茅ヶ岳(1,704m) ・ 奥秩父山地

2017年11月19日(日)

中央線韮崎駅の市街地の先にある独立峰で、「日本百名山」の著者の深田久彌の終焉の地としても有名な茅ヶ岳に行ってきました。南アルプスも八ヶ岳も何日か前にまた雪が降ったらしく、雪をかぶっていました。

茅ヶ岳は抜けるような青空に白い雲をかぶってその端正の取れた山容をくっきりと写していました。

駅を降りてバス停に行くと、既にたくさんの人がバスを待っていました。バス停2番乗り場には瑞牆山荘行きのバスと深田記念公園行きに分かれて列が出来て来ていました。茅ヶ岳登山口になる深田記念公園行きの列にはたくさんの人が並んでいました。やってきたバスは「えっ、これか。」という感じの小さなバスでした。座れないどころじゃなく、ラッシュ時の電車のごとく押し合いの状態で20分間手すりにつかまって駐車場に到着しました。

深田記念公園駐車場にはたくさんの乗用車が駐車していました。20台以上でしようか。駐車場にはトイレもあり、入り口近くに登山口がありました。

広い坂道を上って真っ直ぐ行くと深田記念公園の入り口になりますが、登山道は右に曲がって行きます。落ち葉が敷き詰められたなだらかな広い山道をしばらく行くと、林道が現れます。林道を渡ったすぐのところが女岩経由の登山口になる分岐になります。この林道の先の右手には千本桜分岐経由の登山口があり、帰りにはこちらの登山口に下りて来ることになります。

女岩は崩落の危険からか現在通行止になっており、高巻きルートが出来ていました。落ち葉の積もった谷筋の急登をどんどん登っていきます。

これが女岩?眼下に岩の壁を見ながら登っていきます。

急な斜面には落ち葉がいっぱい溜まっていて、風でザザーッと大量の落ち葉が流れたりしていました。

尾根に入ってしばらく行くと、花が手向けられた「深田久弥先生終焉の地」の石碑がひっそりと立っていました。深田久弥は1971年3月に仲間と登っていて、この地で脳貧血で倒れて亡くなったそうです。68歳ということでした。頂上まではあと15分くらいのところです。

茅ヶ岳頂上到着。頂上からは鳳凰三山から甲斐駒ケ岳の南アルプスの連なり、その先には八ヶ岳、手前には南峰と金ヶ岳。右には瑞牆山と金峰山。後ろには大きな富士山、という具合に四方に雪をかぶった清々しい名峰がぐるっと一回りしていました。特に甲斐駒ケ岳が立派で、鳳凰三山、地蔵岳のオペリスクも見て取れました。

いつの間にか山頂は人がいっぱいになってしまいました。さすが日曜日です。人気の山でもあるのでしょう。風がとても冷たく、昼食をとるには寒すぎるので、途中の暖かい陽だまりを探して昼食にしようと下山することにしました。

帰路は千本桜分岐経由の尾根道を下るコースで、行きのコースとは違って岩場もなく比較的のんびりとしたコースでした。

平らな陽だまりがあったので、カップラーメンとなめこの味噌汁で昼食。

分岐に到着。林道を少し下って、行きに通った山道に入ります。駐車場到着しました。

行きのバスについては調べておいたものの、帰りのバスは調べておらず、1時間に1本くらいはあるだろうとたかをくくっていました。調べてみると駅から8時51分発の1本と帰りの駅行きの16時20分発の1本しか出ていないということが判明しました。バス停の案内板に書いてあった「茅ヶ岳登山口」というバス停の時刻表はこの深田記念公園の登山口のことではなく、韮崎駅と瑞牆山荘間のルート上にあるバス停で、金ヶ岳から下りて来た先にあるバス停のようでした。

4時過ぎまで待っているわけにもいかず、しかたなくバス停の看板に記してあったタクシーを呼ぶことにしました。タクシーは20分くらいでやってきました。3,500円ほどの予定外の出費でした。                      (S47年卒 手島)


コースDATA

新宿駅7:00発(あずさ1号)    韮崎駅8:37  8:51    深田記念公園駐車場9:11  9:18    分岐(09:37)    女岩(10:10)    女岩のコル(10:48)    深田久弥終焉の地(10:55)    茅ヶ岳 (11:12-11:41)    千本桜分岐11:50     昼食(12:05-12:23)    分岐(12:57)    深田記念公園駐車場(13:10)

「茅ヶ岳(1,704m) ・ 奥秩父山地」への1件のフィードバック

  1. 「深田久弥は最後は行方不明になった..」って聞いてたけど違うんだ。歩き易すそうでイイね。小林秀雄らと雑誌やってたらしいけどお金持ちで生活には困らなかったらしい。

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