紀行「スペイン巡礼の旅」ロングトレイル踏破 2/3 打矢之威

<2回/3回>   「旅のスタート」

9月28日(木) マドリッド空港泊

9月29日(金) マドリッドからサリアまでスペイン国鉄で移動(約6時間)サリアの民宿泊(EL MALECON HOSTAL,一泊30ユーロ)
宿番の女性二人は8時ごろからいなくなり、無人宿、宿前の飯屋の路上で夕食。ガリヤ名物のタコの油揚げを食う。美味)

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9月30日(土) 早朝サリア出発。真暗な中、懐中電灯を頼りに進むが市内の道が複雑で何度も迷う。オランダ人の二人が大股でスイスイ歩く。

夫人らしき女性が懐中電灯でホタテ印を発見。しばらくついて行ったがあきらめた。郊外に出ると辺りも明るくなり田舎の一本道となる。サリア7時30分発、レンタ10時、ペルスカロ10:50分、モルガーデ12:00、メルカドイロ2:40分、ポルトマリン4:50分。サリアは標高400m、道中丘の起伏の最高地点600m、栗やドングリの林を抜ける。実があちこち落ちている。

今宵の宿、PORTOMARINE郊外のアルベルグ(公営民宿)まで25キロ弱、まだ調子が出ない。O.MIRADOR 民宿一泊10ユーロ約1250円、途中のバルや教会で巡礼手帳にスタンプをぺたぺた。(注)スぺインは緯度の関係でこの時期朝8時過ぎに明るくなる。

夜は7時頃ほの暗くなる。したがい10時間ぐらいはライトなしで歩ける。

 

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10月1日(日) PORTOMARINE-CASANOVA(30.4キロ)400mからSIERRA LIGANDEまでの登り720m迄がきつい。最高地点の750mまで丘陵地帯を登ったり下ったりの連続、消耗する。先行組についていけず脱落する。次々と外国人巡礼者に追い抜かれる。皆一様にカミ―ノ(こんにちは)という。途上胸が痛くなり、休止、休止の連続。このままくたばるかと一瞬空を仰ぐ。

先行組とは全く会えず追い付きようもないので、バルに駆け込み緊急に車を手配してもらおうかと逡巡する。よく考えると昼食時喉の乾くままに一人ビールを飲んだのが心臓ドキドキに繋がったと思いついた。大休止すると鼓動も収まってきた。やれやれ自分のうかつさにあきれる。夕方、カサノバの手前の階段で伊藤組が待っていてくれた。そこから宿まで急階段を最後のしごきとあえぎあえぎ登る。今宵のアールベルグはBOLBORETA。一泊素泊まり27ユーロ(3500円)清潔で4名一部屋を独占す。夜中おしゃべりしていたら隣からうるさいと怒鳴られた。(ドイツ語らしいが意味不明)

 次回に続く

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