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栗駒山(1,627m) 2024


2024年6月13日

奥羽山脈に属し、宮城県、秋田県、岩手県にまたがる焼石岳とともに二百名山で、花の百名山でもある栗駒山に登って来ました。栗駒山といえば紅葉が有名ですが、たくさんの高山植物が咲くことでも人気の山です。新幹線を利用すれば日帰りも可能ということで東北新幹線と岩手県交通のバスを利用しての日帰りの山旅でした。

上野駅から一ノ関駅までは約2時間半、一ノ関駅からは紅葉時期は「いわかがみ平」までバスが運行されていますが、この時期は猊鼻渓経由の須川高原温泉までの須川温泉線が1日2往復だけ運行されています。

須川高原温泉までは猊鼻渓や地震による地滑によって崩落した旧祭畤大橋をチラッと見ながら、約1時間半の行程です。登山客は自分たちの他は1名だけでした。

旧祭畤大橋

須川温泉は平安時代から湯治場として、豊富な湯量と効能のある硫黄泉が特徴の温泉です。道路沿いに建つ高原温泉と高台に建つ洒落た栗駒荘とがあり、ともに大きな施設です。日帰り入浴も可能ということです。

とてつもなく広い駐車場の反対には立派なビジターセンターもありました。東北には18の活火山があり、栗駒山は常時観測・監視対象の12火山の一つになります。

登山口はこの温泉の流れる中を登って行きます。

登山道に入って直ぐにいろいろな花が迎えてくれました。

タニウツギ
ウラジロヨウラク
ミヤマヤナギ
マイズルソウ
イワカガミ

特にこのイワカガミが全ルートを通して至る所に咲いていました。

ツマトリソウ
シロバナニガナ
イワイチョウ
タテヤマリンドウ

名残ケ原湿原到着。尾瀬や戦場ヶ原を思わせる名残ケ原湿原にはワタスゲが一面に咲いており、それに混じってイワイチヨウ、タテヤマリンドウの花もありました。

ワタスゲ

苔花台から栗駒山と虚空蔵山の鞍部の天狗平を行くコースは硫化水素の値が高いために通行禁止となっています。

方向を変えて沢筋に降りて行きます。

一ノ関の街中を流れていた一級河川の磐井川の最上流部と思われるゼッタ沢を石を飛び越えながら渡りました。

もう一つ、三途の川も渡渉しましたが、増水時はちょっと大変そうです。

オオカメノキ

川を越して行くと、コバイケイソウやミズバショウ、サンカヨウ、エンレイソウなどの名だたる高山植物が変わるがわる現れて楽しませてくれました。

サンカヨウ
エンレイソウ
タニウツギ

ミズバショウ
コバイケイソウ
ハクサンチドリ

暫く行くと、このコース中で最も急登になるその名も「四苦八苦坂」。結構体力を消耗させられました。眺めの良い登山道脇でインスタントコーヒーを飲みながらしばし休憩しました。

その後は、なだらかな斜面を登って雪を被った産沼に到着です。

産沼もかつて火口だった所のようです。カエルの鳴き声がしていて沼岸を見たら卵がたくさん産み付けられていました。

産沼からまた暫くなだらかな登りが続き、栗駒山の稜線が広がって来ました。いよいよ最後の標高差100mの登りにかかります。

筆者は運動不足で大汗をかき、足も攣り気味でやっと頂上到着です。ちょっと栗駒山舐めていました。

栗駒山頂、到着。どういう訳か、産沼の表示も・・・。

頂上からの「いわかがみ平」方面の眺めです。

平日だからか登山者は非常に少なかったですが、やはり「いわかがみ平」に自家用車を停めてこちらから登る方が多いようです。

カメラのinsta360で頂上の様子を撮影中。後日編集してこの記事の最後に載せたいと思っています。

昼になって、予報通り雷が少し鳴ってガスって来ていましたが、そのガスも晴れて概ね見晴らしも良好になりました。頂上でカップラーメンとコーヒーでゆっくり昼食です。

記念写真を撮って同じコースを下山開始です。

ショウジョウバカマの葉  ?

名残ケ原まで戻って来ました。

賽の河原方面の山腹からは蒸気のようですが、白い煙が吹き出していました。

アオダイショウ

途中、でかいアオダイショウが道端に佇んでいました !!!。

アカモノ

コケモモだと思いましたが、アカモノだったようです。よく似ていますが、葉の形や葉脈の見え方などが違うようです。秋には赤い実をつけます。

スコリア

爆発によって噴出したと見られる火山礫やスコリアが堆積している所もありました。

地震により右側が崩壊してこちらから見るとよりマッターホルンのような大日岩が目立っていました。

須川高原温泉に戻って来ました。

バスの発車時刻までせ30分弱になってしまっていたので、温泉は諦めました。

さて、行きと同じメンバーっぽい乗客とともにバスに乗り込み帰京です。

一ノ関駅

ビールを買い込み、新幹線で上野に戻りました。

S44年卒 田中廣明 S47年卒 手島達雄


コースDATA

上野駅東北新幹線6:10 一ノ関駅8:37 9:00岩手県交通須川温泉線 須川高原温泉10:34 名残ケ原湿原11:00 分岐11:15    苔花台磐井川支流渡渉11:38    産沼12:30 栗駒山山頂13:20    14:00 産沼 名残ケ原湿原15:35 須川高原温泉16:00    16:35 18:01一ノ関駅18:37東北新幹線 上野駅21:06  山中食事を含め休憩は80分

宝筐山(461m) つくば市


2024年5月30日(木)

茨城県つくば市と土浦市の堺にある筑波山に連なる知る人ぞ知る低山ながら年間10万人以上も登られているという宝筐(ほうきょう)山に登って来ました。

6時に集合して常磐自動車道へ。土浦北ICで下り、125号線を下妻方面に進み、小田十字路を右折し、すぐを左折した所に登山口になる宝筐山小田休憩所の駐車場があります。平日の早朝ながら既にたくさんの車が停まっていました。

左手の舗装された道を上った所に休憩広場を持つ立派な休憩所があります。室内での利用は9時からの様ですが、トイレは常時使用できる様です。

登山口は戻って駐車場の右手の田圃に沿って行きます。途中で右が常願寺コース、左が極楽寺コースに分かれます。宝筐山は複数の登山道が設定されていますが、今回は登りは極楽寺コース、下りは小田城コースをとりました。

この辺りはかつては小田氏の領地で小田城やその出城と沢山の寺を従えた極楽寺が広がっていた所だそうです。

明るくのどかな里山風景が広がっていました。

野良と里山を隔て、猪避けの動物柵が設けられていました。

五輪塔

極楽寺コースは慈悲の滝、五条の滝、こころの滝、葵の滝などいくつもの小さな滝がある沢沿いの道を進んでいきます。

筑波山のガマのように口を開けている大石

谷筋から離れると大岩がゴロゴロした地帯になりました。

コース案内は安易なものが多かったものの、頂上のみならずいろいろな所にベンチやテーブルが設置されており、人気の山らしくよく整備されていました。頂上直下は比較的急登になりました。無料のバイオトイレもありました。

頂上直下は突如舗装道路が出現し、麓からも一望できる大きな巨大電波塔が建っていました。国土交通省、警察庁、海上保安庁、テレビ局などが相乗りしている電波塔の様です。

頂上にある浅間神社とされる鳥居

途中で15分くらい休憩をとって、所要時間1時間20分くらいで頂上に到着しました。

宝筐印塔

頂上には宝筐山の名前の由来にもなっている宝筐印塔が建っています。この宝筐印塔は鎌倉時代中期に制作されたとされています。

東南方向にはには霞ヶ浦や土浦市の街並みが広がり、北西には筑波山が眺められました。

パーコレーターで入れたコーヒーを飲みながらゆったりとした時間を過ごしました。

ノアザミ
オオジシバリか

下山に取り掛かりました。下山道は小田城コースです。ぬかるんでいると滑りやすい感じでした。

コアジサイか

下浅間神社
堂平
シロキクラゲ

要害展望所からは円形に切り取られたような崖端に位置して展望が広がっていました。

霞ヶ浦

遥か彼方に立像も見えました。調べたところ牛久大仏の後ろ姿の様です。中世城の道をたどり大師堂を経て小田休憩所へ戻ります。

大師堂に並び立つ地蔵

こちらにも猪除けの動物柵が設けられていました。

第一、第二駐車場ともほぼ満杯の状況でした。

11時半には登山口に戻り、30分間休憩所でまたゆっくり休憩して帰りの車へ。

右端が宝筐山で左が筑波山。

宝筐山や筑波山の山並みを眺めながら帰りました。

S44年卒 田中廣明 S47年卒 手島達雄


コースDATA

土浦北IC    小田十字路 宝筐山小田休憩所7:25

極楽寺コース 五輪等7:50.   慈悲の滝7:55 純平歩道分岐8:45    土塁・空堀跡9:03    電波塔9:10    浅間神社鳥居9:11    宝筐山頂9:13

小田城コース 宝筐山頂10:00 下浅間神社10:15 堂平10:45 富岡山はパス 要害展望所11:00 大師堂11:20 宝筐山小田休憩所11:27 小田十字路 土浦北I

つくば市 宝筐山トレッキングマップ

安達太良山(1,728m)・一切経山(1,949m)


2024年5月25日〜26日

ロープウェイを使うと頂上まで1時間半ほどで登れる活火山の安達太良山と磐梯吾妻スカイラインで結んで頂上から別名「魔女の瞳」と呼ばれている五色沼を望める吾妻連峰の一切経山に登って来ました。

川口で待ち合わせをして一路東北自動車道へ

大谷SA
鏡石SA

二本松ICで東北自動車道を下りて、国道459号で岳温泉、奥岳、あだたら高原スキー場に到着。

麓駅からはロープウェイで10分ほどで山頂駅へ 往復2000円なり

安達太良山の頂上はまさに乳首の様な形です。

安達太良山山頂

オオカメノキ
ヤシオツツジ

下山もロープウェイで

ロープウエイのあだたら高原駅からすぐの所に市営あだたら高原野営場があり、テン泊しました。

野営場の近くには岳温泉「スカイビアあだたら 空の湯」があり、入浴休憩しました。

キャンプ料理を楽しんで、一夜が明けました。

翌日は磐梯吾妻スカイラインで浄土平へ。

浄土平駐車場からは1時間半ほどで一切経山の頂上まで行くことができます。

酸ガ平  鎌沼分岐

五色沼(魔女の瞳)を背景に記念写真です。

一切経山山頂

コイワカガミ

磐梯吾妻スカイランの火山ガスが立ち上る火山地帯を抜けて、福島西ICから東北自動車道で帰京しました。

S44年卒 田中廣明 他同行者2名


コースDATA

25日

東北自動車道. 6:30    大谷SA  7:50    鏡石SA  9:15  二本松IC    岳温泉 奥岳 あだたら高原  10:10  あだたら山ロープウェイ10:20    安達太良山山頂  12:15    ロープウェイレストハウス  14:40    市営あだたら高原野営場  15:50

26日

磐梯吾妻スカイライン 浄土平  7:40 鎌沼分岐  8:45    一切経山山頂  9:30 磐梯吾妻スカイライン 福島西IC    東北自動車道

 

飯縄山(1,917m)



2023年11月22日(水)

飯縄山は戸隠山、斑尾山、妙高山、黒姫山と並び北信五岳に数えられる長野県上水内郡信濃町と飯縄町にまたがる1,917mの山です。今年も既に何回か降雪があったようで、天狗の硯石以上の標高では踏み固められた雪が凍っていて滑りやすく、9合目から上では積雪になっていました。

一の苑地駐車場

飯縄高原の一の鳥居苑地の駐車場に車を停めてスタートです。

別荘地の中の未舗装の道を進んで行くと車道に合流します。そのまま車道を進んで行くと鳥居のある一の鳥居飯縄山登山道入り口になります。道の片側に十数台は停められる駐車スペースはありますが、駐車禁止の札が掲げらていました。

飯縄山登山道

第一不動明王

1合目から6合目あたりまでの間には第一不動から第十三虚空蔵菩薩まで13仏の石仏が配置されています。

第二釈迦如来
第三文殊菩薩
第四普賢菩薩
第五地蔵菩薩
第六弥勒菩薩

第七薬師如来
第八観音菩薩
第九勢至菩薩
第十阿弥陀如来

第十一阿閃如来
第十二大日如来
富士見の水場

天狗の硯石
第十三虚空蔵菩薩

積もった雪が踏み固められ凍っていました。登りは何とか行けるにしても、滑り止めを持ってきていなかったので下りは結構大変だろうと思いました。先行の降りてきた人もすごく時間がかかってしまったと言っていました。

戸隠山をはじめ、後立山連峰の北アルプスをくっきりと眺めることができました。

飯縄山南峰(九合目)に到着。少し下った所に飯綱神社があります。

飯縄神社

飯縄山北峰に向かいます。

南峰と北峰の間には携帯トイレブースが設置されていました。

1,917mの飯縄山北峰に到着です。

北側には高妻山、焼山、火打山、黒姫山、妙高山などが眺められました。

帰りも同じコースを一の鳥居まで戻りました。軽アイゼンを履いている方も結構いましたが、帰りの頃には凍った所も緩んできていたので助かりました。登山道は水が流れている所も多く地元の人なのか長靴ばきの人も結構見られました。

無事、下山です。


コースDATA

一の鳥居苑地駐車場8:30 一の鳥居8:45    飯縄山登山口8:50    第一不動明王 第二釈迦如来 第三文殊菩薩9:10 第四普賢菩薩 第五地蔵菩薩9:20 第六弥勒菩薩9:23 第七薬師如来9:30   第八観音菩薩9:33    第九勢至菩薩9:36 第十阿弥陀如来9:42    第十一阿閃如来9:47    駒繋ぎの場9:47    第十二大日如来10:04    富士見の水場10:10   天狗の硯石10:20    第十三虚蔵菩薩10:25 七合目10:40    八合目10:58 飯縄神社(九合目)11:20 飯縄山山頂11:40 12:10    九合目12:25 二合目13:34 飯縄山登山口14:00    一の鳥居苑地駐車場14:05

斑尾山(1,382m)


2023年8月8日

長野県信濃町にあるタングラム斑尾東急リゾートからクワッドリフトで北信の山々や眼下に野尻湖を見下ろせる野尻湖テラスから斑尾山(1,382m)と大明神岳(1,360m)をピストンで登ってきました。

野尻湖テラスのリフトはホテルタングラムの建物の中にチケット売り場があり、往復1,500円のチケットを買って建物を通り抜けた所からスタートです。

妙高山

野尻湖テラスに到着です。

野尻湖

第二展望台から先の山道を登っていきます。

ブナ林

斑尾山の山頂は木に囲まれていて展望はありません。

斑尾山は苗場山まで続く長野県と新潟県の県境に連なる全長110kmにわたるロングトレイルのスタート地点にもなっていて、大きなザックを抱えてトレイルを開始したばかりの若いトレッカーに会いました。

信越トレイルについてはこちらから(越トレイルクラブHP)

斑尾山から大明神岳に向かいました。

大明神岳は展望も良く、眼下に野尻湖が広がっていました。

第二展望台に戻ってきました。

コースDATA

ホテルタングラム9:05 野尻湖テラス観光リフト9:10 野尻湖テラス9:20 リフト9:55 斑尾山10:25 大明神岳10:40 斑尾山10:53 野尻湖テラス11:50    ホテルタングラム12:10

烏帽子岳・湯の丸山 2023


獨協学園の小諸にある日新寮でのワンダーフォーゲル部OB会の「秋の親睦会」の帰りに烏帽子岳と湯ノ丸山に登ってきました。

初めは高峰温泉か池の平から篭ノ登山あたりに登るつもりでしたが、駐車場が一杯だったので予定変更して地蔵峠まで行って烏帽子岳から湯の丸山をぐるっと回ってきました。湯の丸山から烏帽子岳を回る方が楽だったようです。

無料駐車場に車を停めて左手の烏帽子岳登山口からスタートです。

烏帽子岳への道は湯の丸山を躱しながら鞍部まてはほぼ平らな道を行きます。

小烏帽子岳
湯の丸スキー場

鞍部まで下りてからの登り返しの湯の丸山へは結構急登でした。

烏帽子岳方面から湯の丸山、桟敷山、篭ノ登山、水ノ塔山、高峯山、黒斑山を経て浅間山に至る山群は移動しながら次々に噴火して形成された火山群になります。

湯の丸スキー場のゲレンデを下りて行きます。

昼食もとっていなかったのでうどんでもと思っていましたが、残念ながら食事できるお店がなかったので、そのまま帰ることにしました。


コースDATA

地蔵峠   11:00    キャンプ場 11:10 中分岐11:50 小烏帽子岳12:53 鞍部13:20 湯ノ丸山14:10 鐘分岐14:44 地蔵峠15:05

北イタリア湖水地方とドロミテ街道


2023年7月12日〜19日 

阪急交通社主催の「美しき北イタリア湖水地方とドロミテ街道」ツアーに参加し、ドロミテ山群やモンブランやマッターホルンなどのヨーロッパアルブスを堪能してきました。

ルフトハンザ航空で羽田からドイツ南部のミュンヘンに向けて出発しました。

ミュンヘンに到着し、まずはビールで・・・。

ミュンヘン国際空港

ミュンヘンからはベネチア行きの乗り継ぎ便が荒天で欠航したためにミュンヘンの空港での野宿を強いられました。ブランケットはルフトハンザから提供されました。

翌日は料金は阪急交通社持ちのタクシーで市内観光。

ステラタクシーはスケルトンの天井でした。
ミュンヘンのホフブロイハウスにて本場のビールを堪能。
ミュンヘンのマリエン広場
ミュンヘン旧市庁舎
ミュンヘンのシュロスパークのニンフェンブルグ宮殿

ミュンヘンからは空路でアルプスを越えて、イタリア北部のベネチアへ向かいました。予定ではベネチアから古都シルミオーネ見学が組まれていましたが、潰れてしまったのでベネチアからそのままトレヴイーソへ移動しました。

いよいよドロミティー山岳地帯へ突入。

ドロミテのガイスラー山群
カラルツォ・ディ・カドーレ

ホテル ソラピス ミスリーナ

トレヴィーソではドロミテ山群を代表するトレ・チーメを望むミズリーナ湖を見学し、冬季オリンピックでも有名なリゾート地のコルチナダンペッツォへ。

ミスリーナ湖

ミズリーナ湖は冬季オリンピックではスピードスケートの会場にもなった湖です。

モンテ・ピアーナ
ラストーニ・ディ・フォミオン

途中、ジャウ峠にて迫力あるドロミテの山々を堪能しました。

ジアウ峠

ドロミテ観光の中心になっているのがコルチナダンペッツォです。コルチナダンペッツォでは1953年に冬季オリンピックが開かれています。当時トニーザイラーが回転と大回転、そして滑降の全てで金メダルを取り、その後数々の映画にも出演するなど名を馳せた地でもあります。

コルチナダンペッツォの街並み
ポルドイ峠からドロミテティー最高峰のマルモラーダ山を望む

コルチナダンペッツォからボルツァーノの区間がドロミテ街道と呼ばれています。

カレッツァ湖とラテマール山

カレッツァ湖はエメラルドグリーンの湖面の美しい湖で、ドロミテの宝石とも呼ばれています。

ヤナギランのよう?
牧歌的なサンマッダレーナ村

ドロミテの最奥フネス谷にあるサンマッダレーナ村はヨーロッパの美しい村30選に選ばれている美しい村です。エベレストの無酸素単独登頂を果たした登山家メスナーの出身地でもあります。

サン・マッダレーナ協会
ティラーノ駅舎

ティラーノからベルニナ急行でスイスのポスキアーヴォまで。ティラーノはスイスのサンモリッツへ抜けるレーテッシュ鉄道ベルニナ線の終着地になります。

レーティッシュ鉄道ベルニナ線

ポスキアーヴォ湖

ポスキアーヴォからルガノ、そしてリゾート地のコモへ。コモではコモ湖を遊覧しました。

コモ湖の遊覧

コモのドゥオーモ

コモからはミラノへ向かい、ヨーロッバアルプス山麓のクールマイヨールへ。

モンテ・ビアンコ(モンブラン)や針峰群をスカイウェイ(ロープウェイ)でエルブロンネ展望台から見学しました。

エギーユ・デュ・ジュアンは巨人のは(ダン・デュ・ジュアン)の異名を持つ山です。「

「スカイウェイ・モンテ・ビアンコ」

スカイウェイ(ロープウェイ)乗り場

丸いスカイウェイのゴンドラはぐるっと回転しながら動いていきます。

エルブロンネ展望台駅

雪を頂くモンブラン山頂(4,810m)はわずかにガスがかかって残念。

中間駅には高山植物を集めたボタニカルガーデンがありす。

ボタニコ・アルピーノ・サウッスレア庭園(高山植物園)

エギーユ・ディ・ミディとグランドジョラス

左端に角のように突き出ているのが「巨人の歯」と呼ばれるデンテ・デル・ジガンテ(4014m)、右に続くのがエギュイユ・デュ・ロシュフォール(標高4001m)、奥の雪がかかった山が4,206mのグランド・ジョラス(標高4206m)になります。

山の名前を記した展示版
モンテ・ビアンコ(モンブラン)をバックに3,466mの展望台

中間にあるシアター

クールマイヨールからはチェルビニアへ向かい、モンテ・チェルピーノ(マッターホルンを)見学します。

チェルビニアのブルー湖からのマッターホルン(モンテ・チェルビー)の眺め

マッターホルンの初登頂を狙うクライマーの多くは斜度が緩いイタリア側からの登頂を目指していました。しかし、なかなか登頂することができなかった中、イギリスの登山家のウインパーらが1865年7月14日、スイス側からの登頂に成功させました。このウインパー隊の初登頂は7人のうち4人が下山中に滑落死するなどの事故を起こしています。イタリア側からはこの初登頂から遅れること3日、登山ガイドのカレルが登頂に成功しています。

丁度見学したこの日は7月17日なので、イタリア側からの初登頂は158年前のこの日だったということになります。

初登頂後のウインパーの事故についての記事を過去にHPでアップしていますので、参照ください。

「ウインパーの切れたのロープの謎」

ブールー湖畔に立ち、正面にモンテ・チェルビーノを望む

バスターミナルからのモンテ・チェルビーノ(マッターホルン)

ドロミテやアルプス山群、そして湖水地方の見学をすべて終え、ミラノへ。

ミラノのトラム

ミラのからはフランクフルトを経由して帰国の途へ。

羽田に無事到着し、旅行を終えました。

付録 旅行中の食事についてはこちらからご覧ください。

 

S44年卒 田中廣明


コースDAT

行 程

羽田空港 ミュンヘン空港泊 ミュンヘン市内観光 ベネチア空港 トレヴィーソ泊 ミズリーナ湖 トレ・チーメ見学 コルチナダンペッツォ泊 ドロミテ街道 カレッツァ湖 ジアウ峠 ボルドイ峠 サンタ・マッダレーナ村 ガイスラー山群見学 トレント泊 ディラノ ベルニナ急行 ポスキアーポ ポスキアーポ湖 コモ コモ湖 ミラノ泊 クールマイヨール エルブロンネ展望台 モンテ・ブランコ(モン・ブラン見学) ボタニカルガーデン チェルビニア ブルー湖 モンテ・チェルビーノ(マッターホルン)見学 ミラノ泊 フランクフルト 機内泊 羽田空港

三斗小屋温泉から那須・朝日岳


2023年5月2日〜3日

GW(連休)の谷間の5月2日に那須の山斗小屋温泉に泊まり、朝日岳に登ってきました。

晴天ではありますが、風速20mを超える強風の予報が出ていました。那須岳の峰の茶屋跡避難小屋付近は強風が吹くことで有名な所ですが、この日も風速20mの予報が出ていたので、どうしようと思っていましたが、宿も予約していることもあったので、とりあえず行ってみようということで出かけました。

ロープウエイは強風のため運休していました。

ロープウェイ山麓駅の上にある駐車場に車を止めて峠を目指しました。さすがに駐車場はガラガラでした。

峰の茶屋跡避難小屋

峰の茶屋跡避難小屋付近は予報通り合図方面からの強風で動きが取れませんでした。撤退も視野にしばし様子を見ることにしました。

思い切って敢行して、強風地帯をやり過ごして那須岳避難小屋の方に下りることが出来ました。

那須岳避難小屋

那須岳避難小屋に到着。建物の周りが石で囲まれていますが、こここも強風が吹くこということもあって避難小屋が建てられたようですが、2019年の台風では建物自体が1mも移動してしまったということです。

コース中、唯一ここだけ雪が残っていました。

三斗小屋温泉に到着。三斗小屋温泉にはランプの宿として人気のある大黒屋と煙草屋の2軒の旅館があります。煙草屋旅館の方には露天風呂と内湯があるようですが、大黒屋旅館の方はヒノキ風呂と岩風呂の2つの内風呂があります。今回は大黒屋の新館に泊まりました。

夕食

食事は部屋にお膳で運ばれてきました。


5月3日 朝食

こちらは煙草屋旅館の方の源泉のようです。

隠居倉の方へ向かいます。

茶臼岳

天気も良く、険しい山陵の朝日岳や茶臼岳のドームを見渡すことが出来ました。

朝日岳

隠居倉

熊見曽根

熊見曽根は清水平を経て三本槍岳へ向かう分岐になります。朝日岳の肩へ向かいました。

朝日岳山頂

朝日岳の肩からは10分ほどで1,890mの山頂に到着です。

茶臼岳のドーム

朝日岳の岩稜帯をトラバースし、恵比寿大黒を経由し、昨日の大風が一転して穏やかな峰の茶屋避難小屋に到着。そして下山しました。

S43年卒 田中廣明  同行者1名


コースDATA

ロープウェイ山麓駅上駐車場11:43    峰の茶屋跡避難小屋(停滞)17:25   朝飯6:30 隠居倉9:00    熊見曽根9:40  朝日岳山頂10:05  峰の茶屋避難小屋11:02   ロープウェイ山麓駅上駐車場12:00

立山連峰・浄土山南峰(2,830m)


2023年4月19日〜20日

4月15日に立山黒部アルペンルートが開通するということで、みくりが池温泉の宿泊予約を確認した所、何とか19日が空いていたので予約を入れました。

電鉄富山駅
立山富山アルペンルートWEBチケット

WEBチケットの予約申し込みは3月30日の13時からでしたが、申し込みが殺到して一時システムがダウンしてしまっていました。団体の申し込みが多かったようです。数時間後、何とか予定の時間に近い所の予約を取ることが出来ました。

朝一の新幹線「かがやき」で富山駅まで行き、電鉄富山駅から富山地方鉄道で立山駅まで行きました。WEBチケットを予約しておいたので、スムーズに乗り換えをすることが出来ました。

ケーブルカーに乗り換える立山駅前では、バス待ちでしょうか、たくさんの中国人の団体客が集まって大声で話していました。

満員のケーブルカーに乗り換えて美女平に向かいます。

美女平からは高原バスに乗り換えて室堂に向かいました。

称名滝

この時期の立山観光の名所になっている雪の大谷です。今年の雪壁の高さは去年よりもだいぶ低い13mということでしたが、たくさんの観光客が列をなしていました。

室堂駅のターミナルフロアも物凄い人でした。中国語や韓国が飛び交っていました。観光客の多くがインバウンドのようでした。

当日の室堂の様子をLIVEカメラで確認していましたが、朝のうちはホワイトアウトの状態でしたが、どんどんと天気が回復してきてるようでした。

実際、室堂に着いた時、雄山神社は雲に隠れていましたが、どんどん青空が広がっていっていました。

一面の雪の世界を楽しんでいる観光客をすり抜けて、私たちはみくりが池方面に向かいました。

開通してしばらく天気の悪い日が続いていたようですが、この日は天気に恵まれました。翌日はもっと天気が良くなる予報でした。

14時のチェックインには間があったので、みくりか池の前で昼食をとり、エンマ台の方へ足を伸ばしました。みくりか池は全面雪で覆われていましたが、下の方でライチョウの鳴き声も聞こえました。

みくりが池温泉は室堂ターミナルから15分くらいの立地にあり、地獄谷を源泉として標高が2,410mという日本一の高所にある温泉です。ちなみに日本一の高所にある露天風呂は八ヶ岳の本沢温泉になります。

みくりが池温泉は山荘ではありますが、相部屋と個室があり、6畳個室で1泊2食付で二人で25,700円という安さながら施設も食事、サービスも一級品の施設でした。

早速、温泉に入りました。時間がまだ早かったので1人が入っているだけでした。

夕食もとても美味しくいただきました。夕食後、外の様子を眺めに出てみました。夕陽がとても綺麗でした。

えんま台ではたくさんのカメラマンが並んで写真を撮っていました。

時間は早かったのですが、布団を敷いて微睡んでいるうちにいつしかしっかり寝てしまいました。・・・・・・・


朝食はバイキング形式で、たくさんの種類が並んでいたので、思わずたくさん取ってしまい、お腹いっぱいになってしまいました。

シャワーが使えない状態だったからということで、モーニングコーヒーをサービスしていただきました。

天気は上場で、朝日で雪山が光っていました。

身支度を整え、アイゼンを履いて出発です。雄山に登るか浄土山に登るか、一ノ越に行ってから決めようということにしました。

一ノ越に到着しました。登山者よりもスプリットボードを担いだバックカントリーの人の方が多かったようでした。

一ノ越からは黒部湖を挟んだパノラマが広がっていました。

一番手前にはスバリ岳、針木岳、黒部五郎、水晶岳など。中段に餓鬼岳、燕岳、大天井岳、槍ヶ岳。そして一番奥には八ヶ岳と富士山、南アルプスつぁしょうか。

ピーカンの天気で、一面の伸びやかな雪の繋がりと北アルプスをはじめとしたパノラマは素晴らしいものでした。

それだけで十分満足してしまい、無理をせず、ゆるく浄土山に登ることにしました。

浄土山南峰には龍王岳と五色ヶ原への中継地にもあたる所で、富山大学の研究施設があります。気象観測用のタワーもありました。

風が結構強かったので、360度の展望を楽しみながら施設の陰に入ってミルクティーを飲んで休憩しました。

龍王岳
剱岳

雪に覆われた北峰は2831mと南峰より1m高いだけですが、下って登り返さなければならないので、ここで終了として、下山にかかりました。

途中、尾根脇で3羽のライチョウを見ることが出来ました。ライチョウはみくりが池温泉の下の方でも見ることが出来ました。人気者で、何処でも人を集めていました。この時期はライチョウと会える機会は多いようです。

12時半、室堂ターミナルに戻りました。室堂ターミナルではあまり待つこともなく、臨時の美女平行きのバスに乗り込むことが出来ました。

白エビかき揚げそば

立山駅では待ち時間があったので、名物の白エビかき揚げそばで昼食をとりました。電鉄富山までの車内はまだ4月だというのにすごく暑く、一段と ”のろく” 感じました。

互いに車内で飲むビールとお土産の純米吟醸の「立山」を買い込み、新幹線に乗り込みました。楽しい雪山ハイキングでした。

S43年卒 田中廣明 S47年卒 手島達雄



コースDATA

上野発6:22発 富山駅8:31着 電鉄富山駅9:21発    立山1023着 11:00発 美女平11:07    11:20発 室堂ターミナル12:05着    みくりが池温泉14:20着

みくりが池温泉7:10発 一ノ越8:50着 休憩 浄土山南峰10:20(休憩) 10:50発 一の越着11:30着 11:35発 室堂12:25着 12:50発 立山駅14:10着 15:05発 富山駅16:20着 16:31発 上野駅19:06着

みくりが池温泉2410m   浄土山南峰2830m   高度差420m. 行動時間 5時間55分