「行ってきました」カテゴリーアーカイブ

今年初めての登山は金時山(1,212m)


202318()  S43年卒 田中廣明

南足柄の地蔵堂からの金時山ハイキングの記録になります。南足柄の地蔵堂地区は金太郎伝説のゆかりの地で、金太郎の生家と言われる屋敷跡、力持ちの金太郎が遊んだとされる遊び石、産湯を使ったとされる夕日の滝などの名所が点在しています。

小田急線 新松田駅
新松田にある中華と和食”マニラ食堂”と看板に注目の店注*後述
由緒正しき地蔵堂
地蔵堂線の地蔵堂バス停

 

金太郎の畑 今は葉物野菜を作っているそうです
“たいこ石”の前で
金太郎の生家とされる屋敷跡
金太郎が産湯を使ったとされる夕日の滝
金太郎の力水
富士山をバックに
金時山直下の階段
相変わらずkの頂上での賑わいです

明神ケ岳を望む

2016年の明神ヶ岳の記録はこちらから

下山は1時間ほどで仙石原に出て、すぐにバスに乗車して帰りました。

S43年卒    田中廣明


コースDATA

新宿駅 小田急線新松田駅 箱根登山バス新松田駅〜関本〜地蔵堂線(地蔵堂行) 地蔵堂 金太郎の遊び石 金太郎生家跡地 金太郎の力水 夕日の滝 金時山 矢倉沢峠 仙石原 小田急線箱根湯本 新宿

注*管理者が調べてみた所、”マニラ食堂”は既に閉店しているものの何十年も前からあった店だということです。全然マニラ感のないラーメンだったという記事、店主が第二次世界大戦のマニラ戦線で戦っていたということから名が付けられたようだという記事を見つけました。

 

戸隠周遊 2022


2022年10月27日(木)

戸隠連峰の最高峰である高妻山の冬期登山はDWVとして高校生ながら、1958(昭和33)年の偵察登山から始まり、1960年の冬期初登頂を果たすなど豪雪と悪天候に悩ませられながら何度も挑んできたという歴史を持っている山でもあります。

(    1960年冬期初登頂の記録文  1960年登山時の画像 )

今回はそんな戸隠の山々などを眺めながら戸隠神社を訪ねてきました。

今回は上信越自動車道の長野IC から長野市街を抜けて戸隠バードライン(七曲り)、飯綱高原、戸隠神社宝光社を経由して戸隠神社中社に到着しました。

中社前の蕎麦屋さんには行列が・・・

随神門に控える随神さま

CMで吉永小百合さんが入って話題になった杉で、俗称「小百合杉」と呼ばれています。皆がまねして木が痛むのを考慮して、しめ縄を巻いたということです。

 

入口すぐにある茶店で戸隠そばをいただきました。

大根おろしをトッピングしていただきはました。

戸隠連峰の全貌を望めたいと思い、戸隠スキー場に向かいました。戸隠神社の奥社の少し先を右に進んだ所に戸隠スキー場があります。すこし下がった駐車場から戸隠連峰がよく見えました。

戸隠山の背後に控える2,353m高妻山

戸隠キャンプ場からの戸隠山

主要道路に戻り、さらに信濃町方面を行くと左の手に戸隠キャンプ場があり、ここが高妻山への登山口になっています。

上信越自動車道の信濃町ICへは戸隠神社の奥社からは30分程度になります。

信濃町からは黒姫山、妙高山がよく見渡せます。飯綱山、戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山が北信五岳(ほくしんごがく)と言って北信地方を代表する山になっています。

S47年卒 手島達雄

 

丹沢山地 高指山(1,174m) 明神山(1,290m)


2022年10月22日(土)〜23日(日)

丹沢山地の西端にあたり、山中湖の南に位置し、山中湖と富士山の展望が楽しめる高指山(たかさすやま)と明神山(鉄砲木ノ頭)に登ってきました。このハイキングコースは東海自然歩道にあり、石裂山や三国山などを結ぶ途上にあり、山中湖畔の平野からのスタートになります。

山頂からの眺望です
大学の同級生仲間と

新宿からロマンスカーで御殿場まで。バスで山中湖の友人の別荘へ入りました。その日は明神山に登り、翌日平野からハイキングコースを高指山へ。頂上では富士山を眺めながら、のんびりお弁当を食べました。

S43年卒 本多  純


コースDATA (一般的なハイキングコースを掲載しました)

新宿駅~~~(ロマンスカー富士山号)~~~御殿場駅===山中湖平野バス停—高指山—切通峠—明神山(鉄砲木ノ頭)—パノラマ台—三国山ハイキングコース入口バス停===御殿場駅~~~新宿駅

上の地図は山中湖観光ホームページからのものです

https://lake-yamanakako.com/course/hiking_takazasuyama

紅葉の日光・戦場ヶ原

2022年10月21日

10月に入り各地の高山では雪の便りも届いています。日光は降雪量はそれほど多くないものの、気温がとても低い所です。雲龍渓谷はじめ沢筋の氷瀑のクライミングも盛んな地でもあります。

以下、S43年卒の田中廣明氏の投稿記事になります。

さすがに紅葉期の日光ということで、中禅寺湖周辺はものすごい渋滞で1時間ほど余計に時間がかかったということです。

東武日光駅前バス停
湯元ビジターセンター
湯元ビジターセンター
湯の湖

湯滝

戦場ヶ原

湯川 

竜頭の滝

S43年卒 田中廣明


コースDATA

北千住駅 東武日光駅 駅前バス停 湯の湖バス停

湯ノ湖—湯滝—泉門池—湯川自然研究路—戦場ヶ原—竜頭ノ滝

竜頭の滝バス停 東武日光駅前バス停 東武日光駅 北千住駅

現在デジタル中禅寺・奥日光フリーパス( 4日間有効) 大人4,500円 小児2,210円が販売されています。

北八ヶ岳 天狗岳 10月2日〜10月3日 2022


2022年10月2日

北八ヶ岳の天狗岳を登って来ました。コースは稲子湯の一つ手前の緑池入り口でバスを降り、みどり池を経由して本沢温泉で1泊。

翌日夏沢峠に上がり東天狗岳登頂、中山峠からみどり池に戻ってバス停みどり池入口ヘ。

コースタイムより2時間近く早く到着。満更でもない気分。ただバスがないので昼寝でもしようかと思っていたら夏沢峠峠で出会ったおっさんが声をかけてくれて車に同乗、小海駅まで送ってもらえた。ラッキー

最後の写真は突然出てきた鹿。びっくり!!


小海線
小海駅

みどり池
しらびそ小屋

本沢温泉

日本最高所と言われる野天風呂

夕食です
朝食です

箕冠山
根石岳へ

東天狗岳の肩

中山峠


コースDATA

上野駅6:58新幹線(あさま601号)    佐久平駅8:15  小海線8:31    小海駅9:28  小海町コミュニティバス松原湖線9:38 緑池入り口バス停

しらびそ小屋—みどり池— 本沢温泉(泊)

本沢温泉—夏沢峠—根石岳—東天狗岳—中山峠—みどり池

みどり池入口バス停 小海駅 佐久平駅 上野駅

S43年卒 田中廣明

古賀志山(582.6m)


20211216()

コロナに明け暮れた今年も残すところ半月になり、今年の山行も最後かと、同行の学生時代のホームグランドでもあった山でもあり低山ながらバリエーションに富んだ宇都宮市にある古賀志山に二人で出かけました。

近年もクライミングのゲレンデとしてもクライマーや繰り返しいろいろなルートを登っているハイカーも多い山でもあるということです。

宇都宮市森林公園の無料駐車場にはすでにたくさんの車がありました。

駐車場内のトイレ

古賀志山にはたくさんの登山ルートがあって、それがリピーターを集めることにもなっているようですが、赤川ダムの右岸が登山口になっている北ルートから頂上を目指すことにしました。

右手にゲートがあり、古賀志山北コースはこちらを行きます。

登山道の脇にはたくさんの赤い実のキイチゴが茂っていましたが、普通のキイチゴと違い葉の切れ込みが浅くて厚く、艶がありました。後で調べてみたら「フユイチゴ」という品種のキイチゴでした。食べられることも出来たようです。

フユイチゴ

こちらも馴染みのある仏前にお供えするシキミにに似た葉ですが、赤い実がなるとは思っていませんでしたので、これも後で調べてみたら、ミヤマシキミという植物でした。本種のシキミの実は八角に似ていているということで実の形状は異なりますが、共に毒性は強いようです。

ミヤマシキミ

富士見峠を通るはずでしたが、スルーして古賀志山頂上に近い稜線に出てしました。

駐車場から休まずに頂上まで来てしまいました。頂上はかつては樹林に覆われていたようですが、半面の樹木は伐採されていて明るい頂上でした。

 

特徴的なアンテナも立っていました。コーヒーを飲み、軽食をとってしばらく休憩しました。

休憩後、御嶽山方面に稜線を進めました。

小高い稜線上に見晴らしのよいポイントがあり、日光白根、男体山、女峰山、赤薙山、皇海山、鶏頂山、那須岳などを見晴らす事が出来ました。

鳥居がありましたが、社は台座だけを残して取り払われていました。

しばらく行くと岩稜の稜線になりました。左手に巻道もありました。

御嶽山到着です。

日光連山方面の見晴が楽しめました。

この辺りにはコイワカガミが何箇所にもわたって群生していました。岩壁の上部にあたる「猪落」方面を目指しましたが、道がよく分かりませんでした。

「猪落」方面を通り越して、古賀志山大神の方へ出てしまいました。ここは見晴らしの良い所で、宇都宮方面が一望出来るポイントでした。

古賀志山大神から先には踏み跡があったので、とりあえず行ける所まで下り行ってみようということで行ってみましたが、かなり厳しくなってきたのでこれ以上進むのは無理かと判断し、戻ることにしました。

左側の谷を越した先に岩壁が眺められました。そちらが「猪落」だったようでした。

古賀志山大神まで戻った所で年配のご婦人が休まれていて、「戻ってきました」と言ったら、ルートは途中で左に下りて行くのだということを教えていただきました。また戻るのも面倒だったので、もう少し先に行った所からも無理なく下りるルートがあるということだったので、そちらから下りることにしました。

対面岩

崖をかわすように鎖やロープが連続してフィックスされた谷を下る結構厳しいルートでした。先ほどのご婦人も状況が分かっていると言えども難なく登ってきたのかと思うと大した人だなと思いました。

途中、伐採地を通って行きましたが、ここが標識にあった岩下道なのでしょうか。

聖観音

観音様が奥に鎮座している洞窟を通過して行きます。

南ルート上にある、クライミングのゲレンデにもなっている不動滝まで下りてきました。

何パーティーかがクライミングの練習に陣取っていて、交代しながらクライミングしていました。休みの日なら順番待ちで大変なのでしょう。こちら二人はガスでお湯を沸かして昼食にしました。

30分くらいの昼食の後、下山を開始しました。

ウラジロ

林道に出て、古賀志山の岸壁を見ながら駐車場のある森林公園をひたすら戻って行きました。

50分ほどの林道を歩き、14:10分、森林公園駐車場に戻ってきました。

コースがたくさんあるものの表示がなくて分かりにくく、多数の岩壁のバリエーションも楽しめるということもあって、奥深くて攻略しがいのある低山ということが人気になっていると感じました。確かにまた訪れたい山でした。

S47年卒 手島達雄(文責) S49年卒 柳澤孝嘉


コースDAT

9:10 宇都宮市森林公園駐車場到着 9:20発 9:35北中登山口 9:40中尾根登山口 9:50東稜北コース分岐 10:00広場 10:30稜線 10:35古賀志山休憩 11:00社跡 11:05御嶽山休憩 11:25古賀志山大神 11:30崖上折り返し 12:00対面岩 12:15聖観音 12:20不動滝 13:07分岐 13:13林道 13:30ゲート 13:44東稜分岐 14:05宇都宮市森林公園駐車場

霧降高原から赤薙山(2,010m)

2021年11月25日(木)


霧降高原の「天空回廊」にも興味もあり、男体山、女峰山と登っていて、それに続く赤薙山には登ったことがなかったので今回行ってみることにしました。

東武日光線 リバティーけごん1号

浅草を平日6時30分発の東武日光線の特急リバティは会津田島行きの「会津101号」と東武日光行きの「けごん1号」が連結され、下今市で切り離して行き先が分かれます。

東武日光駅

東武日光駅から霧降高原行きのバスに乗って終点まで行きます。バス停は駅前の通りを右に行った所の反対側にあり、左に女峰山、右に今日登る赤薙山が望めました。

ウメモドキ

平日のせいか、乗客は2人のみ。

駐車している車はあったものの、人影はあまりありませんでした。

レストハウス

スキー場があった頃にはリフトがありましたが、スキー場の閉鎖とともにリフトは撤去されて「天空の回廊」と呼ばれる1445段の階段になっています。

シカ防御柵

ひたすら基本10段刻みの階段が続きます。

途中の四阿

はるか先に数名のハイカーが登っているのが見えました。

展望台

振り返れば、下には日光や今市などの市街地をはじめ、左には鶏頂山や釈迦ヶ岳、右奥には筑波山、右端には富士山が望めました。

1445段の階段ゴール!

階段が終わり、正面には丸山が見え、赤薙山への登山道は左手に進みます。

鶏頂山と釈迦ヶ岳
筑波山

シカ防御の回転柵

この辺りから霜柱や凍った土が溶けたかぬかるみが多くなりました。

丸山、八平ヶ原へのルートの分岐

霜柱

霜柱が残っていた所から先はまだ凍っている所と表面だけ溶けた粘土で滑り易く、極めて不安定。去年11月に登ったやはり日光の社山と同じようでした。

道が複数並行して走っていて「焼石金剛」の標柱がありましたが、近くに別の標柱が立っているのも見えました。帰りに寄ってみたら「焼石」の表示でした。スコリアっぽい小さめの石が堆積していたことからついた名のようです。

はるか斜面の下まで笹原が続いていました。

笹原のルートはいくつかに分かれていて、頂上のすぐ近くでは滑りそうなので尾根を外れて右下のルートを行ったところ、どんどん尾根から外れていって下がっていってしまいました。

戻ろうかと思っていたところ、女峰山と赤薙山の分岐の標識がありました。赤薙山の頂上を巻くルートだったようです。赤薙山頂上向けて戻り返しました。

しばらく登って頂上に至りました。

2,010mの赤薙山頂上到着。樹木に囲まれた頂上には祠があり、樹木越しの展望は望めませんでした。お参りをして下山にかかりました。

頂上直下の尾根は結構な急登でした。

行きにも増して帰りの道は滑る、滑る、滑る。靴もどろんこになってしまいました。

焼石

「焼石金剛」の標柱と並行して近くに立つ「焼石」の標柱。

焼石から見た丸山

小丸山まで来てしまったので、少し戻って丸山を目指しました。

下ってしばらく平坦な道が続きましたが、登り返しは四角いブロック状の石が配置された急登になりました。

急登が終わって、しばらく緩い登りが続いて1689mの丸山の頂上です。

頂上は開けた所で眺めもよく、ベンチもありました。14時台のバスに十分間に合いそうだったので、持ってきたおにぎりで昼食をとりました。

 

 

丸山からの展望

は天空回廊から続くトレッキングルートということですが、観光客にとっては登りも下りもちょっと厳しそうです。

八平ヶ原への下りは急登が続きましたが、緩くなるときれいな樹林帯の中を進みます。

八平ヶ原はシカが出てきそうな原っぱが広がっていました。

八平ヶ原

そのまま登山道を進めばレストハウスまで出られますが、階段の途中に出られるということでそちらの方から帰ることにしました。

しばらく登って、シカ防御の回転扉を開けて「天空回廊」へ出ました。

バスの時間までまだ間があったので、階段の途中のベンチで景色を見ながら時間調整の休憩。

帰りのバスは一人貸切状態で東武日光駅に帰着。程なく浅草行きの特急に乗り込みました。5時間の山行でした。

東武日光線 東部日光駅14:55発 スペーシアけごん34号

S47年卒 手島達雄


コースDATA

北千住6:42  リバティー「けごん1号」 東武日光8:23    8:45    霧降高原9:12   階段スタート9:15    四阿9:30    階段終了9:48    ゲート9:57    小丸山9:58    丸山分岐9:59    焼石金剛10:38   稜線11:10 赤薙山11:12    焼石11:41    小丸山12:10    丸山の肩12:33    丸山12:38    休憩12:55    八平ヶ原13:14  天空回廊分岐13:36    ゲート13:40    ABポイント13:50    休憩 14:00    バス停14:05    14:20    東武日光14:45  14:55  スペーシア「けごん34号」 北千住16:3

 

那須朝日岳(1,896m)

2021年11月7日(日)


那須の朝日岳は2018年10月に恵比寿大黒から先の鎖場あたりまで行ったものの雨と強風のために途中で断念していた。

すでに紅葉は終わっていたが、天気も良く風もほぼ無い予報だったので出かけることにした。

上野駅を6:04発の東北新幹線「まびこ201号」に乗車。

那須塩原駅で下車し、那須ロープウェイ行きのバスに乗り換える。

那須温泉神社

ロープウェイはすでに乗用車で到着している観光客が多数並んでおり、ギリギリで定時のロープウェイに乗り込むことができた。

7、8割方が軽装の観光客で茶臼岳に向かっていた。

牛ヶ首分岐

茶臼岳を登り下りしている観光客で賑わっていたが、ここで牛ヶ首への道と分かれる。

すでに茶臼岳は何回か登っているので、今回は牛ヶ首まで行き、姥ヶ原を往復してから峰の茶屋跡避難小屋を経て朝日岳に登る予定にしていた。

ほとんどの観光客とハイカーは茶臼岳に登って行き、牛ヶ首方面に向かう人はわずかだった。

高尾口

 

牛ヶ首

まるで鬼ヶ城のような茶臼岳頂上前の岩稜が聳えているのが見える牛ヶ首に到着。

ここから姥ヶ原を往復するつもりでいたが、道を間違えて峰の茶屋跡避難小屋の方に行ってしまった。無間地獄の噴気を見て、間違いと気づいたが、そのまま行くことにした。

無間地獄

北西側には左から三倉山、大倉山、流石山が望められた。

峰の茶屋跡避難小屋の向こうには、こんもりした剣が峰とそれに続く荒々しい朝日岳が聳える。

峰の茶屋跡避難小屋と剣ヶ峰

峰の茶屋跡の避難小屋に到着。前回来た時は小雨ではあったが、ものすごい風だったので、小屋の中に避難して昼食をとっていた。ここは風が吹き抜けることで有名な所である。

今回は予報通り無風に近く、11 月にしては暖かい陽だまりになっていた。

ケーブルカーから降りてここまで、大した登りもなかったので休憩も取らずに朝日岳に向かうことにした。

剣ヶ峰を回り込み、恵比寿大黒に向かう途中で朝日岳の東南陵の方から人の声が聞こえてきた。よく見るとバリエーションルートを登っているパーティーがいたのが確認できた。

恵比寿大黒

恵比寿大黒から先は露出した茶色い火山灰土は、凍った土が溶けたようでグチャグチャの状態のだった。

朝日の肩までは岩稜帯を回り込むようなトラバースは足場の悪い斜面なので緊張しながら鎖を掴んだ。

朝日の肩

熊見曾根方面を見る。

朝日岳の肩はなだらかな広場になっており、休憩する人も多くいた。紅葉のピークは終わったものの、日曜日なのでハイカーは結構いた。

朝日岳頂上を望む
朝日岳頂上

1,896m朝日岳到着である。

茶臼岳
頂上の祠

1,819mの隠居倉と熊見曾根、奥には1,822mの流石山、1,885mの大倉山、1,888m三倉山が続く。

途中の岸壁に張り付いてクライミングをしているパーティーもあった。この辺の岩はかなり頑丈そうだったが、東南陵の方では数回ガラガラと落石の音が聞こえていたので、この時期クライミングには怖そうな所だと思った。

峰の茶屋避難小屋まで戻って来た。陽だまりでのんびり昼食を取ろうかと思ったが、姥ヶ原をパスしたため中途半端な時間になってしまった。1本前のバスに間に合うようなので、このまま下山 してしまうことにした。

峠の茶屋でおでんも食べたかったが、バスに間に合うように急足で通過。

県営駐車場

那須ロープウェイ麓駅到着である。今回は3時間のお手軽な山行になってしまった。

翌8日、峠の茶屋登山口では那須嶽神社閉山祭が行われ、夏山登山シーズンは締めくくられたということだ。

S47年卒 手島達雄


コースDAT

上野6:04  6:26  やまびこ201号 那須塩原7:31  7:45発那須ロープウェイ駅行き(3番乗り場) 那須ロープウエイ駅8:55 9:00

茶臼岳牛ヶ首分岐9:10    高尾口9:25 牛ヶ首9:30    無間地獄9:38    峰の茶屋跡避難小屋10:00    恵比寿大黒10:10    朝日の肩10:37    朝日岳10:45    恵比寿大黒11:13   峰の茶屋跡避難小屋11:22    駐車場11:50    那須ロープウェイ駅12:00 

那須ロープウェイ駅12:18発 那須塩原14:03    上野15:10


茶臼岳、朝日岳縦走の記録(2019年10月)はこちらから


三本槍岳ピストンの記録(2017年10月)はこちらから

御岩山・かびれの高峰(530m)

2021114


2018年の1月に高鈴山に登った際にこの御岩山(おいわやま)の頂上を踏んでいたのをすっかり忘れていた。パワースポットと言われていたものの御岩神社はスルーして「きららの里」近くの高鈴山登山口から登っていたので、御岩山のことは頭に残っていなかった。

そこで今回は由緒も雰囲気もある神社だということをが分かったので、御岩神社経由で御岩山を登ってみることにした。

上野駅7時発の常磐線特急「ひたち1号」に乗って日立で下車。

バスへの乗り換え時間がわずかしかなかったので、急いで駅舎を通り過ぎバスに滑り込む。

御岩神社前までは30分ほどで到着。帰りのバスの時刻を確かめて神社に向かう。日立駅行きのバスは12:40。次は14:25までないので、12:40に合わせの行動予定となる。

神社前には広い駐車場がいくつも備えられていた。

入口近くにある弁天社

社務所のすぐ脇にも駐車場があったが、小さいのですぐ満車になってしまっていた。トイレを済ませてから大鳥居を潜って境内へ。

御岩神社から御岩山頂上「かびれの高峰」まで神域ということで食事禁止、午後3時以降の入山禁止ほかいろいろと入山の心得が示されていた。

愛宕神社

立派な神社で、辺りは薄暗く大きな杉木立と苔むす境内は整備も行き届いていてと清々しく厳粛な雰囲気があった。

愛宕神社
神木の三本杉

金剛力士が控える楼門を潜る。

薄暗い境内には火の灯った石灯籠も配置されている。

洗心池
阿弥陀如来像が安置されている斎神社回向殿

御岩神社の境内には神社でありながら縄文の頃から信仰の聖地であったという由緒格式もあるためか、神仏分離の趨勢にあっても神仏をともに祀る唯一の社ということである。また、水戸藩の崇敬神社としても尊ばれている神社でもあるとのことであった。

奥宮の賀毗礼(かびれ)神宮に行く参道は表参道と裏参道があり、通常は表参道から登って奥宮へお参りして、裏参道から下りるのが通常のようだ。

奥宮に控えるかびれ神宮。

お参りを済ませて御岩山へ向かう。

表参道と裏参道の分岐

この先が岩場になっていてロッククライミングのゲレンデとして使われていた時期もあるようだが、現在は立ち入り禁止となっている。この先がすぐ御岩山の頂上になるが、左に迂回して尾根に上がって頂上を目指すことになる。

向陽台との分岐

尾根に沿って間もなく頂上になる。

頂上到着。北西の御岩方面が開けていて、はるか日光方面も見渡せるということだが、はっきりしない。

御岩山頂上

大岩を回り込んで高鈴山への登山道になる。高鈴山までは30分ほどだが、美しいアセビの樹林トンネルもある尾根を行くことになる。前回は高鈴山を経由して徒歩で日立の駅まで下りたが、今回はここまで下山することにした。

2018年1月の御岩山と高鈴山の縦走の記録はこちらから御覧いただけます。

頂上から少し下がった所にパワースポットと言われている柱状の岩を背後にいただく祠があった。落ち葉を集めて清掃している方がいたが、毎日清めているということだった。

帰りは尾根下から合流する裏参道で下山した。

薩都神社中宮

姥神様
稲荷神社

楼門まで戻って来ました。

バス停を日立駅方面に少し戻った所に美味しいと評判の手打ち蕎麦屋さんがあるので食べよと寄ってみたが、店内は満席で順番待ちの状態。諦めてバス停へ。

バス停近くのパスタ&スパゲッティ屋さんで昼食。その後、バスで日立駅に戻った。

日立駅は日立市出身の建築家の妹島和世氏の設計によるもので、広々とした常磐の海を見渡せる大きなガラス張りのモダンな駅舎である。洒落たカフェもあり、帰りの特急の時間までコーヒーを飲んで過ごすことが出来た。

S47年卒 手島達雄


コースDATA

上野7:00発 「ひたち1号(いわき行き)」 日立着8:34    日立中央口発 東河内行きバス8:40    御岩神社前着9:10

御岩神社社務所9:15 愛宕神社9:22    三本杉9:24    楼門9:26    池9:29    斎人神社日向殿9:30    御岩神社9:32  表参道入り口9:33    かびれ神宮10:00    表裏参道分岐10:02    岩場10:10    尾根10:16    御岩山頂上10:25    分岐む10:54    薩都神社11:15    お稲荷さん11:24    楼門11:30

御岩山神社前発12:40    日立駅13:10 14:05発「ひたち16号(品川行き) 」上野着15:35


2018年1月の御岩山と高鈴山根縦走の記録はこちらから御覧いただけます。

秋の終わりの立山三山

2021年10月14日(木)〜15日(金)

 


劔御前小舎の小屋仕舞が16日、天気が良いのは14日と15日だけで、その先は雪の予報が出ていました。

2018年に雷鳥沢でテン泊して立山三山を目指しましたが、別山乗越まで行くもホワイトアウトで断念していました。新型コロナの緊急事態宣言も解除され、なまっていた体にもちょうどよいかとも思い、この時しかないと出かけました。

北陸新幹線「かがやき」は東京始発で途中上野駅、大宮駅、長野駅、富山駅しか止まらずに金沢駅まで行きます。

JR富山駅で電鉄富山に乗り換えで室堂を目指します。

立山駅でケーブルカーに乗り換えです。観光客がほとんどでしたが、身動きのできないくらいの満員の状態でした。

高原バスに乗り換えですが、乗客がたくさんいたために定時より前に臨時バスに乗ることが出来ました。臨時バスは全員着席して出発しました。

予報以上の晴天で、バスの車窓からは薬師岳をはじめ大日連峰がよく見えました。

2018年の時は別山乗越しからも見えなかった劔岳が バスの中からも見えてしまってたのが逆に残念な気がしました。

臨時バスに乗れたので予定よりも早く室堂に到着しました。すでにターミナルは人が大勢でした。

宿泊予定の劔御前小舎は3時から3時半までに入ってくださいということだったので、早速登山開始。

ミドリガ池

中学生あたりの団体が大勢いました。

噴気をあげる地獄谷

リンドウ池

雷鳥荘
下に雷鳥沢キャンプ場
雷鳥沢ヒュッテ

雷鳥沢キャンプ場は昨年9月下旬にはコロナ禍の中、1000張近くテントが乱立し、トイレ待ちの長い行列ができていた記事が思い出されました。今は閑散としていて、10張程度のテントしかありませんでした。

雄山に置いてこようと河原で石を拾ってから、橋を渡って別山乗越を目指します。前回は雷鳥坂を登っていきましたが、今回は新室堂乗越から登りました。

なだらかな登りが続きます。

チングルマの綿毛
コバイケイソウの枯れ穂

チングルマの草紅葉
立ち枯れたリンドウ

クロマメノキの実

稜線に出ました。ここからが結構長くかかりました。

前後を登る登山者は 他に1名だけでした。

どこからスタートしたのかハングライダーが飛んでいました。

大汝山から冨士の折立、雄山
クロマメノキの花

バスが早く着いたのもあって、予定より1時間近く前に劔御前小舎に到着出来ました。

小屋の前に建つ公共トイレ

さすがに迫力ある剱岳が眼前に聳えていました。

黒部渓谷を挟んだ後立山連峰も手にとるように眺められました。

朝日岳 白馬岳 白馬槍ヶ岳
真砂岳、冨士の折立、雄山と奥に奥穂高方面か

宿泊者は全体で13、4名程度のようで、空き部屋がたくさんありました。部屋は6人部屋で隙間なく布団スペースはピッタリでした。小屋内は寝る時も含めてマスク着用。

夕方になり、黒部渓谷側も富山市内側も下界は一面の雲海になりました。

滝雲も流れていました。

夕食は6時から。生姜焼きやサラダ、煮物、冷奴、味噌汁、ご飯でした。黙食でいただきました。

夕日が沈んでいきます。

日が沈み、夜を迎えました。部屋の外からは話し声が聞こえていましたが、部屋の人たちはみな一人で来られた人ばかりで食事後しばらくしたら話もせず眠りにつきました。8時にバシンと音がして消灯になりました。

2時くらいでしょうか、ゴソゴソ音がして目覚めましたが部屋の誰かが起き出して部屋を出て行ったようでした。剱岳の方に行ったのではないかと思いました。5時には全員起きて出かけ行ってしまいました。

明け方、富山市の街あかりや富山湾も一望することが出来ました。

6時の食事に食堂に来た人は4人だけでした。

6時半に小屋を出発しました。

別山南峰に到着。引き続き南峰に向かいました。

別山南峰に戻り、真砂岳を目指します。

内蔵助山荘

岩峰を通過するのは大変そうでしたが、実際は右に巻いいくルートでした。

内蔵助山荘はすでに小屋を閉めています。

真砂岳山頂

白い花崗岩が綺麗な真砂岳に到着。

吊り尾根のような馬の背を進んでいきます。

真砂岳と冨士の折立の鞍部から冨士の折立までがこのコースの肝でした。ちょっとビビリながらも岩稜を登っていきました。

風は8mから10m以上もあったかと思いますが、冷たい風がビュービュー吹いていたので、なおのこと緊張しました。さすがに3,000m級の山です。

左にあるのが氷河に認定された内蔵助氷河。

反対側が雷鳥沢に下る大走りになります。眼前には2,999mの冨士の折立が聳えていました。

冨士の折立の頂点を回り込みながら乗り越して一段落です。風も穏やかになり日向ぼっこです。

下に室堂平も全て見渡せました。大汝山への途中で3,000mを超えました。

程なく大汝山休憩所に到着。

巻いて行くルートもありましたが、休憩所から左に3,015mの大汝山のピークへ向かいました。

狭いピークでやっと写真を撮りました。

南側に回り込んだピーク脇からは眼下に黒部ダムが見えました。

黒部湖の向こうには針木岳やスバリ岳。

大汝山を過ぎるとすぐに雄山頂上に建つ社が目に入ってきます。

そのまま、頂上の社へ向かいました。

3,003mの 立山最高峰の雄山山頂到着です。

下がった社務所の先に三角点と大きな風景支持盤がありました。

さすがに雄山にはたくさんの人が頂上を目指して登ってきていました。登りのルートと下りのルートが赤と黄色のラインで色分けされていました。

一ノ越山荘

一ノ越に到着。一ノ越は東一ノ越を経てタンボ平、黒部湖へのルートと浄土山へのルートの十字路になっています。一ノ越山荘も17日(日)までの営業でした。

ここには公共トイレがありました。予定では浄土山を経て室堂へ向かう予定でした。しかし、浄土山を回ってからだと室堂到着は1時過ぎになってしまうことや体力を考て次回に回すことにしました。

室堂平に到着。舗装された石段がかえって歩きづらく思いました。まあ、雷鳥平から室堂に至る石の階段を上るよりはよかったですが。

予定より早く12時ちょうどに室堂に到着。ソフトクリームなど食べながら30分ぐらいフラフラしてから美女平へのバスに乗車しました。

帰りは新幹線の「はくたか」に乗って帰宅です。まさに雪が降る直前の快晴の2日間の山旅でした。

S47年卒 手島達雄

2018年8月の扇沢からの別山乗越の記録はこちらから

田中廣明氏の2018年の「紅葉の立山」の記録はこちらから


コースDATA

【1日目】

美女平発10:30    室堂ターミナル着11:25・・・ミクリガ池11:35 ・・・エンマ台11:45・・・雷鳥平12:10・・・分岐12:15    新室堂乗越12:50・・・別山乗越 14:30   剱御前小舎泊2食付き11,000円

【2日目】

別山乗越6:25・・・別山南峰7:00・・・別山北峰7:10・・・真砂岳8:08・・・大走り分岐8:30・・・富士ノ折立9:00    10分休憩・・・大汝山休憩所9:30    大汝山9:38・・・雄山神社(10:15)    15分休憩・・・一ノ越11:10 10分休憩・・・立山室堂12:00・・・室堂ターミナル12:35発  美女平着13:20

(雷鳥坂は2018年の記録)