一段、2段とかなりの急登が現れました。

凍結した土が溶けてきていて、上っ面がぬかるんでいて滑りそうで足元がおぼつかない状態でした。

疎林が続いていましたが、頂上付近はコメツガのこんもりした森になっていました。

雪が少しだけ残っていました。

大石の所が社山の頂上です。中禅寺湖側は樹木によって展望はありませんが、足尾側の展望が開けていました。

ゆっくり、サンドウィッチやおにぎりで昼食。食後、寝っ転がってのんびり出来ました。

頂上のすぐ先で昼食をとりましたが、もう少し先の黒檜山方面寄りの端が展望もよく、平で休憩には適していました。

真っ白だった日光白根山の頂上の雪はだいぶ溶けてきているようでした。

中禅寺湖や男体山を眺めながら、行きと同じ道を下山にかかりました。

阿世潟峠
阿世潟

大使館別荘地に遊覧船が到着

歌ヶ浜、到着です。

紅葉のビークは既に過ぎてしまっていましたが、天気もよく晩秋の気持ちの良いハイキングでした。

S47年卒 手島達雄 S49年卒 柳澤孝嘉


コースDATA

立木観音(歌ケ浜駐車場)7:40 英国大使館別荘7:55 狸窪(六ムジナクボ)8:10 阿世潟8:40 阿世潟峠9:02 社山10:33   (昼食)  11:27    阿世潟峠12:16 阿世潟12:30 狸窪13:00 英国大使館別荘13:10 立木観音(歌ケ浜駐車場)13:25