那須朝日岳(1,896m)

2021年11月7日(日)


那須の朝日岳は2018年10月に恵比寿大黒から先の鎖場あたりまで行ったものの雨と強風のために途中で断念していた。

すでに紅葉は終わっていたが、天気も良く風もほぼ無い予報だったので出かけることにした。

上野駅を6:04発の東北新幹線「まびこ201号」に乗車。

那須塩原駅で下車し、那須ロープウェイ行きのバスに乗り換える。

那須温泉神社

ロープウェイはすでに乗用車で到着している観光客が多数並んでおり、ギリギリで定時のロープウェイに乗り込むことができた。

7、8割方が軽装の観光客で茶臼岳に向かっていた。

牛ヶ首分岐

茶臼岳を登り下りしている観光客で賑わっていたが、ここで牛ヶ首への道と分かれる。

すでに茶臼岳は何回か登っているので、今回は牛ヶ首まで行き、姥ヶ原を往復してから峰の茶屋跡避難小屋を経て朝日岳に登る予定にしていた。

ほとんどの観光客とハイカーは茶臼岳に登って行き、牛ヶ首方面に向かう人はわずかだった。

高尾口

 

牛ヶ首

まるで鬼ヶ城のような茶臼岳頂上前の岩稜が聳えているのが見える牛ヶ首に到着。

ここから姥ヶ原を往復するつもりでいたが、道を間違えて峰の茶屋跡避難小屋の方に行ってしまった。無間地獄の噴気を見て、間違いと気づいたが、そのまま行くことにした。

無間地獄

北西側には左から三倉山、大倉山、流石山が望められた。

峰の茶屋跡避難小屋の向こうには、こんもりした剣が峰とそれに続く荒々しい朝日岳が聳える。

峰の茶屋跡避難小屋と剣ヶ峰

峰の茶屋跡の避難小屋に到着。前回来た時は小雨ではあったが、ものすごい風だったので、小屋の中に避難して昼食をとっていた。ここは風が吹き抜けることで有名な所である。

今回は予報通り無風に近く、11 月にしては暖かい陽だまりになっていた。

ケーブルカーから降りてここまで、大した登りもなかったので休憩も取らずに朝日岳に向かうことにした。

剣ヶ峰を回り込み、恵比寿大黒に向かう途中で朝日岳の東南陵の方から人の声が聞こえてきた。よく見るとバリエーションルートを登っているパーティーがいたのが確認できた。

恵比寿大黒

恵比寿大黒から先は露出した茶色い火山灰土は、凍った土が溶けたようでグチャグチャの状態のだった。

朝日の肩までは岩稜帯を回り込むようなトラバースは足場の悪い斜面なので緊張しながら鎖を掴んだ。

朝日の肩

熊見曾根方面を見る。

朝日岳の肩はなだらかな広場になっており、休憩する人も多くいた。紅葉のピークは終わったものの、日曜日なのでハイカーは結構いた。

朝日岳頂上を望む
朝日岳頂上

1,896m朝日岳到着である。

茶臼岳
頂上の祠

1,819mの隠居倉と熊見曾根、奥には1,822mの流石山、1,885mの大倉山、1,888m三倉山が続く。

途中の岸壁に張り付いてクライミングをしているパーティーもあった。この辺の岩はかなり頑丈そうだったが、東南陵の方では数回ガラガラと落石の音が聞こえていたので、この時期クライミングには怖そうな所だと思った。

峰の茶屋避難小屋まで戻って来た。陽だまりでのんびり昼食を取ろうかと思ったが、姥ヶ原をパスしたため中途半端な時間になってしまった。1本前のバスに間に合うようなので、このまま下山 してしまうことにした。

峠の茶屋でおでんも食べたかったが、バスに間に合うように急足で通過。

県営駐車場

那須ロープウェイ麓駅到着である。今回は3時間のお手軽な山行になってしまった。

翌8日、峠の茶屋登山口では那須嶽神社閉山祭が行われ、夏山登山シーズンは締めくくられたということだ。

S47年卒 手島達雄


コースDAT

上野6:04  6:26  やまびこ201号 那須塩原7:31  7:45発那須ロープウェイ駅行き(3番乗り場) 那須ロープウエイ駅8:55 9:00

茶臼岳牛ヶ首分岐9:10    高尾口9:25 牛ヶ首9:30    無間地獄9:38    峰の茶屋跡避難小屋10:00    恵比寿大黒10:10    朝日の肩10:37    朝日岳10:45    恵比寿大黒11:13   峰の茶屋跡避難小屋11:22    駐車場11:50    那須ロープウェイ駅12:00 

那須ロープウェイ駅12:18発 那須塩原14:03    上野15:10


茶臼岳、朝日岳縦走の記録(2019年10月)はこちらから


三本槍岳ピストンの記録(2017年10月)はこちらから

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