熱中症と一過性脳虚血性発作との違い(再掲載)

先日、北奥千丈岳の頂上で休んでいたところ少し離れた所で食事休憩をしていたご婦人が「気持ち悪い」とご主人に言っていたかと思ったら、立ち上がり際に倒れ顔面を岩に当てて出血されました。
すかさず近くで昼食の準備をしていた30代の男女が意識や両手足のしびれなどを確認し熱中症と判断しててきぱきと救急処置をしている様子に感心させられました。
聞こえて来た様子では二人は医者でも看護師でもなく、トレランをやっているだけですよと言っていました。
大勢で対処してもしょうがないかもと思ってこちらは見守っていただけでしたが、今にして思えば途中交代してあげるなどいろいろ出来ることがあったと思い反省しきりです。
さて、山でも中高年が多いこともあって病気などで倒れたりするケースも多くなっているようです。
4月の鍋割山の頂上でも心停止された人がいて、ヘリで緊急搬送している現場に遭遇しました。
これからの季節は熱中症で倒れたりするケースも多いのではないかと思われます。しかし、中高年の場合は特に同じような症状でも暑さと水分不足からくる熱中症ではなく、脳梗塞による一過性脳虚血性発作であるケースもあるようです。
症状がよく似ているということで熱中症と間違われ、手当が遅れて重大なことになる場合もあるようです。
熱中症なのか脳梗塞による一過性脳虚血性発作なのかを的確に判断し、対処する必要が求められます。
すでに意識がないよう場合については呼吸や脈を確認し、必要に応じて心肺蘇生をしなければならないでしょうが、意識がある場合についてホームページに「熱中症と一過性脳虚血性発作との違いの見分け方と対処の仕方」を掲載しましたのでご覧いただければと思います。
(2018年7月14日の記事を再掲載しました。)

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